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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.2.27

SPECIAL OTHERSがコラボ作品集で魅せた音楽の面白さ

「5曲の振り幅感を噛みしめてほしい(宮原)」

SPECIAL OTHERSが10周年イヤーの総決算として、歌モノコラボ第二弾をリリース。前作よりさらに幅広いジャンル、年齢のアーティストとコラボした今作からは、彼らがまさに音を楽しんでいることが伝わってくる。初回限定盤には全19曲収録のベスト盤が付くという豪華な作品について、宮原”TOYIN”良太(Dr)と柳下”DAYO”武史(Gt)の2人にインタビュー!

取材・文 坪井

ー2作目となるコラボ作品集をこのタイミングでリリースされたのは、やっぱり10周年という節目が大きいですか?

宮原”TOYIN”良太(Dr):そうですね。10周年でいろいろな企画をやってきて、それを締める集大成に相応しいのはコラボ作品集だと思ったからです。

ー今回も豪華なメンバーで、前回よりジャンルも年齢も幅広いと思ったんですが、どのように人選されたんですか?

宮原:話をしたことがあったり、面識のある中で一緒にやってくれそうな方を中心に声を掛けました。ジャンルの幅が広いのは、振り幅があった方がアルバム的にも面白いと思うし、聴く側も面白いだろうなという考えからです。

ー振り幅が広くても、曲は全部SPECIAL OTHERSっぽいなと思いました。曲はどのように作っていったんですか

宮原:歌い手を想像して、どの音が出たら面白いか。そこ1本ですね。歌い手に寄せていくタイプもあれば、全然違う方面に攻めていくタイプもあります。SPECIAL OTHERSと歌い手が絡んだ時、面白くなることを中心に考えました。

ーまず曲を作って、それから歌い手さんに投げる流れですか?

柳下”DAYO”武史(Gt):まずカラオケバージョンみたいなものを作って、歌い手に投げます。そして、仮歌を入れたものが戻ってくる流れですね。

ー戻ってきた歌を聴いて印象が変わった曲もありました?

宮原:あります。斉藤和義さんとの曲『ザッチュノーザ』は仮歌を自分たちが入れていたんですが、その仮歌通りだったので逆に「そうきたか」と。1番予想がつかなかったのはGENの曲『loop』で、かなり予測外なメロディが乗っていて面白かったですね。RIP SLYMEの曲『始まりはQ(9)CUE』が戻ってきた時は「おお、一気にRIP SLYMEになった」という感動がありました。また、(菅原)卓郎、山田(将司)も「そう、これこれ」っていう2人のエッセンスが十分に表現されていましたし、ハマケン(浜野謙太)も期待通りの歌を持ってきましたね。

ーTHE BACK HORNの山田さんと、9mm Parabellum Bulletの菅原さんが一緒に歌っているのは新鮮でした。2人の声質って似ているんですね。それも発見で

柳下:新鮮ですよね。それを俺らも聴きたくてオファーしました。

宮原:タイプが似ていると思ったので、その2つがぶつかったらもの凄い渦が生まれるんじゃないかという期待もありました。

柳下:9mmもTHE BACK HORNもどちらかと言えば、黒のバンドというイメージ。その黒と黒が混ざり合った黒ってどんな黒なんだろうっていう興味もありましたね。

ーその黒のお2人に対しての曲のイメージはあったんですか?

宮原:この曲は2人のボーカルのイメージが強かった分、すんなりと出来ました。ツインボーカルとバスドラの四つ打ちからドンっと始めたいと思っていたので、あれよあれよと曲が出来ちゃって。

ーイメージが出来上がっていると曲を書きやすいのかもしれないですね。そういう意味でも、RIP SLYMEの曲は彼らが歌えばRIP SLYMEの曲になるんですが、スペアザのサウンドにハマりますね

宮原:絶対にマッチングはいいと思っていたんですよね。あのRIP SLYMEの5人が我々4人のステージに混ざって歌うことを想像したらビビりましたけど(笑)。曲が良くなくてスベらせたらただ事じゃないぞと思ったので、RIP SLYMEに関しては2曲投げました。

柳下:デモを2曲投げて選んでもらいました。

宮原:絶対にスベらない盛り上がるような曲と、収録されている『始まりはQ(9)CUE』の元となったしっとりめの曲を投げたら、今やりたいのはこっちだね。って言われたので、それを仕上げていきました。

ーその感じ分かります。そしてフォーリミのGENくんはハイトーンボイのイメージがあると思うんですが、当てはめにいったんですか?

