COLUMN シーンの中にいる人たちの言葉

バンマネ!

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ライブハウスの客 くーちゃん

音楽が好き!ライブハウスが好き!バンドが好き!だから私に“マネージャー”させてください!音楽評論家じゃないので解説はできないし、ライブを楽しみたいので詳細なライブレポもムリです。私が書きたいのは、“ライブその日”をつくった人の姿。バンドマンはもちろん、イベンターさんやスタッフさんなどライブハウス周辺の人たちをお伝えしたい。東海圏のライブハウスやバンドマンをより盛り上げるというTRACKsのお役に少しでも立てるよう、読んでくれた人を「ライブハウス行きたい!」ってムズムズさせることが目標です。

2017.8.10

ヘヴィメタル日本代表は愛知に!! -vimoksha-/ライブハウスの客 くーちゃん

真夏でろんでろんに暑い中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
太陽の光に当たると焼けるどころかじんましん出る体質になってしまった私は、通勤とランチ以外の昼間はできる限り外に出ないようにしてます…。
とはいえ、趣味はライブハウスに行くことだし、学生の頃から「夜型人間だね」と言われ続けてきた私なので、活動したい時間帯は日が落ちてから。だからこれまでとほぼ変わらないと言えば変わらないのかも。

そんな話、どーでもいいですね。

ではでは今回は、
7/29(土)渋谷Cycloneに行った話をします!

前々回のコラムに書いたArise in Stability(アライズ イン スタビリティ※以下「アライズ」)の企画でした。

↑なんと充実したフライヤー裏面!
この上部で紹介されているように、アライズのレーベルメイトであるArbus(アーバス)のレコ発企画でした。各バンドの解説あるので、私の出番なしですね(さぼってない)。

この企画ね、TwitterなどSNSでの触れこみが異常だったんですよ。
「変拍子と超展開に定評のあるバンド揃い」だとか、
「誰も拍がとれなくなって死にます」だとか(笑)。
常人の私がついていけるんだろか…ほんとに死んだらどうしよう、なんて思っちゃってたんだけど。

全バンドもれなくすばらしかったです!!!

トリを飾ったアライズは、なんと新曲を3曲もやってくれました。
やばいよ。想像を超えるかっこよさ。大物感増してた…!
アライズのライブ後半、「もうがまんできないぞ!」って感じで飛び出してきたお客さんを筆頭にハーコー起きた狂気のフロア見てゾクゾクしました。かっこよすぎて感動することあるんですね。
ライブ観る度に好きになる!こんなかっこいいバンドに出会えてよかったなぁー、って前も言ったかもだけど(笑)。言わずにいられないほど腹の底から感動しました。

そんな感じで最後の最後まで休憩するひまなく聴き惚れてたから、気づいたらめっちゃ足疲れてるという。始まる前の心配とは違う理由で帰り道に死にかけました(笑)。
でもそれだけ集中してしまうくらい楽しい時間だったということ。やっぱり好きなバンドが選ぶバンドは間違いない!

その中でも今回は、vimoksha(ヴィモークシャ)という名古屋のバンドを紹介しますね。
知ってる人いますか?
あのね、これ私も含めてだけど、
日本国民だったら知っとかなくちゃだめ!愛知県民ならなおさら!
それくらいすごいバンドなのですよ。

なぜ私がvimokshaを知ったのかと言うと、やっぱりアライズつながりでした。
前々回のコラムに書いたライブで、vimokshaの福井さんがお客さんとして来ていたのです。そこでアライズG.Yusukeさんから、「vimokshaは絶っっっ対に見た方がいい!」と全力で推されました。Twitterでもvimoksha福井さんのことを「別格」と言うに留まらず、「アバシ式8弦技巧とチャップマンスティックの猛攻で我々自称テク勢は即死しました」とまで…!
(※アバシ…Animals as LeadersのギタリストTosinAbasiのこと)

vimokshaはね、楽器編成からして変わっているんですよ。
まずはメンバー紹介をしましょうか。

vimoksha(ヴィモークシャ)

JOE(Vocal)
福井 智晴 Chiharu Fukui(8strings Gt,12strings Chapman stick)
間瀬 利彦 Toshihiko Mase(Bass)
笛木 良彦 Yoshihiko Fueki(和太鼓 Japanese Drums)
長谷川 駿Shun Hasegawa(Support Gt/Beside A Burning Ocean)
城所 佑伍 Yugo Kidokoro(Support Dr/wet dream)

…通常の6弦ギターを弾く人がいないという。
ドラムがいながら和太鼓もいますね。
あと気になるのは、福井さんが弾くチャップマンスティック。これはあとで写真とともに紹介します。

vimokshaがどれほどすごいかというのはライブを観てもらえばわかるのですが、ここではプロフィールから説明させてもらいますね。
昨年、ドイツの世界最大級メタルフェスWacken Open Air出場を賭けたMETAL BATTLE JAPAN2016で優勝しました。審査員満場一致での選出だったとのことです。
そしてWacken Open Air2016での約30か国の代表が争うMETAL BATTLEに日本代表として出場しております。

さっき、日本国民なら知っとかなくちゃだめ!って書いた意味、これでわかっていただけたでしょうか。スポーツならオリンピックとかワールドカップとか日本代表選手知らないなんてだせーっていう風潮あるじゃん。vimokshaは音楽界ヘヴィメタル編の日本代表バンドだよ!もっと大々的に騒いでいいんじゃないかな!

