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ライター ツボイ

2018.1.30

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『それでもバンドが続くなら』で表現した3markets[ ]のリアル

「もし売れたら、満たされて曲が書けなさそうな気がする(カザマタカフミ)」

それでも世界が続くならの篠塚氏をプロデューサーに迎え、改名後初となるフルアルバム『それでもバンドが続くなら』をリリースした3markets[ ]。カザマタカフミ(Gt/Vo)によるストレートな歌詞が特徴でもある彼らに、リリースから1ヶ月というタイミングでインタビューを敢行。作品の反響から歌詞への思いまでメンバー全員に訊いた。

―昨年12月6日リリースされた1stフルアルバム『それでもバンドが続くなら』を聴かせていただきました。ストレートな歌詞がバンドの特徴だと思うのですが、そもそもどうしてこのような歌詞を書こうと?

カザマタカフミ(Gt/Vo):逆に、どうしてみんなは書かないのかなと思っています。僕は音楽の才能がないので、せめて歌詞ぐらいは自分の思ったことをちゃんと書こうと思って書いているだけです。

―サウンド面でもカザマさんの詞を活かすことを意識されているのかなと思ったんですが…

金子セイメイ(Ba):バンドとして歌詞を一番重要視しているので、歌詞に合ったサウンド作りは意識してますね。どう弾いたらいんだろう?っていうことも多々ありますけど(笑)。

矢矧暁(Gt):ここが言いたいという歌詞の部分で、楽器隊のダイナミクスを落とし、言葉を聴こえやすくすることもしています。

カザマ:メンバーには「こういう気持ちなんだから、どうしてこういう気持ちで弾いてくれないの?」という話はたまにしちゃいます。

―表現の部分に気を使っているんですね。その歌詞はどういった時に思いつくんですか?

カザマ:何かに対する怒りからが多いですね。喜びは消えてしまうけど、怒りや悲しみは日をまたいでもなかなか消えないことが多い。それって自分が言いたいことであり、思ってることでもあるんだなと。それが歌詞になります。だいたいバイトの夜勤中に思い出して書いてますね。なんで俺はこんな所にいるんだろうって(笑)。

一同:笑

―(笑)。普段の生活の中で起きた出来事への怒りや悲しみをそのまま歌詞に落とし込んでいる感じですか?

カザマ:僕が思ったままを、どうすれば聴く人に分かってもらえるかを考えながら書いています。それが楽しいですね。

―例えば1曲目の『レモン×』は結構ネガティブな感情を日常でありそうなシチュエーションに落とし込んでいて、その視点が面白いなと思いました

カザマ:普通に生きててすごく大きな出来事ってないと思うんですよ。だから、些細なことで生きてることをどう伝えるかだと思うんですよね。でも、売れたら急に曲調が変わると思います(笑)。

金子:まず歌詞が変わる(笑)。

カザマ:曲調が変わったと思ったら売れたと思ってください。

一同:笑

masaton.(Dr/Cho):生活の基準が変わったと(笑)。

―了解です(笑)。『裏セブンスター』という曲が収録されていますが、以前からある曲『セブンスター』とのつながりはあるんですか?

カザマ:『裏セブンスター』は、前のドラムが辞める時に作った曲です。今回『それでもバンドが続くなら』というタイトルだから、入っていてもいいかなと思って。歌詞は、バンドを辞めるって簡単に言うけど、お前のことが好きなお客さんがいっぱいいることまでちゃんと考えて言っているのかという気持ちがあって、お客さん目線で書きました。だから、『セブンスター』はあまり関係ないです。

―辞めたドラムの人に向けた歌だったんですね。今出てきた今作のタイトル『それでもバンドが続くなら』ですが、これは間違いなく、バンド・それでも世界が続くならの篠塚さんプロデュースだからですよね

masaton.:完全にそこからです。

カザマ:最初に「『それでも世界が続くなら』というタイトルにしよう」と言ったら、masaton.がこのタイトルにしようと言ったんですよ。

―それに対して篠塚さんは何て言っていました?

カザマ:それにしようって。

masaton.:まぁ意味は通るかって(笑)。

一同:笑

―ノリで決まったように感じますが、タイトルにこだわりはなかったんですか?

矢矧:ずっと悩んで、結局決まらなくて。

カザマ:タイトルを付けるのが下手なんですよ。歌詞を書くのは好きなんですけど、タイトルを考えるのはすごく辛いです。だから、短い文章で人に伝えなければいけないツイッターも苦手で。コピーライトの能力がないんですよね。

―短くまとめるのが苦手なんですね

カザマ:それもあって、最近短歌の練習をしています。五・七・五・七・七で伝えるにはどうすればいいんだろう?って。

―では、今やられているブログ『風間観察日記2』はご自身に合っていますね

カザマ:ブログは書くのが好きですね。でも、このタイトルも本当にセンスがないと思ってるんですよ

一同:笑

―そのブログが『売れないバンドマン』という本になって発売されています。そもそも、どうして出すことになったんですか?

