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ライター ツボイ

2018.12.3

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Age Factory 2nd Full Album『GOLD』インタビュー

「圧倒的多数の人に認められたいし、いろんな人に自分たちのことを気に入ってほしい」

10月10日に2年ぶりとなるフルアルバム『GOLD』をリリースしたAge Factory。約1年2ヶ月前にリリースしたミニアルバム『RIVER』からの思いを引き継ぎつつ、確実に進化も遂げた今作は今後のバンドの指標にもなるのではないだろうか。今回フロントマンの清水エイスケに、その作品に触れつつ作品作りに没頭した2018年を振り返ってもらった。
※インタビューは11月20日(火)に行いました。

―アルバム『GOLD』のリリースから1ヶ月経ちますが、周りからの反響はいかがですか?

清水エイスケ(Vo): まだ1ヶ月なので分からないですね。半年ぐらい経って、ある程度アルバムの評価は決まると思っているので。

―なるほど。今作はどのようなコンセプトで作られたんですか?

清水: フルアルバム10曲の1曲1曲が粒立ちしている感じにしたかったので、それぞれの曲の攻撃力を上げていきたいなと。実際、いい意味でキャラの全然違う曲ができたし、自分たちのバンドの範疇を超えていないアルバムができたと思います。

―収録曲は『WORLD IS MINE』といったハードコアの曲もあれば、『白昼夢』のような雰囲気の曲もあり幅広いです。振り幅は意識されました?

清水: バンドとして一個のジャンルに全く囚われたくないので、やりたいことを全部やっていこうという感じです。Age Factoryだけで、ある程度普段聴きたい部分が賄えればいいなと思ってるぐらい、バラエティ豊かになりたいとは思っています。

―前作『RIVER』のリリースから1年2ヶ月ほど経ちましたが、この間に気持ちの変化もありました?

清水: 大してなかったですね。『RIVER』を作った時のままだと思います。あの時よりちょっとだけ自分がやりたい曲だけじゃなく、メンバーの意見を聞くことが増えたかな。でも、メンタルでは大差ないと思います。圧倒的多数の人に認められたいし、いろんな人に自分たちのことを気に入ってほしいのと、自分たちの精神性はこうだからそれが分かるんだったら一緒にやっていきましょうというファンとバンドの関係になりたいと思っていたので、それは今もそうかなと。

―では、この一年大型フェスの出演やバンドとの共演をされていましたが、そこで得られたものについてお聞きしてもいいですか?

清水: フェスや大型ツアーを組んでるバンドと対バンして、今自分たちが持っている曲だけではそういうフィールドで太刀打ちできないなと思いました。だからこそ、いろんな人から「Age Factoryってあの曲やな」と言ってもらえる曲を作りたくて『GOLD』を作ったんですけど、その立ち位置になるかはまだ分からないです。それに、『GOLD』はライブを想像しながら書いたので、音源で聴くよりライブで観てほしい曲ですね。

―その『GOLD』は今作の軸になる曲だと思いました。この曲に込めた思いをお聞きしてもいいですか?

清水: 今まで想像できなかったことができ始めた瞬間の煌めきみたいな意味があります。あり得ないことの意識の変化みたいなイメージですね。

―『GOLD』は今後バンドを代表する曲になっていくかもしれないですね

清水: 出して1ヶ月なのでまだ分からないですけど、半年後ぐらいに名刺がわりの1曲になってるかもしれないし、もしかしたら足りへんと思われるかもしれないですね。

―今後のライブでそれが分かってきますね。今作の中では個人的に壮大な曲『million』が好きです。歌詞の捉え方も人それぞれなのかなと

清水: Aメロとサビを歌っているときは、Age Factoryを昔から好きな人も好いてくれそうやなと思っていたんですけど、最終的に面白い曲になったと思います。歌詞もスラスラ出てきたかな。初の絶対的テーマのない歌詞なので人によって捉え方が全然違って、恋愛の曲と捉える人もいれば、震災復興という意味合いに捉えてもらえたこともありました。歌詞は各々で感じてもらえたらいいかなと思いますね。

―多分“million”という言葉がそうさせるんだと思います

清水: 確かに。『million』ができたとき、これまでいろんな方向にAge Factoryのやりたいことを伸ばしてきたんですけど、元から持っていた部分もちゃんと自分らの中で成長さすことができてたんやなと思いました。

―他のことをすることで元々持っていたものも相乗的に成長したんだと思います。さらに最後の曲『TONBO』も日本の風景が見えて好きです。『RIVER』に収録されていた『SUNDAY』もそうでしたよね

清水: 『TONBO』は配信シングル『Moony』のレコーディングをした時にオケだけ録っていた曲です。歌詞は自分の実体験を元に書いたんですけど、一番風景が出るというか各々の思い出とリンクさせることができたと思いますし、ライブでも一番グッときますね。アルバムの最後をこういう切ない青春系の曲で終わらすことができたのも、今考えたら良かったなと思います。

―歌詞に全くトンボは出てきませんが、<夕焼け>や<ススキ><赤>というワードからトンボをイメージできる。それって日本人ならではだと思うんですよ

清水: 最初『夕焼け』という仮タイトルを付けてたんですけど、『RIVER』に収録されている『SUNDAY』のモチーフにもなった自分の好きな公園へ行った時に、トンボやススキという日本人なら絶対に想像する秋の感じがそこにあって。その時、歌詞には一回も出てこないけど、“トンボ”というワードで色々な人がイメージを拾ってもらえるかなと思ってこのタイトルにしました。

―そういう経緯があったんですね。そしてツアーもすでに始まっています。明日(11月21日)は名古屋ですが、これまで7箇所やってきていかがですか?

