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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2016.9.29

MOSHIMOが『命短し恋せよ乙女』で描く複雑な乙女心

「自分の気持ちをうまく伝えられない人や何かの壁にぶつかってる人に聴いてほしいミニアルバム(岩淵)」

耳に残るポップなメロディと、耳馴染みのいい言葉。歌詞はリアルな女の子の心情を描き、それを表現するボーカル岩淵のキュートな歌声が、聴く者をトリコにする。そんなバンドMOSHIMOが、9月21日に1stミニアルバム『命短し恋せよ乙女』をリリースした。カラフルな6曲が収録されている今作について、メンバー全員にインタビュー!

取材・文 坪井

ーまずは、MOSHIMOの結成からお聞きしてもいいですか?

岩淵紗貴(Vo/Gt): 一瀬貴之(Gt)と私が以前CHEESE CAKEというバンドを組んでいたんですが、去年の3月にメンバーが抜けたんです。それから、4月に宮原颯(Ba)と本多響平(Dr)が加入して、バンド名もMOSHIMOに変更してスタートしました。

ーバンド名、MOSHIMOの由来を教えてください

岩淵: 私が妄想して曲作りをすることが多いからです。もしも、あの人と恋人になったらどうなるだろう、もしも、いま恐竜がいたらどうなるんだろうという妄想をして作ることが多いので、そのままMOSHIMOというバンド名にしました。

ーみなさんは福岡出身なんですよね?

岩淵: 私と一瀬、颯の3人は福岡ですが、響平は熊本です。

一瀬: 去年1年間、響平は熊本の実家から福岡に通っていたんですよ。

岩淵: 最近みんなで上京しました。

ー今作『命短し恋せよ乙女』の構想は上京する前からあったんですか?

岩淵: 6月にシングル『猫かぶる』を全国リリースしてから上京したんですが、そのタイミングでミニアルバムを作ろうとは考えていました。曲はMOSHIMOになってからも、ずっと作っていたので、今作に入っている曲は昨年からある曲が多いですが、リード曲の『命短し恋せよ乙女』は今作のために書きました。

ー今作のために書いたということは、『命短し恋せよ乙女』はタイトルにするために作ったのもありました?

一瀬: 最初は『大嫌いなラブソング』を軸にミニアルバムの内容を考えていました。でも、ドライブしている時に、「命短し恋せよ乙女 君をこらしめに行こう」というメロディーと歌詞が同時に閃いて、これは絶対にいい曲になると思って、メンバーを説得しました(笑)。実際に制作して完成したら、みんなが納得のいく曲になり、表題曲になりましたね!

ー詞は岩淵さんの経験を元に書かれています?

岩淵: 経験もありますが、友達とご飯を食べに行った時に、友達から「彼氏に浮気をされたの2回目なのに許しちゃった。好きって辛いよね」。という話を聞いたことがきっかけです。ちょうど男の子に翻弄される曲を作りたいと思っていたので、その話と自分が経験した恋愛から感じたことを織り交ぜて書きました。

ー「嫌よ嫌よも好きのうち」や「ABC」など、言葉が懐かしいですよね

一瀬: 僕とポチ(岩淵)とで歌詞を書いているんですが、古風な言葉は好きですね。

岩淵: 昔から「ABC」はキーワード的にすごく好きで、どこかのタイミングで使いたいなと思っていました。そういう言葉を使いながら、“もう子どもじゃないんだよ”ということをポップに可愛らしく面白く表現した曲です。

一瀬: ポチがここまで恋愛の中身をダイレクトな言葉で表現したのは初めてだと思います。

ーサウンド的にもサビのフレーズがすごく耳に残りますね

一瀬: この曲はかなり悩みました。ポチも僕もサビのメロディと歌詞が同時に出てきて、それを軸に肉付けして広げていくことが多いんですが、この曲は逆にサビだけが決まっていなかったんです。最初「命短し恋せよ乙女 君をこらしめに行こう」のサビの後半だけしかなく、そこから何十パターンも作り、最終的に今のかたちに収まりました。そういう苦悩を乗り越えて良いものができたので、自信にはなりました。出来た時はうれしかったです。

ー耳に残るギターリフも悩まれたんですか?

