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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.3.21

ONIGAWARAが今作であなたのヒットチャート入りをねらう!

「あなたの心のベストテンにONIGAWARAがなれるよう頑張ります(竹内サティフォ)」

昨年のペンライトシングルやインスタントカメラ・シングルを経て、遂に完成した1stフルアルバム『ヒットチャートをねらえ!』。全篇に渡り良質なポップミュージックが収録されている今作は、SMAPをはじめ90年代J-POPへのオマージュたっぷり。でも、その曲全てがパクリやネタではなく、ヒットソングへの愛を持って作られているから魅力的なのだ。その今作の聴きどころを、ONIGAWARAの2人に訊いた。

取材・文 坪井

―待望のフルアルバムだと思いますが、手応えはいかがですか?

斉藤伸也:手応えは、最高のアルバムが出来てしまったなという感じです。この後どうしたらいいかなというぐらい満足感がありますね。

竹内サティフォ: 自分たちの今できる全てを注いで作ったので、フルボリュームな内容になっていますし、満足できるフルアルバムになりました。

―今作のタイトルは『ヒットチャートをねらえ!』ですが、1曲目に表題曲を置いています。これは最初から決めていました?

斉藤:曲順は最後まで悩みました。特に、『ヒットチャートをねらえ!』を最初にするか最後にするかを結構みんなで話し合いましたね。

竹内:『ヒットチャートをねらえ!』が完成した時、次のアルバムを象徴する曲になるとは思っていたんですが、この曲をリード曲にする、1曲目にするかまでは決まっていなかったです。

斉藤:収録曲をどう並べてもいいものになる自信はあったんですけど、せっかくのフルアルバムなので、曲順に意味を持たせたいなと。『ヒットチャートをねらえ!』というアルバムを象徴する楽曲から最後の曲『I don’t wanna die』までの流れや、『I don’t wanna die』から『ヒットチャートをねらえ!』への繋がりも考えて曲順を決めました。流れで聴いて美しいものにしたかったし、“ノスタルジックのその先へ”でアルバムは終わるんですけど、そこからまた『ヒットチャートをねらえ!』に戻るという、思いが巡るサイクルも考えました。

竹内:1曲目ってパンチが効いていないとだめだと思うんです。今作はパンチの効いた曲がたくさんあるので難しさを感じましたが、その中でも1番この曲がアルバムの全てを包み込んでくれるし、メッセージを伝えてくれるリーダーだなと完成した時に思ったので1曲目にしました。マスタリングの直前に決めたんですが、1曲目にして良かったですね。

斉藤:いろんなふうに聴かせられるピースが揃っていた中、組み変えを重ねてこういう意味合いを持たせられたのは、自分たちにとっても面白かったです。

―そして、この曲はOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんなど多数のアーティストさんを迎えられています。一緒に演奏していかがでした?

斉藤:いやーエキサイティングでしたね。音が重なっていく喜びを久しぶりに感じることができました。やっぱり家のパソコンで作業しているのとは全然違いますね。ベースのハマ・オカモト君とドラムのマシータさんを軸に、キーボードだったらSawagiのコイチさんがいいな、ストリングスだったらチーナの柴さんがいいなって、リズム隊が楽曲のアレンジをしている時に浮かんだので、声を掛けました。『シャッターチャンスʼ93』という曲も生で録ったんですけど、それとはまた違ったグルーヴを出すメンバーなんですよね。

竹内:みなさんの個性がぶつかるので、生の楽器は強いですよね。いつもは斉藤が作ったバックトラックに歌を乗せていく作業なんですが、今回はみなさんの音を聴きながら歌入れしたので新鮮な気持ちだったし、自然と歌にもノリが出てきて、すごく気持ち良かったですね。それで元気な歌になって、ハキハキしたいつも以上に前向きな曲になったと思います。

斉藤:曲にパンチがなかったら曲が食われかねないメンバーだったと思うんですよ。でも、曲もすごくいいので戦えました。この豪華なメンバーに負けないような楽曲なので、それも良かったと思いますね。この曲じゃなかったらできなかったんじゃないかな。

―そういった意味でも、『ヒットチャートをねらえ!』は今作のキーになる曲だと思います。そして、4曲目の切ないラブソング『僕の恋人』ですが、ここまで恋愛ストーリーのある曲は今までなかったんじゃないですか?

