1. HOME
  2. INTERVIEW
  3. メジャー1stミニアルバム『BLANKS』で明示したBACK LIFTの可能性

INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.5.29

メジャー1stミニアルバム『BLANKS』で明示したBACK LIFTの可能性

「ずっと最高の未完成でありたい(KICHIKU)」

地元・名古屋で圧倒的な人気を誇るメロディック・パンク・ロックバンド、“バックリ”ことBACK LIFT。彼らが結成10周年を迎えた今年、ついにメジャーデビューを果たした。5月24日にリリースされたその記念すべき作品『BLANKS』は、メジャーへの決意表明ともいえる曲『White』をはじめ、収録曲5曲全てから新たな舞台への意気込みを感じる意欲作。その今の彼らのクオリティを存分に堪能できる今作について、メンバー全員に話を訊いた。

取材・文 坪井

—メジャーデビューおめでとうございます!結成10年という節目になりますが、まさか狙っていました?

KICHIKU(Ba/Vo):狙ってないです。たまたまです。YU-PONは加入して3年目ですし(笑)。

YU-PON(Gt/Cho):そうなんです。僕は3年でメジャーデビューさせていただきました(笑)。

KICHIKU:結成した時、絶対10年走り続けたいと思っていましたが、当時はメジャーへ行きたいとは思っていませんでした。ただ、1%でも自分たちに可能性があるのなら挑戦したいと、バンドを続けていく中で思うようになりました。メジャーのステージへ行けるチャンスは何度も転がってくるものではないし、その場所へ行くことが自分たちの成長につながると思ったので決めました。それが、たまたま10年目だっただけですね。

HEAVIN(Dr/Cho):リリースしてライブして、そして次のリリースをしてと常に目の前のことに取り組んでいたら10年が経っていて、今回たまたまメジャーへの機会をいただけたという感じです。

—そのメジャーデビューとなるミニアルバム『BLANKS』が、5月24日にリリースされます。まずは、このタイトルを選んだ理由からお願いします

KICHIKU:1曲目の『White』がこのアルバムの代表曲になっています。この10年間には、楽しいことや嫌なこと、挫折もありました。そのいろんな色が混ざって、白がだんだん濁っていったと思ったんです。メジャーへ行かせてもらうこのタイミングで、もう1回それを全部含んだ上で真っ白に戻したいという意味を込めて『White』を作りました。でも、5曲でひとつの作品なのでタイトルは『White』にしたくなくて、どうしようと悩んでいた時、YU-PONから「BLANK(ブランク)はどう?」という提案をもらったんです。その言葉には「空白」や「余白」、「未完成」という意味があって、自分たちにはまだまだ伸びしろという余白もあるし、ずっと最高の未完成でありたいなと思ったのでこのタイトルにしました。

—代表曲の『White』ですが、メジャーへの決意表明を思わせる詞から始まっていますね

KICHIKU:バンドのことも歌いながら、自分がこれまでの人生で感じた、経験してきたことを書いています。バンドも自分も、もう1回まっさらな気持ちでここから始めたいというところから、決意表明のような内容になったのかなと思います。

—今作は代表曲の『White』を軸に他の曲を作っていく流れだったんですか?

KICHIKU:曲は同タイミングで作っていました。その中でも『White』は遅めに僕が持ってきた曲になります。この曲のメロディが僕らの今の心境を歌うのに相応しいなと思ったので、元々あったリード曲を外して『White』をメインに作品を完成させた感じですね。

—そうだったんですね。ちなみに『White』の前のリード曲は今作に入っています?

KICHIKU:今作には入ってないです。『White』と並べるとちょっと重い内容になりそうだったので外しました。またいつかタイミングのある時に入れたいなと思っています。

—なるほど。今作はやスカっぽい曲からちょっとアダルトな雰囲気の曲も収録されて、いろいろなBACK LIFTが見られますが曲の幅は意識されました?

