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ライター ツボイ

2016.7.1

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OKAMOTO'Sが『BROTHER』で提示した自分たちのロック

「単純にかっこいい曲を作ろうという気持ちだけで作りました」

“ロック・オペラ”をテーマに制作された前作『OPERA』と、そのツアーを終えたOKAMOTO'Sが次に提示したのは、単純明快なかっこいいロック。又吉直樹のベストセラー小説が原作のネット配信ドラマ『火花』の主題歌でもある表題曲『BROTHER』を筆頭に、収録されている3曲は、ロックの面白さ楽しさを教えてくれる。その作品について、ヴォーカルのオカモトショウに話を聞いた。

―6月1日にリリースされたシングル『BROTHER』は、Netflixオリジナルドラマ『火花』(又吉直樹原作)の主題歌ですが、その話をいただいてから曲を作られたんですか?

オカモトショウ(Vo):この曲の原型が良かったので、「シングルでリリースしたいね」とメンバー間で話をしていた時に今回のお話をいただきました。それに合わせてドラマの主題歌ということを意識して曲を書き直してみたんですが、やっぱりこの曲が一番良かったので改めて手を加えて「どうですか?」とドラマの制作側に提出したらOKと。勇気があるなと思いましたね(笑)。いわゆるJ-POPとは違うノリの曲なので。それから歌詞を書き出したので、歌詞に関しては原作を読んで、ドラマも観て、そこから着想して書いていきました。

―その歌詞ですが、ご自身とリンクする部分もあります?

ショウ: そうですね。『火花』に出てくる先輩の様な人って、誰にでも一度は現れるんじゃないかと思います。俺にとっては実は父親がそういう人で。ミュージシャンでずっとツアーに出てるので、会えるのは年に1回で父親らしさがないんですよね。音楽に詳しくて、一緒にかっこいいよねと話せるけど、キャリア的には先輩。そういう意味で、『火花』の主人公が師匠と呼んでいる感じに近いものがあるなと思って父親への思いを歌詞にしていったところもあるので、リンクしている部分はあります。

―でもタイトルを『BROTHER』にされたのは?

ショウ: 最初は『FATHER』にしていましたが、英語で“father”は神父さんという意味にもとらえられる。“brother”は、兄弟の他に信頼できる人のことも指す英語。まさに俺にとって父はそのイメージだなと思いました。また、いまバンド史上初の47都道府県ツアーを回っているのですが、初めて行く土地も行ったことのある土地も、俺らのライヴに来ている人たちへ向けて、歌詞にある“おれを誰よりもわかってくれてるあなたに”の一節を届けたい思いもありました。その人達に「お前らブラザーだよ!」と言えるイメージから、タイトルを『BROTHER』にしました。

―なるほど。楽曲は1曲の中でコードが変わるなどかなり自由ですよね

ショウ: 前作『OPERA』の反動がすごくて(笑)。“ロック・オペラ”とうコンセプトに沿って曲を書くためにかなり試行錯誤したので、もう何にも考えたくない状態というか(笑)。単純にかっこいい曲を作ろうという気持ちだけで作りました。Aメロ、Bメロ、サビというキャッチーに聞こえる構成も考えずに作ったので、洋楽らしいというか、リフと歌が続く感じになっています。

―メインであろう部分を英語詞にしたのはなぜですか?

ショウ: それも反動です。前作はあえて英語を封じて全て日本語で書いていた節もあったので、英語で書きたい!と。俺は5歳までアメリカに住んでいたので、英語で歌詞を書くと自分の中のピュアな部分が出てくるんです。また、この先のツアーのことも考えて、より体で演奏している感じの楽曲にしたいというバンドとしての意図もありました。

―確かに今までのOKAMOTO'Sにはあまりなかった雰囲気の曲ですね

ショウ: でも、ずっとこのような音楽をやりたかったという思いはあります。俺らがロックバンドに求める理想は、4人それぞれのキャラが立っていて全員の名前を覚えたくなるようなバンド。俺たちはレッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)や、ストーンズ(The Rolling Stones)などが好きだったので、4人それぞれのプレイ込みで聴いてほしい。

―そして2曲目の『Lagoon』は全編英語ですが、日本語訳のストレートな表現にショウさんの思いを感じました

ショウ: だから(英詞は)ずるいんですよ(笑)。英語だと書けるなと自分で思いました。ネイティブな人が読んでも面白い英語詞に、日本語訳をきちんとつけたらどんな反応をするんだろうということをやってみたかった。歌詞は俺なりに書きたいことを書いているし、韻も踏んでいるので、その部分にも注目してほしいですね。

―曲はかなりロック。ライヴで盛り上がりそうですね

ショウ: 俺は今までもこういう曲も結構書いていたんですよ。今になって、ようやくメンバー総意でこういう曲をシングルに入れてライヴで演奏したいねという時期になったと思います。最初は『Lagoon』のような曲がメインのバンドでしたが、いろいろなことにチャレンジして戻ってきたような気がします。原点回帰ではないですが、またストレートなことをやりたくなっていると、メンバーがこの曲を選んだ時に感じました。

―逆に『なんかホーリー』はユルく、雰囲気もガラっと変わります

ショウ: 違う人が書いている感がすごいですよね(笑)。コウキは今までもっとユルさのある曲を書いていたのですが、せっかく47都道府県ツアーを回るんだからもう少し盛り上がる曲を作ろうよと、この曲を書いてきた。タイトルはものすごくふざけてるけど、内容はまじめです(笑)。

―何となくフリッパーズギターの雰囲気がありますよね

ショウ: 実はフリッパーズギターは学校の先輩でもあって、コウキはフリッパーズがすごく好きなんです。絶対に俺では出せない感じを出してくれるので、バンドの幅も広がり、懐も深くなりますよね。

―この1枚でいろんなOKAMOTO'Sを楽しめますね。そして、現在47都道府県ツアー「OKAMOTO'S FORTY SEVEN LIVE TOUR 2016」を行っていますが、全都道府県を回ることはやりたかったことでした?

