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ライター ツボイ

2016.11.7

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1stフルアバム『I』でT/ssueが表現する“らしさ”

「事実にさらっと触れたり、一歩引いた目線で詞を書くことが多いです(曽根)」

初の全国流通音源『White』から1年、1stフルアルバム『I』をリリースしたT/ssue。日々過ごす中で誰もが感じる思いに、そっと寄りそう優しい曲が収録されている今作について、T/ssueの曽根一朗(Vo/Gt)、花岡 直(Gt)、岩田陽平(Dr)の3人に話を聞いた。

―まずは結成のいきさつからお聞きしてもいいですか?

曽根一朗(Vo/Gt): 僕が高校の同級生だったベースの大地(小澤)と一緒に始めた前身バンドが始まりです。

岩田陽平(Dr): そもそもメンバー全員同じ大学の同じサークルで友達でした。曽根のバンドのドラムが辞めたので僕が加入したんですが、1年で解散したんです。

曽根: 少し期間が空いてから、もう一度チェレンジしてみようと思いサークルのみんなに声をかけて、直(花岡)が加わりました。

―それがT/ssueの始まりなんですね。そもそもバンド名のT/ssueには、どのような意味があるんですか?

曽根: メンバーと僕の部屋でバンド名を考えていたんですが、なかなか決まらなくて。たまたま目に入ったティッシュ箱に書いてあった“tissue”という文字を見て、「これにしよう!」と(笑)。

岩田: “i”を“/(スラッシュ)”に変えればいいかなぐらいのノリで(笑)。

曽根: もともと読みづらいバンド名にしたいとは思っていたので、スラッシュがいいよねとなりました。

花岡 直(Gt): でも今思うと、スラッシュを入れたことでツイッターでタグ付けできなかったり、バンドを“T”と“ssue”の2つに分けられたりなどの弊害も(笑)。

―よくスラッシュで分けるからね(笑)。そして、今日(10月5日)に1stフルアルバム『I(ワン)』がリリースとなりました! 作品としては1年ぶりのリリースとなりますが、今の心境はいかがですか?

曽根: 良いですね。アルバムのために無理やり作った曲がないので、全曲自信をもって届けられる内容になっています。

―タイトルの『I(ワン)』は、「アイ」と読むこともできます。ダブルミーニングの要素もあります?

曽根: もともと意味を持たせるために付けたわけではないんですが、1番初めという「ワン」の意味もありつつ、収録曲が全体的に優しめなので、「アイ」という意味もあってもいいかなぐらいです。

―その今作にはどのような思いが込められているのでしょうか?

曽根: 曲を書く時に、「僕はこう思っているんだ」とぶつけるのではなく、事実にさらっと触れたり、一歩引いた目線で書くことが多いです。もちろん思っていることを伝える部分もありますが、一人分の人生を書くだけでは足りないのではと。だから、いろいろなことについて書いていきたいと思っています。

―収録曲の『スカート』は以前からある曲ですが、どうしてこのタイミングでしかも1曲目にしたんですか?

岩田: 『スカート』が入っていたアルバム『An Apple』は名古屋限定でリリースしていたのもあり、もう手に入らないんです。でも聴きたいというお客さんがたくさんいたから、入れることにしました。

曽根: 1曲目にしたのは、T/ssueの代表曲でもありますので、自己紹介の意味も込めてです。

―なるほど。ちなみに、今作の中で1番新しい曲は何でしょうか?

岩田: 『あ』ですね。

―その『あ』ですが、思いきったタイトルですよね

曽根: 詞を書いていくうちに、この曲は『あ』がいいなと思ったのと、『あ』だけだと見た人が「何だろう?」って思うんじゃないかなと思ったんです。

花岡: 最初は俺らも「あ?」ってなりましたからね(笑)。

岩田: 遊び心のあるタイトルだと思いますが、曲はちゃんとしているんですよ(笑)。

―確かに興味は抱きますよね。そして2曲目の『12HR』ですが、これは曽根さんの経験が元になっています?

曽根: 『12HR』は自分のことを歌ったわけではなく、こういう状況があるんじゃないかなというのを歌いたかったのと、いじめが原因で自殺したというニュースを観て、こういう曲は書けないけど、事実にさらっと触れることはできるのかなと思って書いた曲です。

―先ほどもさらっと触れるとおしゃっていましたが、深く入り込むのではなく、さらっ触れる感覚で詞を書いているんですね

曽根: 誰でも聴ける曲ということはそういうことだと思うんです。例えば、この曲は失恋した時に聴く曲ですというのではなく、どんな状況でも聴ける音楽というのは、さらっと事実に触れるぐらいでいいんじゃないかと思うんですよ。

―曽根さんの詞は分かりやすさがありますよね。そういう意味で、個人的には『銀河鉄道』が好きですね

曽根: この曲はいいですよね。僕もそう思います。『銀河鉄道』は睡眠について歌った曲なんですが、絵本のようなタッチで詞を書きたいなと思って、それに合わせたサウンドで作っていったらアコースティックな曲になりました。

花岡: 初めてアコギでレコーディングしたんですよ。

―花岡さんにとって挑戦した曲でもあるんですね。今作で大変だった曲は何ですか?

