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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.11.17

BACK LIFTがメジャー1stアルバム『Seeding』から育てたいものとは

「BACK LIFTというジャンルになっていきたい(KICHIKU)」

今年5月にミニアルバム『BLANKS』でメジャーデビューしたBACK LIFTが、11月15日に待望のメジャー1stアルバム『Seeding』をリリースする。これまで10年で培ってきたメロディックパンクだけでなく、新しいことにもチャレンジ。直球から変化球まで、幅広い楽曲が詰まった今作は “種まき”という意味のタイトル通り、BACK LIFTが広く浸透する作品になるだろう。そんな魅力に溢れている。その今作について、メンバー全員に話を訊いた。

取材・文 坪井

ーついにメジャーファーストアルバム『Seeding』が11月15日にリリースされます。今の心境はいかがですか?

小林KICHIKU辰也(Ba/Vo):早くみんなに聴いてほしいです。

深谷YU-PON雄基(Gt/Cho):だね。すごく自信がある作品なので、みんなの反応が楽しみです。

都築HEAVIN史生(Dr/Cho):反応はすごく気になるよね。

ーその気持ちが分かるぐらい、本当にいい作品だと思いました。その今作のタイトル『Seeding』に込めた思いからお聞きしてもいいですか?

KICHIKU:僕らは今メロディックパンクというジャンルに分類されていますが、例えばBRAHMANってBRAHMANというジャンルになっていると思うんです。僕らもBACK LIFTというジャンルになっていきたいと思っていて、それには、リスペクトするメロディックパンクを継承した上で新しいことに挑戦し、自分たちを確立しなければいけないなと。そのために、今からそっとBACK LIFTという音楽の種をまいていき、数年後にBACK LIFTというジャンルを確立させたい思いを込めて『Seeding』というタイトルにしました。

ー今後へ向けての入口となるアルバムというわけですね

KICHIKU:そうですね。このアルバムを聴いてくれたら、今のBACK LIFTが全部分かる感じになっています。

YU-PON:今回は曲調もバラエティに富んでいますし、音作りもかなり試行錯誤したので、このアルバムから広がっていってほしいですね。

HEAVIN:今までBACK LIFTがやってきたことを、高い次元で昇華できたアルバムだなと思っています。上手く表現できるようになったし、すごくいい感じにまとまったかなと。

ー確かに今作はいろいろな曲があって、新しいことにもチャレンジしているなと思いましたが、ちゃんとバックリらしさもある印象です

KICHIKU:新しいことにチャレンジしたところでは、『Hate』は今までやってこなかった裏打ちで日本語を乗せることをしていて、さらにシンガロングの掛け合いもしています。6曲目の『HONNE』も、全部日本語で語り尽くすという挑戦をしていて。でも、作ってみたらどれも自分たちらしく作れるんやなと。前作のフルアルバムが3年前になるんですけど、この3年間で経験を積めたんやなと思いましたね。

ーその『HONNE』ですが、どうして今回全部日本語で語り尽くす曲をやろうと思ったんですか?

KICHIKU:『Seeding』の雰囲気を考えた時、種をまく上で僕が上っ面の部分をただ述べて音で表現しても絶対に響かないと思ったんです。本音をガンガン吐いた方が突き刺さると思ったので、『HONNE』という曲を作りました。語りに関しては、今回はどの曲においても振り切りたかったのもありましたし、メロディックパンクに語りを乗っけるのは僕らが生み出したものだと思っているところもあるので入れ尽くしました。この曲を聴いて、「えっ!? なんでこんなに言葉を入れまくってるの?」と思う人もいるかもしれないですけど、振り切った方が曲としてもアルバムとしても面白いと思うので、まずこの曲を入れたいなと制作の序盤で思いました。

ー序盤で思っていたんですね。『From Country』も全て日本語詞ですが、哀愁のある感じに仕上がっていてこの感じもあまりなかったと思います

YU-PON:確かにこれも僕らの新しい部分ですね。

KICHIKU:イントロはYU-PONが考えてくれたんですけど、この曲は哀愁ロックというかツービートの疾走感も残しつつ、哀愁とキラキラを混ぜた感じです。哀愁のイメージって夕暮れだと思うんですが、この曲は朝から昼間にかけての爽やかな青空感なんです。僕は周りが田んぼしかない三重の田舎出身なんですけど、フルアルバムを出す際、家族や田舎について歌った曲を絶対に入れたいと思っていて、その気持ちと曲調がマッチしたのがこの曲だったんです。昔『LIVING ROOM』という曲を英語で書いてるんですけど、今回は日本語で伝えたいと思って全編日本語詞にしました。