竹内:そうですね。この曲はストーリー仕立てにしたいと思って、割と自分の思いを中心に書いています。ツンデレな僕とわがままな彼女との喧嘩を日常的に描きたかったので、槇原敬之さんの世界観を意識してストーリーを書きました。歌詞は長くなったんですが、上手くまとまったしメロディにも満足しています。

斉藤:歌詞にある人と人との距離間もすごくマッキ―感があるよね。

竹内:歌詞は外に出て書くことが多いので、街で見た物が自然と入ってきちゃいます。歌詞に出てくるパン屋は、普段利用しているお店の近くにあったり。僕の日常を入れながらストーリーが上手く書けたなと思いますね。アレンジも大胆にイントロがないんですよ。

斉藤:歌始まりがいいなと。曲がいいから余計なことをしたくなくて。歌を活かした方がストーリーも活かせると思ったので、ものすごくシンプルにしました。

竹内:アレンジは、そぎ落とされたことでカッコ良くなりました。この曲もSawagiのコイチさんにピアノを弾いてもらって、ベースは友達のカシムラトモヤが参加しています。この2人の演奏もすごくいい感じで入ってるんですよ。

斉藤:デモの段階でギターソロっぽい空白があったんですけど、竹内が何も言ってこないのでどうすればいいんだろうと思い、コイチさんに「ピアノソロを弾いてもらえません?」ってお願いしたんです。このピアノソロを入れたのは個人的に英断でしたね。

―結果良かったですね。この曲があるから、次の曲『目立ってます』が目立ちますね

斉藤:この歌詞の少なさですよね。この曲をレコーデングしている辺りで、この人(竹内)全然ギター弾いてないじゃん!って思って、ギターが入る曲を急遽作りました。

竹内:確かにギターは全編通して弾いていなかったですね。

斉藤:やっぱりギタリストとしても優れた男なので、そこも見せてあげたいなと。それだけのために作ったので、歌詞も本当に意味がない(笑)。

竹内:歌詞はステージ上の斉藤伸也を全面的に出しています(笑)。

斉藤:「目立ってます」って、人に対して言っているのか、俺がいま目立っているのか、どっちなんだと(笑)。その中でも、「そりゃないぜ」と「目立ってます」だけは絶対に言いたかったので、その2つは決めていたんですが、何の意味もない歌詞なのに作るのにものすごく時間が掛かりました。無茶苦茶悩みましたね。

―逆に意味のない方が難しいですよね。7曲目『Shake it!』は2曲目の『ダバダバ』に近くて、ザ・ONIGAWARAっていう楽しめる曲だなと

竹内:『ダバダバ』は斉藤が書いたONIGAWARAのGIGって感じで、『Shake it!』は僕目線で書いたONIGAWARAのGIGの楽しみ方かなと。僕らの自己紹介ソングみたいなものを、改めて『ダバダバ』と『Shake it!』で提示しています。あと、『Shake it!』は間奏で茶番が挟まるんですが、その茶番に全てが込められているので、ぜひ聴いてほしいですね。

斉藤:今後の俺らたちをね。

―その部分は特に聞き逃し厳禁ですね。そして、次の曲『GATTEN承知之助~We can do it!!~』は、90年代爆発って感じの曲になっていますね

斉藤:この曲は気合を入れて作りました。『目立ってます』とは真逆の曲ですね。『目立ってます』はゆるゆるの曲ですが、この曲はガッツリ踊れます。

竹内:Creepy NutsのDJ松永君によるスクラッチがこの曲に花を添えていて、非常にカッコいい仕上がりになっています。

斉藤:90年代への憧れをこの曲に全部詰め込んでますし、SMAP解散の影響もあります。あの時代のポップスを聴いて育ってきたので、自分たちで当時のキラキラした音像を構築したいなと思って挑みました。

竹内:写真集シングルとして昨年リリースしたので、テーマはアイドルだったんです。僕らにとってのアイドルはSMAPだったので、最初からテーマはSMAPと決めていました。

―なるほど。ONIGAWARAの楽曲は、お2人が聴いてきた音楽がベースになっていて、それをただパクるんじゃなく純粋にヒット曲への愛を持って曲作りしていると思うんですよ。そこが魅力だなと

斉藤:絶対ありますからね。こういう音楽をやりたいという指標は。それをどうミックスしていくかだと思うんです。

竹内:ゼロから作っていくことはないですね。アーティストやミュージシャンなど、今までの歴史を吸収して自分なりの表現をしているので、オリジナリティはありつつも聴いてきた音楽が自然と出てしまうのかなと思います。