ちなみにそのWacken Open Air2016の様子が、トップの写真です。
ステージでか…。

「vimoksha」とは、サンスクリット語で「解脱」という意味だそうです。
ほかにも気になることいっぱいだったので、vimoksha福井さんにお話を聞いてきました。写真で持っているのがチャップマンスティックですよー。

―あの、始めにお会いしたときはライブハウスのフロアだったので普通に話してたんですが、ライブ観たら、私はこんなすごい人と知らずに話してたのか…って愕然としました。

福井さん「いえいえ、そんな。ライブ来てくれてありがとうございます!」

―福井さんが弾く楽器も初めて見ました!弦がいっぱいあって、両手でまるで鍵盤楽器を弾くようにしてて……どうなってんですか!?

福井さん「チャップマンスティックっていう楽器です。その名の通り、アメリカのエメット・チャップマンっていう人がつくった楽器なんですけど、全部で12弦あるから両手でタッピング奏法のみで弾くんです。決まったルールはありませんが左手がベース、右手がギターの役割をしてます。」

―え、1人2役してたんですか!…いやいや、途中コーラスもしてましたよね。てことは、1人3役!?

福井さん「そうなりますね(笑)。でも京都にいる友人はこのスティックを場合によっては2本同時に演奏するので1人4役、意味がわからないでしょう(笑)?」

―なんですかそれ……どうやって持つのか、どんな音になるのか、すべてが想像の域を超えます。というかそもそも、このチャップマンスティックを弾きたいと思ったのはなぜですか?どうやって知ったんですか?楽器屋さんでも見たことないですよ…?

福井さん「僕も大好きなKING CRIMSONのベーシストであるトニー・レヴィンがスティックの知名度を一気に広めたある意味スティックのアイコン的なプレイヤーなんですが、直接のきっかけはSEAN MALONE(CYNIC、GORDIAN KNOT)というスティックもプレイするベーシストが大好きで、自分も弾きたいと自然に思うようになりました。でも全く楽器屋さんで売っていないから、10年くらい前にネットで見つけて買いました。」

―ネットで見つけるのも至難の業ですよね、きっと。それまでに通常のギターとか、ほかの楽器は弾いていたのですか?

福井さん「ギターを始めたのは13歳ですが、高1くらいでDREAM THEATERというバンドを聴くようになって複雑な展開を持つ曲に傾倒していきました。25歳くらいまでは普通の6弦ギターやベースをプレイしていましたが、両手タッピング奏法自体はスティックを手に入れる以前からAdam FulalaというタッチスタイルのギタリストやVictor Wootenの影響で既にやっていました。」

―vimokshaの曲も複雑ですもんね。Aメロ、Bメロ、というオーソドックスな進行じゃなくて、1曲でひとつの舞台を見たような気分になります。ストーリーを感じるというか。

福井さん「そうですね。vimokshaの曲は僕が書いていますが、起承転結がある映画のような音楽を意識しています。本来ならイントロの展開だけで1曲分のボリュームがあるような。そこからさらにどんどん展開させて曲を仕上げます。とはいえ1曲が長くなりすぎないようにしてます。だいたい4分前後、長くても6分ですね。」

―そうなんですか!4分とは思えない充実感ありますね。その、映画のような音楽というのは、どうやってつくられるんですか?何からインスピレーションを受けているのでしょうか?

福井さん「僕は漫画とゲームが影響してますね。家にいっぱいあるんですよ。セガのメガドライブという昔のゲーム機が大好きで今でもプレイします。」

―ゲーム機からこだわりがあるんですね。私はゲームしないのでわかりませんが、好き度がじわじわ伝わってきます。漫画は何を読むんですか?おすすめ教えてほしいです!

福井さん「なんでも読みますが、好きなのは月並みなところですが北斗の拳、魁!!男塾とか…。あ、おすすめなら神聖モテモテ王国というギャグ漫画なんですが、これはある意味頂点に達した作品だと思います!かなり人を選びますが漫画の引き出しが多い人ほど楽しめると思います。あと現在連載中のキン肉マンが宇宙一おもしろいです。」

―それは興味あります!ギャグ漫画大好きなので。vimokshaにギャグ漫画のような曲はありませんが(笑)、福井さんはそういう好きなものたちに影響されて曲をつくっているのですね。

福井さん「意識はしていないけれど確実に影響されている、という感じですかね。僕は昔のゲームのBGMをよく採譜したりコピーするんですが、一般的なギターの弾き方ではどうしても再現できないフレーズがあるんです。それらを再現するためタッピングで演奏しているうちに身についてきたというところはありますね。」

―表したい世界観に適した楽器や奏法を使っているということですね。曲はどんなときに生まれるんですか?

