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ライター ツボイ

2018.8.10

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サンボマスター ニューシングル『輝きだして走ってく』インタビュー

「『輝きだして走ってく』は、いつも以上に近藤くんと木内くんと僕の3人で作った曲ですね(山口)」

サンボマスターが、8月15日にニューシングル『輝きだして走ってく』をリリース!TBS系金曜ドラマ『チア☆ダン』の主題歌にもなっている今シングルは、ドラマのストーリーとも呼応するような力強く背中を押してくれる応援ソングとなっている。そんなサンボマスターらしい楽曲に仕上がった今作について、山口隆(Vo/Gt)と木内泰史(Dr/Cho)の2人に話を訊いた。

―早速ですが、8月15日にリリースされるシングル『輝きだして走ってく』、カップリングの『できっこないを やらなくちゃ』ともに、既に先行で配信されています。どちらも上位にランクイン(7月23日時点)されて注目度も高いですね

山口隆(Vo/Gt): 本当にありがたいことです。『できっこないを やらなくちゃ』を今回で知った方も多いかもしれないですね。

―その曲は、福井県にある高校のチアリーダー部「JETS」がずっと使用されていたそうですが、いつ頃その話を知りました?

木内泰史(Dr/Cho): 今年のお正月に、(明石家)さんまさんの番組でJETSの皆さんとコラボさせてもらったんですけど、そのお話をいただいたときに聞きました。それまで全く知らなくて。

山口: すげぇなと思いました。全米を制覇している高校があって、しかも僕らの曲で踊ってくれているなんて本当に光栄です。

―その縁から、今回TBS系金曜ドラマ『チア☆ダン』の主題歌を担当することになったんですよね

山口: 僕らはそうだと思っています(笑)。曲は、どうすればみなさんの想いに応えられるかを考えながら3人で作りました。

―背中を押してくれる歌詞はドラマの内容ともマッチしますが、意識されました?

山口: お話をいただいた際に、「脚本を読まなくてもいいです、曲が良ければそれでいいんです」と言ってくださったんですけど、それはそれでプレッシャーだなと(笑)。何も指定がない中で、僕が原曲を作りました。

―山口さんが作られた原曲を聴いて、木内さんはどのような印象を持ちました?

木内: 普通に良かったですよ。

山口: そもそも僕がいっぱい曲を持ってくるので、その中からどの曲にするか決めるところから始まるんです。

木内: だから、俺がちょっとでも良くない反応をしたら、その曲が二度と出てこなくなるんですよ。自主規制して閉まっちゃう。

山口: 僕は曲を作るとなったらバーっといっぱい作るんです。その曲を2人の前で連続して演奏するから、聴く方が大変ですよね。全部覚えてなきゃいけないし。

木内: 今回も7、8曲ぐらいを僕らの目の前で演奏したんですけど、「何曲目が良かった?」と言われても一回しか聴いていないから、何曲目が良かったなんて分かんねぇなと(笑)。それでもちゃんと集中して聴いて、あれが良かったと言って最終的にこの曲になりました。最初とは結構変わりましたが…。

山口: Aメロのパターンが、木内くんがいいという方と僕と近藤(洋一)くんがいいと言う方とで意見が別れたので、木内くんの方はやらなくていいだろうと(笑)。でも、木内くんから今回はちゃんと作ってくれないかと言われたので、みんなに聴いてもらえばどっちが正しいか分かるだろうと思ってAメロを二つ作ったんです。そしてみんなに聴いてもらったら、10人中9人が木内くんがいいと言った方がいいと(笑)。それがこのメロディなんです。

木内: さっきも言いましたけど、自主規制しちゃんですよ。このAメロ、本当にパッと出てきたんです。「ちょっと違う感じのAメロもないかな」と言ったら、「じゃあこんなのは?」と出てきたのがこれで。めちゃくちゃいいなと思ったけど、勝手に閉まっちゃうし、そうなると二度と出てこない可能性があるので、今回はしつこく「これでもうひとバージョン作りたい」と言いました。でも2人は全然やる気がなくて(笑)。いつもなら、2対1で意見が別れて俺1人になったら、そっちの意見でいいんじゃない?となることが多いんですけど、今回は食い下がりました。おかげでいいAメロになったと思います。

