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ライター ワタナベ

2018.10.1

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FIVE NEW OLD Major 2nd EP『For A Lonely Heart』インタビュー

「自分と向き合うための素敵な孤独っていうものがこの時代には必要なんじゃないかなって思ったんです(HIROSHI)」

R&B、ブラックミュージック、ロックなどを掛け合わせ、ジャンルにとらわれない独自のスタイルで突き進むFIVE NEW OLD。彼らが、サポートメンバーから正式メンバーとなったSHUN(Ba)の加入後、初となる作品『For A Lonely Heart』を9月19日に発売した。リリース直後のその心境をHIROSHI(Vo)に訊いた。

―19日にリリースした『For A Lonely Heart』、聴いた方からの反応はいかがでしたか?

HIROSHI(Vo): ライブに来てくださった方が「ツアーを楽しみにしています」と言ってくれるなど嬉しい言葉をいただいております。リード曲『Gotta Find A Light』はもちろん、『Youth』や『Melt』も好きという声も多々あって、他の曲もちゃんと愛してくれているようで嬉しいです。自分たちが作品に込めた思いも届いていると思います。

―思いが伝わっているのは嬉しいですね。ツアー名もタイトルも歌詞もシンプルな英語を使用することが多い印象ですが、思いの伝わりやすさも考慮してのこだわりなのでしょうか?

HIROSHI: そうですね。ややこしい言葉よりシンプルな言葉の方が、奥深い想いを感じられると思っているので、使うことが多いですね。

―その他にも曲を作る上で気をつけていることがあると思うんですが、軸にしていることはありますか?

HIROSHI: ポップでキャッチーであることですね。それ以外は軸っていうものはないです。あとは、その時に感覚的に思ったことをやります。

―今作『For A Lonely Heart』は孤独がテーマになっていますが、HIROSHIさんが孤独を考えるようになったきっかけを教えてください

HIROSHI: 前回のツアーを経たことで、より正直な自分自身の姿を表現して誰かの支えになればいいなと思うようになったのがきっかけですね。曲作りをしている時は自分と向き合う時間が多いんです。例えば、SNSで盛り上がっているライブをしている友達を見て自分もライブをしたいなとか、誰かが遊んでいるのを見て自分は家で悩んでるんだよなとか。僕自身、ネットワーク上の友達の動きを見て取り残されたような気分になるんですが、こういう孤独感って今の社会だったら誰もが経験しますよね。だからこそただ寂しいだけじゃなく、自分と向き合うための素敵な孤独っていうものがこの時代には必要なんじゃないかと思ったんです。今回テーマにした“孤独”は、自分自身を豊かにもしてくれるし他人のことを思いやれるゆとりを生むものなんじゃないかと思っています。

―素敵な孤独という言葉いいですね。孤独をマイナスなものではなく、よりプラスになるものにしたいということでしょうか?

HIROSHI: 孤独を知っているからこそ、人の温かみが分かるというか。意味のあるものにしたいというイメージですね。

―このことについてメンバーと話し合うんですか?

HIROSHI:そんなに喋らないですけど一緒にいる時間が長いので、なんとなく思っていることは意外と感じとっていると思います。曲を渡した時や、あんな感じを入れようなどの話し合いをしている時、「いやそれはどうかと思う」と言われたことないですし。

―こういう曲を作ろうというよりは、あれとこれを合わせようって感じなんですね

HIROSHI: 最初はこういう感じにしたいなと進めていくんですけど、話し合っていくうちに、最終的には全然違うものになることもあるし、1つの曲を作っていたのに、もう1パターンやってみようって作ったらそれが別の曲として生まれたりすることもあります。

―今回作った曲の中で中心となった曲はありますか?

HIROSHI: やっぱり『Gotta Find A Light』を中心に作っていきましたね。でも後の2曲もこういう曲を作るぞって狙って作ったというより自然に出てきた曲です

―自然に出てきたというのも感覚的なものなんですか?

HIROSHI: もっと狙ってできたら良いなって時々思うんですが、作り方が分からないので(笑)。狙ってしまうと狙い通りになってしまって、この曲をやる必要はあるのかって思ってしまうんですよね。狙っていく部分はSHUNくんが担ってくれているので、僕はより感覚的なことをやっていきたいなと思っています。

―今作はそのベースのSHUNさんがメンバーに加入してから初の作品となります。バンドとしての変化は感じました?

