1. トップ
  2. インタビュー
  3. THE BACK HORN New Album『ALL INDIES THE BACK HORN』インタビュー

ライター ツボイ

2018.12.7

488 good

THE BACK HORN New Album『ALL INDIES THE BACK HORN』インタビュー

「バックホーンの20年を感じてもらえる音源になったと思います(山田)」

結成20周年イヤーの2018年10月17日に、インディーズ時代の楽曲を再録したアルバム『ALL INDIES THE BACK HORN』をリリースし、10月1日からスタートしたアニバーサリーツアーのファイナル公演を日本武道館で行うTHE BACK HORN。今回、山田将司(Vo)と岡峰光舟(Ba)の二人に、改めてバンドの凄みと深みを感じることのできるアルバムから日本武道館への思い、そして2019年の抱負まで語ってもらった。
※インタビューは11月29日(木)に行いました

―いきなりですが、結成20周年の年となる2018年も、もう1ヶ月で終わります。バンドにとって今年はどんな1年でした?

山田将司(Vo): 結成20周年のアニーバーサリー自体は、去年10月に出した『BEST THE BACK HORN II』から始まっていて、そこから日比谷野音でのワンマンやマニアックヘブンをツアーでやったり、メジャーでは初のミニアルバム『情景泥棒』も出したりと、とにかくリリースも制作もライブもやれることは全部やった年だと思います。

岡峰光舟(Ba): 夏フェスにも結構出たし、その合間に『ALL INDIES THE BACK HORN』のレコーディングもしていましたから、忙しい1年でしたね。

―そんな中、新しい試みとして作家の住野よるさんとのコラボプロジェクトも始まり、9月13日には配信でコラボ曲『ハナレバナレ』をリリースされています。コラボはどういった経緯で始まったのですか?

山田: 住野さんがバックホーンのことを好きでいてくれて、そこからメンバーに小説を送ってくれたんです。それを読んで、メンバー内で「面白かったね。いつか住野さんと一緒に何かやれたらいいね」と話をしてたら、住野さん側から「小説と音楽という今まで誰もやっていないことを一緒にやりませんか?」というアイデアを出してくれて。そこからコラボ企画が始まりました。

―その曲『ハナレバナレ』は、どのように制作されたんですか?

山田: まず、小説の企画段階から住野さんとメンバーとで打ち合わせをしました。住野さんが途中まで書き上げた小説をメンバーに投げてくれたので、それを読んでメンバーで話し合って最終的に(菅波)栄純が曲を作りました。

―楽曲は小説を読んでから書かれたんですね

山田: 栄純は小説を読む前に『ハナレバナレ』を聴いてももちろんいいけど、小説を読んでから『ハナレバナレ』を聴くともっと深い楽しみ方ができる内容にしたいと言っていました。実際、歌詞を読んだ後に気付くことが結構あったので、すごいなと。

岡峰: 先に小説を読んで曲を聴いてもいいし、その逆でもより小説の深いところまで影響し合っています。その感じは自分たちにとっても初めてなので、面白さと新鮮さを感じました。それがまだ続いているので、ワクワクしていますね。

―その小説もコラボサイトも続いているのってある意味不思議な感覚ですね

岡峰: まだお互い完結してないですからね。

山田: 『ハナレバナレ』は第一弾なので、まだまだこれからも続きますよ。

―今後の展開が楽しみです。配信だから小説と一緒に聴き続けていけるのかなと思います。CDというモノとして出すと、そこで完結してしまうような気がして

山田: 確かにそうですね。

岡峰: パッケージには1曲で完結するイメージがありますよね。小説と関係のないカップリング曲を入れるのも何か違うし。

―小説と配信の親和性を感じますね。そして10月17日に、インディーズ期の曲を再録した『ALL INDIES THE BACK HORN』をリリースされました。インディーズ期の楽曲はこれまでも『冬のミルク』などがベスト盤に収録されていましたが、他の曲たちも再録して出そうとなったのはなぜですか?

山田: インディーズ期の曲を集めて出そうというアイデアはスタッフからでした。でも、ただインディーズ期の曲たちを集めるだけは何か違うなと。20周年のタイミングだし、オリジナルのインディーズ作品は光舟がベースを弾いてなかったから、今のメンバーで今のTHE BACK HORNとしてもう一回録り直して、しっかり音源としてパッケージしようという気持ちが大きかったですね。

―ライブでは弾いていると思いますが、改めてレコーディングしてみていかがでした?