山口: 周りから「Aメロがいいね」って言われちゃったりしてね(笑)。

木内: それぐらい聴いた瞬間、直感で間違いないと思ったんですよ。

山口: 俺は「これはなぁ」なんて言いながらやったんですけどね(笑)。『輝きだして走ってく』はAメロから歌いながら作った曲で、いつも以上に近藤くんと木内くんと僕の3人で作った曲ですね。よくよく思い出したら、“作詞作曲:山口隆、編曲:サンボマスター”と書いてあるけど、誰が作ったか書いてくれと言われるからそうなってるだけで、別に“曲:サンボマスター”でいいんだけどなと、ずっとそう思っていたのをいま思い出しました。

―今のタイミングでですか!? とは言え、基本的には山口さんが原曲を作られているんですよね

山口: そうなんですけど、僕は回転寿司みたいな感じだと思っています。ウニ、イクラ、カンパチ、桜エビみたいに、僕は曲を作っているだけ。誰も取らなければ自分に戻す。2人から「ウニは置いていってくれ」と言われて初めて出すんです。それから3人で作り始める。この曲も、Aメロで終わるんですけど、近藤くんが「Aメロで終わりたいんですよね」と言うので、やってみましょうかと。そういう風にみんなの意見で出来ています。近藤くんも木内くんも自分の音楽を入れたいという感じじゃなくて、僕の作った音のココがいいから使った方がいいんじゃないかという感じなんですよ。それで僕も「そっか」と作っていくんです。

―みなさんの意見が集約されて曲が出来ていくんですね

山口: 俺の中では2人の意見込みで曲というのがあるから、ドラムの音もベースの音も全部が曲。作詞作曲は俺になっちゃうんだけど、バンドはコード進行とメロディだけじゃなくて3人で鳴らすことが作曲だから。

―そのサウンド面はキャッチーでシンプルですよね

山口: シンプルに作り込んだ感じはありますね。今回はJOE LAPORTAのマスタリングがすごかった。

木内: 彼が最後に輝きを加えてくれました。

山口: 自分たちはシンプルに録り切った感じですね。だから、例えば<負けないでキミの心>の部分はドン・ドン・ドンとドラムを三つ叩いているんですけど、ドラマーからすればシンプル過ぎて気恥ずかしさがあるのかもしれない。でも「やってくんねぇか」と。そういうところですね。今回それを木内くんがやってくれたから良かったです(笑)。

木内: 実はあれトラディショナルだからね。ブルーハーツもやってるし。

―なるほど。先ほどチラッと出ましたが、最後Aメロで終わるのも余韻を残す感じでいいですね

木内: 印象的な曲の終わりになったと思います。

山口: 近藤くんからパッと出た一言っていいことだと思うんですよね。思い浮かんだアイデアを言える場を作ることが重要なんだけど、創作の場って言いにくかったりするんですよ。言ったら責任取らなきゃいけないわけだから。でも今回は絶対いいよとなったらパッとやる雰囲気だったので、近藤くんの意見が採用されてAメロで終わるカタチになりました。

―雰囲気も含め、出来るべくして出来た曲なんですね。歌詞に関してですが、今回もこれぞサンボマスターという背中を力強く押してくれる言葉たちで構成されています。この言葉は自然と出てくるものなんですか?

山口: 3人で音を合わせている時に自然と出てくる言葉が一番いいから、それをそのまま歌詞にしています。あまり考えると、難しくなったり恥ずかしいところを隠そうとしたりしちゃうから。

―作りながら自然に出てきた言葉だったんですね。カップリングの『できっこないを やらなくちゃ』の歌詞も背中を押してくれる歌詞ですが、今回録り直しされたんですよね

山口: そうです。

木内: 昔の音源を聴いたら、これは越えられないという感じでした。

山口: 自分たちの昔の曲なんだけど、こいつらどうやって録ったんだろう、すごいなと。同じことをやっても越えられないから、みんなで考えて工夫して録りました。こっちは挑戦でしたね。お正月の番組で皆さんに注目していただいて、配信でチャートの上位を取らせてもらったのは昔の音源ですから。

―確かにそうですね。どうして当時を越えられないと思ったのですか?

