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ライター ツボイ

2018.4.4

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メジャー一発目『鯛獲る』で提示した、オメでたい頭でなによりの本気度。

「ジャンルは人情ラウドロックで、オメコアはアティチュードなんです(赤飯)」

ライブハウス界隈や早耳の間では既に話題となっていたバンド・オメでたい頭でなにより。彼らが4月4日に、シングル『鯛獲る』で遂にメジャーデビューを果たす。メジャー一発目でも“らしさ”をブラさない姿勢を見せた今作から、彼らの本気度を感じた。これまでのスタイルを貫いた今作について、赤飯(Vo)とぽにきんぐだむ(Gt/Vo)の2人に話を訊いた。

―メジャーデビューおめでとうございます!まずは、自己紹介の意味も兼ねてインパクトのあるバンド名の由来からお聞きしてもいいですか?

赤飯(Vo): 僕が赤飯という名前で10年以上活動していたので、赤飯という言葉から抱くイメージの“おめでたい”から、“オメでたい”というフレーズを必ず使うことは決めていました。そして、10年以上も活動を続けてきて、自分のやりたいことは何やろ?と思ったとき、漠然と音楽はやりたいけど夢に至ってなければ、そもそも夢って何やろ?をずっと追いかけてきた人生だったなと。そんな自分をおめでたい頭だなと思ったところから、“オメでたい頭”というフレーズがFIXされました。それからバンド名をどうするか相談したところ…。

ぽにきんぐだむ(Gt): そもそもバンド名を決める会議があって、その場でこの話を聞きました。そして、“オメでたい頭”につながる言葉を考えたとき、Twitterのコメントでよくもらう「楽しそうでなによりですね」という言葉の語呂が以前からすごくいいなと感じていたので、それを加えてみたら、“オメでたい頭でなにより”になって。それがすごくハマったので、「どう?」とみんなに言ったら誰も反対しなかったので決まりました。

赤飯: ちなみに略称は “オメでた”でございます。

―会議で決めたバンド名だったんですね。ちょっと意外でした。次に、みなさんのサウンドのルーツとなるアーティストさんを教えてください

赤飯: 僕とぽにき(んぐだむ)は共通のアーティストが多くて、90年代後半アメリカのニューメタルですね。Limp Bizkit、KORN、Rage Against the Machine、Red Hot Chili Peppers、LINKIN PARK、Slipknotはよく聴いてました。さらに、J-POPやモーニング娘も聴いてきました。

ぽにきんぐだむ: 僕はジャパニーズヒップホップと言われる、KICK THE KAN CREWやRIP SLYMEも聴いている中で、ミクスチャーという音楽に出会ったんです。当時ミクスチャーがすごく流行っていたんですけど、今はそうでもないかなと。だから、今の時代にミクスチャーをやると新しい音楽になるんじゃないかと思い、持ち前のラウドロックにパンクやレゲエ、ヒップホップなどいろいろな要素を詰め込んだミクスチャーサウンドになったんです。

―確かにみなさんの楽曲は、ラウドだけでなくポップでキャッチーな面もあって、さらに面白い。ダジャレタイトルも特徴だと思うんですが、どうしてこのスタイルになったんですか?

赤飯: 今のバンドを始める前に、自分が感じた嫌なことやヘイトをそのままネガティブな形で激しい音楽に乗せて吐き出すことをしていました。当時はそれが正解だと思っていたんですけど、そもそも人を笑かすことが好きだし、ちょける(「ふざける」の意)ことは昔から自分の血に流れている。改めて自分のやりたいことを考えていく中で、人を笑かしたいなと。それで自分が面白いと思うものを素直に曲のテーマにしたり、盛り込むことをベースにしようとなったわけです。

