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ライター ツボイ

2018.4.18

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THE BAWDIES ベストアルバム『THIS IS THE BEST』インタビュー

「ちゃんと進化しているけど芯は変わっていない。それが僕たちの歩み方です(ROY)」

今年、結成15周年目、デビュー10周年目のメモリアルイヤーを迎えたTHE BAWDIES。デビューから変わらずロックンロールを鳴らし続けてきた彼らが、これまでの集大成となるベストアルバム『THIS IS THE BEST」を4月18日にリリースした。この節目となるタイミングで、ROY(Vo/Ba)とMARCY(Dr/Cho)の2人に、移り変わりの早い日本のロックシーンにおいてスタイルをブラすことなくロックンロールを追求し続けてきたTHE BAWDIESの10年を振り返ってもらいつつ、見据える先についても語ってもらった。

—まずは、結成15周年目とデビュー10周年目おめでとうございます!4月18日にはベストアルバム『THIS IS THE BEST』をリリースされますが、“シンプル・イズ・ベスト”なタイトルですね

ROY(Vo/Ba): 初のベストアルバムなので、もうこれしかないと思って(笑)。それに、僕らのメジャー1stアルバムが『THIS IS MY STORY』なので、そこから始まってそれを継承する意味も込めて『THIS IS THE BEST』にしました。

—10年の繋がりも意識されているんですね。10年という節目を迎えた今、どのような心境ですか?

ROY: 自分たちは音楽で集まった仲間ではなく、小学校の頃からずっと一緒にいるので、10年15年を音楽だけで区切るのはなかなかできなくて。音楽を始めてからそんなに経ったんだというぐらいです。ただ、日本の音楽シーンでメジャーデビューさせてもらい、その中で流されることなく、ずっと変わらず日本に根付きの浅いロックンロールというスタイルを貫き通せたのはすごいことだと思うので、自分たちを褒めてあげたいですね。

—確かにすごいことだと思います。MARCYさんはいかがですか?

MARCY(Dr/Cho): ROYが言ったようにメジャーシーンに出て、フェス出演やいろんなバンドと対バンをやらせてもらう中で自分たちの足りないものを勉強、吸収してきた10年間だったので、大変なこともいっぱいありましたが一瞬だった気もしています。10年経ってまだまだTHE BAWDIESは前に行けるんじゃないかとも思っていますね。

—10年の間に他のバンドや流れなどから刺激を受けて変化もされてきたとは思うのですが、先ほどROYさんがおっしゃったように、それでもTHE BAWDIESは同じスタイルを貫いていて、それはなかなかできないことだと思います。この10年間で音楽性がブレそうになったことはなかったんですか?

ROY: それが、ないんです(笑)。音楽を好きな人には幅広く詳しい人と、ひとつの事を掘り下げ続ける人の2種類がいると思っていて、僕はひとつのことをずっと掘り下げ続けるタイプなので飽きないんですよ。僕らが大好きなリズム&ブルースやソウルの世界って、すごく深い底なし沼のような世界なので毎日発見がある。一生終わらないし一生退屈することがないので、ずっとキラキラした気持ちでいられるんです。その音楽に出合えて幸せだから、いまこれが流行っているからやってみようはないですね。でも、進化しなければいけない部分もあるとは思っています。それは、今の若い世代たちにとってロックンロールは昔のものになっているので、伝えるために今の時代の匂いを織り交ぜること。ちゃんと進化しているけど芯は変わっていないのが、僕たちの歩み方ですね。

—なるほど。今回のベストアルバムは、インディーズ期からの楽曲が順番に収録されているのもありTHE BAWDIESの歴史を追えます。その中で、最後に最新曲『FEELIN’ FREE』を収録されていますが、これは最初から決めていたのでしょうか?

ROY: 10年間同じ音楽を聴き続けることは、よほどの愛情がなければできないと思います。年齢を重ねるとともに聴いていた音楽から離れたり、また戻ってくるなどすると思うんですよ。THE BAWDIESを聴いて下さっている人の中にはずっと僕たちを追いきれていない人もいると思うので、そういう人たちにも進化を感じてもらいたいし、THE BAWDIESが今どこにいるのか、どこへ向かっているのかを知ってほしいのもあって新曲を入れました。あと、ベスト盤ってそこで終わりじゃなくてもピリオドがついてしまう印象を感じていたので、僕らはさらにその先へ進むことを示したいなと。そこから新曲を入れる話になったんです。その新曲は、今までのTHE BAWDIESを総括したような楽曲を入れることも可能だったんですけど、それはイコールピリオドだと思ったので、まだまだ引き出しはあるぞ、まだまだ切れ味が鋭くなるぞというベスト盤のその先を感じさせる1曲を最後に入れました。「もう、僕らは一歩目を踏み出しているぞ」ということを表現したかったので。

