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ライター ツボイ

2018.7.13

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ENTH 3rd Single『だいぽん起きろ』インタビュー

「1周目より2周目、2周目より3周目と聴くほどにカッコ良くなっていくと思う(daipon)」

『だいぽん起きろ』というタイトルから「一体どんな曲なんだ!?」と思った人も多いだろう。6月20日にリリースされたENTHの3rdシングルは、良い意味でその思いを裏切らない作品となっている。たぶん1回聴いただけでは理解できないだろう今作には、ENTHが仕掛けた罠が潜んでいる。それはいったい?メンバー全員に行ったインタビューからそれを紐解く。

―今回のシングルも振り幅の広いENTHらしい曲が詰まっていますね

daipon(Vo/Ba): ありがとうございます。今回作るに当たって、これまでごちゃごちゃな曲が多かったのでシンプルにしたいなとは思っていました。ENTHらしいごちゃごちゃ感はあってもいいんですけど、歌やメロディがもっと映えるシンプルなものにしたいなと。それと、4曲全て違う曲を入れたいのはありました。

―その1曲目『URCHIN PHANTOM』は曲の展開が面白い。そもそもこの曲は再録なんですよね

daipon: そうなんです。2014年ぐらいに出た、僕らが所属しているTRUST RECORDSのコンピに収録した曲なんですけど、あまりライブでやらなかったので浸透しなかくて。でも、今のメンバーで今のENTHの感じでもう一回アレンジし直したらもっと良くなるというか、すごい武器になるんじゃないかと思ってやってみました。

―違う曲なんじゃないかというぐらい変わりましたね

daipon: リフは全く違うものになっていますし、削ったり足したりしたのでオケもだいぶ変わりました。でも、メロディや言ってることはそのまま使っています。

―曲の構成自体も変わってますよね

daipon: ちょうどめちゃめちゃな構成の曲をやり始めた時だったので、再録前から展開はめちゃめちゃで荒かったけど、いいよねと。だから、今回コレだというのに変えたくて。

Naoki(Gt): めちゃくちゃな展開だけど、こういう歌詞だからこうしようってちゃんと辻褄が合うようにしてたよね。

daipon: その頃の僕のメンタルがあまり良くなかったので、サビじゃないところで曲の雰囲気がバーンと変わる感じに情緒不安定感が出てます。でも、元々めちゃめちゃだった構成をもっとめちゃめちゃにしたけど、聴きやすくなった気はします。そういう意味では、最初に言ったシンプルというところにちゃんと持っていけた曲ですね。

―めちゃめちゃにみえて実はちゃんと考えられた構成だったんですね。そして次は表題曲『だいぽん起きろ』ですが、ハードコアだけど分かりやすい曲。そもそもこの曲は自分のことを歌ってる?

daipon: 僕の遅刻癖がヤバくてできた曲です。オケができた後に、歌詞を真面目に考えたんですけど出てこなくて。そうなっちゃうと反動でふざけちゃうんですよ(笑)。

daipon: LUCCIのドラムのまこっちゃんは同い歳で長い付き合いなんですけど、彼が一回130kgぐらいになった時があってこれはヤバいなと。それで、まこっちゃん頼むよという思いを込めて『Let it die(t)〜まこっつ走れ〜』という曲を作ったんです。それが人気曲になったので、そういうファストなハードコア調の誰々何かしろシリーズにしたいなと。で、誰の何にしよう…あっ、俺やんって(笑)。

一同: (笑)。

Naoki: 今日もギリギリだったよね。電話で起きたでしょ。

daipon: 一回起きたんだけど、これは二度寝するなと思っていたら二度寝していて。で、Naokiの電話で起きた。リアル“だいぽん起きろ”がフラゲ日に炸裂(笑)。

―(笑)。この曲の最後もと二度寝してますしね

daipon: 「今起きました」と電話してそのあと寝ちゃうみたいな。その典型が僕(笑)。

一同: (笑)。

daipon: ちなみに、この曲の<「だいぽん起きろ!」>の部分では僕は歌っていません。みんなが「だいぽん起きろ!」と大シンガロングして、僕を起こしてくださいということです。

―ということは、ライブでリアルに寝ると

takumi(Dr/Cho): <「だいぽん起きろ!」>の部分はベースが入っていないしね。

daipon: だから、僕はマジで寝るだけです。ドラムとギター2人のシンガロングと、お客さんに歌ってもらいます。僕は何もすることないので、お客さんの声が小さかったらマジで寝たろうかなって(笑)。

一同: (笑)。

daipon: ライブで面白くなると思うので早くやりたいですね。

―ステージ上で寝ている姿を観てみたいです。そしてその後の2曲『ZAZA』と『SWAY』はガラッと曲の雰囲気が変わりますね

daipon: 最初に『ZAZA』と『SWAY』の2曲ができたんです。あとは集中力が切れたので(笑)。

一同: (笑)。

―2曲ともすごくいい曲なのに、どうしてどちらかの曲をタイトルにしなかったんですか?

daipon: 僕もこの2曲がめっちゃ好きで、「キター!」って思ったんですけど、パンチ力でタイトルは『だいぽん起きろ』にしました。こっちの方が絶対に「何それ?」ってなると思うので。去年ぐらいからフェスに出させてもらうことが多くなってきて、ENTHのことを最近知った人や気になっている人も増えたと思うんですよ。だからこのタイミングで、とにかくフックをたくさん作りました。ENTHってどんなバンドなんだろうと、手に取るきっかけになるタイトルだと思います。