岩田: 5曲目の『重力シンパシー』ですね。今までにないシティポップのような曲なので、イチから練習したのもあって大変でした。

花岡: 確かに、この曲に関しては勉強から始めたよね。

岩田: そのおかげで一番気に入っていますし、思い入れもあります。でも押し曲ですと言われたら勘違いされそうだから、あんまり言えない(笑)。

―確かに(笑)。初のフルアルバムとして流れにもこだわったのかなと思いましたが、曲順はどう決められたんですか?

岩田: 今までも前作の『White』もみんなで曲順を決めていたんですが、今回は曽根がこれっという曲順を持ってきました。その順番で改めて聴いて、これが一番いいんじゃないかとなったんです。今回は口を出さなかったですね。

―曽根さんはどうしてこの曲順にしたんですか?

曽根: 『tomorrow ~ぼくは明日、昨日のきみと~』が自分たちらしい曲だったので、『重力シンパシー』『銀河鉄道』『とけない魔法』あたりで違う感じを出して区切って、また戻す意味を込めたかったので、この順番にしました。 

―なるほど。最後は『Re collection』ですが、この曲も以前からある曲で、T/ssueらしい代表曲。MVも公開されていますよね

岩田: 『Re collection』は曽根のゴリ押しがすごかったんです(笑)。絶対にMV撮りたいと。

曽根: MVの撮影場所は僕の生まれた街です。この曲は故郷で撮りたいと思っていました。すごくいい歌ですし、自分自身のことを歌っていることもあるので、MVを撮りたいと思って押させてもらいました。

―そして11月からツアーが始まります。どのようなツアーにしたいですか?

曽根: 最近になってようやくライブに対する気持ちが出来あがってきているので、今ワクワクしています。

花岡: 早く『I』の曲をライブで披露したいなという気持ちです。

岩田: やっと新しい作品をリリースできたので、新しい曲を聴いたお客さんの反応も楽しみだし、セットリストもいろいろなことができるんじゃないかと思っています。

―ライブが楽しみですね。では、最後に今後やりたいことをお一人ずつ教えてください

岩田: バンドを始めた頃からずっと言っているんですが、バンドが売れたらバラエティに出たいんですよ。

曽根: 出た出た(笑)。

岩田: お笑い系の深夜番組に呼ばれるような人になりたいんですよね。そこから僕を知った人に、「この人って元々音楽をやっている人だったんだ」と言われたいです。

花岡: 超個人的ですが、自分モデルのギターを1本作りたいですね。布袋さんのように、一生このモデルみたいな1本が欲しいんですよ。

曽根: 僕はいろいろな表現をしたいですね。今はギター、ドラム、ベースという構成ですが、もっといろいろな楽器を使ったり、EDMやストリングスも取り入れたりして、いろいろな表現ができるようになりたいです。いろいろな曲を作れるようになりたいですね。

T/ssue『Re Collection』MV

■リリース情報

『I』
1st Full Album
2016.10.5発売
2130円(+tax)

■LIVE情報
T/ssue「I」Release Tour

11月03(木) 名古屋RAD HALL  
11月05(土) 浜松G-SIDE
11月06(日) 千葉LOOK
11月18(金) 神戸太陽と虎
11月19(土) 岡山CRAZYMAMA 2ndRoom
11月20(日) 広島BORDER
12月03(土) 四日市CLUB CHAOS
12月17(土) 郡山#9
12月18(日) 仙台 enn3rd

T/ssue「I」Release Tour FINAL
12月23日(金・祝) 心斎橋Pangea
12月25日(日) 渋谷O-crest
2017年1月6日(土) 名古屋CLUB QUATTRO

■オフィシャルHP
http://tissue.radcreation.jp/

■プロフィール
曽根一朗(Vo/Gt)、小澤大地(Ba/Cho)、花岡 直(Gt)、岩田陽平(Dr)により2013年に結成、平均年齢23歳の名古屋出身「次世代草食系男子4人組ロックバンド」。2015年3月タワーレコード名古屋パルコ店限定で発売した『An Apple』は、新人として異例の1店舗500枚以上のセールスを記録。満を持して同年10月に全国流通音源『White』をリリース。その後、Eggs主宰「エグサポ」の第一弾アーティストとしてバンド史上最高のMVを制作するべくクラウドファンディングを展開し見事に達成する。そのファンと共に作りあげた『2次元ノート』MVを公開。そして、2016年10月5日に1stフルアルバム『I』をリリースした。

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