—その新曲『FEELIN’ FREE』は結構タイト楽曲だなという印象感を持ちました。切れ味も鋭いです

ROY: 最新作が一番で在りたいので、これまでのTHE BAWDIESの切れ味を一番表現している『THE EDGE』と『45s』の2曲を越えなければいけないと思っていました。そこで、『THE EDGE』の切れ味と『45s』の爆発力をしっかり継承しながらも、転がるスピードが早く感じられる曲をと思って『FEELIN’ FREE』を作りました。『THE EDGE』からさらに進んだ曲になっています。

—アルバムに収録されている曲は、これまでの作品の中からそれぞれ4、5曲入っていますが、どのように選ばれたんですか?

ROY: 選考基準としてはまずシングル、次がシングルになっていないアルバムのリード曲でミュージックビデオのある曲です。その次がその二つに入っていないライブの定番曲。その基準でばーっと出したら2枚に収まりきらない数になっただけでなく、メンバーそれぞれの入れたい曲もあって結構偏りが出てしまって。それをバランス良くしたくて、選考基準を元に全作品から4曲ずつくらいに絞りました。だから泣く泣く入れられなかった楽曲もありましたね。

—当然そうなりますよね。ちなみに、お二人が絶対に入れたかった思い入れ深い曲をお聞きしてもいいですか?

ROY: 僕はアルバム『Boys!!』のラストの曲『TWISTIN’ ANNIE』ですね。混じりっ気なしのどストレートなロックで、僕らのルーツを表したTHE BAWDIESの代表曲のひとつだと思っています。シングルにもミュージックビデオにもなっていないですが、今回入れたかったですね。ベスト盤に入っている曲の中では・・・2曲言っていいですか?

—もちろんです

ROY: ROYとしては、やっぱり最新の曲が一番カッコいいと思っているので『FEELIN’ FREE』ですね。ベスト盤の中で今のTHE BAWDIESを一番表現している曲なので絶対に聴いてもらいたい。『FEELIN’ FREE』というシングルにこのベスト盤が付いてくるくらいの勢いではあるので。そして、渡辺 亮という本名で思い入れを語らせていただきますと『LEMONADE』かな。僕らは力強いロックンロールがウリなのですが、『LEMONADE』が出来たことによっていろんな歌い方ができたし、いろんな楽曲が書けるようになったので、THE BAWDIESの幅を広げるきっかけを作ってくれた意味もあり思い入れがあります。

MARCY: この中の楽曲だと僕は『LOVE YOU NEED YOU feat. AI』ですね。ゲストボーカルでAIちゃんを入れたことが、THE BAWDIESにとって新しいチャレンジだったし、僕たちのことを知らないAIちゃんのファンの方たちにTHE BAWDIESを知ってもらうきっかけにもなりましたので。それに、自分たちになかった要素が入った曲のメロディや二人で歌うテンポ感も新鮮でした。

—ゲストボーカルを迎えての楽曲は現在この曲だけですよね。今後も期待しています。ちなみに僕は、初期衝動を感じた『EMOTION POTION』、ドラマ主題歌にもなったキャッチーな『ROCK ME BABY』、皆さんの新境地を感じた『LEMONADE』の3曲です。アルバム『1-2-3』を当時すごく聴いていましたので、2曲に関しては特に印象に残っています。そして、最新曲『FEELIN’ FREE』のミュージックビデオも拝見しました。ちゃんと顔が映らないのは狙いですか?

ROY: ミュージックビデオで、僕らがデビューした時のあの衝撃をもう一度みんなに伝えたいというのはありました。今言っていただいた『EMOTION POTION』のミュージックビデオって、顔もあまり映っていなくて「誰だ?」みたいな爆発力があったと思うんです。それを彷彿とさせるようなミュージックビデオを作りたいねと、最近一緒にやっている草野さんと話をしました。あの時の「こいつら何なんだ?」っていうのを踏まえながら、新しい状態にしていく思いで作ったので、『EMOTION POTION』と言ってもらえたのはうれしいです。

—『EMOTION POTION』は今回改めて聴いて、やっぱりカッコいいなと思いました。ここでまた10年を振り返っていただきたいのですが、一番思い出深いシーンを教えてください

