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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.12.5

The Skateboard Kidsが名古屋で活動することにこだわる意義

「名古屋でやらないと自分たちの音楽は作れない気がする(日置)」

名古屋を拠点に活動するThe Skateboard Kidsが、10月18日に2ndミニアルバム『ExExperience』をリリースした。エレクトロかつドリーミーなサウンドはより深くなり、少ない音数でこだわりの音像を作り上げる。ひとつのアートのようなサウンドは聴く者を惹きつけ離さない。その彼らの作品を目にすることができるワンマンライブが12月10日(日)、池下CLUB UPSETにて行われる。今回、バンドの中心メンバーである日置逸人(Vo/Gt/Syn)に、サウンドやライブへのこだわりから、音楽感まで幅広く話を訊いた。

取材・文 坪井

ー10月18日にリリースされたミニアルバム『ExExperience』聴かせていただきました。前作よりもよりサウンドがディープになったと感じたのですが、今はバンドとしてより深いところへ行こうというモードなんですか?

日置逸人(Vo/Gt/Syn):曲作りの方法は一切変わってなくて、今作を作るにあたって特にこうしようという話し合いもしていないです。作っていたら自然に音が前よりも奥へ行ったなという感覚ですね。サウンドが奥へ行った分、メロディは少し前に出たかなと。そこのバランス感で言うと、前はメロディとオケがかなり近かったけど、今回はメロディとオケがちょっと離れています。オケは沈んで行くけどメロは浮かんでくるというのは意識しました。

ー何かしらマインドの変化があったから奥へ行ったとも考えられると思うんですが、その辺はどう感じています?

日置:確かに前回から今回の間で、僕自身にいろいろなことが起きたのはあります。それを曲にしようとは一切思わなかったんですけど、僕は起きたことをメンバーに話すので、みんないろいろ知っている状態でスタジオに入っているんですよね。だから、できた曲が自分の体験と結びついているなという感覚はあります。

ー1曲1曲にストーリーがあるんですね。そうして完成した曲をライブで披露する際、意識していることはありますか?

日置:ライブでは自分の感じた部分を切り離しています。僕らは曲にどういうエピソードがあろうが、音楽的にカッコ良ければ全てOKだと思っているので、ライブではリズム隊も含め全体のグルーヴと僕らが一番気持ちいい状態にすることをすごく意識しています。

ーそうじゃないとお客さんも気持ち良くならないですよね

日置:自分たちが気持ちいい=(イコール)その時のグルーヴが噛み合っているということなので、最後までその気持ちいい状態を一枚の幕越しにお客さんに見せるイメージです。お客さんと自分たちは一切干渉したくないし、ライブも作品として作り上げたものをただ見せたいと思っています。

ーライブで自分たちの作り上げたアート作品を見せたいということですか?

日置:カッコいい言い方をすると“彫刻”みたいな感じですね。本当に細部まで自分たちでこだわって削って出来上がったものを見せたい。その場で削っていくんじゃなくて、スタジオで全て削って完成した状態のものを持っていく。その時々のモードがあるので毎回違うライブには絶対になるんですけど、ちゃんと自分たちの中で完成したものを作って、それを見せたいですね。

ーそのライブが12月10日に池下CLUB UPSETで行われます。ワンマンなので曲数も多くなりますよね

日置:そうなんですよ。15、6曲ぐらいやる予定です。UPSETは照明もキレイなので表現しやすいし、やってみたいなと思っていました。かなりの挑戦ですけど(笑)。

ー演出も考えています?

日置:まだ考え中ですけど、会場装飾をしたいなとは思っています。実はその後にアフターパーティーもやるんです。ステージ上では表現することしかできないですけど、アフターパーティーではライブに来てくれた人と話もしたいし、自分たちの好きな音楽を流して楽しみたくて。名古屋にそういう場所を増やしたいという意味でやるのもあります。

ーなるほど。そういうフランクに接する場所って名古屋は少ないかもしれないですね。そう行った場所を増やしていくためにも、今後自分たちがシーンを引っ張っていかなければという思いはあります?

