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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.5.2

バンドハラスメントが1stミニアルバム『エンドロール』で示した可能性

「大人と子供の間の不安定な時期を描いた作品になっています(井深)」

結成わずか1年でSUMMER SONICやMETROCK ZERO 2016に出演するなど、今大注目のバンドハラスメント。その彼らが、5月3日に1stミニアルバム『エンドロール』をリリースする。バンハラらしい疾走感のある曲からミディアムバラード、ライブで盛り上がること間違いなしのパーティーチューンなど収録曲6曲全て個性を持った作品に仕上がっている。各楽曲に込められた思いとは?メンバー全員に話を訊いた。

取材・文 坪井

—前回のインタビュー(2016年10月)の後、METROCK ZERO 2016に出演するなど経験値も上がってきていると思います。今の状況をどう感じています?

斉本佳朗(Dr):たくさんの大きな舞台に立たせていただいたことで、バンドとして成長している部分と課題の両方が見つかりました。まだまだ修行中ですね。

井深(Vo):ミニアルバムを出すまでに、これから先のことを見据えていろいろと考えることができたと思います。バンドとして成長するための経験を積めたし、これからもいろいろな経験をしていきたいと思いました。

—5月3日に1stミニアルバム『エンドロール』をリリースしますが、収録曲は2月2日にRAD HALLで行われた「ゆとり大作戦(ライブレポ掲載)」で歌っていた曲も入っていますが、曲はいつ頃作りました?

斉本:入っている曲は全部、今回のミニアルバムを出すことが決まってから作りました。「ゆとり大作戦」の頃はレコーディング中だったんですが、レコーディングの際に変えちゃったりするので、ライブ後に完成した曲もあります。

—「ゆとり大作戦」で披露した曲の中には、その時から変わった曲もあると?

斉本:そうですね。全然違っている曲もあります。

—そのライブでも披露していた『脇役』はバンドハラスメントらしい楽曲で、今作のリード曲にもなっていますね

斉本:この曲は、2分27秒ぐらいのスピード感ある曲に仕上がっています。テーマはRPGなんですが、主人公ではなく、同じセリフしか喋らないような目立たないキャラクターに自分たちを重ねた曲です。いろいろな言葉を掛けてあげたいけど、掛けることもできなければ、その勇気もない部分が自分たちと重なって見えたので、その気持ちを書いています。

—サウンドはバンハラらしい疾走感のある仕上がりですね

斉本:ロックなキラーチューンが欲しかったのと、めちゃくちゃ短い曲を作りたかったのもありました。シングルの『君がいて』が5分30秒ぐらいの長さなので、だいたい半分だね。

井深:そう思うと短い曲だよね。

はっこー(Ba):最初にバンドサウンドだけでやると決めて作りました。

斉本:『サヨナラをした僕等は2度と逢えないから』はピアノが入っているので、それと対になる曲でもあります。

—その『サヨナラをした僕等は2度と逢えないから』は、今までのバンハラのイメージにはない壮大なミディアムバラード曲ですが、このタイミングで入れたのはある意味勝負を賭けていますよね

斉本:今この曲を出しておきたいと、いろいろ考えてそういう結論になりました。期待外れと思われるかもしれないけど、俺らの目指すところにあるものは、こういうものだというのもあります。

—ピアノやストリングスが入っていますが、楽曲はどう作っていきました?

斉本:ストリングスとピアノのアレンジはワタさんがやっています。

ワタさん(Gt):メロディと構成、歌詞ができた後にアレンジを加えるんですけど、他の曲と同じようにギターをアレンジしてる感覚でストリングスもつけました。作業的にはそんなに特別変わったわけではないですね。

斉本:楽器が変わったぐらいだよね。

—そんなに難しかった感じではなさそうですね。歌詞は失恋しつつも前向きな感じになっているのかなと

斉本:男の子目線ではなく、どちらかというと女の子目線で書いています。初めての試みだったんですが、納得のいく歌詞にはなったと思いますね。

井深:この曲のサビはのびやかなメロディに細かいドラムがついているので、存在感というか、最初の一発目の音でどこまで持っていけるかをすごく気にして歌いました。また、切ない曲ですが前向きな部分も持っているので、その部分とAメロでは切ない部分を表現するなど、そのプラスマイナスの部分を声色や強弱で表現しています。

—この曲はMVにもなっていますし、バンドハラスメントとして今後に繋がる曲でもあるのかなと思います

斉本:この曲は勝負をかけているので、今後も残るような曲になる気はしますね。ミディアムバラード調の曲は、僕らの時期のバンドが出したらコケるものなので、出すタイミングを考えなければいけないと思うんですが、今あえて出しました。まぁ、お客さんは困惑すると思いますが(笑)。でも、絶対にいい曲になっているので信頼してほしいですね。