ROY: いっぱいありますね。海外も行きましたし武道館も・・・。でも一番はTHE SONICSと対バンしたことですね。彼らは僕らの原点ですから。60年代のアメリカのガレージバンドを聴いて、「こんな音楽がこの世にあったんだ。この音をみんなに伝えたい」というところからバンドを結成したので。THE SONICSと一緒にツアーできたのは2013年だったかな。それはただの記念ではなく、自分たちの生みの親である彼らは年齢上では親と子供以上に離れているんですが、闘志剥き出しでライブしてくれて。アメリカに戻る時も別れを惜しんで涙を流してくれたんです。その後に、これは考え過ぎかもしれないんですけど、僕らのガレージを愛するサウンドから何かを得たのか、THE SONICSがすぐにアルバムを作ったんです。しかも、当時のTHE SONICSを彷彿とさせる、1曲もスローナンバーが入っていない全部ロックンロールな作品を。70歳くらいでですよ。それがすごくうれしくてすぐ手に入れて、ジャケットをくまなく見ていたら、“Special Thanks”のところにロックのレジェンドバンドがぶわーって並んでいて、最後にTHE BAWDIESって書いてあったんです。もう一生モノの宝物というか、いま思い出しただけでも鳥肌が立つような出来事で。自分たちの生みの親に子供として認められたみたいですごくうれしかったですね。

—それってスゴいことじゃないですか。鳥肌が立つのも分かります。MARCYさんはいかがですか?

MARCY: フジロックとかいっぱいありますけど、すごく思い出に残っているのは2回目の武道館ですね。1回目はすごくうれしかったし、すごく大きいなって思ったんですけど、緊張と変なアドレナリンが出ていたのかほとんど覚えていなくて、それがすごくもったいないと思っていたんです。それで2回目の武道館が決まったときに今回は絶対そうならないようにと臨んだら、もちろん興奮もしたんですけど、自分はいま武道館にいて4人でお客さんに曲を届けているんだということを実感しながら最後までやれました。2回目でやっとTHE BAWDIESとしてしっかりドラムを叩いているなと実感したので、結構覚えていますね。

—その時の景色も覚えています?

MARCY: 1回目は全くですけど、2回目は覚えています。1回目は360度でやったのでお客さんが近くて、MCかなんかの時に一瞬霧が晴れたみたいになって、「あ、武道館だ」と思いもう一回目を伏せました(笑)。

—目を伏せたんですか?

MARCY: これはやばいなと思って(笑)。でも、2回目の時は結構覚えていますね。

—その武道館ですが、来年2019年1月17日(木)に3回目がありますよね

ROY: ツアーファイナルを武道館でやります。今回は結成15周年目、デビュー10周年目で、満15周年、満10周年になるのは2019年なので、1月17日(木)に皆さんでお祝いしてもらえたらうれしいですね。The Beatlesがやってきて日本のロックンロールの歴史が始まった日本武道館で、日本のロックンロールバンドとして新たな章に踏み出すので、是非その現場を観に来てほしいです。

—まだ早いですが、3回目の意気込みをお聞きしてもいいですか?

ROY: やっぱり日本武道館は特別な場所ですし、誰しもが立ち続けられる場所ではないと思います。自分たちのスタイルを貫いてやってこられたからこそ3回目があるのかなと。少しでもスピードが落ちてしまったり、埋もれてしまうなど、メジャーシーンの中で戦えなくなったらここにはいないと思うので、俺たちはしっかり戦い抜いてきたことをここで証明したいですね。

—その武道館の前に47都道府県全て回られますが、普段行かない街へも行くので、ファンも楽しみにしていると思います

ROY: そうですよね。都道府県全部に行って感謝の気持ちを直接皆さんに伝えたいと思っています。それに、若い世代の方ってなかなか遠征できないじゃないですか。だから自分たちから行こうっていう気持ちもあります。必ずみんなの近くに行くので、ぜひ遊びに来てほしいですね。

—10年の集大成が観られそうですね

ROY: THE BAWDIESが今までやってきたものを詰め込んだライブになると思います。今回は全部代表曲なので、是非みんなで歌ってください!

—楽しみです。では最後にお聞きしたいんですが、今回10周年を迎えられましたが、20周年に向けての意気込みをお願いします

MARCY: この先は海外にどんどん行きたいですね。インディーズの頃にオーストラリアへ2年連続で行かせてもらったんですけど、メジャーになってからは数年前にヨーロッパツアーへ行かせてもらったぐらいなので。1年に1回海外へ行くのは重要だと思いますし、海外進出はバンド当初の目標でもあったので、今後は定期的に海外へ行きたいです。

ROY: 実はもうテーマを決めています。10年15年目というのは、ベテランでもなく新人でもない中堅なりの大人感が出てくる時期だと思うんです。それを我々は必要としていないので、“圧倒的なフレッシュ感”。これでいきたいです(笑)。やっぱりロックロールって鮮度を保っていないと面白くないし、「何だこれは?」っていう衝撃を常に与えないといけないと思うので。それに、THE SONICSという僕らの父親がそうだったように、70歳で全曲ロックンロールナンバーのアルバムを出すのが目標なので、とりあえず次の10年は“圧倒的なフレッシュ感”ですね。デビュー1年目の感じやっていきたいと思っています(笑)。

THE BAWDIES 『FEELIN' FREE」 MUSIC VIDEO(YouTube ver.)