一瀬: そうですね。リフも悩みました。

岩淵: この曲が一番時間を掛けたと思います。レコーディングのギリギリまで悩んでいましたから。

一瀬: 「始まりは、…そうABC」の後のブレイク部分は、レコーディングした後に「ごめん、もう一回やりたい」と言って録り直したりしたぐらい、最後まで悩み抜いた曲ですね。

ーその分、完成度の高い曲ですよね。そして、2曲目『ジレンマ』と3曲目『大嫌いなラブソング』へと続いていきます。歌詞を読んで思ったんですが、悩んでいました?

岩淵: ミニアルバムの曲のほとんどが、CHEESE CAKEからMOSHIMOへと変わるタイミングのプライベートがあまり良くない方向へ行っていた時期に書いています。苦しかった時、人生の転機になる時に作った曲なので、悩みましたし思い入れも強いですね。

ー『ジレンマ』はシンプルな曲調だからこそ歌詞が刺さります

岩淵: この曲は、結構新しい感じで作ったので楽しかったです。

一瀬: 初めてダンスチューンみたいな曲を作りました。

ーそして3曲目の『大嫌いなラブソング』ですが、当初はこの曲を軸にしようと考えていたんですよね

岩淵: この曲は、この人のことを好きになりたいけれど好きになってはダメなんだろうな、好きになっても上手くいかないんだろうなと思った時に出来た曲です。サビとメロディがパッと浮かんで、他のメロディも10分ぐらい出てきました。

一瀬: ポチが弾き語りで持ってきたんですが、その時点ですごくいいなと思った曲ですね。それもあって、軸にしようと思っていました。

ーすんなりできた曲なんですね。次の曲『ミラーボール』はノリのいい曲ですが、歌詞はファンタジーですね

岩淵: ライブで盛り上がる曲を作ろうと思ったらこうなりました(笑)。

一瀬: 歌詞は、「ポチが好きなことを詰め込んで」と言ったんです。

岩淵: いま気になっていることをどんどん詰め込みました(笑)。

宮原: でも、最終的にはポチらしい、いい歌詞になったよね。

ーちょっと気になったんですが、マショマロでしたっけ?

岩淵: 気になりますよね(笑)。でも、ちゃんと調べたらマシュマロでもマショマロでもOKだったんですよ。

宮原: レコーディングの時みんなに言われていたけど、そもそもずっと間違えていたんだよね。

岩淵: そう。私はずっとマショマロだと思ってた(笑)。

一瀬: メロディとのハマりはマショマロの方が良かったので、変えたくないなと。例え間違っていたとしても、ポチ語としてアリだと思ってそのまま採用しました。

ー響きのいい方を選んだのは正解だと思います。そして、シングル曲『猫かぶる』を挟み、最後の『星になれ』は弾き語りです。最後に弾き語り曲を入れたのはなぜですか?

岩淵: 弾き語りシリーズです(笑)。

一瀬: 僕らの大きな武器の一つがポチの歌声だと思うんです。それをシンプルに表現できるのが弾き語りで、音数を最小限に抑えて声を聴かせることをしたかったんです。

岩淵: 曲はポケットに手を突っ込んでお金がないな、私一人では何も出来ないなと思って作りました。

ーなるほど。今作を改めて聴いてどう思いました?

岩淵: 私は苦しかった時期の曲を詰め込んだので、曲に共感してくれる人がたくさんいたら本当にうれしいですね。自分の気持ちを素直に言うのが苦手だったり、言わなきゃいけないのになかなか言えない人ってたくさんいると思うので、そう言う人に聴いてほしいですね。

一瀬: MOSHIMOになって初めてたくさんの曲をレコーディングしてリリース出来たので達成感があります。

ーちなみに、みなさんどの曲が一番好きですか?

