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COLUMN シーンの中にいる人たちの言葉

思春期プラスティネーション

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ライター兼作家 影井公彦

愛知県在住。昼間は会社員、夜はカタカタと小説・シナリオ・レビュー等の文字書きしてる人。90年代ヴィジュアル系のことを語らせると朝までノンストップで話しまくってしまう。現在は音楽をジャンルレスに聴くため、CD棚がえらいことに。

2017.11.27

La'cryma Christiという森の中で/影井公彦

ここ最近、ヴィジュアル系四天王のお話をさせていただきました。
SHAZNA・FANATIC◇CRISIS・MALICE MIZERときて、トリを務めるのはこのバンド。

La'cryma Christi(ラクリマ・クリスティー)です!

With You

多分、一般的に有名なのはこの曲と『未来航路』。
他の3バンドと違うのは、ハードロック寄りなところですね。
勿論、他のバンドもハードロックな香りがありましたし、時にはメタリックでもありました。
しかし、ラクリマに限ってはハードロックが『香り』で終わっていません。
言うなれば『味』となっています。
メンバーの技能が特段に優れているのもあり、それが彼らの『味』になったのです。
デビュー前やデビュー直後は化粧も派手目ではありましたが、アルバムを重ねていくにつれてどんどん化粧は落ちていき、音もマッチョになっていきました。
他のバンドが解散・活動休止になっていく中、彼らも残念ながらGtのKOJI氏の脱退に見舞われます。
よもや解散かと思われましたが、4人での活動継続を発表。
そして、ゴリゴリにハードロックな音を出して驚かせました。

Breaking

しかし、KOJI氏脱退前からハードロックな曲は出していましたので、生粋のファンは驚かなかったのかもしれません。
私はその頃は洋楽ハードロック/ヘヴィメタルに傾倒していたのでラクリマの最新情報は入ってきていませんでした。
しかし、そんな私でも彼らの最新情報を知りえたのです。
彼らの最新アルバムの広告がとある雑誌に出て、ディスクレビューまでのったのが理由です。
珍しいことでした。
日本のバンドで、しかもヴィジュアル系の括りの中にいるアーティストの広告をこの雑誌が取り上げるとは……

と、失礼ながらも思いました。

その雑誌の名前は『BURRN!』。

知らない方に説明しますと、日本でハードロック/ヘヴィメタルの情報を知りたかったらこの雑誌!
と言っても過言ではない超超超有名な雑誌です。
しかし、その頃のBURRN!でヴィジュアル系のバンドを見たことはありませんでした。
洋楽がメインでしたのであまり載らないのと、編集長の方針だった……という話も小耳に挟んでいます。

そんな中に!

ラクリマが!

そりゃ驚きますよね。
前までSHOXXとかヴィジュアル系雑誌で表紙飾ってたバンドがいきなりBURRN!に来たのですから。
今でも本屋であの広告を見た衝撃は忘れらません。

話を少し変えます。
彼らのアルバムの中で一番のお気に入りを挙げろと言われたら、僕は間違いなくメジャー2ndの『Lhasa(ラサ)』を挙げます。
ヒット曲満載だからではなく、このアルバムの2曲目に入っている『月の瞼』が相当気に入っているからです。
勢いとTAKA氏の紡ぐ歌詞の幻想的な雰囲気がたまらない仕上がりとなっています。

あと、このバンドで一番好きなメンバーはドラムのLEVINさん。
小さな体で派手にドラムを叩くLEVINさんの姿に惚れました。
ドラムスティックを手で回しながら、カメラ目線で笑った後にぶっ叩く姿は全国のドラマーを『ドラムってこんなに目立っていいんだ!』と勇気づけた……と勝手に思っています。

彼らは2012年に再結成を果たしましたが、現在は沈黙状態。
しかし、解散を明言している訳でもないのでいつでも戻ってこれるのかなと勝手に思っています。
先日ライブアルバムがリリースされたばかりなので、もしかしたら……とも。
彼らが奏でる音の森の中へと行きたいものです。

In Forest

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