清水: 友達に言われてなるほどなと思ったんですけど、Age Factoryのライブってどこでやっても今まで棒立ちの人が多かったんです。それがあまりいなくなったと思います。みんなにいいと思ってもらえるアルバムを出したら、ちゃんと聴いてくれる人がいるんだなと思いました。この7箇所ぐらいで。しかもアルバムを出して一ヶ月なのに、しっかりアルバムを聴いてライブへ来てくれたんだなという感じも受けました。それもあって、ちゃんとアルバムを制作したら繋がるものはあるし、今後もいいアルバムをコンスタントに出し続けたいなと思いました。新しいアルバムを作ってライブすると楽しいし、自分たちのスキルアップにも繋がるので今充実した感じでやれています。このままがむしゃらにファイナルまでやって、またいいアルバムを作ってツアーを回りたいですね。

―ツアーは12月のワンマン二ヶ所で終わりですが、今までとは違う風景が見られそうですね

清水: 前のRIVERツアーのファイナルからワンマンは丸一年空いているので、結構レスポンスが楽しみですね。ツアーしてて思うんですけど、お客さんが放つ熱量によって自分たちの想像を超える瞬間が確実にあって、お客さんの熱量が高い分、自然に会場のボルテージは上がりやすいし、観てる側もその錯覚に陥りやすい。その面が今までAge Factoryに唯一なかったんじゃないかなと。今そこを高めていきたいと思っています。

―期待しています。そして、今年もあと1ヶ月ですが今年を振り返っていただけます?

清水: 今年は1月ぐらいから制作を始めて、5月にシングルカットのレコーディングをして、さらに8月ぐらいにフルアルバムを録ったので、曲作りの一年やったかもしれないですね。ライブもしつつやったけど、自分の中では曲作りがずっと念頭にあったかな。あと個人的には結構アコースティックライブに誘われる場面が増えて、年間で考えると一番弾き語りをした年だと思います。あと、聴く音楽がゴリっと変わった一年でもあったなと思います。

―どれぐらい変わりました?

清水: 7割越えでヒップホップが入ってきましたね。今まで自分の聴く音楽の3割ぐらいだったんですけど、今は7割超え。

―好きなアーティストができたなど何かきっかけがあったんですか?

清水: というより、自動的に求め始めた感じですね。聴きたいなと。普段街を歩いているときにチョイスするのがヒップホップやビートメーカーになりました。もちろん海外のバンドの新譜も聴くんですけど、完全にリラックスして聴く時はヒップホップになっちゃいましたね。ヒップホップの要素をバンドに出そうとかは全然考えてなくて、ただ好きで聴いてる感じです。

―意外です。ライブの本数はいかがでした?

清水: もしかすると一番少なかった年かもしれないですね。バンドを始めてからずっと100本越えでやっていたんですけど、今年は70本ぐらいだったので。来年はもっとライブしたいですね。

―では、2019年はどんな年にしたいですか?

清水: 毎年、来年は次のステージに行きたい、飛躍したいと思っています。ただ、見据えたことを大幅に超えたいというのではなく、努力して真面目に超えていきたいなという感じです。そのまま向上し続けるバイタリティも自分たちにはあると思っているので、そういう活動方法で行こうかなと。

―地に足をしっかりつけて活動していくということですね

清水: そうですね。来年は10万枚売るとかじゃなくて、今回売った枚数の倍売りたいし、今回のワンマンの動員数の倍を動員したい。そこが向上し続けるバンドはあまりいないと思うので、来年以降もそれが目標ですね。

Age Factory『GOLD』 (Official Music Video)

Age Factory『million』 (Official Music Video)

■リリース情報

『GOLD』
2nd Full Album
2018.10.10 発売
2,400円(tax in)

■LIVE情報
GOLD TOUR FINAL ONEMAN【大阪編】
12月08日(土) 大阪 umeda TRAD

Age Factory×NOT WONK presents「MY TRIBUTE」
01月19日(土) 大阪 心斎橋CONPASS
01月20日(日) 東京 渋谷O-nest

Age Factory presents「EGUMI 2019」
「EGUMI 2019」【大阪編】
03月07日(木) 大阪 梅田クラブクアトロ
「EGUMI 2019」【東京編】
03月14日(木) 東京 渋谷クラブクアトロ

■オフィシャルHP
http://www.agefactory.biz/

■プロフィール
“現代若手ロックシーンのバケモノ”と称される清水エイスケ(Vo)、西口直人(Ba)、増子央人(Dr)からなる古都奈良発のロックバンド。「戦う人間のために音楽を」というメッセージを掲げ、感情を露わにした破壊的・攻撃的楽曲から誰しもに当てはまる情緒を巧みに表現した楽曲までを武器とし、現在全国で話題拡散中。

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