KICHIKU:昔の自分たちと最近の自分たちが作ってきた幅の中で、クオリティの高いものを入れられたと思います。

HEAVIN:今の自分たちのクオリティを入れられたので、いい仕上がりになったと思っています。

—4曲目の『You’re A Fool』は他の曲とは違う怪しさのある雰囲気を持っていて、いいアクセントになっていますね

KICHIKU:この曲は最近の僕たちの幅の曲で、フレーズをわざと細かくして展開も多くしている分、メロディを考えたり歌詞をはめ込むのがすごく大変でした。わざと違う雰囲気にしたので、いいアクセントになっていると思いますね。

—逆にスカの要素が盛り込まれた曲『Bitter』は、BACK LIFTの持つ軽快なサウンドが心地いいです

KICHIKU:この曲はYU-PONが加入する前からありました。ずっと入れるタイミングがなくて、今ならいいかもと思って入れたんですよ。

—最後の曲『THE LINK』も初期の曲なんですよね

HEAVIN:そうなんですよ。10年前の曲です。

KICHIKU:結成してすぐにスタジオで作った曲です。結成した2、3週間後に出たライブハウスで演奏もしました。そんな昔の曲を今回入れたのは、YU-PONが「この曲を入れたい!」と言ってくれたからで。最初は「マジで?」と思ったんですけど、10年という節目だしメジャー初の作品なので、デモ音源時代の頃から僕らのライブに来てくれているたくさんの人たちへの恩返しとしてこの曲を入れたいなと。実は1番最初に入れることを決めた曲なんですよ。

—そうなんですね。その初期の曲をどうしてYU-PONさんは入れたいと思ったんですか?

YU-PON:純粋に「この曲かっこいい!」と思ったからです。確か車に乗ってる時にすごく音の荒い音源が流れて、「誰やこれ?」と思って聴いてたら聴き覚えのある声だったので、「ひょっとしてこの声はKICHIKUさん?」って聞いたんです。そうしたら、「そう、古い曲」って返ってきて。初期衝動あふれるパンクで爽快だし、英語もまだそんなに上手じゃないみたいな(笑)。でも、伝わってくるものは大きくて、ライブでやりたいなと。それから大切なライブのアンコールでやらせてもらっていたので、メジャーデビューのこのタイミングで音源化したいと思ったんです。

KICHIKU:しかも、わざとノーアレンジにしています。

—それはどうしてですか?

KICHIKU:恩返しの気持ちで入れたのもあるし、あの時の気持ちを思い出してほしいという思いもあったので、ほぼノーアレンジにしました。

YU-PON:でも歌が上手くなって、音が良くなっているという(笑)。

HEAVIN: 10年の成長をめっちゃ感じられると思います(笑)。

—昔のBACK LIFTを感じられる曲ですよね。すごくシンプルな展開ですし

KICHIKU:そうなんですよ。今の曲と聴き比べるとめっちゃさっぱりしてます。昔の俺らっぽいなと(笑)。

—でも、当時のファンからすればうれしいと思います。当時と言えば聞きたいことがあるんですが、「名古屋ど真ん中計画」を一緒にやっていた04 Limited SazabysとTHREE LIGHTS DOWN KINGSという仲間たちが先にメジャーシーンへ行った中で、みんなはそれをどう見ていました?

KICHIKU:こいつらメジャーへ行くんやという感じでした。僕はメジャーとインディーズのどっちが正解というのはないと思っていて、その当時のはこいつらはメジャーが良かったんやなと。もちろん応援していたし、彼らが僕らの知らない世界へ行ったおかげで、一緒にやった時に新しい刺激をもらいました。それに、僕は環境が変わってもこの2バンドはライバルだと思っています。いつまでもこの3バンドで名古屋を引っ張っていきたいという気持ちはありますね。

—期待しています。話は変わりますが、今「バックリクエスト」という面白い企画を行っていますよね。どうしてやろうと思ったんですか?

