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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.6.14

『ヒメサマスピリッツ』で挑んだ魔法少女になり隊らしいラブソング

「いろいろなキャラクターが出来ることに挑戦した1枚です(gari)」

昨年のメジャーデビュー以降、急速にファンを拡大している魔法少女になり隊。ラウド、メタル、ユーロビートなどをミックスしたポップなサウンドに、8ビットの世界観が融合した独特な音楽性で幅広いファンを獲得している。その彼らが5月17日にリリースした3rdシングル『ヒメサマスピリッツ』は、その状況がさらに加速すること間違いなし。初めてラブソングをテーマに挑んだという今作の全3曲と、楽しい!と話題沸騰中のライブについてメンバー全員に話を訊いた。
尚、火寺バジル(Vo)は魔女の呪いによって喋ることができないため、筆談で答えてもらった。

取材・文 坪井

—まずお聞きしたいのが、前回はアメリケにおられましたが今回はジパングに到着されたんですか?

gari(VJ/Vo):そうですね。今回はジパングをテーマにしています。

—どうして今回はジパングをテーマにされたんですか?

ウイ・ビトン(Gt):今回の楽曲は2年前アメリカのフェス“SXSW(サウスバイサウスウェスト)”に出演することが決まって、外国のオーディエンスをアッと言わせる楽曲を作ってやろうということで、和楽器を入れてみようと。

gari:日本を背負ってアメリカへ行き、一泡吹かせてやろうという気持ち先行で出来た曲が『ヒメサマスピリッツ』なんです。そして、“SXSW”でウケたんですよ。

火寺バジル(Vo):日本らしさのあるメタルな楽曲が良かったんだと思います。

gari:アメリカで日本のカルチャーをぶつけたら盛り上がったので、それを日本でもやろうとなって、ずっとライブではやっていました。

バジル:ライブのキラーチューンですね。

gari:キラーチューンとしてあたためてきたライブ曲を、このタイミングで出して勝負に出ようと。

—『ヒメサマスピリッツ』は、みなさんの勝負曲なんですね

gari:いろんな意味で勝負曲ですね。魔法少女になり隊はライブをすごく大事にしています。たくさんの人と一緒に魔法少女になり隊の活動をしていくには、ライブをどんどん進化させて、どんどん盛り上げていかないとな、と思っていて。なので、今回はライブで絶対に盛り上がる『ヒメサマスピリッツ』をリリースすることにしました。

—その楽曲は、得意のユーロビートとラウドなギターに、一見合わなさそうな和楽器が要所要所で入っています。これが意外とマッチしていますよね

明治(Gt):上手くマッチさせちゃうんですよね。

ウイ:僕らはユーロビートにラウドのギターを混ぜた楽曲を軸にやっていたんですけど、試しに和楽器を入れてみようとなって(笑)。初めての挑戦だったので心配だったんですけどやってみたら「いける!」となって、そこから調子に乗ってどんどん和楽器を盛り込んでいったら、イントロが和楽器オンリーというとんでもないパートになっちゃって(笑)。

—和楽器オンリーのイントロは印象に残ります。ちなみに、表題曲の“ヒメサマスピリッツ”は、歌詞の冒頭の<あんみつひとつ片手に戦へと向かう>というところから、アニメの『あんみつ姫』の主人公のことかなと思ったんですがいかがですか?

バジル:そこはちょっとあります。曲のデモをもらった時、私が和の曲で使いたいワード「あんみつ」「お姫様」「将軍」「百花繚乱」などを挙げていたので。あんみつ姫のような元気な女の子が突っ走っていく曲になったらいいなと思って歌詞を書いていたら、冒頭にきちゃった感じです。

gari:歌詞に関しては、バジルのイメージを元に語感を大事にしたものだったんですが、曲の持っている「恋愛」の要素がより伝わりやすくなるように2年前とは少し変わっています。

