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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.1.21

魔法少女になり隊が『革命のマスク』で表現したこととは

「仲間の大切さに気付いた今だからできた1枚です(火寺バジル)」

ラウドでメタルでポップでキャッチー。“楽しさ”の追求から生まれたタブーなしの冒険心で、あらゆるカルチャーを呑み込む“RPG系バンド”魔法少女になり隊。昨年のデビューからじわじわと注目度が高まる中、1月18日にシングル『革命のマスク』をリリース。魔法少女になり隊とはいったい何者なのか? その答えを探るべく、メンバー全員にインタビュー。なお、ボーカルの火寺バジルは魔女の呪いによって喋ることができないため、筆談で答えてもらった。

取材・文 坪井

ー初めまして。魔法少女になり隊のメンバー全員でお越しいただきありがとうございます

gari(VJ/Vo): こちらこそ呼んでいただきありがとうございます。まずは、火寺バジル(Vo)の説明をさせていただいてもいいですか?

ーどうぞ

火寺バジル(Vo): (魔法少女になり隊のボーカル、火寺バジルです。呪いで喋ることができません。筆談で話します。よろしくお願いします。)

ー了解しました。よろしくお願いします。早速ですが、火寺バジルさんへの呪いやみなさんの出会いが描かれている『序章』動画をYouTubeで拝見しました。ゲーム世界と現実がリンクする魔法少女になり隊は、他のバンドとは一線を画していますが、どのような経緯で出来あがったんですか?

gari: 魔法少女になり隊はRPG系バンドと自称させてもらってるんですが、ライブに来てくれるお客さんやCDを聴いてくれる人たちを巻き込んで、楽しい事をみんなでやりたいという考えから始まっています。その話の発展で、お客さんを主人公にしたら面白いかなとなり、8ビットの世界観や冒険ストーリーの動画が出来ました。

ーバジルさんは魔女の呪いによって喋れなくなりましたが、歌うことはできるんですよね

gari: 歌はバジルが使う事ができる唯一の魔法なんです。魔法を使っているから歌うことができます。

バジル: (魔法を使ってみんなを楽しい気持ちにさせているって感じです。)

ーなるほど。魔法少女になり隊というバンド名も世界観にぴったりだなと思ったんですが、このバンド名はどこから出てきたんですか?

gari: バンド名は完全に火寺バジル発信です。バジルが魔法少女になりたいから、魔法少女になり隊でいいんじゃない?って(笑)。

ウイ・ビトン(Gt): 最初、僕は別に魔法少女になりたいわけじゃなんだけどなって、とまどいましたけどね(笑)。でも彼女の魔法少女になりたいという気持ちを大切にしたかったので賛同しました。

バジル: (私が魔法少女になりたいっていう目的があって、そのために集まったバンド=集団だから“隊”なんです。)

明治(Gt): でも、魔法少女になりたい人の方が少ないっていう(笑)。

ー実際なりたいのは1人だけだと(笑)。魔法少女になり隊は、そのバンド名や世界観から想像できないヘビメタやラウドロックなサウンドでギャップを感じるんですが、歌はポップでキャッチーだと思うんです

gari: その辺は目指しているところでもあります。

ウイ: 僕が作曲とアレンジをしてるんですが、いろいろな要素を入れても最終的にポップやキャッチーな印象の曲になるようにしようと常々心掛けて作っています。

ーキャッチーな今作『革命のマスク』の歌詞は、喋れなくなってしまったバジルさんの思いが描かれていると思うんですがいかがですか?

バジル: (「ありがとう」を言いたい人がいるのに、気付いた時には離れて言えなくなってしまったり、私の場合は喋れないから伝えたい思いがあってもそれが難しい。でも伝えたいことがある。その思いってすごく強い気持ちだから、本気で伝えたいことは言葉がなくても伝わるということを、自分が喋れないからこそ思います。)

明治: 喋れなくなってしまったことをプラスに変える、強みにするという意味で『革命のマスク』というタイトルです。伝えたい気持ちはあるけど、離れてしまって伝えられないという歌詞は一般的にも共感できると思います。

ーそういう意味があったんですね。ちなみに、今作の時点でストーリー的にどうなっているんですか?

gari: 魔法少女になり隊はずっと冒険をしているんですが、昨年9月のメジャーデビューでメロディア王国を旅立ちました。それまではチュートリアルだったんです。メジャーデビューで旅に出て、今作ではアメリケという国を冒険しました。そこで出来た西海岸的な曲が『革命のマスク』なんです。