HIROSHI: 僕個人としては曲の作り方ですね。SHUN君はアレンジャーとしていろんな方に曲を提供しているので、普段からたくさん曲を書く人なんです。だからこそ感覚的な判断で曲を作る僕に対して、SHUN君は論理的に考えてくれて、僕のデザインしたいところを数学的にアドバイスしてくれます。おかげで今までよりも自分が感覚的なところを追求できるようになりました。

―この4人になって完成した今作はどのような作品になったと思いますか?

HIROSHI: 純粋に4人で作り上げたという点でFIVE NEW OLDとして前回のアルバムの延長線をさらにブラッシュアップした作品にはなったなと思っています。また、前作より実験的なことはできました。僕たちはもともといろいろなジャンルの音楽を取り入れて作っていて、A+Bでグルーヴが出来るとかB+Dでロックが出来るとか僕たちなりの方程式があったんですが、SHUN君が加わってから新しくAにはCを入れてみるとか新しい方程式が生まれたんです。それによって、ゴスペルをフューチャーして崇高で美しい部分を表現した『Gotta Find A Light』や80’s POPとロックを混ぜた『Youth』、ジャズっぽい間奏を取り入れた『Melt』の3曲を完成することができました。

―新たな方程式が組み込まれて完成した1枚なんですね。その中でも特に注目して聴いてほしいポイントはどこですか?

HIROSHI: 『Gotta Find A Light』は初めて日本語の詞を入れてみたんですが、そこがおもしろい部分ですかね。僕は普通に日本語を歌ったつもりだったんですけど、聴いた方からするとどこに入っているのか分かりにくいみたいです(笑)。歌詞を歌にする時は音を大事にするので、そういう歌い方の結果そうなったのかと思いながら聴いてほしいですね。『Youth』では個人的にキャッチーで気に入っているサビ終わりから締めへの展開、『Melt』ではWATARU(Gt/Key/Cho)のギターアレンジが効いたすごくかっこいい間奏に注目してほしいです。

―聴きどころが満載ですね。今回はその新曲3曲に加え、ライブ音源3曲が収録されていますよね

HIROSHI: 僕たちの曲はCDだとオシャレな印象を持たれることが多いんですが、元々がパンクだったこともあり実は結構熱いライブをしているんです。その様子がライブに来たことがない人にも届けばいいなと思って今回収録しました。

―ライブ感があって、バンドっぽさが伝わって来ます。収録されているのは前回のツアーの音源ですが、このツアーで学んだことはありますか?

HIROSHI: ステージに立つ人間として良く見せるのは大切ですがそれ以上に正直な自分の姿をみんなに届けたいなって思うようになりました。オシャレというイメージ以上のFIVE NEW OLDならではのバンドらしさをちゃんと届けたいです。自分も不器用だし、良い時もあれば悪い時もある。それを隠さずに僕たちも前を向いているよ、だから一緒に頑張れたらいいねって。そんな風に思ってもらえたらいいですね。

―日常を生きて大変だな、辛いなと思っている人と同じ目線だというイメージですかね

HIROSHI: そうですね。別にバンドをやっていても社会人をやっていても悩みのポイントが違うかもしれないけれど、根本的なところは変わらないと思っているので聴いている人たちに寄り添える音楽を作りたいなと思っています。

―聴いている多くのファンの中には名古屋の方も数多くいると思いますが、名古屋にはどのような印象がありますか?

HIROSHI: 堅いなって印象でした(笑)。8年くらいバンドをやっていて、売れない時期から名古屋に来ていたんですが、悪い意味ではなく認めてもらうまでに時間がかかるイメージがありました。だけど良いって思ったらしっかりついて来てくれると思います。扉は堅いけど開けたら奥が広い。ライブで一体感が生まれた時のエネルギーはすごく強いです。

―ありがとうございます。最近は地方で受け入れられるのはもちろん、海外での公演も増えてきましたが、海外ライブは違う印象を受けました?