■リリース情報

『THIS IS THE BEST』
Best Album
2018.4.18 発売
初回限定盤(2CD+DVD) 4,800円(+tax) ※スリックケース仕様
通常盤(2CD) 3,500円(+tax)

■LIVE情報
THANK YOU FOR OUR ROCK AND ROLL TOUR 2004-2019
2018年
04月22日(日) 東京 新木場 STUDIO COAST
05月08日(火) 千葉 千葉LOOK
05月11日(金) 長野 CLUB JUNK BOX
05月12日(土) 富山 MAIRO
05月16日(水) 栃木 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
05月17日(木) 茨城 水戸LIGHT HOUSE
05月24日(木) 神奈川 横浜F.A.D
06月06日(水) 奈良 NEVER LAND
06月08日(金) 徳島 club GRINDHOUSE
06月09日(土) 愛媛 松山WstudioRED
06月13日(水) 三重 松坂M’AXA
06月15日(金) 福井 響のホール
06月16日(土) 岐阜 CLUB-G
06月21日(木) 山形 ミュージック昭和セッション
06月23日(土) 岩手 盛岡CLUB CHANGE WAVE
06月24日(日) 福島 郡山Hip Shot Japan
06月28日(木) 京都 KYOTO MUSE
06月30日(土) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
07月01日(日) 鳥取 米子laughs
07月05日(木) 長崎 DRUM Be-7
07月07日(土) 熊本 B.9 V1
07月08日(日) 大分 DRUM Be-0
07月22日(日) 沖縄 桜坂セントラル
09月21日(金) 島根 出雲APOLLO
09月23日(日) 広島 CLUB QUATTRO
09月24日(月祝) 山口 周南RISING HALL
09月29日(土) 滋賀 U-STONE
09月30日(日) 石川 金沢EIGHT HALL
10月03日(水) 静岡 浜松窓枠
10月05日(金) 兵庫 神戸Chicken George
10月06日(土) 和歌山 SHELTER
10月20日(土) 山梨 甲府CONVICTION
10月21日(日) 埼玉 熊谷HEAVEN'S ROCK VJ-1
10月25日(木) 宮城 仙台Rensa
10月27日(土) 青森 QUARTER
10月28日(日) 秋田 club SWINDLE
11月09日(金) 群馬 高崎club FLEEZ
11月10日(土) 新潟 NIIGATA LOTS
11月20日(火) 佐賀 佐賀GEILS
11月22日(木) 宮崎 SR BOX
11月23日(金祝) 鹿児島 CAPARVO HALL
11月25日(日) 福岡 DRUM LOGOS
12月01日(土) 北海道 札幌PENNY LANE 24
12月02日(日) 北海道 札幌PENNY LANE 24
12月08日(土) 香川 高松MONSTER
12月09日(日) 高知 X-pt.
12月15日(土) 愛知 Zepp Nagoya
12月16日(日) 大阪 Zepp Osaka Bayside
2019年
01月17日(木) 東京 日本武道館

■オフィシャルWEB
http://thebawdies.com/

■プロフィール
ROY(Vo/Ba)、TAXMAN(Gt/Vo)、JIM(Gt/Cho)、MARCY(Dr/Cho)の4人によって2004年1月1日に結成。R&BやR&Rをルーツにした楽曲と熱いライブパフォーマンスが各地で噂を呼ぶ。2009年4月に発表したメジャー1stアルバム『THIS IS MY STORY』が「第2回CDショップ大賞」を受賞。2013年1月に4thアルバム『1-2-3』をリリースし、2月より横浜アリーナ、大阪城ホール公演を含む全都道府県ツアーを開催。2014年1月に結成10周年を迎え、3月にカバーアルバム『GOING BACK HOME』、12月に5thアルバム『Boys!』を発表し、2015年3月には2度目の日本武道館公演を成功に収めた。2016年7月にはgo!go!vanillasとのスプリットシングル『Rockin' Zombies』をリリースし、東京・代々木公園イベント広場野外ステージにてフリーライブを開催。同年11月にシングル『THE EDGE』をリリース。2017年2月に6thアルバム『NEW』をリリースし、約2年ぶりとなる全国ツアーを開催。そして、2018年に結成15周年、デビュー10周年を迎え、4月18日に初のベスト盤『THIS IS THE BEST』をリリース。

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