ウイ: 旅の中で気付いた仲間の大切さをこの1枚にパッケージしました。

バジル: (今回のテーマが“仲間”なのです。仲間の大切さに気付いた今だからできた1枚です。)

ー今作のテーマは“仲間”なんですね。先ほども申しましたが、『革命のマスク』はポップだと思うんです。そうなると、僕がイメージする西海岸っぽさはあまりこの曲から感じないような…

ウイ: そうなんですよ。最初作った時は明るくてポップなナンバーだったんです! でも、骨組みを作ってメンバーに聴いてもらったら「ウイさん、この曲にストリングス入れてみてよ」って言われて。その時、「あれっ!? 広がりのある感じがいいんだ…」って(笑)。僕の中にストリングスの引き出しがなかったのですごく大変だったんですが、みんなのこうしたら楽しそうという気持ちを大切にしたかったから、チャレンジして何とか出来ました。メンバーに革命を起こされましたが、結果いい曲になったので良かったと思っています。

バジル: (ストリングスが入ったことによってよりエモくなったよね。)

ウイ: バイオリンとボーカルが同じテンションでどんどん上がっていって、より一層グッとくるものが引き立つ曲になったと思いますね。

ー仲間を大切にしたことで生まれた曲なんですね。2曲目の『テッペン伝説』は『革命のマスク』とはテンションが違い、ロックな曲になっています

ウイ: 『テッペン伝説』はスラッシュメタルな曲です。僕のスラッシュメタルのイメージがメタリカで、メタリカって曲の展開がどんどんどん変わっていってドラマチックなんですね。そんな感じで構成もたっぷり作ってメンバーに投げたら…

gari: Aメロに入るまでが長いって!と言いました(笑)。そこからみんなで話し合って出来た感じです。

ウイ: 最終的にはスッキリしたじゃんって(笑)。この曲でもメンバーによって革命を起こされましたね(笑)。

ー(笑)。歌詞はどういうイメージで書かれたんですか?

gari: ざっくりとしたイメージは“仲間とテッペンを目指そうぜ”です。

バジル: (メタルのイメージから無敵が浮かんで、無敵から『クローズZERO』がイメージに出てきて、『クローズZERO』の仲間とテッペンとるぜという内容から、今の私たちは無敵だし、テッペンだってとれるぜという気持ちを歌詞に表現しました。強気な気持ちです。)

ー曲と詞がばっちりハマっていますね。曲は基本的にウイ・ビトンさんが作られるんですか?

ウイ: そうですね。最初の作品から僕が作った骨組みに対してみんなで意見交換をしています。そこで出た「これ楽しそうだね」という意見を大切にしながら作り上げていくスタイルです。

gari: 魔法少女になり隊はガチガチのコンセプトがあるんじゃない? とよく言われるんですが、特にはなくて“楽しい”という一本筋だけでやっています。

バジル: (“楽しい”を一番大切にしているバンドです。)

ー楽しいを大切にしているから、3曲目の『Believe』というアニメ『ONE PIECE』のカバー曲も収録されたのかなと思ったんですが、そもそもこの曲を選んだのは、今作のテーマが“仲間”だからですよね?

gari: はい、そうです。

バジル: (今回のテーマが“仲間”というのがあって、カバーも『ONE PIECE』のカバーにしました。)

ーやっぱり(笑)。前作『KI-RA-RI』でもアニメのカバー曲が収録されていましたが、今後シリーズ化されるんですか?

gari: それができたら面白いなという感じですね。

ウイ: たまたまアニメソングが続いていますが、今後はもっと幅広くできたらいいなと思います。

明治: クラシックをカバーしてもいいよね。

ウイ: 『運命』とかね(笑)。魔法少女になり隊の曲は、ユーロビートの派手なシンセに対して、ソリッドなギターやハードなドラムを混ぜてみたらどうなるんだろうというところから作っていきました。今回のカバー曲はそのバンドのルーツに通ずる曲になっていますので、そこを意識して聴いていただけたら違った楽しみ方もできると思います。

ー最初から聴き直してみるのも楽しそうですね。楽しいと言えば、『革命のマスク』のMVにあの高橋名人が出演されていますが、そのアイデアはどこから生まれたんですか?