HIROSHI: 海外の人たちは、日本よりオープンに音楽を楽しむ方法がよく分かっているなと思いました。そういう自由な空気って僕自身大好きなんです。日本の人たちは自由度というよりまず真摯にアーティストに向き合っているゆえに、真摯すぎて静かになったりしているんだと改めて感じました。それはそれですごいことですよね。

―音楽の楽しみ方が違うとライブの雰囲気も変わりそうですね。雰囲気が違うと言えば、FIVE NEW OLDはジャンルが違うバンドのツアーに出ることもありますよね。お客さんの反応はいかがですか?

HIROSHI: ジャンルが違っても音楽的にお互いをリスペクトしているからこそ呼ばれているということがファンの方にも伝わっているので、受け入れてくれていると感じています。スタイルが違ってもこういう音楽もいいでしょって思わせるのが僕たちの使命だと思っているので、そこはやりがいだなと。似たようなフィールドでやるのも良いですが、僕らはそれだけじゃつまんないと思うタイプなので色々な舞台に立つことができてありがたいです。

―様々な活動で進化していく様子が楽しみです。今後なりたい存在や目指しているものはありますか?

HIROSHI: 言葉にするのは難しいですが、生きていく感覚が1段階上がるような音楽というか、世界がちょっと違って見えるような音楽を届けるようなバンドでいたいなと思っています。もちろんより大きな規模のところでライブをしたいとも思いますが、そこはあくまで僕らはロックバンドというところで行きたいですね。また英詞で歌っている以上は海外でも勝負できるバンドになりたいです。

―これから始まるツアーもまた進化していく過程となると思いますが、何か目標はありますか?

HIROSHI: 僕たちはいつもの日常空間をより豊かに感じさせるアロマオイルの一滴のような音楽を届けたいというコンセプトで活動しているんですが、今回のツアータイトルがそのコンセプトを意味する「ONE MORE DRIP」になっているんです。こう名付けた以上は、来てくれたお客さんの世界に新しい色が与えられるようなライブをしたいと思います。

―最後に今作を手に取るファンの皆さんにメッセージをお願いいたします

HIROSHI: SHUNくんと歩き出す最初の一歩として自分たちの想いがしっかり詰まった作品が出来たので、是非皆さんに届いてほしいです。また、ライブ音源も収録されているので、今までのFIVE NEW OLDのCDでは見れなかったところも今回は少し垣間見えると思います。是非そこも楽しんでもらえたらと思います。後はツアーで一緒に良い時間を共有できたら嬉しいです!

Ivy to Fraudulent Game『Parallel』MUSIC VIDEO YouTube version -short version-

■リリース情報

『Parallel』
1st Single
2018.9.26 発売
完全生産限定盤(CD+DVD) 1,900円(+tax)
通常盤(CD) 1,200円(+tax)

■LIVE情報
ONEMAN TOUR “ONE MORE DRIP”
10月08日(月) 石川 金沢 vanvan V4
10月14日(日) 北海道 札幌 Sound Lab mole
10月26日(金) 香川 高松 TOONICE
11月01日(木) 広島 広島Cave-Be
11月02日(金) 福岡 福岡DRUM Be-1
11月08日(木) 愛知 名古屋CLUB QUATTRO
11月10日(土) 大阪 umeda TRAD
11月18日(日) 東京 恵比寿LIQUIDROOM

■オフィシャルHP
http://http://www.fivenewold.com/

■プロフィール
2010年神戸にて結成。洋楽ポップス、ロック、ゴスペルなどの多彩なサウンドと英歌詞のメロディで幅広い世代から支持を受けている。2017年のデビュー作『BY YOUR SIDE』のツアー、「BY YOUR SIDE TOUR」では東京・新代田FEVER、大阪・梅田Shangri-Laでの初のワンマンライブがソールドアウト。翌年リリースしたメジャー1stアルバム『Too Much Is Never Enough』の「Too Much Is Never Enough Tour」ではツアーファイナル・渋谷WWW公演を完売させ、バンコクにて初の海外公演をも成功に収めた。2018年は「DEAD POP FESTIVAL」など野外のロックフェスやラウド系バンドのツアーなどに参加しており、オリジナルな存在を確立しつつある。9月19日にサポートベースだったSHUNを正式メンバーとして向かい入れてから初のメジャー2nd EP『For A Lonely Heart』をリリース。

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