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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.8.5

自分たちの思考をぶち込んだ『RIVER』でAge Factoryはシーンに牙をむく

「結構本気でいいから、それが理解できないなら別に俺らに関わる必要はない(清水エイスケ)」

近く日本のロックシーンを変えるであろうバンドAge Factory。彼らが昨年発表したフルアルバム『LOVE』から9ヶ月という短いスパンで、全曲セルフプロデュースのミニアルバム『RIVER』を7月26日にリリースした。ドストレートでシンプルな作品となった今作は、間違いなくバンドの転機となるだろう。その作品『RIVER』について、詞曲を手掛ける清水エイスケ(Vo/Gt)に話を訊いた。

取材・文 坪井

—まずは、バンド結成のお話からお聞きしてもいいですか?

清水エイスケ(Vo/Gt):生まれも育ちも奈良で、今も奈良に住んでいます。高校一年生の時に同じクラスのヤツと3ピースバンドを組んで、その時からバンド名はAge Factoryでした。その頃からオリジナル曲も作ってましたね。それからメンバーが抜けたり入ったりして、今のメンバーに落ち着きました。

—今のメンバーである西口直人(Ba/Cho)さん、増子央人(Dr/Cho)さんは、当時どんな感じだったんですか?

清水:ベースの西口は、中2の頃からあの見た目なんですよ(笑)。しかも、当時はロン毛じゃなくて角刈りだったから、奈良でもトップクラスのヤバいヤツで。でも、当時からめちゃくちゃベースが上手かった。ドラムの増子は年上なんですが、酒癖の悪さで奈良では有名でした。そんな2人が入ったので、Age Factoryは曲者の集まりですよね(笑)。

—かなりヤバいバンドですね(笑)

清水:メンツだけ見たらヤバめのバンドですよね。

—そんなAge Factoryが昨年リリースしたフルアルバム『LOVE』は、LOSTAGEの五味さんプロデュースでしたが、7月26日にリリースされたミニアルバム『RIVER』はセルフプロデュースなんですよね

清水:前回は、五味さんに音源を聴いてもらったり意見をもらったりしていた流れから、プロデュースみたいな感じになっただけかなと。自分たちで作りながら五味さんの意見も聞きつつだったので、今回セルフプロデュースに戻したというより、自分たち的にはずっとセルフプロデュースしている感覚で作っています。

—なるほど。『RIVER』を作るにあたり、前作『LOVE』の影響はありました?

清水:ありましたね。『LOVE』で俺たちのことを知ってくれる人が増えたことを実感できたので、その人たちが自分たちのことをさらにいいと思うような作品を作りたいなと。今回はミニアルバムでのリリースが決まっていたので、聴いただけでAge Factoryに興味を持ってもらえるように、ドストレートな曲を作りたいと制作段階から話していました。いい意味で縛らずに、本当にいい曲だけパッと書いて全部ぶち込んでそのまま出しちゃおうぜみたいな感じでしたね。

—今作の軸は間違いなく表題曲『RIVER』だと思うんですが、この曲はどのようにして生まれたんですか?

清水:いま溢れているバンドの中から自然に同じようなバンドを聴く流れが嫌だったし、そのデカい流れに抗う強さを持ちたいなと。Age Factoryはそういう思想でやっているので付いてきてくださいと銘打った感じも含めて、タイトルも『RIVER』にしました。

—それを“孤独”と言う言葉で表現していると思うんですが、清水さんが考える孤独をお聞きしてもいいですか?

清水:シンプルに、抗うことへの恐怖心を無くすことですね。知らない間に好みが勝手にインプットされてしまう情報過多の時代の中で、どれだけ自分の尊厳を見出すか。それは難しくて、恐怖心が芽生えるぐらい特異性のあるものだと思ってしまいがちなんですけど、自分たちの存在している意味をもうちょっと見出す努力をしろと背中を押すというか鼓舞する意味で<孤独であれ>という言葉を使っています。だから、応援の意味もありますね。

—サウンド面では、ざらっとしたギターなど質感が生っぽくて、ゾクッとします。資料にはオルタナって書いてありましたが、オルタナなんですかね?

清水:オルタナって書かれてますけど、やってる方もピンときてないから俺もすごく嫌なんですよ。ハードコアもジャンルみたいになってますけど、精神性のことじゃないですか。だから俺らはハードコアなんですよ。俺らはオルタナティブじゃないので、今からハードコアと名乗ります。

—そう思うと『siren』『CLEAN UP』はハードコアな曲ですよね

清水:曲調も精神性もそうですね。こういうタイプの曲は好きです。

—そして『siren』はめちゃくちゃ短い

清水:バンドキャリア上ナンバーワン短いソングです。50秒です。

—『CLEAN UP』はギターのヒリヒリ感が個人的にすごく好きです

清水:この曲は初めて自分のギター以外のギターを使いました。スタジオにすごくいいジャズマスターがあって、こういう曲調で俺が参考にしていたバンドがジャスマスターを使っていたので使わせてもらいました。実はサウンドにかなりこだわっています。

—歌詞は意味があると言うより、とりあえず中指を立てている内容で、パンチがありますね

清水:こういう曲って、別に歌詞の世界観なんて出す必要が全くない気がして。とりあえずコイツが言ってることはヤバいというパンチワードを、全面に並べる感じで作りましたね。

—その中でも<とりあえず丸めてこいと>いう歌詞に男は反応してしまいます

清水:実は歌詞にあるって、「Ian MacKayeのように」という意味なんですよ。「MacKayeのように丸めてこい」という意味で、俺の一番のお気に入りポイントです。

—そうだったんですね。このような攻撃的な2曲の後に優しくて温かい曲が2曲続きます。今作は近い雰囲気の曲を固めている印象がありますが、狙ってですか?