井深:バンドとしてかなり挑戦した曲ではありますね。

斉本:曲の話をしていた時は大丈夫?という感じでしたけど、できた瞬間はみんな何も言わなかったですね。いいものができたと思っています。

—今後もこのような曲だけでなくいろいろな曲に挑戦していってほしいです。そして、5曲目の『アリバイパリナイ』は早口で楽しいパーティーチューンに仕上がっていて、ライブにぴったりですね

斉本:元々はボーナストラックとして入れようと思ったんですけど、いい感じにRECできたのでメインで入れたら面白いんじゃないと。もう一回作れと言われたら作れるか分からないですが。

はっこー:これは単発の曲だね。

井深:その時その時でいいと思った曲を出すという感じで。

斉本:お客さんがかわいそうだけどね(笑)。

井深:振り回しちゃってるな(笑)。

—ちなみに最後、アラアビア語で何か言っていますが、ちゃんと意味があるんですか?

斉本:思想が強い感じになっています(笑)。

井深:世の中に対してのメッセージ性が一番強い部分になっています(笑)。

斉本:だからあえてアラビア語にしています。遊び心満載の曲でもあるので。

井深:でも、この曲があるおかげでミニアルバムがいい感じにまとまってる気がするよね。

斉本:いきいきとしてるよね。全部失恋ソングだったらどーんってなるから(笑)。

—確かに。こういう曲があるからバラードも活きますよね。最後の曲『9月4日』は話かけているような歌詞になっていますが、対象はいるんですか?

斉本:曲で伝えるのって難しいと思うんです。だから、あえて語り掛けるセリフのような部分を入れました。僕が想っている人に聴いてもらえないだろうし、買いもしないと思っているので、曲から飛び出るぐらい主張しました。

—9月4日という日にちに思いがあるんですね

斉本:僕の中ではあります。僕は彼女がバンドが好きだったからバンドを始めて今も続けている。彼女は車の助手席に座ってたくさんのバンドを教えてくれました。最初の頃は僕もいいなと思っていた音楽で、今やっているバンドに近かったのに、それがどんどん変わっていって。僕がやっている音楽と正反対の流行っているジャンルになっていったので、僕に気持ちが向いていないんじゃないか。だって、僕の好きじゃない音楽を好きと言ってるから。そんな思いを込めています。大学生になるとサークルに入ったり環境も変わるので、どんどん離れていく気がしてすごく悲しい。でも、俺はバンドを続けている。彼女がバンドを好きだって言ってたから続けている。なんで俺だけそのままなんだろうっていう曲です。僕が作ったこの曲を聴いてもらいたいですね。

—その子が聴いてくれるといいですね。そして、ツーマンライブを5月に行いますね

斉本:僕らと同じ歳のQoNというバンドとツーマンライブを東京と名古屋で行います。初めて90分セトリでやるので『エンドロール』の曲は全部やります。もっとたくさん回れるように頑張ります。

—日本全国を回れるように頑張ってください。では最後に、この作品を手に取ってくれる人へ向けてメッセージをお願いします

井深:今までは名古屋の2店舗での発売でしたが、今回は初めて全国流通になりますので、家の近くのCDショップで手に取れると思います。今回のアルバムは、大人と子供の間の不安定な時期を描いた作品になっているので、大人の方でも必ずそこを通っているから響くものがあると思います。ぜひ手に取って聴いて買って、そしてライブに遊びに来てほしいですね。ライブでしか伝わらないものが必ずあるのし、僕らはそういう部分も大切にしているバンドなので、ライブにぜひ足を運んでください。

バンドハラスメント『サヨナラをした僕等は2度と逢えないから』MV

■リリース情報

『エンドロール』
1st Mini Album
2017.5.3発売
1,800円(+tax)

■LIVE情報
QoN×バンドハラスメントレコ発東名2MAN LIVE
5月13日(土) 東京渋谷TSUTAYA O-nest
5月27日(土) 愛知栄R.A.D

7月15日(土) 後日解禁

■オフィシャルHP
http://www.banhara.jp

■プロフィール
2015年10月に結成し、わずか1年足らずでSUMMER SONIC、METROCK ZERO 2016への出演を果たす。平均年齢21歳の大注目バンド。ボーカル井深の鋭くもどこか温かさを感じる歌声が多くのリスナーの心を掴み、初となるMV『君と野獣』公開以降、その知名度を上げた。10月には自身初の流通版1stシングル『君がいて』を名古屋2店舗限定でリリース。それに伴い初の全国ツアーも敢行し、ツアーファイナルはSOLD OUT。彼らの勢いは名古屋に留まらない。

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