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ライター ツボイ

2016.6.6

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AA=の“いま”が凝縮されたアルバム『#5』

「いま自分の考えていることがはっきりしていた」

『→MIRAI→(ポストミライ)』から始まった配信コラボ曲3作から続くストーリー。ラウドロックシーンを揺さぶる、AA=5枚目となるアルバム『#5』がリリースされた。今作でAA=が伝えたかったこととは? その答えを知るべく、本人に話を聞いた。

―5月18日(水)に5thアルバム『#5』がリリースされました。前作『#4』から約2年半振りになるんですが、全くその印象がなかったです

自分もそう感じてますね。昨年コラボシングルを配信でリリースしていたからかもしれないです。

―配信リリースの他にもBABYMETAL、BiSへの楽曲提供や、SCHAFTプロジェクトへの参加など、幅広い活動をされていました。この経験は今作にも影響を与えています?

『#4』と『#5』の間には、そういったこともしていました。人に楽曲を提供する時は、自分の作品とは立ち位置が違ってプロデューサーのような視点になるので、それを続けてやれたのは作品への影響もあったと思います。今作には、配信したコラボ楽曲が3曲入っていますが、彼らとコラボして楽曲を作るのは結構楽しかったですね。

―その最初となるJ.M.(0.8秒と衝撃。)さんとのコラボシングル『→MIRAI→(ポストミライ)』は、どのように楽曲を作られたんですか?

J.M.は女性なので、自分が歌う楽曲とは全く違ってきます。その部分は意識しました。この曲は元々CMの話から始まった曲というのもあったので、その要素も入ってきています。

―それからKjさん(Dragon Ash)、Masatoさん(coldrain)とKoieさん(Crossfaith)とコラボが続きました。これはAA=として新しいことをやりたいとの考えからですか?

そうですね。単純にコラボ作品を作り続けようというのはありました。企画まではいかないけれど、そういうつもりでやっていましたね。

―コラボする方々はすぐに決まりました?

最初の時点で建志(Kj)の名前は出していました。割とすぐに返事ももらえたので、後は自分がいつ作れるかという部分だけでしたね。他のみんなも、返事はすぐにもらっていました。

―歌詞はKjさんも書かれていますが、楽曲は2人で話し合って作っていったんですか?

そうですね。自分が曲というより音のパーツを建志に投げて、そこに彼がリリックを乗せてきた感じですね。一発目からそのように返ってきたので、あまり変えずに作りました。

―イメージしたものが戻ってきたんですね

わりと。建志は昔の自分のバンド(THE MAD CAPSULE MARKETS)の頃のリリックを多用して返してきたので、「ぶっ込んできたな」と(笑)。そういった意味でも面白かったですね。元々彼は、自分がバンドの頃の曲をずっと聴いてくれてて、好きだと公言もしてくれている。それも含めて彼と一緒にやってるのもあります。それが中心になっているコラボだったから、『M SPECIES』に関しては俺と健志の関係が色濃く出ていますね。

―そして、coldrainとCrossfaithが一緒にAA=のサウンドで歌うことは、強烈なメッセージにもなるし面白いなと思いました

元々MasatoとKoieとは別々でコラボしようと考えていたんですが、彼らは仲も良ければライバル同士でもあって、お互い切磋琢磨している同世代のバンド。意外と一緒に作品を作っていなかったので、一緒にやるアイデアを出したら両方ともOKでしたね。自分はサウンドに徹する形で後ろにいて、ふたりに好き勝手やってもらう感じで作りました。お互いのスタイルは分かり合っている感じだったから、楽しそうでしたよ。

―それぞれ個性のある方々がですが、コラボ楽曲の制作はすんなり進みました?

そうですね。自分がある程度作った曲を相手に聴いてもらって、これでやるかやらないかを聞きました。そこは、彼らにもちゃんと選んでほしいというのはあったので、変えてほしいと言われたら変えるつもりだったけど、みんな一発OKでしたね。

―その今作『#5』ですが、前作『#4』よりも攻撃性の強い作品になっています。構想はいつごろからあったんですか?

アルバムのイメージは全然なかったですね。コラボ曲を作っている時に、この曲はアルバムに入るだろうなぐらいの感じでした。ちょうどその頃、そろそろアルバムを作らなきゃなと思い少しずつ作っていたので、それがたまっていって今回の形になっています。

―攻撃性の強いサウンドが並ぶ中、最後に『→MIRAI→ (ポストミライ)_#5ver.』と『Shine 輝』という先を感じさせる曲で終わっています。この流れは早い段階から決められてたんですか?

