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ライター ツボイ

2018.9.25

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Ivy to Fraudulent Game 1st Single『Parallel』インタビュー

「バンドからするとターニングポイントになったと思います(寺口)」

唯一無二の世界観で多くのファンを惹きつけるバンドIvy to Fraudulent Gameが、9月26日に1stシングル『Parallel』をリリースする。これまで福島(Dr)が全ての楽曲の作詞作曲を手掛けてきたが、今作のカップリングには寺口(Vo/Gt)が作詞作曲した楽曲が収録。ある意味期待を裏切る曲調に仕上がっており、今後のバンドの新たな可能性を感じさせる。なぜ曲を収録するに至ったのか?寺口宣明本人に話を訊いた。

―9月26日リリースの1stシングル『Parallel』は3曲ともイロが違って、バンドの様々な表情が見られる作品だなと感じました

寺口宣明(Vo/Gt): 確かに3曲ともイロが全く違っていて、『Parallel』は自分たちの王道に戻ったような曲。『error』は再録で、3曲目の『sunday afternoon』は初めて自分が作詞作曲した曲です。そういう意味でもボリュームのある面白い1枚になったと思っています。

―『Parallel』とは、ひとつの世界から分岐した別の世界が並行して存在するという意味ですが、寺口さんはこの歌詞をどう解釈されました?

寺口: みんな毎日何かを選択しながら生きていると思います。今はこの道に立っているけど振り返った時、もしかしたらもっとすんなりいく道があったんじゃないか、自分に合っている道があったんじゃないかと考えることもあると思います。それでも、自分自身で選んで歩いてきた道だから、もしかしたらそういう世界があったかもしれないという考えは理想でしかなくて、今ここに立っていることが全て。サウンドや世界観はそんなに前向きではないように思えるけど、最後の<それでもそれが僕の全て>という一行が全てを物語っていて、それでも前を向くしかないという肯定的な歌だと思っています。

―緻密なサウンドがさらにその詞の世界観を表現しているなと思いました。サウンドに関してはいかがですか?

寺口: 僕たちの王道ではあるけど、この2年ぐらいいろんなジャンルに挑戦してきた中で得たエッセンスを吸収しつつ、スタンダードに立ち返れたと思います。これができたのは大きいですね。

―聴けば聴くほど曲とバンドの世界観に引き込まれていく曲だと思います。次の『error』は以前からライブで演奏されている曲ですが、今回収録することにしたのはなぜですか?

寺口: この曲をライブで聴くのも好きだけどCDも欲しいという声を、以前からたくさんいただいていました。俺が17歳の時からある曲なんですけど、今の歳になって今の声、今のバンドで鳴らしてみたら自分達的にも面白いかなと思ったし、この曲だったらカップリングに入れてもいいんじゃないかという話になって再録することにしました。

―再録したことで10代の頃との違いなど何か感じるものはありました?

寺口: 10代の時に自分達で宅録した音源のイメージがずっと頭にあって、そこに寄せようとしちゃう現象がレコーディングの時にありました。その自分の声にちょっと違和感はありましたが、今の自分達を落とし込むことに価値があるので違和感を感じつつもレコーディングしました。出来上がった音源を聴いたら、改めてカッコいい曲だと感じられたので、再録して良かったと思っています。しかも、この曲ができた当時は俺と福島以外は違うメンバーだったので、今の4人でレコーディングするのは初めて。正直こうも変わるのかと(笑)。

―17歳の時に書かれた歌詞を今改めて読んでどう思いました?

寺口: 歌詞の<何かを疑い答えが出ない 何かを信じ此処に居るのに 何かが何だか分からないから 鼓動高鳴る方へただ求めて行く>に、10代の時の心情がもろに出ています。まだ俺たちにはこれだと言い切れるものがなくて、その中でもがいている心情が出ているんですけど、ずっともがいているバンドなので、今でもその思いはあります。

―当時と今とでは状況は違うけど思いは同じだと。そして3曲目の『sunday afternoon』は寺口さん作詞作曲の曲。以前のインタビューで曲は作らないとおっしゃっていたので驚きました

寺口: 作っちゃダメでした?(笑) 今回が初めてなんですが、もしバンドで鳴らした時に上手くいかなかったら、やっぱり俺はこのバンドで曲を作んないだろうなと思っていたと思います。やってみた結果、4人で自分の曲をやることがいいと思えたので、入れただけですね。