福井さん「曲は作ろうと意識するとできないので、家でギターを弾いていて自然に出てきたフレーズを常に楽譜に残していて、それらのアイデアを発展させて曲に仕上げます。」

―自然に出てくるフレーズ、それがあの曲たちとは…どんな頭の中してるんですか福井さん…(失礼)。
(あとでどんな曲がわかる動画貼りますから、みなさんちょっとだけ待ってくださいね)

福井さん「(笑)。自分でも始めは弾けないんですよ。例えば4拍子の上に8分の5拍子のせるとアクセントの位置がおもしろくなるなーとか、そうやって小癪な曲を作るとすぐ忘れちゃうので身体が覚える前に楽譜データとして残して後から練習してます。」

―4拍子の上に8分の5拍子……!?想像すらできなくて混乱してきました(笑)。その曲を演奏するメンバーもすごいです…。
とにかく!こんなすごいバンドもっとみんなに知ってもらいたい、聴いてもらいたいです!もっとライブやってくださいー。

福井さん「誰か誘ってください(笑)。同じようなバンドがなかなかいないからですかね。ドイツのWacken Open Air 2016に出てから知られるようになってきましたが。」

―同じようなバンド…たしかに私も知らないです。でもだからこそいろんな人に聴いてみてほしい!まず私は8/12(土)の大須RAD HALL行きたいと思ってます!次も楽しみにしてますね。

というわけで。
名古屋のバンドマンの方々、イベンターの方々!
あ、名古屋だけじゃなくて全国の方々!
vimokshaを呼んでくださいー!
演奏聴いたら度肝抜かれますよ。

そろそろどんなバンドなのか、演奏を聴きたくなってきましたよね。
はい、ではこちらの動画をどうぞ!

vimoksha MBJ2015 fullset

どーですか!?!

ライブの感想が最後になっていまいましたが、7/29(土)渋谷Cycloneでも圧巻でした。
これね、生で聴くと毛細血管からざわざわするんですよ。
演奏技術がズバ抜けてるっていうことだけじゃなくて、なんというか世界観に持ってかれるんです、心を。
私は正直、これまでへヴィメタルを聴いてきていないのでうんちく語ることはできないのですが、vimokshaを聴いて美しいなと思いました。へヴィメタルというと悪魔的な風貌で攻撃的な音楽という印象だったけれど、vimokshaはそういう風貌じゃないし(悪魔的な風貌も好きですよ)、珍しい楽器を使っているけれど技巧だけに目を見張る音楽じゃなくて、根底に流れる歌からは深い感情があふれてきて。
とにかく、新しく出会った音楽に心動かされたことが嬉しかったし、こんなバンドが名古屋にいるなんてものすごい誇りだなって思いました。

ぜひみなさんもライブハウスに足を運び、自分の耳で、目で、vimokshaの音楽に出会ってください!

今回のご紹介アーティスト

vimoksha
http://vimokshajapan.wixsite.com/vimoksha
Twitter @vimokshajapan
Facebook https://www.facebook.com/vimoksha-437831596267597/?fref=ts

▼vimoksha今後のライブスケジュール▼

Rakshasa presents~羅刹降臨~
8/11(金)大阪・梅田Zeelad
START 17:30
vimoksha
Blood Stain Child
Alligeance Reign
Rakshasa

Rakshasa presents~羅刹降臨~
8/12(土)名古屋・大須RAD HALL
OPEN17:00 / START17:30
vimoksha
六合
Alligeance Reign
Rakshasa

LAND OF CONFUSION Vol.12
11/10(金)名古屋・大須ell.FITS ALL
START 19:00
DEADCLAW
vimoksha
DIRTY THIRTY
THE GARCIA

Arise in Stability(アライズ イン スタビリティ)
Twitter @AIS_official
Facebook https://www.facebook.com/AriseinStability

▼Arise in Stability今後のライブスケジュール▼

DAIGO presents OHHH!!FEST vol.35
8/19(土)新宿ANTIKNOCK
open 14:00 / start 14:30
Roar
Psalms of Planets
LUST
Soldier who fights against pain
ヱヰ十
Oath of Allegiance
HEARTPLACE
FALLING ASLEEP
Stranded
KANIMEGA
ODE TO THE END
Arise in Stability

9/16(土)今池3star
open 16:30 / start 17:00
Arise in Stability
SOUNDWITCH
Onepage
Minority Game
VISCO
バミューダ★バガボンド

ライブハウスの客 くーちゃんのTwitter@Kuu_sideB

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