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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2016.12.20

『炒飯MUSIC』で魅せたアルカラらしさ

「結果的に3曲ともアルカラっぽくなったなと思います(稲村)」

アルカラが11月23日にリリースしたシングル『炒飯MUSIC』は、収録3曲全てがタイアップ。そして、どの曲も各作品のモチーフやネタをがっつり盛り込み、“(自称)ロック界の奇行師”の名に相応しい遊び心あふれる内容となっている。そんな今作について、アルカラの稲村太佑(Vo)と下上貴弘(Ba)の2人にインタビュー!

取材・文 坪井

ー11月23日にリリースされたシングル『炒飯MUSIC』ですが、収録されている3曲全てタイアップ曲なんですね

下上貴弘(Ba): たまたま重なっただけというか…。

稲村太佑(Vo): たまたまタイミングが合ったので、1枚にまとめさせていただきました。アニメやゲームに寄せて曲を作っているのもあって、オリジナルアルバムの中に入ってくると毛色が変わる。だから1枚にまとめられて、スッキリしていいなと思いますね。

ー1曲目の『炒飯MUSIC』は、TVアニメ「ドラゴンボール超」のエンディングテーマ曲になっていますが、歌詞にはドラゴンボールネタが結構出てきます。これはあえて入れたんですか?

稲村: そうですね。僕ら世代なら分かるかなという言葉を入れています。また、子どもが親父と一緒に見て、「俺らの時はクリリンに髪の毛はなかった」、「子どもの頃かめはめ波を出せると本気で思っていた」という会話ができたらいいなと。そこで、僕ら世代にしか分からない部分をオマージュしながら詞を書きました。

ー確かに「ドラゴンボール」や「ドラゴンボールZ」のテーマ曲に出てくる言葉が散りばめられていて、懐かしさもあります

稲村: 最初のエンディング曲『摩訶不思議アドベンチャー』に出てくる「世界で一途」とかですよね。僕は最初「一途」をずっと「一等」だと思っていたんですよ(笑)。でもよく見たら「一途」って書いてるやん!「一途」って何?というところから始まって、すごく気になった。当時「何やろ?」と思った言葉を入れることで、僕ら世代が曲を聴いた時に、にやっとしてくれたらいいなと思います。

ーそういう意味では、曲の冒頭に入っている逆再生もオマージュですね

稲村: これは「ドラゴンボールZ」のエンディングテーマ『でてこいとびきりZENKAIパワー!』の最初に入っている逆再生をやってみたかったんです。

ーあの逆再生は、僕も子どもの頃に聞いて「何やろ?」って思いました

稲村: そうですよね。僕らも同じように提案してあげたら、いまの子ども達もそう思ってくれるかなと。そうなったら音楽が広がっていいなと思いますね。

ー曲がアニメにがっちりハマっているので、子どもたちも口ずさめそうですね

稲村: そもそもオンエアは59秒やったのに、間違えて90秒で作っていたんですよ(笑)。でも、そのおかげで自分では思いつかない感じのプログレッシヴな展開になりました。制限があったおかげで新しい発見になったのもありましたね。

下上: テレビサイズとシングルの曲とは全然違います。シングルの曲からテレビサイズ用に切り取ったのではなく、テレビサイズはテレビサイズとして別で作ったんですよ。

ー結果オーライじゃないですか。そして曲は、後半の間奏の入り乱れ感が面白いなと思いました。間奏はどのように生まれたんですか?

稲村: 自然に生まれた感じです。でも、何でか知らんけどマイケル・ジャクソンみたいにしたいなとは思ったんですよ。下上がシンセベースを使いたいと言ってたんですが、最初は「いらん、そんなんせんでええ」って言ってたんですけど…。

下上: たまたま空いた時間に使ってみたら「それええやん」って言われて、採用になりました(笑)。

稲村: 僕らはそうやって現場でいろいろ試して作ることが多いんですよ。それがアルカラの良さでもあると思いますね。

ー『炒飯MUSIC』のミュージックビデオも見させていただきましたが、まんまですね

稲村: 最初の打ち合わせの時、「ドラゴンボール」に寄せます?と言われたんですが、僕は「絶対に寄せたくない。かめはめ波とか出るの嫌です」と断ったんです。でも、遅れてきた人が「ドラゴンボールZのエンディングそのままでいいんじゃない?」っ言ったのをきっかけに、なぜかスタッフ一同が納得して寄せることになったんです。だったら僕も寄せまくろうと思って、こうなりました(笑)。

下上: 会議中に実際のエンディングを見ながら、誰が見ても分かるところまで寄せようと言ってましたね。

ーかなりのクオリティで寄せてますよね。そして2曲目『怪盗ミラクル少年ボーイ2』ですが、こちらはアニメ「怪盗ジョーカー シーズン3&4」のオープニング曲です。以前アルカライダーさんが担当されていましたが、そのサビをそのまま使用されていますよね

下上: そうですね。アルカライダーさんのサビをパクってます。

稲村: そのままやと怒られるかなと思ったら、制作の方から「こういう発想があったんですね。さすがです」と言われて。そういうのがOKになっていくのは、音楽の魅力というか、遊び心があって面白いなと思いますね。

ーサビは同じですが、他の部分の歌詞は小学生の男の子をイメージして書かれているのかなと思いました

稲村: 小学生に向けて曲を作っているのでリズム感も大事ですが、これどういう意味なんやろ?と思う言葉も入れています。その言葉を調べて「そういうことやったんや」と分かることで、作品に対してもっと深みを感じられるかなと。そうさせるのが、音楽の魅力であり僕らの役目でもあると思うので、その辺を感じ取ってもらえたらいいなと思いますね。

ーテンポが速くなっている分、サビは同じでも聴こえ方は随分違いますよね

下上: テンポはアルカライダーさんの時よりもだいぶ速くなってるので、おっしゃる通りサビの感じも違うはずです。

ーそして、3曲目の『LET IT DIE』はゲームの公式参加ソングですが、どうして参加することになったんですか?