―その部分をメジャー一発目のシングルでもブラさないところに、バンドの本気を感じました

赤飯: そこが軸ですからね。メジャーへいくと、円くなった、変わっちゃった、遠くに行ったと言われるじゃないですか。

ぽにきんぐだむ: それだけは言われたくないなと。

赤飯: 絶対言わせないと思って、最初から殴りかかるぐらいのつもりで、大事な一枚目のタイトルで、ダジャレという(笑)。

ぽにきんぐだむ: 「もうちょっと円くなれよ」と言われるぐらいのテンションでいきたかったので、一発目のタイトルは分かりやすくボケようと(笑)。

赤飯: 分かりやすさをテーマにしていかなあかんと思って、歌詞も分かりやすくしていて、サビはキャッチーで、すごく分かりやすいメッセージになっています。そこさえちゃんとやってたら後は何してもええでと言われているので、Aメロの<「いいじゃん別に 話したくない 特に夢とかないから」>でサビに結びつくようなメッセージを盛り込みつつ、Bメロは好きにやらせてもらいました。サビ前は今までとは違うアプローチをしたかったので、英語を使うバンドはたくさんいるから別の言語を使おうと思って、『鯛獲る』やしタイ語にしようかと。

―そのタイ語ですが、どうしてこの言葉なんですか?

赤飯: 僕が大学時代のゼミ旅行でタイへ行ったときに覚えた言葉を、そのメロに入れてみたらドンピシャで。もう、これでいくしかないでしょって(笑)。

―(笑)。ということはタイ語の部分は特に意味がないと

赤飯: 全くないですね(笑)

ぽにきんぐだむ: 大切なメジャーファーストシングルのサビ前に意味のないことを言う意味というか、何でもないことを放り込むというお遊びの深さですね。

赤飯: ここで全てを無効化してるんですよ(笑)。

一同: 笑。

ぽにきんぐだむ: 最初アツいことを言おうとしたんですけど、しっくりこなかったんです。夢がどうだとか立ち上がれは違うとなって、タイ語を当てはめてみたらそれ以外なくて(笑)。サビではちゃんとアツいことを言っているので、それでいいじゃないかということでこうなりました。

―なるほど。サウンド面でもイントロから祭り感があって、ちゃんとその雰囲気を曲の最後まで活かしていますよね

赤飯: そのテイストを今回は歌で表現しました。いつもはもうちょっとトゲトゲしい歌い方をしてるんですけど、今回はイントロの流れもあるので、あえて和の歌い回しをしています。

ぽにきんぐだむ: 僕たちは昭和感というかハートフルな時代背景を大切にしているので、それを一発目に持ってこられたのは良かったですね。

赤飯: 今までお茶の間に無かった音楽を、みんなでお茶の間で共有できるようにしたいなと。お茶の間にラウドを届けたいのもテーマなんです。

ぽにきんぐだむ: 昔よりラウドロックは市民権を得ているものの、まだ若者のミュージックだと思うんですよ。

赤飯: お子様からお年寄りまで聴いてもらえるようなラウドミュージを作りたいと思っています。今は人と人との関係性が希薄になっていて、同じ部屋にいても、テレビを見てたり、携帯をいじってたり、ゲームやってたり、動画を見たりとみんなバラバラになってると思うんですよ。僕らはみんなで共有できる何かひとつのものを取り戻す存在になりたいと思っていて、もともと僕は自分のひとつ上の世代の昭和のネタがめっちゃ好きなんですよ。それを今までの曲の中に無理なく盛り込んでいて、それが今のキッズ世代の親御さんに刺さることでキッズと親御さんの会話が生めたらなと。

ぽにきんぐだむ: キッズからすれば、この中に出てくる言葉は新しいんですよね。

赤飯: タイトルは今に寄せているんですけど、今までの曲には、ドリフなど昭和のネタが盛り盛りなんですよ。今の子はそれを聴いてピンとこなくても、お父さんお母さんが聴いて「ドリフやん!」と、会話のきっかけができたらいいなと。そこからオメでたというバンドを共有できていったら素敵やなと思いますね。