そこは最初から考えて作っていたわけではないですが、曲順を考えた時に最後に持って来たのは『→MIRAI→ (ポストミライ)_#5ver.』かなと。そういうふうに終わりたいのもあったので、『Shine 輝』を最後に付けてそういうストーリーにしました。元々“いま危うい世界の状況の中で、いかに自分たちが希望を見つけて未来につないでいくか”。というところが一番重要なテーマで、アルバムの根本にもなっているので、それは音楽家としてというより、今を生きる人間としてそういう表現で終わりたいなと思っていますね。

―そのストーリーの中に、7曲目の『BATTLEFIELD TvsNK』と11曲目の『BATTLEFIELD TvsZ』も含まれています。ライブのドラマーでもある金子ノブアキ(RIZE)さんと、ZAX(The BONEZ / Pay money To my Pain)さんとのVS形式での激しいセッション曲ですが、こういったタイプの楽曲もアルバムに入れようと考えていました?

まぁ、ブレイクビーツと生バンドの戦いと言うより、ほとんどドラムソロみたいになってますが(笑)。この2曲に関しては、元々ライブでやっていたんですが、評判が良かったし自分らもやってて楽しかったので、録ってみようという話になりアルバムに入れました。アルバムに入れるために作ってなくて、ライブの中でバリエーションが欲しいなと思って作った曲です。コラボ曲もそうなんですけど、これもアルバムを意識して作ってなくて。それでも、非常に上手く自分の今のストーリーや考えに当てはまったし、パッケージとしてきれいにまとまっているなと思いますね。全然狙ってないです。

―元々上田さんの中にテーマがあって、それが常にブレないから狙わなくても自然ときれいにまとまるのかもしれないです

自分がいま考えていることがはっきりしていたんで、それが良かったのかもしれないですね。

―ライブのお話が少し出ましたが、毎回ライブの熱量がすごくて引き込まれるというか…

ライブは自分がまず楽しみたいのというのがあった上で、自分の音楽をいかに表現できるかを追求します。ライブは生ものなので、ハプニングも含めその時その時で起こるもの全てがライブだと思っています。ライブの時はメンバー4人とマニュピレーターを入れた5人でやってますけど、いかにその空間を支配できるか、楽しめるか、操れるかだと思いますね。

―名古屋のお客さんの印象はいかがですか?

とにかく熱いですね。名古屋の人たちは熱量があってすごく好きですよ。元々パンクバンドとして20歳の時から名古屋へ来ているので慣れてるし、今になってもそれが続けられているのはありがいこと。しかも名古屋はたくさんお客さんが集まるので、うれしい限りです。

―最後に作品を聴いてくれる方たちへメッセージをお願いします

『#5』は今の自分の考えがすごく入っている作品です。難しい時代だと思うんですけど、今を生きる俺たちがどう考えてどう行動するか、それが未来へつながっていくの思うので、恐ろしい未来にしないためにも、今生きている俺たちがきちんとした選択をしていきたい。それをみんなで考えましょう。

■YouTube
AA= - 「Such a beautiful plastic world!!!」 MV

■リリース情報

『#5』
5th Album
2016.5.18発売
初回盤 CD+DVD 4300円(+tax)
通常版 CD 2800円(+tax)

■LIVE情報
AA= TOUR #5

5月22日(日) 仙台CLUB JUNK BOX
5月27日(金) 名古屋APOLLO BASE
5月28日(土) 梅田Shangri-ra
6月11日(土) 恵比寿LIQUIDROOM OPEN 17:00/START 18:00

■オフィシャルHP
http://www.aaequal.com/

■プロフィール
世界に名を轟かせたモンスターバンドTHE MAD CAPSULE MARKETSの司令塔、上田剛士のソロプロジェクト。常に進化したサウンドで独自の音を作り続けるイノベーター。2008年にAA=を始動。アーティスト名はジョージ・オーウェルの小説「動物農場」に登場する言葉“All Animals Are Equal”に由来。BABYMETAL、BiSなど他アーティストの楽曲制作やプロデュース、アレンジ、椎名林檎を始めとする様々なアーティストのリミックスワークから映画やゲーム、CM音楽制作までその活動は多岐にわたる。2016年5月18日に、シーンに衝撃を与えたコラボレーション楽曲3作を収録したAA=通算5作目となるアルバム『#5』リリースした。

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