ーさらに今作には、インディーズ時代の曲でライブでもお馴染みの『sign』『search』が収録されています

KICHIKU:最近の僕たちを表現しているのは『sign』と『search』やなと思っていて、この2曲はインディー後期の雰囲気として入れておこうという感じですね。

ーなるほど。ちなみに、この14曲の流れってこのままセットリストでいけるんじゃないかと思うんですよね

KICHIKU:あー確かに(笑)。僕がセットリストを組んでるんですけど、50分や60分ぐらいの時間だと大体15曲から17曲ぐらいなんですよ。その中で起承転結を考えているので、今回の14曲もすごく考えやすかったですね(笑)。

ー14曲はちょうどいい塩梅だったんですね(笑)。個人的になんですが、今作の中では『Cat or Dog』が好きです。面白い曲ですよね

一同:笑

YU-PON:これも今までにない感じですよね。作っている時も、みんなで爆笑してました(笑)。

HEAVIN:これで本当に大丈夫なの?って(笑)。

KICHIKU:音楽理論をシカトしてね(笑)。もし耳コピしてくれる人がいたら、最初F#から始まってAメロでEにいくんですよ。転調してるんですけど、それからまたF#に戻ってくるというややこしいことをしているので、「何だこの曲!」ってなると思うんですよね(笑)。メロディックパンクは、フルアルバムでおふざけが入れられるジャンルやと思っているので、このアホみたいな曲をつくってみました(笑)。

YU-PON:「猫か犬か」というタイトルもすごいですよね(笑)。

ー確かに(笑)。この曲から後半戦って感じがするので、曲の位置も絶妙ですよね。メンバーそれぞれの「この曲のここをチェックして!」という部分もお聞きしていいですか?

YU-PON:やっぱり『From Country』のイントロを聴いてほしいな。ちゃんと考えて作ってきて採用してもらったのは、もしかしたらこの曲が初めてかもしれないので。だから思い入れのある曲でもあるんですよ。曲とかなりマッチしたイントロを付けられたし、本当にいい曲。あとラストの『everything to me』もいいんですよね。

KICHIKU:僕の推しも『everything to me』なんですよ。リード曲が当たり前のようにいいと思っている上で、この『everything to me』はめっちゃ好きです。僕はすっとワンコーラスどころかフルコーラス降ってきた曲をすごく気に入ることが多いんですが、この曲はフルコーラスがパッと降ってきたんです。僕ってオクターブ上の高いキーの声もいいんですけど、オクターブ下の低い声がセールスポイントであり自分の好きな声でもあって、この曲はそのどちらもが気持ち良く入ってるんですよ。歌詞も英語が気持ち良くハマっているので、歌いやすいしライブでも心地良く揺れながら聴けるんじゃないかと思います。それに、今までスロウな曲でアルバムを終えたことがなかったんで、このままオヤスミって寝れると思うんですよね(笑)。

YU-PON:オヤスミとなってもリピート再生になってたら、急に「ウォーウォーウォー」って始まるけどね(笑)。

KICHIKU:すぐ叩き起こされてしまうので、そこだけ注意して!(笑)

一同:笑

HEAVIN:僕はその1曲目の『Eight Mat Room』が推しですね。ほぼ「ウォー」しか言っていないけど、最初にこれを聴いたらみんなテンション上がると思うんですよ。ライブでみんなが拳を挙げてる映像も目に浮かんでいいなと。

ーそのイメージ分かります。『Eight Mat Room』を一曲目にするのは決めていました?

KICHIKU:はい、2年前から決めてました(笑)。

YU-PON:最初に決まったよね(笑)。

KICHIKU:1曲目の『Eight Mat Room』と2曲目の『Hate』の曲の雰囲気は、2年前に作ったんですよ。その時に、この曲はシングルやミニアルバムでは活きないから、フルアルバムの1、2曲目にしたいなと考えていて。今回やっとフルアルバムが出せるので、何の迷いもなく入れました。アルバムを再生した時のパンチってめっちゃ大事だと思うんですよ。ライブでも一体となって感情を爆発させられるのは、歌詞じゃなくて「ウォー」なのかなと思ったんで、歌詞は「ウォー」だけでもいいんじゃないかと(笑)。すごくコンパクトに収まったし、反抗心も出せたのでいい1曲目だと思います。