ショウ:ずっと全都道府県を回るツアーをやりたいと思っていたので、今の年齢でできて良かったです。三重県も含め半分ぐらい行ったことのない土地なので、楽しみにしています。

―かなり長いツアーになると思いますが不安などはありません?

ショウ: 様々な先輩から、長いツアーをすると絶対に何かが起こって一筋縄ではいかなくなり、メンバーが抜けたりするぞと言われます(笑)。何が起こるのか楽しみですね。何かが起こってバンドが壊れるか成長するかのどちらかだと思います(笑)。

―どっちに転ぶのか楽しみですね(笑)。逆に楽しみはあります?

ショウ: 各地のレコード屋さんに行くことですね。車が沈むぐらい買ってしまうんです。機材車で移動しているのですが、機材の場所とみんなのレコードの位置をバランス良く配置しないと片側に車が偏り出すぐらい(笑)。あと、俺たち『オカモトーーーク』というYouTube番組をやっていて、そこでリスナーから教えてもらったご当地のおいしいお店へ行けるのも楽しみです。

―東海エリアのお客さんの印象はいかがですか?

ショウ:ものすごく盛り上がってくれますね。正直に言うと、最初は名古屋に苦手意識がありました。中々かみ合わない気がしていましたが、回数を重ねるごとに受け入れてもらって、今はすごく盛り上がってくれるので、今回は凱旋のつもりで来たいと思います。

―楽しみにしています。では最後に、ライヴに来てくれるファンへ向けてメッセージをお願いします

ショウ: いろいろある中で俺たちを選んでくれたことを素直にうれしいと思ったうえでの『BROTHER』なので、その思いを届けたいと思っています。少しでも興味があったら、楽しませる自信があるのでぜひライヴに来てください!

OKAMOTO'S 『BROTHER』

■リリース情報

『BROTHER』
Single
2016.6.1発売
初回生産限定盤(CD+DVD) 1667円(+tax)
通常盤(CD) 1111円(+tax)

■LIVE情報
OKAMOTO'S FORTY SEVEN LIVE TOUR 2016

07月02日(土) 長野LIVEHOUSE J
07月03日(日) 横浜club Lizard
07月07日(木) 十三FANDANGO
07月10日(日) 高知X-pt.
07月12日(火) 広島SECOND CRUTCH
07月17日(日) 浜松FORCE
07月18日(月祝) 和歌山CLUB GATE
07月21日(木) さいたまHEAVEN'S ROCK VJ-3
07月23日(土) 福井CHOP
07月24日(日) 神戸VARIT.
07月30日(土) 宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
08月19日(金) 仙台darwin
08月24日(水) 岡山LIVEHOUSE IMAGE
08月27日(土) 宮崎SR BOX
08月28日(日) 鹿児島SR HALL
08月31日(水) 熊本B.9 V2
09月03日(土) 高松DIME
09月10日(土) 米子AZTiC laughs
09月11日(日) 松江AZTiC canova
09月14日(水) 柳ケ瀬ants
09月18日(日) 金沢AZ
09月19日(月祝) 甲府KAZOO HALL
09月22日(木祝) 高崎club FLEEZ
09月24日(土) 郡山CLUB#9
09月25日(日) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
09月28日(水) 札幌Cube Garden
10月01日(土) 奈良NEVERLAND
10月02日(日) 名古屋CLUB QUATTRO
10月05日(水) 松阪M'AXA
10月08日(金) 長崎Drum Be-7
10月10日(月祝) 佐賀GEILS
10月13日(木) 福岡Drum Be-1
10月15日(土) 大分Drum Be-0
10月16日(日) 周南LIVE rise
10月19日(水) 京都磔磔
10月21日(金) 桜坂セントラル
10月29日(土) 日比谷野外大音楽堂

■オフィシャルHP
http://www.okamotos.net/

■プロフィール
オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(Gt)、ハマ・オカモト(Ba)、オカモトレイジ(Dr)による、中学校からの同級生で結成された4人組ロックバンド。2010年、日本人男子としては最年少の若さでアメリカ・テキサス州で開催された音楽フェス「SxSW2010」に出演。同年5月26日にメジャー移籍1stアルバム『10'S』を発表。その後、アメリカ7都市を廻るツアーや豪州ツアー、香港、台湾、ベトナムを廻ったアジアツアーなど、海外でのライブを積極的に行っている。2015年9月に6枚目となるフルアルバム『OPERA』をリリース。そして2016年6月、Netflixオリジナルドラマ『火花』の主題歌『BROTHER』をリリース。現在キャリア初の47都道府県を回るツアー“OKAMOTO'S FORTY SEVEN LIVE TOUR 2016”を敢行中。

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