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ライター ツボイ

2019.5.15

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go!go!vanillas New Album『THE WORLD』インタビュー

「バンドってカッコいいなと思ってほしい」

5月15日にニューアルバム『THE WORLD』をリリースしたgo!go!vanillas。彼ららしい疾走感溢れるロックンロール曲から新たな挑戦を感じられる曲まで、これまで以上に幅広い楽曲が収録されている。また、牧 達弥(Vo/Gt)が書いた歌詞には彼の言葉が濃縮。そこで今回、牧 達弥にアルバムへ込めた思いを訊いた。

―前回のインタビュー(go!go!vanillas New Single『No.999』インタビュー)で、4月28日にZepp Nagoyaで行われるライブの対バン相手について、<僕ら世代だったらヤバいですね>とおっしゃっていましたが、その相手はORANGE RANGE。憧れのバンドとのライブはいかがでした?

牧 達弥(Vo/Gt): ORANGE RANGEの曲は学生の頃からずっと聴いていたので、僕にとっては別世界の人。だから、当日はリアルと夢みたいなものがずっと混同してる感じでした。それでも、ちゃんとアーティストとして居られたので、大人になったなと。昔だったら絶対にできなかったと思います(笑)。

―ファンとしてではなく、イチアーティストとしてライブできたんですね

牧: はい。打ち上げはただのファンになってましたけど(笑)。

―(笑)。5月15日にアルバム『THE WORLD』をリリースされますが、前回のインタビューで、シングル『No.999』について<今みんなが気になっているけど言えないことを、俺が言おうという気持ちになりました。次のアルバムでもその方向を引き継いでいるので、それのプロローグ的な曲でもあります>とおっしゃっていました。その今作はどのような作品になりました?

牧: 『No.999』は、アルバム制作の中でも4曲目ぐらいにレコーディングしました。そこから、自分がいま思っている鬱憤みたいなものも含めて楽曲に乗せるようになったので、全体的に歌詞の量が多いアルバムになったと思います。

―言いたいことがたくさんあったということですか?

牧: そうですね。今は言葉の重さや強さがすごく重視されていると思うので、ヒップホップのアプローチや扱っているテーマを含め、すごくカッコいいものをちゃんと作ろうとしている姿勢に結構影響を受けた曲が多いです。ヒップホップの世界では、今ある事象を言葉遊びや新しい造語を作ってラップすることが多い。僕もそれが好きなので、これまでも曲の中に細かく入れていました。今回はそれをガツガツ入れて、牧ワールドで歌詞を書いています。

―牧さんワールドの歌詞が、今作のタイトル『THE WORLD』にも繋がっていたりします?

牧: それはあると思います。“WORLD”が今回のキーワードになるのですが、大きい規模のことを言っているのではなく、go!go!vanillasという世界を指しています。今作は僕たちの住人にとって居心地の良い曲は何かを考えたので、自分の好きなものを断定せず作りました。例えば、1曲目と2曲目のタイトルにはどちらも“ワールド”と付いていますが、全然違う世界観だし、『パラノーマルワンダーワールド』が好きな人もいれば『チェンジユアワールド』が好きな人もいる。それはそれでいいんじゃないかという感じです。

―なるほど。さらに今作は、スタジオじゃないところでしっかり作り込んでいる印象を持ちました。どのように制作していったのでしょうか?

牧: 基本的にはスタジオではなく、僕が家で曲を作っていくことを主流に進めました。ギター、ベース、ドラム以外の音色やシンセも含め、今までよりもすごくトライして曲作りしたと思います。今回は「これだ!」ということを見つけ切ってからレコーディングに行くことが多かったですね。