岡峰: 過去にカップリングやベストに入っている曲も数曲あるんですけど、それ以外の全部も録り直せたのはすごく良かったです。弾いてみたら元々の曲が持つピュアさに、若さや初期衝動という勢いも感じられたので。また、ライブでずっと弾いてきた曲の成長もパッケージできたし、久々にやる曲は新鮮な気持ちで弾けたので、もう一回曲が持っているいろんな側面に光を当てられたと思います。当時は見せきれなかった部分が今だから見せられたなと。だから、当時のものとは別物だなと思っています。当時のCDを持っている人は聴き比べてみても面白いと思いますね。

―山田さんは再録で久しぶりに歌った曲もあると思います。そこは新鮮に感じました?

山田: マニアックヘブンでも『走る丘』や『茜空』は一、二回しかやっていないので、そこは新鮮な気持ちもありましたね。

岡峰: 当時何となくでやっていたキメとかを、今回録るにあたってあの時何がやりたかったのかちゃんと検証しようというのはありました(笑)。

山田: ここは何音符でこう捉えてとかね(笑)。

岡峰: そういう発見はありました。なるほど、これがやりたかったのかと(笑)。

山田: あと、まだ10代の頃に作ったはずなのに、歌詞の視点がおっさんか!と(笑)。『何処へ行く』の<何も変わらねえよ 全て変わってゆく>とか、『さらば、あの日』の<馬鹿だろう? 今俺は 何もない故に何処へでも行ける>は、どっちも栄純が歌詞を書いたんだけど、あまり10代が口にしないですよね。結構達観してる歌詞が多くて、38歳になった今になってやっとしっくりくるぐらいの重みがあるから、今の方がフィット感あったかもしれない。

一同: (笑)。

―そう思うと当時の菅波さんはどんな思いで歌詞を書かれていたんでしょうね

山田: 上京したばかりの頃なので、不安や東京に負けないために大人ぶりたかったなど、色々あったとは思います。

岡峰: その頃はバーンってぶつけてる感じだよね。

山田: 負けないように虚勢も張ってたしね。

―その気持ちは今上京する人たちも同じかもしれないですね。再録するにあたって、今だからできたこともありました?

山田: 歌にハモを入れる意識はインディーの頃にはなかったけど、メロディアスな曲にハモを入れることで新しい聴こえ方がするなと。曲にとっていい方向の見せ方ができたのは、今だからできるアプローチだと思います。

―20年やってきたことで、あ・うんの呼吸みたいなものもあるのではないでしょうか?

山田: 細かい一人一人の呼吸感や歌の奥行き、背中に見えるものは音を聴くと感じられると思います。バックホーンの20年を感じてもらえる音源になったと思いますね。

―そして、今ツアーをされていますが明日は名古屋ですね。これまで11本やられていますがここまでいかがでした?

山田: インディーズから最新まで満遍なくセットリストに入れていて、しかも全箇所セットリストを変えてるので、明日初めてやる曲も結構あります。いつも以上に新鮮な気持ちでやれてる感じはあります。お客さんが他の場所も見たいと思ってしまうのは否めないですね(笑)。

岡峰: そういうつもりだよね。どこへ行っても当たりの日にしたいし。

山田: いつも以上にどの場所も二度とないライブになっていますね。

―それは複数箇所行きたいですね。ツアーファイナルは2019年2月8日の日本武道館ですが、もう何回目になるんですか?

山田: 3回目ですね。10周年の時と、リヴスコールのツアーファイナルが2013年の1月だったから、たまたま15周年で。そして今回の20周年で3回目になります。

―節目でやられているんですね

岡峰: そうですね。今回も武道館が20周年の集大成になるので、間違いなく節目のライブになると思います。だからこそ20周年をみんなと共有したいですね。昔バックホーンのライブに行ってたなという人も来てくれたらうれしいですね。

山田: 20年もやってると、俺の予想ですが当時学生だった人も結婚して子供もちょっと大きくなって外に出られるんじゃないかなと。そういう人も懐かしがる気持ちでもいいので、もう一回バックホーンを見に来てくれたらうれしいですね。昔聴いてくれていた人もアツくさせる自信がありますので。