宮原:張り切り過ぎてキーを上げ過ぎちゃったんですが、本人に聞いたら「キーは大丈夫っす」って言っていたので安心したんですけど、結局キーは下げました(笑)。メロディが定まったのはレコーディングの直前くらいだったので、そこまでどんなメロディが乗るのか全然分からないままRECしたんですけど、仕上がりを聴いたらメチャメチャ良くて。さすがだなと。

柳下:この曲に関しては、あまりフォーリミというバンドを意識せずに作りました。RIP SLYMEや卓郎、山田との曲は意識して歩み寄りましたが、この曲に関しては俺らについてこいみたいな(笑)。

宮原:この曲は1番予想外になったから、フォーリミファンが聴いても絶対に面白いと思います。いつもと全然違うGENが見られると思うんで。

ー確かにフォーリミとは違うGENくんが見られます。最後の曲では、ハマケンさんのキャラが爆発しています。間違いなくハマケンさんに寄せてるなと

宮原:寄せましたが、俺たち自身がアフロという音楽が大好きで、ハマケンもJB(JAMES BROWN)が大好きじゃないですか。アフロファンクはJBが元になっているところもあって結構共通点があるんですよ。それで、ハマケンとアフロの曲をやったら超カッコいいよねという話になって。実際はドアフロにはならなかったんですが、アフロっぽさもファンクっぽさもあるカッコいい曲になったので、逆に新しいねってメンバー内で言っています。アフロっぽいトラックを作ったとき、この曲を日本一カッコ良く歌えるのはハマケンしかいないと思ったんですよ。曲的にはスペアザのアングラサイド的なものもあるので、みんながキャッキャと喜ぶ曲ではないんですが、このカッコ良さを是非分かってほしい気持ちでコラボ盤に入れました。

柳下:ハマケンとはもう10年以上の付き合いですね。彼もSAKEROCKというインストバンドをやっていて、たまに東京で対バンしていたし、インストバンドとして共に戦ってきた仲間というのもあって。そんな彼を今ここで呼べたのはちょっと感動もしました。お互い違う歩み方をしてきた10年だったけど、ここで一緒の地点に立ったという。

宮原:5年前だったら絶対にやってなかったよね。

柳下:お互いの道をちゃんと作ってきたからこそ、ここで出来たと思うんですよ。

ーそう思うと、インストバンドで10年続けるのって実はすごいことですよね

宮原:この渋線の音楽が10年間そんなに低空飛行でもなく、すごく高い高度を飛んでいるわけでもなく、ちょうどいい高さを飛び続けていることを評価してくれる人はなかなかいないですね。お客さんにはそこに気付いてほしいなと思います。

柳下:そんな理論的に聴いてないんじゃない?

宮原:でもKjは「お前らは本当にすげぇよ」って言ってくれるよ。

ーKjさんからそう言われているんですね。10年続けるすごさをもっとアピールしていきましょう。その10年の集大成が今作の初回限定盤に収録されています。しかも2枚組で

柳下:コラボアーティストを迎えて1番注目を浴びるときに、ベスト盤も出すというのが…ね。

宮原:10周年の区切りでもあるし、SPECIAL OTHERSの入門編にバッチリなので、初回限定盤を買えば間違いないと思います。

ー新旧の人気曲が入っているので、確かに入門編にぴったりですね

宮原:PVを撮った曲のほとんどと、ライブで人気のある曲が入っています。最初期から1番新しい曲まで入っているだけでなく、インディーズの頃に録った『BEN』と『Uncle John』は今回録り直しているので、新旧の『BEN』と『Uncle John』を聴き比べるのも面白いと思いますね。

ースペアザの歴史を知れるのもいいですよね。そして、ベスト盤のツアーが3月11日から始まりますが、セットリストもベストな感じになりそうですか?

宮原:そうですね。ベスト盤から選曲しようと思っています。このツアーも入門編にぴったりだと思います。

ー6月2日(金)はZepp Nagoyaで行われますが、名古屋そのものの印象ってあります?