清水:曲順に関しては、あと3、4パターンぐらいありました。最終的に僕が選んだんですけど、結局サンドイッチする形になりましたね。2・2・2みたいな感じで。

—その最後の2曲『left in march』『SUNDAY』は、地元の奈良のことを歌っていると思いますが、田舎の風景が思い浮かぶ温かさのあるサウンドですね

清水:そうですね。Age Factoryのことをいいと思ってくれる人って、こういう曲から入る人が多い気がするんですよね。とは言え『OVERDRIVE』や『RIVER』のタイプの曲から入る人もいると思うので、明確に2つの入口が存在しているなと思います。その中で最後の2曲は、自分的にずっと好きな入り口ではありますね。『siren』『CLEAN UP』は、いろんなマインドや音楽的なことを年が経つとともに蓄えてできたものですけど、この2曲は高一の頃にバンドを組んでオリジナルを作り出した頃からずっと持っている感じが成長している曲調ですね。

—こういった曲調の曲があるからこそ、攻撃的な曲がより際立ちますね

清水:自分たちの中でも振り幅のひとつになっている気がしますね。あと、最終的に優しくて柔らかい感じで落ちていく方が個人的に好きなんです。だから、最後にこういう曲調の曲をいつも入れてるところはあります。

—なるほど。そして、9月からこの作品のツアーが始まります。Age Factoryと言えばライブだと思うんですよ

清水:そうですね。やっぱライブが一番好きです。レコーディングをして1枚のCDを作って聴いてもらうことも大切ですけど、ライブが一番好きなんで、ずっとAge Factoryの活動のメインに置き続けたいですね。

—名古屋は何度か来られていますが、名古屋のお客さんの印象を教えてください

清水:名古屋のお客さんが一番レスポンスが激しめなので、いい感じやなと思っています。現状、名古屋が一番楽しくなる土地ですね。今回メンツも攻めてるんですよ。GEZANとゆれるなので、ほんまに好きな人しか来ないと思うけど、好きな人が来てくれたらすごく楽しめると思います。普段シャバいバンドしか聴かない子が来ても、結構「おっ」ってなるメンツやと思うんですよ。そういう子を来さすためにも、俺らのバンドが入り口としてありたいですね。

—さらに今年は大型フェスやイベントに出演されていますが、出演して感じたことはありました?

清水:もっと貪欲になりましたね。俺らがやる時は、デカいフィールドでも全然人が埋まっていないわけです。これを埋めないといけないから、普段のライブハウスからもっと貪欲にならないといけない。フェスに呼んでもらった時、最終的にデカいフィールドをパンパンにしたいですよね。今は「バンドは甘くないぞ」と言われている感じがするので、そこに対して貪欲になっています。

—出演したことでよりモチベーションが上がったということですね

清水:去年の今頃は一本も出ないやろうなという話をしていたんですよ。でも今年は呼んでもらっている。京都大作戦そうですけど、俺らの音楽を見つけてもらって呼んでくれるフェスもあるので、そういうのを今後増やさないといけない。それが増えるいいライブといい音源を作り続けなければいけないというのはあります。

—それを踏まえ、最後にCDを買ってライブへ来てくれる人たちへメッセージをお願いします

清水:この6曲を聴いてAge Factoryを良くないと思ったら2度とライブに来なくてもいいですし、俺らのことを詮索しなくてもいいです。でも、ひとつ言えるとしたら、いいと思えなかったらヤバいぞ。結構本気でいいから、それが理解できないなら別に俺らに関わる必要はない。以上です。

Age Factory『RIVER』Official MV

■リリース情報

『RIVER』
Mini Album
2017.7.26発売
1,500円(+tax)

■LIVE情報
Age Factory RIVER TOUR
09月12日(火) 広島 広島SECOND CRUTCH
09月13日(水) 香川 高松DIME
09月14日(木) 高知 X-pt.
09月16日(土) 大分 club SPOT
09月17日(日) 長崎 Studio Do!
09月18日(月祝) 福岡Queblick
09月22日(金) 岡山 CRAZY MAMA 2nd Room
09月30日(土) 北海道 KLUB COUNTER ACTION
10月01日(日) 北海道 苫小牧ELLCUBE
10月06日(金) 神奈川 横浜F.A.D
10月08日(日) 京都 GROWLY
10月12日(木) 愛知 CLUB UPSET
10月13日(金) 石川 金沢vanvanV4
10月14日(土) 長野 松本ALECX
10月16日(月) 新潟 CLUB RIVERST
10月17日(火) 福島 郡山PEAK ACTION
10月18日(水) 宮城 仙台enn 2nd
10月20日(金) 群馬 高崎clubFLEEZ

Age Factory「RIVER」TOUR FINAL ONE MAN LIVE
11月02日(木) 東京新宿LOFT

■オフィシャルWEB
http://www.agefactory.biz

■プロフィール
清水エイスケ(Vo/Gt)、西口直人(Ba/Cho)、増子央人(Dr/Cho)からなるスリーピースバンド。2010年4月結成。地元の奈良を中心に全国で年間100本近くのライブを重ね、2014年12月にデビューミニアルバム『手を振る』、2015年9月に『NOHARA』を発売。2016年10月に、LOSTAGEの五味岳久をプロデューサーに迎えた1stフルアルバム『LOVE』を発表し、2017年1月に初のワンマンツアー「MY WAR」、4月に自主企画ライブ「EGUMI」を開催。そして、7月26日にミニアルバム『RIVER』をリリースした。

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