―その影響が出ている曲として、『シャッターチャンス’93』は当時の要素がたくさん入っていますね

竹内:カメラシングルを作るとなったとき、カメラと言えばフリッパーズ・ギターの『カメラ!カメラ!カメラ!』が浮かんで。そこから、カメラって渋谷系だなと。そして、渋谷系をテーマに曲を作ることになったので、その言葉が生まれた背景を調べたら、93年ぐらいに生まれたことが分かったんです。で、93年に聴いていた曲って何だろう?と考えたらclassだなと。それで、『夏の日の1993』の歌詞から「まるで別人のプロポーション」を引用しました。でも、今ってインスタグラムとかで写真をアップする時、加工して別人みたいにできるじゃないですか。それとカメラを掛けられるなと思ったんです。この曲はアレンジもですが、いろいろなギミックを仕掛けて、かなりリフを意識しています。僕らがこのポーズをして、みんなに写真を撮ってくださいっていう仕掛けもあるので、ライブ中にそれが出来る面白い曲になったと思いますね。

―渋谷系は僕も好きで、小沢健二さんの曲などをよく聴いていました。その時代の雰囲気も感じられる最後の曲『I don’t wanna die』は、斉藤さんのラップが注目ポイントですよね

竹内:斉藤が本当にラップ上手くなったと思うんですよ。この曲のラップはすごくカッコいい。頼んで入れてもらったんですが、聴いたらすごく上達しているなと。

斉藤:ラップを2人でやることはあったけど、俺だけなのは初めてじゃないかな。そりゃ気合も入るさ。やってくれって言われたら期待を越えるものを作りたいし。

竹内:だからこそ、斉藤のラップはアルバムの聴きどころだと思いますね。

斉藤:自分でもカッコいいと思います、

竹内:じゃあ間違いないですね。

竹内:この曲が最後っていうのも自分たち的には攻めていると思います。“ノスタルジックのその先へ”という今1番言いたいメッセージを、1番最後の歌詞で出せたのは良かったですね。

斉藤:声で始まって、声で終わるところもいいです。

―最後に、そんな美しい流れも考えつつ、今1番言いたいメッセージも込められた今作を聴いてくれるファンに向けてメッセージをお願いします。

竹内:『ヒットチャートをねらえ!』と言っちゃった以上、ヒットチャートに入りたいっていうのはもちろん、あなたの心のベストテンにONIGAWARAがなれるように頑張りますので、ぜひこのCDも聴いてください。よろしくお願いします。

斉藤:曲もいいし、アレンジもとても良くできたと思っています。頭からケツまで何回でもリピートして聴きたくなるアルバムだと思うので、音楽好きな人なら楽しんでもらえるんじゃないかなと。いいアルバムができたのでチェックしてください。

ONIGAWARA「ヒットチャートをねらえ!」MV

■リリース情報

『ヒットチャートをねらえ!』
1st Full Album
2017.3.22発売
初回限定盤(CD+LIVE DVD) 3,500円(+tax)
ヴィレッジヴァンガード限定盤(CD+ペンライト) 3,300円(+tax)
通常盤(CD) 2,500円(+tax)

■LIVE情報
1st full album「ヒットチャートをねらえ!」リリースツアー2017
〜ベストヒットO・N・I〜ツーマンGIG
5月19日(金) 宮城仙台enn3rd w/Creepy Nuts
5月24日(水) 福岡福岡INSA w/空きっ腹に酒

〜ベストヒットO・N・I〜ワンマンGIG
5月26日(金) 大阪大阪MUSE
5月27日(土) 愛知名古屋APOLLO BASE
6月03日(土) 東京渋谷WWW X

■オフィシャルHP
https://www.onigawara.club

■プロフィール
ex.竹内電気の竹内サティフォと斉藤伸也による、スーパー J-POPユニット、ONIGAWARA。2013年より本格始動し、2015年9月に1stアルバム『エビバディOK?』で全国デビュー。2016年3月には1stミニアルバム『欲望』をリリース。同年6月にリリースした1stペンライトシングル『タンクトップは似合わない』は、CDリリースがない状態にもかかわらず、Google Play MusicのCM曲に起用される。その後も、9月に1stインスタントカメラ・シングル『シャッターチャンス’93』、12月に1st写真集シングル『GATTEN承知之助~We can do it!!~』という変わり種シングルを立て続けにリリースし、業界に激震を走らせた。「アイドルじゃないし、バンドでもない」完全独自なポップ街道邁進中のONIGAWARAの神髄は、そこにいる全員が笑顔になるGIGにあり。全国の様々なフェス、ライブサーキット、アイドルイベントなどに出演し、入場規制・ソールドアウトの会場が続出。笑撃のステージで各地に続々と“ガワラー”を増やし続けている。

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