岩淵: 私は『ジレンマ』です。超絶苦しかった時期をこの曲に入れ込んだので。

一瀬: 僕も『ジレンマ』なんですが、悩んで作ったので『命短し恋せよ乙女』ですね。

宮原: 僕は『大嫌いなラブソング』ですね。最後の「君のためなら悪くはないかな」と言われた時に、そういう女の子はいいなと思うんですよね。

本多: 僕は『ミラーボール』です。個人的ですが、ドラムのサウンドがきれいにまとまって気持ちいいんですよ。今回初めてCANOPUSさんのドラムを使わせていただいたんですが、僕好みの広がるようなサウンドで、新境地を発見できた1曲でもあります。

岩淵: サウンド面だと私は『命短し恋せよ乙女』ですね。

一瀬: この曲のサイドギターも彼女がガンガン弾いているんですよ。

宮原: 僕も演奏していて気持ち良かったのは『ミラーボール』ですね。

ー『ミラーボール』はライブで盛り上がる曲にしたいと思って作ったんですよね。その意図がきっちり反映されているのはすごいですね

宮原: そうですよね。ライブで演奏するのが楽しみです。

一瀬: 歌詞のハマリもいいから、楽しみだね。

ーそのライブが10月にありますよね

岩淵: 10月10日(月)に、名古屋パルコさんでリリース記念ライブ&サイン会をやります。

一瀬: あと、11月2日(水)のコレサワさんのツアーに出させてもらいます。

岩淵: 早く名古屋でワンマンができるようにがんばります!

ーそうですね。楽しみにしています。名古屋の印象はどうですか?

岩淵: 名古屋はライブもインストアも人がたくさん集まってくれるので相性がいいと思っています。お客さんが温かくて、「ポチさんがんばれ!」と応援してくれる感じで優しいですね。

本多: 僕はcoldrainやSpecialThanksなど名古屋のバンドが好きなので、名古屋はバンドシーンが熱い印象があります。

ーそう感じてもらえると僕もうれしいです。では最後に、今作を聴いてくれる人へ向けてメッセージをお願いします

岩淵: 自分の気持ちをうまく伝えられない人や何かの壁にぶつかってる人に聴いてほしいミニアルバムになったし、これからたくさん新曲を持って名古屋にライブしに行けることも増えると思うので、皆さんライブに遊びに来てください。よろしくお願いします。

MOSHIMO「命短し恋せよ乙女」MV

■リリース情報

『命短し恋せよ乙女』
1st Mini Album
2016.9.21発売
1482円(tax out)

■LIVE情報
MOSHIMO 1st Mini Album「命短し恋せよ乙女」発売記念ライブ&サイン会

10月02日(日) 大阪 あべのHoop 1F
10月10日(月) 愛知 名古屋パルコ西館1F
11月20日(日) 東京 タワーレコード渋谷店4F

MOSHIMO ワンマンツアー「命短し恋せよ乙女」
10月22日(土) 福岡 INSA
11月06日(日) 東京 TSUTAYA O-nest

■オフィシャルHP
http://band-moshimo.net/

■ オフィシャルTwitter
https://twitter.com/MOSHIMO_BAND

■プロフィール
純真、憂鬱、皮肉など複雑な女心をリアルに描く歌詞、可愛いのに凛とした独特の響きを持つ歌声、吸引力抜群のカラフルなサウンドで、中高大学生を中心とした若い世代に人気の新世代ギターロックバンド。
前身バンドCHEESE CAKEの岩淵紗貴(Vo/Gt)、一瀬貴之(Gt)に、宮原颯(Ba)、本多響平(Dr)が加わり、2015年4月に福岡にて結成。わずか4ヶ月で初の自主制作音源となるライブ会場限定両A面シングル『めくりめく夏の思い出 / 大嫌いなラブソング』をリリース。2016年2月に会場限定2ndシングル『ミルクティー』をリリース。全国10ヶ所を巡るリリースツアー「Tea」を決行。
そして、ついに5月にデビューシングル『猫かぶる』を九州地区限定でリリース。タワーレコード、TSUTAYA、HMVなどが垣根を越えて大PUSHするレコメンドアイテム「よか音」に選出。さらには、九州4県でヘビーローテーションに選ばれ、九州地区のみで早々に1000枚以上のセールスを記録。この反響を受けて、6月に同タイトルが全国リリースとなる。デビューわずか1ヶ月で、福岡INSAにて開催したワンマンライブ「猫にもなれば虎にもなる」はSOLD OUT。東京でも上京後わずか3週間後に渋谷O-Crestにて同タイトルのワンマンライブを開催。大盛況の後に幕を閉じた。今後の飛躍にさらなる期待が高まっている。

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