―その収録曲の中で『サイシンサイコウ』は、これまでのgo!go!vanillasにないロックな曲だなと感じました

牧: 『サイシンサイコウ』は、自宅じゃなくてLOVE PSYCHEDELICOのNAOKIさんのスタジオでディスカッションしながら作りました。デモ時はドラムが今と全く違って、4ビートですごく疾走感があって跳ねる感じの曲だったんですけど、普通にロカビリーになっちゃって。これだったら今やる意味ないなと。でも、ロックンロールはテーマとしてあったので、敢えてベタベタな8ビートにしたらどうなるんだろうとやってみたら、90年代っぽいというかBECKなどのオルタナっぽいロックの匂いがするところに落ち着いたので、面白かったですね。ロック色の強いものが少なくなっている中で、それこそBECKなど今でも最前線でやっているアーティストはロックの匂いを残しつつも、新しいものを作ってるから、そういう感覚で作れたらいいなと思って作りました。

―次の曲『雑食』のサウンドも新しいなと思ったのですが、僕が印象に残ったのは<中華和洋食全部平らげ セレブリティ>という歌詞。表現が面白いです

牧: その歌詞には意味があって、今の時代はどんな情報もみんな食べちゃうじゃないですか。カルチャーもミクスチャーになってきて、昔のようにコレはコレだということも言えなくなってきている。その中で生きている自分たちが、本来求めているものは何なのかをしっかり持つことが重要だよということをご飯に例えました。あと、この曲は2人いるイメージで書いていて、すごく歌い上げるバースの人とガツガツにヒップホップする人がいる感じ。リンキンパーク的な感覚です。低い声で言葉をバーっと言って、サビで歌い上げることを1人でやってみようと思って。

―そういうイメージで歌われていたんですね。個人的には『Do You Wanna』が好きです。自分のことをヒーローに例えた曲なのかなと

牧: 今アベンジャーズが公開されていますが、僕はマーベル作品が好きなんですよ。マーベルのヒーローはすごく人間味があって、世界を救おうとしてるのに急に私情を挟んでミスったりする。そういうところがすごく好きで。ロックスターにも同じものを感じていて、ステージに立ったらめちゃくちゃカッコいいけど、日常生活は適当な人もいる。だからこそ光るところがあると思っているので、僕も普段は適当でも曲を書いて演奏している時はすごくカッコいいと思われたいなと。それもあって、この曲はスパイダーマンをテーマに書きました。

―だからメリージェーンなんですね

牧: そうなんです!主人公のピーターパーカーは、スパイダーマンに好意を持っているメリージェーンに自分の正体を明かしたいけど、ヒーローであり続けなければいけないからそれが出来ないという葛藤がある。スパイダーマンには、“大いなる力には、大いなる責任が伴う”という言葉が出てくるんですが、そういう最終的にヒーローであるというのがマーベルのカッコいいところなんですよね。そういうのに僕もなりたい。みたいな(笑)。

―その思いが込められた曲だったんですね。そして最後の『Hey My Bro.』は、go!go!vanillasらしいサウンドの背中を押してくれる曲

牧: この曲は僕も含め、田舎から出てきてる人への思いもあります。故郷から離れて頑張っている人たちの背中を押す気持ちで書いた曲であり、バンドとしてもまだまだ行こうぜという曲でもあります。

―自分たちへのエールでもあるんですね。今作の完全限定生産盤は13種のカードジャケット仕様ということですが、収録曲に合わせたカードということで。かなり凝りましたね

牧: 13曲それぞれにジャケットを作るイメージです。その全部を合わせたらアルバムのジャケットとして成立するようになっています。どれが好きというのも人それぞれあると思うので、それをする意味はあるし面白いなと思って。

―色々な組み合わせができて面白いですね。さらに9月22日に日比谷野音で行われたワンマンライブ映像を収録したDVDも付くんですよね

牧: 野音なので、ライブハウスとは見え方も聴こえ方も違うし、当日行けなかった人は体感できる、見た人はそれを思い出せるのでいいなと思います。

―完全限定生産盤を買うべきですね。そして、5月30日(木)の地元大分からツアーもスタートします。どのようなツアーにしたいですか?

