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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.5.9

2ndミニアルバム『触らぬキミに祟りなし』で見えたMOSHIMOの方向性

「一番近い友達と好きな人がもし被ったら、私はどっちをとるんだろうって(笑)。(岩淵)」

前作『命短し恋せよ乙女』のリリースから5ヶ月。多くのメディアで2017年のネクスト・ブレイク・アーティストに選出されるなど、注目度がアップするなか、5月10日に2ndミニアルバム『触らぬキミに祟りなし』をリリースするMOSHIMO。彼ららしい楽曲からUKサウンドを意識した楽曲まで、振り幅の広い8曲が収録されている。今後の彼らの方向性が見えた今作について、メンバー全員に話を訊いた。

取材・文 坪井

—多くのメディアで、2017年のネクスト・ブレイク・アーティストに選出されていますが、この状況をどう感じています?

一瀬貴之(Gt):うれしいですね。前作の『命短し恋せよ乙女』をきっかけに知っていただけたのかなと思います。熊本や高松のサーキットイベントでも盛り上がりましたし、広まっている感じがすごくしています。

岩淵紗貴(Vo/Gt):これを通過点にもっと飛躍したいです。

宮原颯(Ba):そうだね。あくまで通過点だと思っています。

—そんな中、5月10日に2ndミニアルバム『触らぬキミに祟りなし』をリリースされます。前回よりも曲の振り幅が広がり、歌詞も大人っぽくなったなと感じました

一瀬:サウンド面に関しては、曲数が増えたのもあって以前からやりたかったことができたと思います。アルバムには今までリリースしてきた表題曲とは全く違う音楽性の曲も入っていますので、それも含めて聴いてもらえたらなと思います。

岩淵:今回のアルバム用に作った曲と、ずっと書き溜めておいた曲が入っています。恋愛だけじゃなく日常の葛藤を描いた、少し大人の歌詞がしっかり書けたと思います。

—その歌詞についてですが、表題曲『触らぬキミに祟りなし』はMOSHIMOらしいサウンドと歌詞で、1曲目にぴったりですね

岩淵:『触らぬキミに祟りなし』のフレーズだけイッチー(一瀬)が持ってきて、三角関係の歌詞を書いてほしいと言われて。

一瀬:最初は「そういう経験したことないから書きたくない」と言われて、どうしようと思ったんですが、それから一週間ぐらいですごく面白い曲が出来上がりました。

岩淵:いつものギターロックサウンドに乗せるメロの感じだったので、ワードは違うけど韻を踏んでテンポよく進んでいく感じにしたいなと。そこで、サビの入りの<恋のシンパシー><ハートのジンラミー><涙のティンパニー>は割とフックになるので、そこを浮き立つように作っていきました。

—歌詞は結構攻めた言葉を使っていますね

岩淵:私がこういう経験をしたことがなかったので、友達に聞いたりめちゃくちゃ妄想しました。一番近い友達と好きな人がもし被ったら、私はどっちをとるんだろうって(笑)。

一同:笑

岩淵:私だったら絶対に友情を取るけど、それって答えがなくて、その人自身が決めるしかない。三角関係の曲って答えを出してあげられないけど、悩むことで前に進むと思うので、そういう人に寄り添える楽曲になったらいいなと思って、いろいろ考えて作りました。

一瀬:意外とコミカルな表現にみえて友情が垣間見えたり実は深かい曲かなと。そういうところも含めて聴いてもらえたらなと思います。

—MVでは、みなさんの演奏の間に入ってくる男女3人のコミカルなダンスが気になります

一瀬:恋に揺れる三角関係ダンスを表現していただきました。

岩淵:三角関係ってギトギトしちゃうじゃないですか。そういう重い感じにはしたくなくて、悩んでるけど仕方ないやん!となるポップでライトな感じのダンスを入れてもらいました。

一瀬:あとバンドサウンドをカッコ良く見せたかったので、そのコントラストは考えました。ダンスは可愛らしくポップで、バンドはアグレッシヴでカッコ良いという。そこは上手く表現できたかなと思います。

—そのギャップのある面白いMVだと思いました。2曲目の『赤いリンゴ』はこれまでにない雰囲気ですが、曲は打ち込みですか?

