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COLUMN シーンの中にいる人たちの言葉

「どえりゃー、だぎゃー。」

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the unknown forecast 幡野友暉

the unknown forecast幡野友暉

2016.3.14

「とーかい」/the unknown forecast 幡野友暉

俺は、泣いている。

今年もこの季節がやってきた。
「この季節が自分の元へやってきた」のか。
はたまた「自分がこの季節にたどり着いた」のか。それはわからない。
とりあえず、僕は泣いている。この目を真っ赤に染めて、僕は泣いている。

原因は、そう、花粉だ。

近頃、この「TRACKS」の発信地である東海地方を、スギかピーコかヒノキかイノキかなんの花粉なのかは定かではないが、なんちゃら花粉が舞い始めた。花粉が舞い始める理由はただ一つ、受粉を成功させ、子孫を残すためである。
小学校の理科の授業を思い出してみよう。
受粉の原理は、「オバナでつくられた花粉が、風や昆虫に運ばれメバナに到着する」そんな感じだった気がする。
小学校の理科の授業中、えんぴつのお尻をかじる、前の席の丸刈りに消しゴムのカスを投げる等の活動にいそしみ、全授業時間と全エネルギーを使い果たし、理科の授業を一切きいていなかったアホンダラのために、もう一度わかりやすく説明しておこう。
受粉の原理は、「ナゴヤでつくられたカップルが、電車やバスに運ばれ、ナバナ(の里)に到着する」たぶんこんな感じだ。
オバナから、メバナへ。ナゴヤから、ナバナへ。花粉は飛んでゆく。理由はただひとつ。受粉をするために。受粉を成功させ、子孫を残すために。愛すべき家族、仲間をふやすために。すべては種の生存のために。

花粉よ。お前はなんてけなげで愛すべきやつなのだ。
そして、花粉よ。なぜ僕は君を愛することができないんだ。
君が僕の瞳に焼きついて、離れてくれないから。
今宵も、独り。君を想って、泣いているのさ。

あゝ、 目がかゆいよぉ〜(>_<) / 幡野友暉

申し遅れました。the unknown forecastの幡野友暉です。
この度、初めて「コラム」を執筆させて頂きます。
「コラム」の執筆依頼が自分の元へ舞い込んだ時、僕は初対面である「コラム執筆」という5文字を目の前にし、少しばかり興奮していた。「コラム」という横文字の持つなんとな〜くイケイケな感じと、「執筆」というなんだか高尚で偉くなった感じにウットリし、「ぉらも、こらむみたいになれるのかなぁ……ぉら、こらむ、かいちゃってもいいですか?へへ。」と、僕は熱病におかされたような表情で、ぽわんぽわんしながら、即座にコラム執筆を承諾した。

コラム執筆を承諾して数日後、「さーて。こらむ、かいちゃうぞー!!おー!!」と意気込み、パソコンと対面した瞬間、僕はあることに気づいた。

「コラム」ってなに?「ラムネ」の一種かな?「オカム」の親戚かな?

自分は「コラム」が何者であるのかも知らぬまま、コラム執筆を承諾してしまったのだ。
これでは、チョコレートの原料がカカオの種であることを知らぬまま、無給でカカオの種の育成・収穫を強いられ、搾取されているガーナの少年と同じではないか!!反逆だ!!ストライキだ!!うおー!!なんてことにならぬために、Wikipediaで「コラム」という単語を調べてみた。

・コラムとは、円柱のこと。円柱形、円筒形または柱状のもの一般を指す。(Wikipediaより引用)

我が人生における最大量のはてなが、脳内にて発生した。自分はなんて高度なことに挑戦しようとしていたんだ。文字を用いて、見たこともない「円柱(コラム)」を表現するだと?僕はなんて難題を引き受けてしまったのだ。己の無謀さに吐き気がする。もうコラムを書くのやめよう。やめちゃおうと思った。そう、ゆとりばんざいだ。

てな感じで、時の流れに身を任せることで、こっそーりコラム執筆やめちゃおう作戦を遂行しようとしていた矢先。TRACKSの発足人であり、コラム執筆の依頼主である坪井さんと、ばったり再会。
「はたのくーん、もうすぐ期限だけど、コラムかけてる?」
「ぇ?こらむですかぁ?へへ。ぼちぼちですねぇ。ぁのぉ、書けてはいるんですけろぉ……円柱の、曲線の表現がどうも難しくてですねぇ……」
「え?何を言ってるのかな?はたのくんの好きなように、思うように、書いちゃっていいんだよー。なるはやでよろしくねー。」
「ぁ、はぃ……ぇへへ……」

しっかりとした記憶はないが、このような会話を
した気がする。だが、坪井さんの熱意に満ち溢れた眼差しだけは覚えている。
僕は思った。「坪井さんの東海を愛する熱量や、人物を裏切ることはできない。僕はコラムを書くんだ。僕はコラムを書くためにこの世に生まれたんだ。たちあがれ、書くんだ、幡野友暉(天パ)。この東海圏における、坪井さんが平成の斎藤道三なら、僕が平成の織田信長じゃああああ。革命じゃああああああ。」と、わけのわからぬことを頭に浮かべ、コラム執筆に再挑戦。

そして、今にいたる。どうですか、コラムって、こんな感じですか?

どうやら、このTRACKSのコラム。「東海で活動するロックミュージシャン」がコラムを書いていくらしい。ここで、一つの疑念が脳裏をよぎった。

僕はロックミュージシャンなのだろうか?

僕のおもうロックミュージシャン像は、ホテルの窓からテレビをなげてみたり、背中に「ちくわ」のイレズミをほどこしてみたり、道端で「どえりゃー。だぎゃー。べいべー!いけるかー!なごやー!」と突然叫んでみたり。僕の中でロックミュージシャンとは、そんな人物だ。

やはり僕はロックミュージシャンではない。

しかし、この「TRACKS」でコラムを書くことが許されるのは、ロックミュージシャンのみ。僕がロックミュージシャンでないことがバレるようなことがあれば、このコラムは跡形もなく削除される。そして僕は、愛知県並びに東海圏から永久追放され、どこか遠くの島に強制送還され、ひよこのオスとメスをひたすら分別する仕事に従事させられ、一生を終えるだろう。

いやだ。それだけは避けたい。
ということは、一刻も早く「俺様は東海のロックミュージシャン様だぎゃああ!!ダギャギャ!!愛知県、終焉(おわり)と未化我(みかわ)のハザマより、どえりゃあ俺様の降臨だぎゃあ!!ダギャギャギャギャ!!」と胸を張っていえるような東海のロックミュージシャンに僕はならなければならない。そんなロックミュージシャンになりたいという願いと、自戒の意を込めて、このコラムのタイトルは「どえりゃー、だぎゃー。」にしよう。

おっと、いかんいかん。「東海のロックミュージシャン」の「東海」の部分を忘れていた。
そうだ、この「どえりゃー、だぎゃー。 」では、超絶ロックミュージシャン様である俺様、幡野友暉様が、このコラムを愚読する貴様らに「東海」の魅力を、ロックに、伝えてやろりましょう。

乞うご期待ダギャア!!ダギャギャギャ!!

はは……。

じゃなおーす。

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