柳下:何かと何かを掛け合わせて新しいものを作るのが上手い土地だなという印象はありますね。あんかけパスタとか、ヴィレバンとか。

ーそういう意味で言えば今回の作品はコラボとベスト盤というミックスなので…

宮原:じゃあ今作は名古屋人必聴ですね(笑)。

ー今後もコラボ作品集を続けていきたいと考えています?

宮原:この感じを続けたいし上にもいきたいですが、やっぱり20年続けたいのが大きな目標ですね。RIP SLYMEのRYO-Zさんからのまた聞きなんですが、山下達郎さんが10年やれるバンドはいるけど、20年続けたらすごいと言っていたらしくて。達郎さんが言うなら絶対そうだと思うので、何より20年続けるのが目標ですね。

ー20年期待しています。最後に今作を手に取ってくれるファンに向けてメッセージをお願いします

宮原:この5曲の振り幅感を噛みしめてほしいですね。聴いた方にスペアザすげぇなって言ってほしいです。

柳下:このコラボ作品とベスト盤をたくさん聴いてツアーに是非遊びに来てほしいです。もしかしたらサプライズのある場所があるかもしれないので、それを1%くらいだけ期待して来て下さい。

SPECIAL OTHERS &斉藤和義「ザッチュノーザ」MV Short ver.

「始まりはQ(9)CUE」SPECIAL OTHERS & RIP SLYME 特報

「マイルストーン」SPECIAL OTHERS & 山田将司(from THE BACK HORN), 菅原卓郎(from 9mm Parabellum Bullet)特報

「loop」SPECIAL OTHERS & GEN(from 04 Limited Sazabys)特報

「かませ犬」SPECIAL OTHERS & 浜野謙太(from 在日ファンク)特報

■リリース情報

『SPECIAL OTHERS II』
2017.3.1発売
初回限定盤(3CD) 3600円(+tax)
通常盤(CD) 1800円(+tax)

■LIVE情報
SPECIAL OTHERS10th Anniversary BEST盤TOUR(QUTIMA Ver.22)
3月11日(土) 神奈川県 Yokohama Bay Hall
3月12日(日) 静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
3月17日(金) 石川県 金沢EIGHT HALL
3月18日(土) 長野県 NAGANO CLUB JUNK BOX
3月20日(月祝) 新潟県 新潟LOTS
3月25日(土) 広島県 広島CLUB QUATTRO
3月26日(日) 岡山県 YEBISU YA PRO
4月01日(土) 福岡県 DRUM LOGOS
4月02日(日) 熊本県 熊本B.9 V1
4月08日(土) 岩手県 盛岡Club Change WAVE
4月09日(日) 宮城県 仙台Rensa
4月13日(木) 茨城県 水戸LIGHT HOUSE
4月15日(土) 北海道 札幌PENNY LANE24
4月20日(木) 群馬県 高崎club FLEEZ
4月22日(土) 香川県 高松MONSTER
4月23日(日) 高知県 CARAVAN SARY
4月28日(金) 栃木県 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
6月02日(金) 愛知県 Zepp Nagoya
6月03日(土) 大阪府 なんばHatch
6月09日(金) 東京都 Zepp Tokyo
6月17日(土) 沖縄県 桜坂セントラル

■オフィシャルHP
http://www.specialothers.com

■プロフィール
1995年に横浜の岸根高校の同級生で結成。2000年頃よりストリート、クラブ、レストランバーなどで活動を開始。2006年、ビクターよりメジャーデビュー。以後、音源制作やライブツアー、様々なフェスへの出演、他アーティストとのコラボ等、活動を拡げる。2013年日本武道館でのワンマンライブはソールドアウトとなり、大盛況のうちに終える。2014年には本家SPECIAL OTHERSと並行してSPECIAL OTHERS ACOUSTIC名義での活動も開始。2015年6月、来年のデビュー10周年に向けて、“10周 年”イヤーを”キックオフ”することを宣言。第一弾企画として、3年ぶり、通算6枚目となるオリジナルアルバムを10月14日にリリース。そして、10周年イヤー総決算として初回限定盤に初のベスト盤2枚が付属するコラボ作品集第二弾『SPECIAL OTHERS II』をリリースした。

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