―次の曲『歌謡サスペンス劇場〜わたしがやりました〜』は、それにドンピシャですね

赤飯: キッズからするとカッコいいリフやなぐらいじゃないですか。でも、お母さんからすると「これ火曜日のやん」って感じですよね(笑)。

―イントロはまんまですし、歌詞の内容も寄せてますよね

赤飯: そもそもデモが上がってきた段階で、火サスの曲にせなあかんなと。

ぽにきんぐだむ: デモ自体が「タタタターン」から始まるんですよ(笑)。

赤飯: その時点で火サスの曲だとなって(笑)。でも、どうすればいいんやろうとなって、舞台を崖にするのか歌詞の中に船越さんや片平さんを入れればいいのかといろいろ考えた結果、最終的にライブ会場のフロアを事件現場に見立てて、ここではこんなに凄惨なことが繰り広げられているみたいにしました。サウンドはラウドにして、オメでたの現場で起こっていることを歌って、最終的に来てるお客さんたちが汗だくで笑顔で騒げる現場を作っている。それをしたのは誰なんですか?と問われて「私がやりました」と胸を張って言う着地にしたら美しいなと思ったんです。

―結構ラウドな曲でカッコいい仕上がりになってますね

ぽにきんぐだむ: カップリングは自分たちのやりたいことを、もうちょっと自由に自分たちのサウンドに寄せているので尖ってはいます。

赤飯: 今回も歌い方を寄せて表現したのはありますね。この歌詞を見て気づく点ありました?

―そうですね。<「過去を睨みつけたって」>からの6行が、この曲のポイントなのかなと思いました

ぽにきんぐだむ: 僕たちは9割5分ふざけているんですけど、一ヶ所だけ本音を漏らすという(笑)。

赤飯: 5%で感謝や本音を表現できれば、後は何をしてもいいというスタンスなので、過去があるから今があるというのを『えんがちょ』でも歌ってるんですけど、それとリンクしているところがあります。しんどいのは当たり前だし、みんなそうやって生きている。その上でネガティブをネガティブで吐き出すのか、それともネガティブを背負った上でポジティブなスタンスをとって前向きに進むのか。それを決めるのは自分やでというのがテーマになっています。オメでたってそれを表現するバンドでもあると思うんですよ。

―前2曲と趣が変わる『推しごとメモリアル』も、その部分はあるなと感じました。また、この曲があることで赤飯さんの声の多彩さを改めて感じられる作品になっているなと思います

ぽにきんぐだむ: メジャー1枚目なので名刺代わりになる作品にしたくて、持ち味である声という武器を入れていこうと。それで出来たのが『推しごとメモリアル』ですね。曲の内容は、ふざけたアイドルあるあるです(笑)。テーマもあって、“形あるものはいつか壊れる”ということを歌っていて、それを最後の一文に添えています。あとは赤飯の声とアイドルあるあるを面白おかしく歌っているという2点だけですね。

―ちなみに、イメージしたアイドルはいらっしゃるんですか?

ぽにきんぐだむ: 日本中にいるアイドル全てですが、僕が感銘を受けたアイドルがいて、そのアイドルのライブを観に行った時の最後のMCの「私は一生アイドルを続ける気はありません。限りある時間の中で一生懸命やっていきます。ここのステージに立たせているのはあなたたちの責任でもある。だから、一緒に手を取り合って進んで行きましょう」という言葉に感動して推していこうと(笑)。この言葉が、人生というカタチあるものはいつか壊れるとリンクしたので、歌詞に落とし込みました。

―赤飯さんは歌詞についてどう感じました?

赤飯: アイドル曲を作るという話になったとき、僕が徹底的にキャラになりきって世界観をどこまで表現できるかだなと。女の子のパートは女の子の声で、応援しているヲタの人はアツい感じで、最後はヲタとアイドルが手を取り合う感じでユニゾンになるんですけど、最後グッとくる歌詞があっていい曲に仕上がったなと思いますね。

ぽにきんぐだむ: 僕らがどうしてこのスタイルなのかというと、僕らはラウドロックが好きだからそっちに寄せようと思ったんですが、Crossfaithさんやcoldrainさんがいて、絶対に勝てないと思って逃げたんです(笑)。うちらにしかできないところで戦おうと考えた結果、今のスタイルになったという(笑)。