バジル:曲自体の世界観を大事にしつつ、耳障りのいいワードを入れてライブでノリやすい曲になっています。

ウイ:歌いたくなるフレーズをすごく盛り込んだのはありますね。gariのシャウトに関しても和を意識しています。「わっしょい」とか。

gari:「わっしょい」はいつも言ってるよ。

ウイ:そうみたいです(笑)。

gari:でも、2Bのシャウトのセクションは完全に和を意識しました。『ヒメサマスピリッツ』のタイトルは『サムライスピリッツ』というゲームからインスピレーションを受けていて、ゲームは「いざ尋常に!」から始まるので、そういう自分のルーツを入れました。

—歌いたくなるフレーズもあれば、みんなで盛り上がるところもあり、確かにライブのキラーチューンですね

ウイ:ライブで盛り上がっちゃうんですよ(笑)。お客さんに触発されて自分らも盛り上がっちゃうから、一体感を感じます。

—しかも、歌詞の内容からこの曲はラブソングかなと

gari:今回のシングルのテーマは“恋愛”なんですが、今までやってこなかったという意味で勝負しています。また、魔法少女になり隊の曲は、今まで火寺バジルを中心に話が進んでいたんですけど、新しい側面をどんどんアウトプットしていきたいなということで、『ヒメサマスピリッツ』はお姫様が主人公で、2曲目『ラムのラブソング』の主人公は完全にラムちゃん、そして3曲目の『sayonara fantasy』も違ったキャラクターの恋愛観となっています。いろいろなキャラクターが出来ることに挑戦したという意味でも勝負の1枚です。

—恋愛をテーマにしているから、お馴染みのアニメカバー曲はアニメ『うる星やつら』の主題歌『ラムのラブソング』をチョイスしたんですか?

バジル:毎回お馴染みのカバー曲は私が選びました。『うる星やつら』は再放送で見ていて、私がアニメを好きになるきっかけの作品でもあります。大事な曲なので今作に持ってこいだし、みんなが知っている曲だと思ったので選びました。

—アレンジもカッコいいですよね。特にスピード感が

ウイ:このバンドで『ラムのラブソング』をやるという脳みそだけで曲を聴いたら、メロコアだなと(笑)。

gari:天才かと思いました(笑)。『ラムのラブソング』を聴いてメロコアに聴こえるのって、天才ですよね(笑)。

ウイ:サビに入った瞬間、ツービートが流れたんですよ(笑)。『ラムのラブソング』は、元々が8ビットのシンセ音なので、ピコピコをがっつり盛り込んでみたら上手くいって、めちゃめちゃ楽しい曲になりましたね。

—そういう意味でも天才ですね(笑)。ライブでもすごく盛り上がりそうなアレンジになっていると思います。逆に、3曲目の『sayonara fantasy』は切なくてしっとりした曲になっていますが、バンドとして新しい方向性ではないですか?

ウイ:今年1月のワンマンツアーを回っている途中に、うちの楽曲はアクティブな曲が9割なんじゃないかと思ったのがきっかけです。楽曲の表現を変えればライブの見せ方の幅も広がって、もっと楽しいライブが出来るんじゃないかと思ってから作りました。すごくいい曲になっちゃったんですよね(笑)。

gari:移動中PAさんにCDを聴いてもらったら、「この曲が表題曲じゃないの?もったいない!」と言ってくれてうれしかったですね。そういう意味で、すごくキャッチーさが飛び抜けている曲かなと。

ウイ:歌詞もすごくキャッチーだからね。

—確かにこの曲の歌詞は、ストレートで分かりやすいですよね

バジル:歌詞がドストレートな分、歌で表現するのは難しかったです。

ウイ:歌声で表情が見えなければいけないので、歌う本人は難しいところがあったと思います。何回もリテイクしましたし。

バジル:もうちょっと切なく歌いたいからもう一回お願いしますと、何回も録り直しました。今回は3曲全て恋愛がテーマで、それぞれキャラクターも違うので、それを歌い方やテンション感、気持ちの込め方で上手く表現したくて、特に気を使って歌いました。すごく難しかったので、ボーカルとしての力も試されたシングルになっています。そういう意味でも勝負の1枚になりました。