日置:自分たちのスタンスを保って進んでいけば、自ずと名古屋にシーンが生まれると思いますし、そうならなきゃいけないかなとは思っています。何より名古屋が好きなので名古屋で続けたいんですけど、そこにこだわる必要はないとも思っていて、いろんな所へ行って戦って名古屋に還元したいですね。各地で繋がったバンドを名古屋に呼ぶことで、名古屋にそういうシーンが少しずつでもできていけばいいなと思っています。

ーなるほど。いま自分たちの音楽を広めるためにしていることがあれば教えてください

日置:来年はもうちょっとコンスタントに自分たち主導で曲を出していきたいなと思っています。まとまった一枚の作品を作るのも大事ですけど、そこへ向けてコンスタントに配信で曲を出すこともやりたいですね。

ーちなみに、東京へ行こうとは考えたことないですか?

日置:東京に住んでいるのと住んでいないのとでは、大きな差が出るとは思いますが、そこを差し引いてでも名古屋でやらないと、自分たちの音楽は作れない気がするんですよ。生活と音楽がちゃんと結びついているから音楽ができるのかなと。

ー生活と音楽が密接に繋がっていることが重要なんですね。The Skateboard Kidsのサウンドはライブハウスだけじゃなくクラブでもいけると思うんですが、イベントなどはされないんですか?

日置:やってみたいとは思っています。実は来年、クラブのイベントが少し決まっていて。今年も東京で何本かイベントに呼んでもらったんですが、ライブハウスでの反応と真逆というか、僕らの音でもかなり踊ってくれるんですよ。そこからまだクロスオーバーしていないんで、今後はそれができるようにしたいなと思っています。

ークラブで捕まえたお客さんがライブにも足を運ぶという流れができるといいですよね。そればかりも違うとは思いますが…

日置:そうですね。自分たちの表現をもっといろんなところで出したいんですけど、縮小してまで出したいわけではないです。できるだけ100%の状態で出したいので、自分たちが思う100%にならないのなら、やらなくてもいいと思っています。そこにはこだわりたいですね。基本的には自分たちが今本当にやりたいことやできることを突き詰めて、それを自分たちの許容できる範囲でどうやって広めて行くかかなと思っています。

ーこだわりを捨ててしまったら意味がないですからね。では最後に来年の抱負をお願いします

日置:アルバムは8月には作り終えているので、次の曲もほとんど出来上がってきています。ワンマンでも新曲をやる予定ですけど、来年は曲をもっとスピードを持ってどんどん出しながら、名古屋でイベントをやりたいなと思っています。ワンマンもやりたいですが、それ以上に自分たちが各地で出会ったまだ名古屋に来たことのないカッコいいバンドを呼びたいなと。あと、僕らの好きな音楽を流してみんなで遊ぶようなちょっとしたパーティーもやりたいですね。2ヶ月に一回や季節ごとになるのかは分からないけど、誰でも気軽にふらっと来られる場所を作って、少しずつ僕らを知ってくれる人を増やしていきたいですね。

The Skateboard Kids『Dreamend』Music Video

■リリース情報

『ExExperience』
Mini Album
2017.10.18 発売
1,800円(tax in)

■LIVE情報
“ExExperience” Release One Man Show
12月10日(日) 名古屋CLUB UPSET
※21:00よりLIVERARY officeにてAfter Party開催

■オフィシャルWEB
http://theskateboardkids.tumblr.com/

■プロフィール
2015年2月に結成。直後にデモ集『Champaul』をリリース。同年8月にはCD&カセットテープ&配信(Bandcamp)の3形態にてデモ集『Spiritus』をリリース。会場限定カセットテープは完売し、配信では海外からのオーダーも受け、収録曲『Somewhere』はアメリカのラジオ(DKFM)にてオンエアされるなどの反響を得る。2016年11月23日に、toeの美濃氏をエンジニアに迎えた1stアルバム『NEWTOPIA』をリリース。そして、2017年10月18日に2ndミニアルバム『ExExperience』をリリースした。

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