―なるほど。今回のために作ろうと思ったわけではないんですね

寺口: 試そうという感じでしたね。俺の曲もバンドで一回試そうという感じでやってみました。

―その曲の曲調がまた意外でした

寺口: そうだと思います。なんでこの曲かというと、7月1日にZepp Divercity TOKYOでワンマンをしたんですけど、その1ヶ月前に合宿みたいな感じでライブリハに入っていて、そこで俺の曲を一回バンドでやってみようと。その時に、やるんだったらワンマンを意識して曲を作ろうとなって、どんな曲をIvyでやりたいか考えました。こういう曲はめっちゃ足りてるよねというところに俺が一曲入れても意味がないので、じゃあどんな雰囲気の曲をやりたいかとなった時にこっちなのかなと。。

―今まで福島さんが作られた曲とは違う雰囲気の曲にしたということですね

寺口: そうですね。福島が作るものに寄せて俺が作ったところでそれは価値がないと思うので。

―すごく納得しました。曲や歌詞はどういう時に浮かんだんですか?

寺口: 結構前から自分の中で持っていたコード進行やメロディの中で、これが一番メンバーの反応が良かったのでこれでいこうと。歌詞は、割と日常を書いています。裏メッセージがあるような曲でもないので、休日に聴いてほしいですね。

―それ、すごく分かります

寺口: 自分も気に入っていて、よくこの曲を流しながら運転しています(笑)。

―休日の午後のドライブにぴったりな曲ですよね。この曲ができ、シングルに収録したことによってバンドに変化も生まれると思います

寺口: この曲をきっかけに今も自分の曲を制作してるので、バンドからするとターニングポイントになったと思います。メンバーの一人がちょっとなと思っていたら作らない方がいいと思ってるんですけど、4人とも納得してたし、まだ探りつつですけど新しいやり方も見えてきてるので、バンドの可能性ももっと広がっていくと思っています。

―『sunday afternoon』はIvyに持っていたイメージにない曲だと思うので、今回でグッといろんなものが広がりますね

寺口: 俺ららしさみたいなものを多少なりとも分かっていたいし、あるべきと思うんですけど、必要以上の自分らしさってまだ設けたくなくて。だからどんどんやりたいことをやって、それがカッコ良かったら新たな自分らしさになるのかなと思っています。

―それがIvyらしさだと思います。寺口さんは次どんな曲を書くんだろうという期待もある中で、今後やりたいことや挑戦したいことはあります?

寺口: 曲を作ってみて思ったし今作ってる楽曲たちもそうですけど、自分が聴いてきた触れてきた音楽がアウトプットした時に出てくるものは、福島にはない自分の個性なんだなと。逆に福島から出てくるものは俺は絶対に真似できないから、両方のいいとこ取りができる曲を作れたらなと思います。

―この先も期待しています。最後にシングル『Parallel』を手に取るファンへ向けてメッセージをお願いします

寺口: 去年の12月にリリースしてから9ヶ月以上経ったので、大変待たせてしまったんですけど、聴いてもらえたら納得していただける作品ができたと思っています。Ivyを聴いたことがある方はもちろん、聴いたことがない方もこの一枚で俺たちのことを知ってくれたらなと思います。

Ivy to Fraudulent Game『Parallel』MUSIC VIDEO YouTube version -short version-

■リリース情報

『Parallel』
1st Single
2018.9.26 発売
完全生産限定盤(CD+DVD) 1,900円(+tax)
通常盤(CD) 1,200円(+tax)

■LIVE情報
1st Single“Parallel” release tour ワンマン
11月27日(火) 大阪 梅田Shangri-La
12月6日(木) 東京 渋谷CLUB QUATTRO

■オフィシャルHP
http://http://www.ivytofraudulentgame.com/

■プロフィール
2010年10月に群馬県にて結成された4人組ロックバンド。楽曲の世界観をリアルに表現する寺口(Vo/Gt)の唄を軸としたライブパフォーマンスの圧倒的な求心力は多くのファンを魅了する。2016年4月の全国デビュー作品は、オリコン週間インディーズチャート3位を記録。2017年3月8日に2ndミニアルバム『継ぐ』をリリース。そのミニアルバムを携え、恵比寿LIQUIDROOMワンマンを含む計20本の全国ツアーを大成功に収めた。12月6日、ビクターエンタテインメントのレーベルGetting Betterより、1stアルバム『回転する』をリリース。12月9日から最新作を携えた初の全国ワンマンツアーを開催。2017年7月1日には自身初となるZepp Divercity TOKYOでのワンマンライブを成功に収めた。

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