木内: 改めて聴いたら、あの瞬間にしかできないことを詰めたんだなと。だから、同じもので上へいくのは一旦諦めようと。今の自分たちでやったら、もっと違う良さが出せると思って録ったのが入っています。

山口: 違う風にやった方が絶対にいいと思って。一聴して、シンバルの音なのかギターの音なのか分からないという昔の狙いが分かるんですよね。これは今同じやり方をしたらぐしゃぐしゃになるだけだなと。それだけ昔の音源が飛び抜けていたということだから、それに負けないようにやりました。あれから8年経った今の方が絶対にいいんで、聴いてもらっていいですかという感じです。

―ライブで何十回と演奏してきている曲だと思うので、当時からだいぶ変わったと思います

山口: そうですね。そこはプラスになるんじゃないかと思いました。聴いているみんなが味方に付いてるじゃないけど、その空気にみんながしてくれた経験があるから。

木内: だから、全然方向性の違ういいものが録れたと思います。

―いま現在のサンボマスターの『できっこないを やらなくちゃ』なんですね。そして、今回の完全限定生産盤には、昨年12月3日に行った日本武道館のライブ音源が15曲も入っているという豪華な仕様です

山口: シングルに武道館のライブアルバムを付けたという。こいつらバカだなとみんなが笑ってくれたらいいなと思って。

―音源も聞かせていただきました。お客さんの声もすごく入っていて臨場感がすごい

山口: 付けて良かったと思います。武道館はありがたい体験ですね。皆さんが喜んでくれたのが何より良かった。自分の中では武道館でやれることは光栄なことなんだけど、地方のキャパ150人ぐらいのライブハウスでも、武道館の1万人と熱量が変わってはいけないと思っている自分もいるんですよね。キャパで俺は熱量を変えるのかということになってくるから、100人だろうと1万人だろうとどこだって一緒だというのがあるので、ここだから特別がんばるは自分の中ではちょっと違和感があるんですよ。どこでも100の力でやるのが当たり前の話で、今回は受け取ってくださる皆さんや関係者の皆さんが武道館に意義を感じたり、そこで別のものを受け取ってくださったりしたので、ものすごくやって良かったと思っています。

―その全力の武道館ライブの音源を聴いて、11月から始まるワンマンツアーにも足を運んでほしいですよね。そもそもワンマンって久しぶりなんじゃないですか?

木内: そうなんです。ワンマンツアーは久しぶりなんですよ。対バンでのライブが多かったので、お客さんからもずっとワンマンをやってほしいって言われていて。

山口: だから、すごく楽しみにしています。皆さんが来て良かったと思えるライブをしたいですね。

―完全限定生産版には、そのツアーの最速先行抽選予約シリアルナンバーも封入されているんですよね。ファンならこちらが必須だと思います。さらに、9月12日には日本武道館公演のLIVE Blu-ray、DVDもリリースされます。CDの音源は15曲ですが、もちろんこちらには全てが収録されているんですよね

木内: はい、完全版です。

山口: 武道館のライブが全部入っているので是非見てほしいです。

―リリースを楽しみにしています。では最後に、8月15日にリリースされるシングル『輝きだして走ってく』を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします

山口: 今回はCDに武道館のライブアルバムも付いています。シングル+アルバムという恐ろしい内容になっていますので、ぜひ皆さん聴いて、そしてライブへも来てください。よろしくお願いします。

サンボマスター『輝きだして走ってく』MUSIC VIDEO -short version-

■リリース情報

『輝きだして走ってく』
Single
2018.8.15 発売
完全限定生産盤(2CD) 1,800円
通常盤(CD) 1,000円

■LIVE情報
サンボマスターワンマンツアー 2018
〜輝きだして走ってく〜
11月16日(金) 宮城 仙台PIT
11月18日(日) 北海道 札幌ファクトリーホール
11月23日(金祝) 福岡 DRUM LOGOS
11月30日(金) 福井 響きのホール
12月02日(日) 大阪 難波Hatch
12月15日(土) 東京 Zepp DiverCity

■オフィシャルHP
http://www.sambomaster.com/

■プロフィール
口隆(Vo/Gt)、近藤洋一(Ba/Cho)、木内泰史(Dr/Cho)によるスリーピースバンド。2000年2月に結成。2003年にオナニーマシーンとのスプリットアルバムにてメジャーデビュー。2004年リリースの『青春狂騒曲』がアニメ『NARUTO-ナルト-』主題歌に、2005年リリースの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』がドラマ『電車男』主題歌にそれぞれ起用され、幅広い層からの支持を獲得。その後も継続的にライブやリリースを重ね、2011年4月には初のベストアルバム『究極ベスト』をリリース。結成15周年イヤーとなった2015年5月に8thアルバム『サンボマスターとキミ』をリリースし多くの大型ロックフェスに参加。そして、2017年12月3日にキャリ発となる日本武道館公演「1st日本武道館~そのたてものに用がある~」を開催し大成功を収める。2018年8月15日にニューシングル『輝きだして走ってく』をリリース。さらに、9月13日には武道館公演を収めたBlue-ray、DVD『1st日本武道館 〜そのたてものに用がある〜』をリリースする。

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