KICHIKU:10年を迎えるにあたり、1年間通して面白い事にチャレンジしたいと僕が提案したんですよ。それをする事で、自分たちの力にしたいなと。面白おかしく見てほしいし、伝えていきたいと思って始めました。

—毎月どのようなことにチャレンジするかファンも楽しみだと思います。そして、6月10日(土)にダイアモンドホールとアポロベイスで「少年少女秘密基地 FESTIVAL 2017」を行いますが、この企画は大きくなっていきそうですね

KICHIKU:僕はHi-STANDARDに憧れてバンドを始めたし、楽器を始めたきっかけも「AIR JAM2000」の映像をテレビで見て、カッコ良すぎると思ったからなんです。結成した時から自分たちでフェスをやりたいというのが、ひとつの夢でもあったので、2年前にこのイベント始めました。まだ俺たちはライブハウスの規模なので、もっと大きくしていつか野外でやりたいですね。

—出演バンドのラインナップも豪華です

KICHIKU:毎年その1年間で出会った大切な人たちを呼んでいます。今年は結構ヨコの付き合いが多いですね。Rhythmic Toy WorldやFABLED NUMBER、Bentham、MINAMI NiNEは年齢もあまり変わらないバンドです。さらに、Northern19や、僕のルーツでもあるHUSKING BEEも呼ばせていただきました。

—大先輩の参加は身も引き締まりそうです。いろいろなバンドが見られて楽しい1日になりそうですね

HEAVIN:ライブだけじゃなくいろいろな仕掛けもあるので、1日楽しめると思います。自分たちだけのワクワクする秘密基地みたいな場所を作って守りたいという意味のイベントなので、絶対に楽しいと思います。

YU-PON:お祭りのような感じなので、ぜひ来てほしいですね。

—そして、7月に東名阪で今作のツアーを行いますが、どのようなライブにしたいですか?

KICHIKU:このタイミングで昔来てくれていた人が遊びに来てくれるかもしれないし、最近出会ってくれた人も遊びに来てくれると思っています。みんなで一緒にいい景色を見たいし、僕らについて行きたいと思わせるライブにしたいですね。

—ファイナルの名古屋CLUB QUATTROが今から楽しみです。では最後に、5月24日リリースのメジャーミニアルバム『BLANKS』を手に取ってくれる人へメッセージをお願いします

KICHIKU:ステージが変わる今作で出会ってくれる人もいっぱいいると思いますし、昔から僕たちを応援してくれて僕らの未来を楽しみにしてくれている人もいっぱいいると思います。10年を迎えても、いい意味で何も変わらずこの先もずっと面白い事をして、みんなと一緒に上へ行きたいなと思っています。今の僕たちの最高を詰め込んだ『BLANKS』という最高のミニアルバムを聴いて、ぜひライブで一緒に遊びましょう。

BACK LIFT 『White』YouTube Ver.

■リリース情報

『BLANKS』
Major Debut Mini Album
2017.5.24発売
1,800円(+tax)

■LIVE情報
BACK LIFT 主催「少年少女秘密基地 2017」
6月10日(土) 名古屋 DIAMOND HALL&APOLLO BASE

BLANKS TOUR 2017
7月06日(木) 大阪 OSAKA MUSE HALL
7月14日(金) 東京 O-WEST
7月21日(金) 愛知 NAGOYA CLUB QUATTRO

■オフィシャルHP
http://backlift.radcreation.jp/

■プロフィール
KICHIKU(Vo/Ba)、HEAVIN(Dr/Cho)、YAKITORI(Gt/Cho)の3人によって2007年に結成。2014年にYAKITORIが家庭の事情により脱退。新メンバーにYU-PONを迎え今に至る。地元の名古屋を中心に数多くのライブでたたき上げ、その実力が認められ、Ken Yokoyama、NAMBA69、10-FEETなどの先輩バンドと共演を果たす。また、京都大作戦やSATANIC CARNIVAL等の大型ロックフェスにも出演。よりその輪を広げていく。現在までに3枚のアルバム、2枚のミニアルバム、4枚のシングルをリリースしており、キャパシティ1000人のダイアモンドホールにてワンマン公演を行うほど地元での人気は高い。
メロディックパンクををベースにした疾走感あるロックナンバーを武器に、等身大の気持ちや悩みを素直に歌うその歌詞は、ハイスタ世代からキッズまで幅広い層から絶対的な支持を得ている。

  •  
  •  

< INTERVIEW 一覧へ戻る

他のインタビューを読む

▲トップへ戻る