gari: ミュージックビデオに面白みを持たせたいとずっと言っていたんですが、その中で出てきたのが、高橋名人を数えてもらうのって面白くない?という案だったんです。さらに、“楽しさ”という軸があったのでゲーム性を持たせました。

バジル: (私たちらしいMVになったよね。)

gari: 高橋名人の登場回数当てたらアメリケ旅行が当たりますよ。

ー行ってみたいですね、アメリケという国に(笑)。そんなみなさんと会えるのがライブ。“楽しい”を軸にされている魔法少女になり隊のライブはどのような感じでなんですか?

gari: VJにこだわっています。僕がスクリーモしながらVJをやっているんですが、魔法少女になり隊ではVJを前面に出しています。音だけでなく視覚的にも楽しめるよう、ライブハウ全体で雰囲気を作っています。

ウイ: 映像が入ることによって現実離れ感があって、より楽しめるんじゃないかと思います。VJがあることで、普段を忘れられる楽しみ方ができるという印象ですね。

バジル: (VJがあったりみんなで踊ったり、サウンドにもゲームッぽいサウンドが入って楽しめる要素がたくさんあるんですよね。親子で来てくれる人もいますよ。)

明治: 視覚的にもゲームの世界に入ったような楽しみ方ができるし、もちろんライブとしても楽しめると思います。ライブに来たことのない人も、ゲームが好きでゲームっぽいバンドがいるらしいと興味を持った人も、普段から音楽を聴いている人も最終的にみんなが楽しめるよう、エンターテイメントとしていろいろな入口があるようにしています。

バジル: (ライブハウスへ行くきっかけになってくれたらうれしいよね。)

ー非現実感が味わえるライブなんですね。名古屋のお客さんの印象はどうですか?

ウイ: すごく元気。

gari: ヒステリックパニックのツアーに呼んでいただいたのが最初だったんですが、元気な方々がたくさんいた印象が強いですね。

ウイ: ヒスパニのライブを観に来た人たちが来てくれたのかは分かりませんが、『TREASURE 05X』の時に爆発的な何かを感じたんですよね。初めてのものを(笑)。名古屋のお客さんは、僕らからの「楽しもうぜ!」という発信よりも、お客さんからの「楽しんでるぜ!」の方が強いんですよ。

バジル: (名古屋でライブをすると、こっちもパワーもらえるよね。)

ーそうなんですね。ますます1月21日(土)のライブが楽しみです。では最後に、ライブへ来てくれるお客さんに向けてメッセージをお願いします

ウイ: まだライブを観たことない人も、今まで観に来てくれた人も絶対楽しめるライブになっているのでぜひ来て下さい。

gari: あなたの心に革命が起きるといいなというライブをしたいです。

バジル: (実際に観て来て楽しんでほしい。だからこそ私たちも頑張るし、日々のストレスだったりそういうものをライブで思いっきり発散してほしい。)

明治: 観に来て楽しんでほしいですね。

バジル:(名古屋のみんな、パワーを見せて下さい!)

魔法少女になり隊『革命のマスク』

■リリース情報

『革命のマスク』
Single
2017.1.18 発売
初回生産限定盤(CD+DVD) 1800円(tax in)
通常盤(初回仕様)(CD) 1300円(tax in)

■LIVE情報
ワンマンツアー2017 ~メロディア王国にさよなら
バイバイ ワタシはみんなと旅に出る~

1月21日(土) 愛知 名古屋APOLLO BASE
1月27日(金) 大阪 梅田Shangri-La
1月29日(日) 東京 渋谷TSUTAYA O-WEST

■オフィシャルHP
http://mahousyoujoninaritai.com/

■プロフィール
魔女にしゃべることができない呪いをかけられてしまった魔法少女見習いの火寺バジル(Vo)、妖精のgari(VJ,/Vo)、スナイパーのウイ・ビトン(Gt)、女剣士の明治(Gt)の4人で“歌”という魔法を使いながら冒険をしているRPG系バンド。4人はバジルの呪いを解く鍵となる“ハピネス”を集めるため、ライブ活動や音源のリリースを行いながら冒険中。ラウドでポップでファンタジーな楽曲でロックファンを魅了する。インディーズ時代に、シングル『BA・BA・BA ばけ~しょん』とミニアルバム『冒険の書1』をリリース。そして、2016年9月にシングル『KI-RA-RI』でメジャーデビューを果たした。

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