—バンドとしても火寺バジルさんにとっても勝負の1枚なんですね。話は変わりますが、表題曲のミュージックビデオは疾走感があってカッコいいですね

バジル:みんなにカッコいいと言われるのでうれしいです。

明治:好評ですね。

ウイ:歌詞の世界観をミュージックビデオに落とし込んでいます。

バジル:8ビットの世界観ですね。

ウイ:パルクールで街を駆け回っている女性は、名古屋出身の方なんですよ。

—そうなんですか。ググっておきます。魔法少女になり隊のミュージックビデオは毎回かなり凝っていますね

gari:映像も世界観を体現するコンテンツとしてすごく大事ですよね。今回は歌詞にストーリーがあったので、監督さんや映像チームと簡単に意思の疎通ができました。おかげで、どんどんクオリティが上がって最終的にいいものができたので、ストーリーは大事だなと思いました。

明治:gariさんの映像のクオリティもめっちゃ高いです。ライブでVJを流しているんですけど、今回は大作ですよね。

gari:今回のミュージックビデオとは別で作りました。ゲームを作る勢いで始めて、2ヶ月ぐらいポチポチとドットを打っていたんですけど、最終的にヒメサマが走っていって、将軍と出会ったと思ったら将軍をブチ倒して最後に花火が上がるという流れにしました。これを全部8ビットで作ったので大作になっています。ライブでしか見られないのは、そこに価値を持たせたかったからです。VJとして作った作品をYouTubeで見ると、感動が半減しちゃうんですよね。

明治:ライブの雰囲気を知りたい人は、初回盤にライブ映像が収録されたDVDが付いているので、是非それを観てほしいですね。

ウイ:DVDを観たらライブへ行きたくなると思います。

—是非観たいですね。そういえば、サーキットやフェスなどのイベントではトップバッターが多いですよね。というより、いろいろな意味でトップバッター向きかなと

gari:物理的な仕込みがね(笑)。ご迷惑をかけないという理由で1番手がいいのもあるし、やっていることが初めて観る方の意表をつくと思うので、最初にドカーンとやってしまう方がいいこともあるんですよ(笑)。

ウイ:トップバッターからライブの空気を作っていくという意味では僕らは向いていると思います。一発目からみんなで盛り上がっていこうぜ!という楽しさを与えられるかなと。だからいつも「是非トップでお願いします!」って(笑)。

—自ら進んでトップバッターなんですね。最後にお聞きしたんですが、次はどの国へ行く予定ですか?

ウイ:初回盤に地図が入っているんですが、アー・ルバアム、コミミック、シン・グルル、マッガッジン。のどこかの国になると思います。

gari:僕たちも想像できてないです。どこの国へ行くかは、プレイヤーの皆さんが地図のかけらにあるQRコードの先で選んでいただくシステムを起用しているので。

明治:どこになるかは分かりません。ミステリーツアーですね。

バジル:お楽しみにということで、お願いします。

魔法少女になり隊『ヒメサマスピリッツ』MV

■リリース情報
『ヒメサマスピリッツ』
3rd Single
2017.5.17発売


初回生産限定盤(CD+DVD) 1,667円(+tax)


通常盤(CD) 1,204円(+tax)

■LIVE情報
魔法少女になりな祭2017
7月01日(土) 東京渋谷STAR LOUNGE cw/Wienners
7月02日(日) 東京渋谷STAR LOUNGE cw/オメでたい頭でなにより

TREASURE05X 2017
ELL 40th ANNIVERSARY SPECIAL –LEGENDARY SOULS-
8月11日(金) 名古屋大須ELL/ell.FITSALL/ell.SIZE

■オフィシャルWEB
http://mahousyoujoninaritai.com

■プロフィール
魔女にしゃべることができない呪いをかけられてしまった魔法少女見習いの火寺バジル(Vo)、妖精のgari(VJ/Vo)、スナイパーのウイ・ビトン(Gt)、女剣士の明治(Gt)の4人で“歌”という魔法を使いながら冒険をしているRPG系バンド。4人はバジルの呪いを解く鍵となる“ハピネス”を集めるため、ライブ活動や音源のリリースを行いながら冒険中。ラウドでポップでファンタジーな楽曲でロックファンを魅了する。インディーズ時代に、シングル『BA・BA・BA ばけ~しょん』とミニアルバム『冒険の書1』をリリース。そして、2016年9月メジャーシングル『KI-RA-RI』リリース。2017年1月TOURファイナルチケット即完。

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