ー表題曲の『Seeding』はバックリらしい曲だなと思ったんですが、リード曲ではないんですよね

KICHIKU:リード曲にしているのは『Hate』や『Catch』なんですが、『Seeding』には自分たちの10年というか、初期衝動を一回フルで詰め込んでいるので、僕の中では裏リード的な感じです。

ーなるほど。そういった部分も含め、リスナーの反応が楽しみですね

KICHIKU:キャリアが長い分、「BACK LIFTってこんなバンドだよね」と、みんなの中で決まっちゃっている部分もあると思っていて、それが好きな人もいれば、好みがそぐわないから聴かない人もいると思うんです。でも、騙されたと思って一回聴いてほしいですね。自分たちがやっていることにかなり自信がありますので。

ー曲を聴いて、さらに11月24日(金)から始まるツアーにも来てほしいですよね

KICHIKU:もちろんです。全国の街を周りますので、お近くの会場にぜひ来てほしいですね。

ーファイナルは地元名古屋のダイアモンドホールですが、その頃にはアルバムの曲も熟成されていい感じに仕上がっているんじゃないですか?

KICHIKU:そうなってるはずです(笑)。曲をいっぱい育てて、熟成された姿をファイナルで見せたいですね。

ー楽しみにしています!では最後に、今作『Seeding』を手に取ってくれる人へ向けてメッセージをお願いします

KICHIKU:今作は入り口になったと思うので、ここから僕らを掘ってくれるのも大アリやし、今まで聴いてくれていた人も進化した僕らを実感してほしいですね。それに、歌詞カードを見て、部分でもいいからシンガロングする場所を覚えてほしいです。ライブで一人でも多くの声が聞こえれば聞こえるほど感動が大きくなると思うし、そういう景色を作りたいので、僕らが種をまきますけど、みんなで水をまいて一緒に育ててもらえたらなと思います。

BACK LIFT 『Hate』 Music Video (YouTube Ver.)

■リリース情報

『Seeding』
Major 1st Album
2017.11.15 発売
2,600円(+tax)

■LIVE情報
“Seeding Your Country” Tour 2017-2018
2017年
11月24日(金) 千葉 LOOK
11月25日(土) 岐阜 ants
11月26日(日) 三重 鈴鹿 ANSWER
11月30日(木) 京都 MUSE
12月01日(金) 静岡 UMBER
12月03日(日) 神奈 川横浜 F.A.D
12月04日(月) 茨城 水戸LIGHT HOUSE
12月09日(土) 岩手 盛岡 the five morioka
12月10日(日) 青森 八戸 Live House For Me
12月15日(金) 新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
12月16日(土) 兵庫 music zoo KOBE 太陽と虎
12月17日(日) 愛媛 Double-u studio
2018年
01月05日(金) 宮城 仙台enn 2nd
01月06日(土) 栃木 宇都宮 HEAVEN’S ROCK
01月08日(祝月) 石川 金沢 vanvan V4
01月13日(土) 北海道 札幌 BESSIE HALL
01月14日(日) 北海道 苫小牧ELLCUBE
01月19日(金) 福岡 Queblick
01月20日(土) 大分 clubSPOT
01月21日(日) 広島 CAVE-BE

“Seeding Your Country” Tour 2017-2018Final
02月03日(土) 大阪 OSAKA MUSE
02月08日(木) 東京 渋谷TSUTAYA O-WEST
02月11日(日祝) 愛知 DIAMOND HALL

■オフィシャルWEB
http://backliftjapan.com/

■プロフィール
KICHIKU(Vo/Ba)、HEAVIN(Dr/Cho)、YAKITORI(Gt/Cho)の3人によって2007年に結成。2014年にYAKITORIが家庭の事情により脱退。新メンバーにYU-PONを迎え今に至る。地元の名古屋を中心に数多くのライブでたたき上げ、その実力が認められ、Ken Yokoyama、NAMBA69、10-FEETなどの先輩バンドと共演を果たす。また、京都大作戦やSATANIC CARNIVAL等の大型ロックフェスにも出演。よりその輪を広げていく。現在までに3枚のアルバム、2枚のミニアルバム、4枚のシングルをリリースしており、地元名古屋ではキャパシティ1000人のダイアモンドホールにてワンマン公演を行うほどの人気を誇る。
メロディックパンクをベースにした疾走感あるロックナンバーを武器に、等身大の気持ちや悩みを素直に歌うその歌詞は、ハイスタ世代からキッズまで幅広い層から絶対的な支持を得ている。

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