岩淵:実際は生なんですよ。

一瀬:最初は生で全部やってみたんですけど、ミックスでどうしても中途半端になっちゃって。意外と打ち込みの音の方が生っぽかったので、その音と生で録った音をサンプリングしてビートを重ねたらこういう感じになりました。ベースに初めてサイドチェインをかけて、クラブ系のうねるベースにしています。

宮原:実はベースは2本入ってるんですよ。

一瀬:サブベースにもサイドチェインをかけて、普通のベースはわざとスカスカの音にして作りました。歌詞はポチ(岩淵)の実話だよね。

岩淵:音楽をやめようと思っていたのに、ずるずると続けちゃっている自分に対して、たぶん私は音楽という禁断の果実に魅せられた音楽中毒者なんだろうなと思って書いた曲です。好きなことに立ち向かっているけど、挫けてどうしようと悩んでる人に聴いてほしい曲になったと思います。

—アダムとイヴのリンゴがモチーフになっているんですね。この曲は今作のために作られたんですか?

岩淵:実は昔からあった曲なんですよ。アルバムの内容を見ながらようやく今回入れることができました。

—そういう昔の曲って他にもあります?

一瀬:『ポテトサラダ』『めくりめく夏の思い出』ですね。あと最後の『てんてこまい』は高校生の頃からある曲です。歌詞は本当に“てんてこまい”という言葉を使っちゃてるぐらい訳の分かんない雰囲気があるんですけど、その当時の良さが詰まっているのでリライトはしていません。

岩淵:昔は自分自身に精一杯で、周りが全く見えていなくて。そんな時期に書いた曲なので、当時の精一杯さが出ています。

—アコギでの弾き語りですが、すんなりいきました?

一瀬:1回OKを出したんですけど、どうしても納得いかないとなって別日に録り直しました。弾き語りの一発録りなので、ちょっとでも息が合わなかったり、納得できなかったら止めて最初からやり直さなきゃいけない。そういう意味では、その場の空気が入ってるかなと思います。

—特に最後の方の間が絶妙ですね

岩淵:すごく大変でした。間や言葉の切るタイミングで表情が全く変わってきちゃうので。

一瀬:その分達成感はあったよね。

—アコギでの弾き語りの大変さが伝わります。曲は戻って、ミドルテンポの『この恋の結末』歌詞切ないですが、岩淵さんの経験を書かれているんですか?

岩淵:まぁいろいろありました(笑)。相手に言えず振り回されちゃうなと思った時に作った曲です。この曲は、LILILIMITのベースの莉世ちゃんにコーラスで入ってもらいました。主人公の女の子を客観的に見ている友達が周りにいる曲にしたかったので、私がハモリを入れるのは違うなと。まろやかに進行し、切ない風がヒュッと吹いてくるようにするためお願いしました。

一瀬:ボーカリストの声にはウォーム系とクール系があって、ポチ(岩淵)はウォーム系の声なので、クール系の人がいた方が広がりを出せるなと思って、来てもらいました。

岩淵:同じ人がコーラスをすると音が似てくる傾向に陥るのはそういうことなんだなと勉強にもなったし、ふわっとした広がりが出せたと思います。コーラスありきの楽曲ですね。

—歌詞の雰囲気が出ていますね。雰囲気といえば、6曲目の『途切れないように』は、イントロがOASISっぽくてUKの匂いがしますね

一瀬:こういうUKっぽい感じの曲はやったことがなかったんですよ。もともと別の曲だったAメロとサビをひとつにしたら面白くなるんじゃないかと思ってくっつけて、歌詞を書いてもらいました。

岩淵:雰囲気的にはこういう曲の方が作りやすいですね。お互い社会人になると、時間が合わなくなったり価値観が変わったり、世の中に流されて上手くいかない、噛み合わなくなると思うんです。それを書けたらいいなと思って作りました。

—今回の収録曲の中で1番スケール感も広がりもある曲ですよね

一瀬:レコーディングは大変でした。ビオラ奏者の方に来ていただいたんですけど、僕はバンドしかやったことがないので、楽譜も書けなければ、お互いの共通言語で話すこともできなくて。その分、すごく意思を汲んでいただいたと思います。