牧: (長谷川)プリティ(敬祐)がまだ療養中なのですが、3人でワンマンもフェスもやってみて手応えも得られたし、アルバムの手応えもしっかりあるので、曲のいいところをライブでしっかりと引き出せればすごくいいツアーになると思います。見せ方も今までと変わってくると思うんですよ。「ウォー!」っていけばいいだけじゃない曲もたくさんあるので、ちゃんとやり切れればバンドマンとしてもひと皮剥ける気がします。

―その夏までのツアーは、東海エリアでは浜松、岐阜、三重に来られます。そして、10月11日(金)のZepp Nagoyaから秋のツアーも始まります。ここではプリティさんが復帰される予定だとか

牧: 断定はできませんが、ここで帰ってこられるのが理想です。ひとつのタイミングとしていけるんじゃないかと思っていますし、そう思いながら秋を待つ感じです。

―復帰を楽しみにしています。最後にアルバムを楽しみにしているファンへ向けてメッセージをお願いします

牧: go!go!vanillasというバンドを通して、いろんな音楽に触れてほしいのもあるし、若い子も多いのでちょっと自分を見直すではないですが、ふと「俺はこれで良かったのか」、「今まで当たり前に思っていたけど確かにな」という引っ掛かる何かを感じてもらえたらうれしいです。あと、バンドってカッコいいなと思ってほしいですね。今はK-POPやHIP HOPが流行っているけど、バンドもカッコいいじゃんと若い子に思ってもらえるように作ったので、歌詞も見てgo!go!vanillasワールドを楽しんでもらえたらうれしいです。

go!go!vanillas『パラノーマルワンダーワールド』 Music Video

■リリース情報

『THE WORLD』
Album
2019.5.15 発売
完全限定生産盤(CD+DVD) 3,700円(+tax)
通常盤(CD) 2,800円(+tax)
※掲載ジャケットは完全限定生産盤

■LIVE情報
THE WORLD TOUR 2019
5月30日(木) 大分 DRUM Be-0
6月01日(土) 熊本 熊本B.9 V1
6月02日(日) 長崎 DRUM Be-7
6月06日(木) 静岡 LiveHouse 浜松 窓枠
6月08日(土) 三重 松坂M'AXA
6月09日(日) 岐阜 club-G
6月20日(木) 山口 周南RISING HALL
6月22日(土) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
6月23日(日) 鳥取 米子 AZTiC laughs
6月27日(木) 長野 CLUB JUNK BOX
6月29日(土) 福井 福井まちなか文化施設 響のホール
6月30日(日) 石川 金沢EIGHT HALL
7月18日(木) 福島 郡山HIP SHOT JAPAN
7月20日(土) 岩手 Club Change WAVE
7月21日(日) 秋田 Club SWINDLE

THE WORLD TOUR 2019(追加スケジュール)
10月11日(金) 愛知 Zepp Nagoya
10月12日(土) 大阪 Zepp Osaka Bayside
10月14日(月祝) 福岡 Zepp Fukuoka
10月19日(土) 広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
10月20日(日) 香川 高松festhalle
10月26日(土) 北海道 Zepp Sapporo
11月09日(土) 新潟 NIIGATA LOTS
11月10日(日) 宮城 チームスマイル・仙台PIT
11月15日(金) 東京 Zepp Tokyo
11月16日(土) 東京 Zepp Tokyo

■オフィシャルHP
http://gogovanillas.com

■プロフィール
牧 達弥(Vo/Gt)、長谷川プリティ敬祐(Ba)、ジェットセイヤ(Dr)、柳沢進太郎(Gt)の4人からなる新世代ロックンロール・バンド。様々なジャンルを呑み込んだオリジナリティ豊かな楽曲で聴く人を魅了し、ライヴでは強烈なグルーヴを生み出す。2014年11月5日、Victor/Getting Betterよりメジャー1stアルバム『Magic Number』をリリース。2019年1月にシングル『No.999』(フジテレビ系アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」エンディング主題歌)をリリース。 4月からは東名阪Zeppツアー「LIVE! TO \ワー/ RECORDS feat. go!go!vanillas ~新曲大解禁~」を敢行。5月にはニューアルバム『THE WORLD』の発売と、5月30日大分公演が皮切りとなる全国ツアー「THE WORLD TOUR 2019」の開催が決定。音楽ルーツへのリスペクトにとどまらず、常に変化・革新をし続ける。

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