稲村: 日本のバンドの音楽がすごく好きだという方から直接お話をいただきました。参加100アーティスト全員が『LET IT DIE』というタイトルで曲を作って、ゲームをする人がその時の気分で好きな音楽を選べる。それって、ゲームの中にフェスがあるみたいで面白くないですかと言われたんです。そんな発想がなかったので、面白い事をする人がいるなと思って引き受けました。

ー「LET IT DIE」はサバイバルゲームですが、曲は内容に寄せて書かれたんですか?

稲村: そういう感じで作った方がいいですか?と聞いたら、「好きに作って下さい」と言われたので、“LET IT DIE”が持つ意味の壊す、倒すというマイナスイメージや、攻撃の部分をどこへ向けるかを考えて作りました。『炒飯MUSIC』『怪盗ミラクル少年ボーイ2』に比べ、深いところで詞を書いています。

ーその歌詞ですが、「壊れかけのWEEKEND」などよく分からない言葉が出てきます

稲村: これは仮歌詞で当ててたものが、それ以上にインパクトのある言葉が出てこなかったから、そのまま活かしただけですね。

下上: その部分以外は適当に歌ってたのに、「壊れかけのWEEKEND」だけはめっちゃ言ってましたね。たぶん音感と言葉のハマりが良かったんだと僕は思っています。意味よりも音感を選んだのかなと。言葉の意味は分かんないですけど(笑)。

ー曲調も2曲と違いますよね。1番アルカラっぽいかなと思います

稲村: そうですけど、結果的に3曲ともアルカラっぽくなったなと思います。単純に3曲勝負となった時に、速い曲とゆっくりの曲というくくりじゃなくて、毛色をがらっと変えて作っています。それもアルカラの魅力かなと思いますね。

ー今ちょうど「こ・れ・で・も・か!! TOUR 2016 -東名阪-」の真っ最中ですが、来年早々にツアー「やってかTOUR2017 ~まぁ、やってくでしょうね!~」も始まりますね

稲村: 東名阪だけでたくさんライブするので、それ以外のところも行かなあかんなということでやります。

ーツアーは3月頭まで続きますが、アルカラは来年で15周年を迎えられるんですよね。そこへ向けて何かプランは考えられています?

稲村: いろいろ計画中です。何か面白い事できたらなとは思っています。7月で15周年になるので、7月から半年か1年かけていろいろなことをやりたいですね。

ー楽しみにしています。では最後に、CDを聴いてライブへ足を運ぶファンへメッセージをお願いします

稲村: 来年は15周年を迎えますし、これからも童心を忘れず、いたずら心をもってやっていこうと思うので、ぜひライブでお会いしましょう。

アルカラ 炒飯MUSIC MV(Short Ver.)

■リリース情報

『炒飯 MUSIC』
Single
2016.11.23発売
初回限定盤(CD+DVD) 1800円
通常盤(CD) 1200円

■LIVE情報
やってっかTOUR2017 ~まぁ、やってくでしょうね!~

1月07日(土) 石川 vanvanV4
1月09日(月祝) 新潟 CLUB RIVERST
1月12日(木) 宮城 仙台MACANA
1月14日(土) 北海 Sound Lab mole
1月19日(木) 静岡 浜松 窓枠
1月21日(土) 和歌山 和歌山CLUB GATE
1月22日(日) 奈良 奈良NEVER LAND
1月26日(木) 茨城 mito LIGHT HOUSE
1月28日(土) 群馬 高崎clubFLEEZ
1月29日(日) 長野 Sound Hall a.C
2月02日(木) 京都 KYOTO MUSE
2月04日(土) 山口 LIVE rise SHUNAN
2月05日(日) 広島 SECOND CRUTCH
2月09日(木) 栃木 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2月11日(土祝) 福島 郡山HIP SHOT JAPAN
2月12日(日) 岩手 Club Change WAVE
2月18日(土) 鳥取 米子 AZTiC laughs
2月19日(日) 岡山 PEPPERLAND
2月22日(水) 福岡 DRUM Be-1
2月23日(木) 長崎 DRUM Be-7
2月25日(土) 熊本 熊本B.9 V1
2月26日(日) 鹿児島 SR HALL
3月04日(土) 香川 DIME
3月05日(日) 高知 X-pt.
3月07日(火) 愛媛 松山サロンキティ
3月08日(水) 徳島 club GRINDHOUSE

■オフィシャルHP
http://arukara.net/

■プロフィール
稲村太佑(Gt/Vo)、下上貴弘(Ba)、田原和憲(Gt)、疋田武史(Dr)の4人からなるロックバンド。2002年7月に結成し、2003年2月に現メンバーとなる。2008年に1stアルバム『そうきたか』を発表。2011年7月にアルバム『こっちを見ている』でメジャーデビューを果たす。2013年には地元・神戸を舞台にしたサーキットイベント「ネコフェス」を主催し、以降毎年開催している。同年9月にリリースしたアルバム『むにむにの樹』を携えて行った全国ツアーは、全25公演で10000人を動員。2016年11月23日にアニメ「ドラゴンボール超」のエンディングテーマなどタイアップ曲3曲入りシングル『炒飯MUSIC』を発表した。

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