岩淵:ビオラが入ったことによって、切なさと大人っぽさが加わったので良かったですね。

一瀬:ポチが出してくれた<位意識の高い美しいあなたが一番です>という歌詞とメロディが今までにない感じだったんですよ。歌詞の世界観もいつもと違って子供っぽくないのもポイントですね。

岩淵:ハッピーな女の子のグループに入りたいけど入れなくて悔しい、苦しいという人が絶対いると思うんです。私もそうなので、思ったことを素直に書けたなと思います。

一瀬:音楽が好きな人や、大人の方からこの曲いいよねと言ってもらえるので、そういう意味では世代を飛び越えられたかなと思います。リズム隊はどう?

本多響平(Dr):ビオラやストリングスが入ったRECは初めてだったので、音数が多くなった分、どこを強調すればいいのかが難しかったですね。ビオラが前に出過ぎるとうちのコンセプトと違ってしまうので、その駆け引きをエンジニアさんやビオラ奏者の方と話し合って決めていったのもあり、時間が掛かりました。その分今回のレコーディングは、今後に活かせるような経験ができたと思います。

—チャレンジした曲でもあったわけですね。先ほど話に出た昔の曲『ポテトサラダ』『めくりめく夏の思い出』はどうして今作に入れたんですか?

一瀬:シングル『猫かぶる』に『ポテトサラダ』は入っていたんですけど、九州限定だったので、いい曲だしリミキシングとリマスタリングして入れようと。

岩淵:ライブで結構やるんですけど知らない方も多かったので。

一瀬:『ポテトサラダ』『めくりめく夏の思い出』は、ライブに来てくれた人から「どこで音源をゲットできるんですか?」とよく聞かれたのもあって今回入れました。あと季節感が欲しかったのもありますね。

—なるほど。そして今作のワンマンツアーが6月25日の大阪から始まり、東京地元福岡、名古屋とありますね

岩淵:名古屋では初のワンマンなんですよ。

一瀬:まずは東京、大阪、福岡でやろうという話だったんですけど、名古屋も応援してくれる人がどんどん増えてきたので、名古屋でもやりたいなと。

岩淵:しかもファイナル。

—確かに。楽しみですね。では最後に、今作『触らぬキミに祟りなし』を手に取ってくれる人へメッセージをお願いします!

岩淵:恋愛から日常の葛藤を描いた8曲が入ったミニアルバムなので、いろいろな人が楽しめると思います。ぜひこれを聴いてワンマンライブに来てほしいです。

MOSHIMO「触らぬキミに祟りなし」MV

■リリース情報

『触らぬキミに祟りなし』
2nd Mini Album
2017.5.10発売
1,833円(+tax)

■LIVE情報
MOSHIMO ワンマンツアー2017夏「今宵もキミにこころあり」
6月25日(日) 大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE(SOLD OUT)
7月09日(日) 東京渋谷WWW
7月16日(日) 福岡 DRUM Be-1
7月30日(日) 愛知名古屋ell.SIZE

■オフィシャルHP
http://band-moshimo.net

■プロフィール
女性のリアルな心情を独特の言葉で描く歌詞世界、吸引力抜群の純真可憐な歌声、中毒性のある卓越したメロディーセンスで若者に人気の新世代ギターロックバンド。元CHEESE CAKEのVo&Gt:岩淵紗貴、Gt:一瀬貴之に、Ba:宮原颯、Dr:本多響平が加わり、2015年4月に福岡にて結成。2016年5月にデビューシングル『猫かぶる』、同年9月に1st mini album『命短し恋せよ乙女』をリリース。これが若者のSNSを中心に日々拡散し、YouTubeにて120万再生を突破する。2017年に入ると、日本テレビ系「バズリズム」の音楽関係者が選ぶネクスト・ブレイク・アーティスト「これはバズるぞ2017」を始め、各所でネクスト・ブレイク・アーティストに選出。2017年5月10日に2nd mini album『触らぬキミに祟りなし』のリリースが決定。これがタワーレコードのPUSHアイテム「タワレコメン」に選出された。

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