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COLUMN シーンの中にいる人たちの言葉

フィッシャーマンズ ペンダントの下で

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THE BOOGIE JACK ヒライシュンタ

ヒライシュンタ。名古屋発、涙腺衝動ロックバンドTHE BOOGIE JACKのメガネをかけたボーカリスト。34歳。東京生まれ、鈴鹿育ち。好きなものは幼稚園の頃からずっと、ドラえもんとディズニー。15年のキャリアを持ち、2000年代以降の名古屋のインディーズシーン火付け役最重要バンドとして数々のフォロワーを生んだが、どうにもこうにもその貫禄はない。バンドが生きてる実感。青春はまだ続いている。と思っている。

2016.5.23

まれ/THE BOOGIE JACK ヒライシュンタ

NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」が熱狂の中終わり、「とと姉ちゃん」が話題ですが、俺は遅れて「まれ」に
どっぷりです。

ドラマを毎週楽しみに待って観ることができなくて、いつも録り溜めて、一気に観るんですね。
で、3月にやっと「まれ」の順番が回ってきて。

朝ドラは、いわゆる“あまちゃんロス”ってやつですか?もうあまちゃん終わってしまって、次の朝ドラを受け入れる自信がなかったんですよね。俺の友達の何人かも同じ状態でした。

そんな中ですね、3月に娘がインフルエンザになっちゃって。
小学2年生なので、ちょっとしたドラマならもう一緒に観られるんです。

もうアニメも見飽きちゃったのか、ある日突然、DVD棚から「まれ」を取り出して観てるんです。
そして言うんです。

「まれのお父さんが父ちゃんっぽい」(大泉洋さん演じる津村徹)

と。

「まれ」は、でかい夢ばかり追いかけ、家族を振り回す父親、津村徹(大泉洋さん)のせいで、“夢は大嫌い。地道に
コツコツが1番“をモットーにしてる津村希(土屋太鳳さん)が、色々あって夢に目覚め、ずっと好きだったケーキ作りからパティシエを目指すというストーリーです。

能登編→横浜編→能登編 の3部作構成のせいか、「あまちゃん」とやたら比較され、視聴率は決して悪くない、むしろ
良かったにも関わらず、正直酷評が目立つんですよね。

簡単にまとめると、

あんなに夢嫌いで、公務員にまでなったのに、すぐに辞めて横浜でパティシエ目指して、それで修行するも結婚して修行も途中で能登に戻って、旦那の仕事手伝うのにパティシエお休みして、それでもあきらめきれなくて、やっぱりパティシエ再開して、修行も途中だったのに、まさかの自分の店出して、店出したと思ったら、子供ができてお店もお休みになって・・・

とまぁ、時系列でみると、確かにドラマのストーリー的に色々と思う部分はあるんです。

めっちゃ重要そうなキャラが登場しても、全然重要じゃなかったり。

「あまちゃん」ほど伏線が回収もできてません。

酷評する人は、ざっくり言うとそんなところを突っ込むのです。

そして何より、希の父親の自由奔放さに腹が立つらしい。

そんな希の父親に娘が「似てる」と言うのです。俺に。

そして根拠もなく言うんです。

「このドラマ父ちゃん多分好きだよ」って。

俺は、家族放って6年も失踪してませんけど(笑)

で、とりあえず観てみた。

で、思った。

先ほどの酷評が俺の中で、このドラマに対する最高の評価だって。

大体ね、酷評する意見って、つまらなくないですか?

予定調和というか整ってるってことでしょ?

「まれ」は確かに突っ込みたくなる場面があります。

でも声を大にして言いたい。

そんなこと気にならないくらい、土屋太鳳さんや山﨑賢人さんなどの若手の演技を始め、大泉洋さん、常盤貴子さん、
田中裕子さん、田中泯さん、小日向文世さん等ベテラン勢の演技の熱量が半端ない。

俺は「まれ」での演技に、なんというか、全速力で走ったあと、ぜぇぜぇ言ってる荒い息遣いのようなものを感じて、
それがまぁ色んなところで胸を打ちました。

名台詞もたくさんです。
で、演技も良いのですが、最終的に作り手が何を伝えたかったか。ということなんですよ。

何度も言いますが、確かに突っ込みどころはあるんです。

ただ、俺には「きれいにまとまんなかった!ほんとごめん!でも聞いてくれよ!生きるって、夢を見るって、こんな感じじゃないか!全部がきれいなサクセスストーリーじゃないだろ?ほんとは、無様で、理不尽で、現実的で、もがいて、あきらめて、
あと少しで届かなかったり、そんな中で見出して、叶うこと、叶わないことがあって・・・わぁぁもう何が言いたいかすらわからなくなってきた!でもさ、生きるってこういうことじゃねーのか??」

って聞こえたわけ。

そう、この”突っ込みどころ“は、俺らの生き様そのものじゃんって。

だから、逆にリアルなんだよね。

希はストーリーの途中で、パティシエと家族を両立する道を選びます。

希の父親の徹は、事業を成功させる夢と、安定した家族で揺れます。

まぁ結局は、そんな姿が、娘なりに俺と被ったのだろうと思うし、俺も妙に自分に重ねたりして、それで
思い入れが生まれたってのもあるんだけど。
(ちなみに、正解は自由奔放な父親が母親に怒られる姿が俺に似ているらしいですが・・(笑)

そして、最後に、能登が本当に綺麗。

俺は、まさにロケ地の近くに親戚がいて、よく行くんです。実はそんな縁もあって、さらに思い入れ倍増なんだけど。

能登の人柄も本当に素敵。いつも帰りたくなくなるし、何なら、老後は能登がいいなぁとすら思うほど。

いつも帰りの車のトランクはもらった野菜でいーーーーっぱい。(笑)

「まれ」好きな人いたらTwitterでリプください。
いたら友達になろう。(笑)

突っ込みどころ満載な、俺たちの人生のようなドラマ。「まれ」。

何にも比べず、準備せず、このコラムも一旦忘れて、
良かったら観てみてください。

THE BOOGIE JACKのインフォメーションはコチラ
http://www.theboogiejack.com/

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