カザマ:出しませんかという話をいただいて…。

金子:尾崎世界観さんとの対談とか、彼女へのインタビューは新鮮で面白かったです。

―尾崎世界観さん以外にもプロデューサーの浅田さんや芸人さんとも対談されていますが、話をしてみていかがでした?

カザマ:単純に楽しかったですし、みんな優しかったです。

―これを機に売れるかもしれないですね

カザマ:もし売れたら、満たされて曲が書けなさそうな気がして。満たされたなんて曲、俺が自信が聴きたくない。書かないでほしい。

masaton.:売れたらまた別の足りない部分が出てくるんじゃないかと思いますけどね。

金子:売れたプレッシャーもあるだろうし。

―確かにそれもありそうです。アルバムは昨年の12月6日リリースでしたが、周りからの反応はいかがです?

カザマ:逆にバンド友達が減った…かな。個人的にそんな感覚があります。

矢矧:まさかのネガティブ反応!

カザマ:今回すごくプロモーションをしてもらっているので、微妙に売れてる感が出てると思うんですよ。実際はそんなに売れてませんが。それが原因かは分かりませんが、若干バンドが距離を置き始めている感じがするんですよ。

―もしかしたらバンドマンは距離を置いているのかもしれませんが、ファンは違うと思います。ツイッターでファンの反応もチェックしました?

カザマ:最近ファンの方が他の人にオススメしてくれるんですけど、「好き嫌い分かれるかも」と書いている人が多くて、めっちゃ嬉しいんですよ。「こういう感じ好きでしょ」と言われるものって、その系列があるけど、好き嫌い分かれる
というのは、クセが強くて個性があることだと思うので単純に嬉しいです。いい悪いは別として。

―そこは別として、個性のある方がいいと個人的には思います

カザマ:プロデューサーの浅田さんも個性がないからバカ売れする可能性もあるけど、逆に全然引っ掛からないこともあるという話をしました。僕は個性ある方が面白いなと思います。みんなも思ってくれるといいですね。

矢矧:そう思っていますが、僕らと近いバンドでのイベントを考えたとき、合わないでしょと話が進まないことが多いのは悩みかも。

―なるほど。そういうことあるかもしれないですね。それも踏まえ、今年の活動についてお聞きしてもいいですか?

カザマ:みんなに聴いてもらわないことには売れないので、今年は大きな所でライブをします。まずはそれを成功させて、さらにCDも作りたいなと思っています。

―楽しみにしています。では最後に目標をお願いします

一同:バイトを辞める。

金子:音楽だけで生活できるようになりたいですね。

カザマ:個人的には半々が一番良くて。本当に音楽だけだと全然歌詞が書けなくなると思うから、音楽で食べていけるけど、月に一回バイトするみたいな生活がしたいですね。

一同:笑

3markets[ ]『下北沢のギターロック』Music Video

■リリース情報

『それでもバンドが続くなら』
1st Full Album
2017.12.6 発売
2,700円(+tax)

■LIVE情報
ウラニーノ presents 「2ガツ=2マン」
2月10日(土) 神奈川 横浜BAYSIS

秀吉とフクモトエミ presents ~高崎clubFLEEZ 14th ANNIVERSARY~ 「ひでねこまつり」」
2月16日(金) 群馬 高崎club FLEEZ

-別れはフォークボール-
2月20日(火) 東京 吉祥寺シルバーエレファント

3markets[ ] アルバムリリースツアー「HOMEPARTY」
3月04日(日)大阪 天王寺FireLoop
3月30日(金)宮城 仙台FLYINGSON
4月01日(日)愛知 名古屋CLUB ROCK’N’ROLL

3markets[ ] アルバムリリースツアー「FINAL HOMEPARTY」
4月17日(火) 東京 渋谷TSUTAYA O-WEST

■オフィシャルWEB
http://3markets.com/top.html

■プロフィール
2014年10月10日、3markts(株)から新メンバー加入をきっかけに3markets[ ]へ名前を変えて活動再開。2015年6月17日、3markets[ ]として初の全国流通アルバム『眠りたいもう眠りたい』を発売。同年10月、ベースのユウレイが体調不良のため離脱。2016年2月22日に、4曲入りの『バースデイ』リリースを発表。そして、新ベースの金子セイメイが加入。そして2017年、篠塚将行(それでも世界が続くなら)をプロデューサーに迎え、7月19日にシングル『バンドマンと彼女』、12月6日に改名後初のフルアルバム『それでもバンドが続くなら』を発売した。

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