岡峰: 武道館って、実はまだすげぇ緊張するんだよね。

山田: 一回目の武道館の時はみんな同じ夢を見てたよね。武道館が始まる一週間ぐらい前から、夢の中で自分がまだステージに立っていないのにライブが始まってるとか。

岡峰:ステージに出たら誰もいないとかね。

山田:見ちゃうんだよね。

岡峰: しかも俺、過去二回とも手をつってるから。

一同: (笑)。

―武道館には独特な緊張感がありますよね

山田:普通に日本の国旗の下で歌うのって、いつもより気持ちが昂ぶりますね。

―日本武道館も楽しみですね。最後に2019年の抱負をお願いします

岡峰: 進行中のプロジェクトもありつつ、自分たちの曲も作ってライブもしていきたいですね。

山田: そろそろオリジナルアルバムも出してもいいだろうという雰囲気が、ファンの方にはあると思ってて。

岡峰: オリジナルアルバムは2015年の『運命開花』から出してないよね。新曲は出してるけど。

山田: まだかまだかと待ってるファンの方はいっぱいいると思うので、何だかんだ忙しい年になりそうだなと思いますが、まずは武道館を目指してツアーを駆け抜けたいですね。

THE BACK HORN『何処へ行く』 Music Video

■リリース情報

『ALL INDIES THE BACK HORN』
Album
2018.10.17 発売
3,300円(+tax)

■LIVE情報
THE BACK HORN 20th Anniversary
「ALL TIME BESTワンマンツアー」~KYO-MEI祭り~
2018年
10月01日(月) 東京 新宿LOFT
10月05日(金) 北海道 札幌PENNY LANE24
10月13日(土) 岩手 盛岡Club Change WAVE
10月14日(日) 岩手 KESEN ROCK FREAKS
10月19日(金) 静岡 LiveHouse 浜松 窓枠
10月21日(日) 鳥取 米子 AZTiC laughs
11月08日(木) 京都 磔磔
11月10日(土) 石川 金沢EIGHT HALL
11月11日(日) 長野 NAGANO CLUB JUNK BOX
11月17日(土) 香川 高松MONSTER
11月18日(日) 高知 X-pt.
11月30日(金) 愛知 DIAMOND HALL
12月08日(土) 福岡 DRUM LOGOS
12月15日(土) 大阪 なんばHatch
12月16日(日) 広島 広島CLUB QUATTRO
12月21日(金) 茨城 mito LIGHT HOUSE
12月23日(日祝) 宮城 仙台Rensa
2019年
01月11日(金) 沖縄 桜坂セントラル
01月13日(日) 鹿児島 CAPARVO HALL
01月19日(土) 台湾 THE WALL 公館
02月08日(金) 東京 日本武道館 ※ツアーファイナル

■オフィシャルHP
http://thebackhorn.com/

■プロフィール
1998年結成。“KYO-MEI”という言葉をテーマに、聞く人の心をふるわせる音楽を届けていくというバンドの意思を掲げている。FUJI ROCK FESTIVALやROCK IN JAPAN FESTIVAL等でのメインステージ出演をはじめ、近年のロックフェスティバルでは欠かせないライブバンドとしての地位を確立。スペインや台湾ロックフェスティバルへの参加を皮切りに10数カ国で作品をリリースし海外にも進出。黒沢清監督映画『アカルイミライ』(2003年)主題歌『未来』や、紀里谷和明監督映画『CASSHERN』(2004年)挿入歌『レクイエム』など、そのオリジナリティ溢れる楽曲の世界観から映像作品やクリエイターとのコラボレーションも多数。2017年、宇多田ヒカルとの共同プロデュース楽曲『あなたが待ってる』と『孤独を繋いで』のシングルを2枚リリースし、さらにベストアルバム『THE BACK HORN II』をリリース。秋には6年振り3度目となる日比谷野外大音楽堂のワンマンライブ、さらにマニアックヘブンツアーvol.11を初めてツアーとして開催。バンド結成20周年を迎えた2018年、インディーズ期以来となるミニアルバム『情景泥棒』を3月にリリース。作家・住野よるとのコラボプロジェクトも始動し、9月にはコラボ楽曲『ハナレバナレ』を配信リリース。そして、10月17日にインディーズ期の楽曲を再録したアルバム『ALL INDIES THE BACK HORN』をリリース。10月からアニバーサリーツアーもスタート。2019年2月8日の日本武道館でファイナルを迎える。

関連キーワード

RANKING

RECOMMENDED

KEY WORD

WRITER


トップへ