―それは間違いない。先にできた2曲はメロディが立っていて聴きやすいですね

daipon: この2曲に関しては、たくさんメロディを考えたので、音数が少なくて聴きやすいけどENTHっぽいメロディになっていると思います。それに、言いたいことに沿っているメロディにしたいなとも思ったので、『ZAZA』はシリアスというか自己啓発的で自分をもっと奮い立たせて前へ進むみたいな内容の歌詞なんですけど、それに沿った力強く前へ進むようなメロディになっています。

―なるほど。『SWAY』はさらにそこに壮大さが加わった印象です

Naoki: この曲は長野県松本市に作曲合宿へ行ったことが影響していますね。

daipon: 最初にこの曲がほぼ仕上がったんですけど、松本市の空気や水、街の感じが良すぎて、『だいぽん起きろ』みたいなストレスフルで都会っぽくてギターを歪ませるような音楽をする気に全くならなくて。

takumi: 『SWAY』を持って帰ったとき、ちょっと物足りなさを感じたよね。

daipon: そう。で、もっとバーンと早い曲をやりたいとなって『URCHIN PHANTOM』と『だいぽん起きろ』の2曲を作りました。

―環境が生んだんですね。『SWAY』はライブでも映えそうです

daipon: フェスで演奏しているイメージはありました。音数が少なく、とにかく一音一音ぶつけるつもりで歌いたいですね。今回のシングルは、メロディを一緒に歌ってほしかったので、シンガロングできるところがめちゃめちゃ少ないんですよ。ビートに乗りながら歌うのがすごく気持ちいいメロディになってい流ので、ぜひライブで一緒に歌ってほしいですね。スロウな曲でもアツくなりたいと思っていたので、『SWAY』はそのイメージ通りにできたと思います。

―ライブで聴けるのを楽しみにしています。それにしても、前半と後半とで落差のあるシングルになりましたね

Naoki: 逆に聴きやすいかも。

daipon: 1周目より2周目、2周目より3周目と聴くほどにカッコ良くなっていくと思います。たぶん最初は「何だこの展開」って追いつけないこともあると思うんですよ。でも、その幅を一回分かった上で2周目、3周目と聴いていただいたらもっとメロディが入ってくると思うので、4曲だけど何周も回せる中毒性があると思います。

―曲も短いのであっという間に終わる印象もあります

daipon: それはあると思います。ライブに入れられるミドルスロウな曲を意識したので、『SWAY』はライブでもっと化けますね。

―そのライブもありますよね。7月13日(金)大阪、24日(火)東京、そして27日(金)は名古屋CLUB QUATTROです。名古屋の対バンはdustboxですね

Naoki: 僕がENTHに入りたてのとき、スタジオでの練習終わりにクアトロへdustboxのライブを見に行ったことがあったので、個人的にこの日はアガりますね。

daipon: クアトロで何回もライブしてるんですけど、去年そこで観た先輩のライブが僕らとは全然違っていて。フロアの空気も一体感も全てが違っていて、クアトロがこんなことになるのかと。

Naoki: 飛んでるバイブスの量が違ったね。クアトロをめちゃめちゃライブハウスにしていた。

daipon: 地元の大きいライブハウスで俺らも先輩みたいなライブができなければいけないと思ったので、今回のクアトロはかましたいなと思っています。

―クアトロにはそういう思いもあったんですね。ライブが楽しみです。では最後に、CDを買ってライブへ足を運ぶファンへ向けてメッセージをお願いします

Naoki: 聴けば聴くほどカッコいいから、CDを買ってめちゃめちゃ聴いて体に馴染ませてライブで爆発させてほしいです。

daipon: 絶対にライブの方がカッコいいし、聴こえ方も違えば印象も違うと思うので、それを感じに来てほしいですね。

ENTH『URCHIN PHANTOM』Music Video

■リリース情報

『だいぽん起きろ』
3rd Single
2018.6.20 発売
1,000円(+tax)

■LIVE情報
ENTH 3rd Single "だいぽん起きろ" Release Party [だいぽん爆睡ツアー]
7月13日(金) 大阪 MUSE
7月24日(火) 東京 恵比寿LIQUID ROOM
7月27日(金) 愛知 CLUB QUATTORO

■オフィシャルHP
http://enth-nagoya.com

■プロフィール
daipon(Vo/Ba)、Naoki(Gt/Cho)、takumi(Dr/Cho)の3人からなる、名古屋次世代メロディックパンクシーンの大本命!2013年4月、初期衝動を詰め込んだ1stミニアルバム『Get Started Together』をリリース。2014年4月に2ndミニアルバム『Never Let Go』、2015年元旦に2000枚限定シングル『Before Sunrise』、そして同年7月には3rdミニアルバム『Entheogen』をリリース。そのツアーファイナルで、名古屋CLUB QUATTROを埋め尽くし灼熱のライブを魅せた。2016年3月に2ndシングル『SOMEWHERE WE HOPE』をリリースし、4月9日に初のワンマンライブを開催。その日を持って前任ドラマーが脱退するも、同年5月にtakumiが加入。新体制になった後もその勢いは留まる事を知らず、その一癖も二癖も有る楽曲センス・観るものの心を摑み取るライブパフォーマンスが広く認められ、多くの大型フェスに出演。そして、2017年7月に待望の1stフルアルバム『HENT』をリリース。メロディックパンクを基軸にしながらも、ラウド、スカ、歌もの、シティポップ等枠に囚われないハイブリットな音楽性は他のメロディックパンクバンドとは一線を画す。

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