赤飯: バンドのコンセプトが決まるまでは、全然オメでた感も考えてなかったし、漠然とラウドというテーブルでしか曲を作っていなかったな。

ぽにきんぐだむ: 曲ごとのテーマはあってもバンド自体のテーマはなかったので、曲にバラつきもあったし。

赤飯: あったな。“オメでたい”というコンセプトが決まった瞬間に、全ての物事が動き出しましたね。我々のメッセージがコアになっているのを“オメコア”と言って、これはジャンルではなくアティチュード。ジャンルは人情ラウドロックで、オメコアはアティチュードなんです。

―そのアティチュードを感じられるツアーも始まりますね

赤飯: 4月4日から始まります。

ぽにきんぐだむ: ワンマンライブで名古屋に来るのは実は初めてで。

赤飯: 僕が三重県の松坂出身で名古屋に何年も住んでいたので、ぜひ名古屋の皆さんにオメでたを愛していただきたいですね。我々は名古屋を愛していますので。

―愛していただきましょう!余談ですが、今回のリリースは4月4日のゾロ目です。オメでたは結構ゾロ目にこだわってますよね

ぽにきんぐだむ: それに気づいた人は初めてです。発売は4月4日ですし、MV公開は3月3日、情報解禁は2月2日です。だから、ゾロ目の日に何かあるぞと思ってもらえればいいかなと。

―ゾロ目の日を楽しみにしています。では最後に、4月4日リリースのメジャーデビューシングル『鯛獲る』を手に取り、さらにライブへ足を運ぶ人へメッセージをお願いします

赤飯: 名古屋にはちょっとした凱旋ライブのつもりで来ます。もっと名古屋にオメでたを根付かせていきたい気持ちがとても強いので、皆さんもオメでたのことを知ってください。我々はどんどん名古屋に進出していきますので、覚悟していてください。オメでたに刮目せよ!

オメでたい頭でなにより 『鯛獲る』 Music Video “TAI TORU”

■リリース情報

『鯛獲る』
Major Debut Single
2018.4.4 発売
初回限定盤(CD+DVD) 2,000円(tax in)
通常盤(CD) 1,200円(tax in)

■LIVE情報
オメ道楽2018〜鯛獲るレコ発編〜
4月04日(水) 東京 渋谷O-WEST
4月27日(金) 愛知 名古屋CLUB QUATTRO ※ワンマン
4月29日(日) 高知 高松MONSTER
5月18日(金) 岡山 CRAZYMAMA 2ndRoom
5月20日(日) 福岡 Queblick
6月08日(金) 新潟 CLUB RIVERST
6月10日(日) 宮城 仙台LIVE HOUSE enn2nd
6月30日(土) 北海道 札幌Sound lab mole
7月16日(月祝) 東京 Zepp DiverCity ※ワンマン

■オフィシャルWEB
http://www.omedeta.band

■プロフィール
赤飯(Vo)、ぽにきんぐだむ(Gt/Vo)、324(みつよ)(Gt)、mao(Ba)、ミト充(Dr)の5人からなる”オメでたいコア”略して“オメコア”を武器に活動する、日本一オメでたくて汗だくで騒げるバンド、オメでたい頭でなにより。
このラインナップでの1 年間の活動を経て、2016年8 月29 日バンド名を発表。結成3 ヶ月にして骸骨祭りへの出演をかけたオーディションROADto 骸骨祭りで優勝を勝ち取り、骸骨祭り2016 in幕張メッセへの出演を果たす。
ライブに足を運んでくれた人たちがひとりでも多く”楽しく、幸せに騒げる、底抜けに自由でオメでたいバンド”をコンセプトに活動中。サウンドはエッジの効いたラウドロックを軸にしながら、音も歌唱法もやりたいことを躊躇なく詰め込み、歌詞には日常生活、国民的バラエティー番組、邦・洋楽、アニメ、ゲーム、童謡などありとあらゆるものをオマージュ・スパイスとして随所に散りばめ、「日本独自のオメでたい文化」をコミカルな世界観と共に発信している。また、メンバーたち自身が楽しそうなことに全力でぶつかっていく動画も制作。音楽以外の面でもとことんオメでたさを追求していくスタイルを貫いている。

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