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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.9.16

『アオキハルヘ』に詰め込んだ現在のWOMCADOLEの熱量

「僕、生々しいのが好きなんですよ。コイツのことを歌ってるんやというのが分かる裸の歌が好きやから、全部さらけ出しています(樋口)」

意志や感情を剥き出しにして歌う滋賀の4ピースバンド WOMCADOLEが、4曲入りシングル『アオキハルヘ』をリリースした。楽曲の基盤を作る樋口侑希(Vo/Gt)の熱量そのまま、さらにメンバーの手によって爆発させた楽曲が収録されている。そんな今の彼らの熱が詰まった今作について、メンバー全員に話を訊いた。

取材・文 坪井

ーまずはWOMCADOLEについてお聞きしたいと思います。バンド結成からこれまでを簡潔にお願いします

樋口侑希(Vo/Gt):ドラクエのようにメンバーが集まり、2011年に結成しました。一昨年に活動休止しましたが、黒野滉大という末っ子ベーシストを迎えて最強のロックバンドWOMCADOLE誕生!今の4人になって1年2ヶ月になります。

古澤徳之(Gt):ベースの黒野滉大が加入してから、会場限定でシングル『ワンダー/おもちゃの兵隊』をリリースし、その後に流通盤の2ndミニアルバム『15cmの行方』をリリースして、今回1stシングル『アオキハルヘ』を発売しました。

ーその1stシングル『アオキハルヘ』ですが、なぜタイトルをあえてカタカナにされたんですか?

樋口:日本語って漢字にしちゃうとどうしても漢字の意味に引っ張られちゃうので、人それぞれで捉えてほしいという思いを込めてカタカナにしました。

ーなるほど。歌詞は樋口さんの青春を思い出しながら書かれました?

樋口:初恋の娘のことを思い出しながら書いた曲なんですけど、ただの思い出話にはしたくなくて。自分について歌った曲だけど、一番応援したかったのは自分自身やったのかなと。自分自身のど真ん中を殴れない歌は人のど真ん中を貫けへん。そういう意味で一番熱量のある曲に仕上がっています。

ーこの曲はキャッチーな仕上がりですが、今作は曲のバリエーションに富んでいるなと思います。そもそも曲はどのように作られているんですか?

樋口:基盤は僕が作りますが、曲中で喧嘩というか己の楽器でバンバン殴り合って生まれるのがWOMCADOLEの曲だと思うので、今回のシングルは今まで以上に殴り合ってできたのではないかと思っています。

安田吉希(Dr):この4人になってから1年2ヶ月を経て今4曲が出る。その1年2ヶ月の間にプライベートも含めて培った信頼関係があるからこそ、楽器で主張し合えると思っています。

古澤:僕は作り込むほど素直な音が出せなくなるし、直感で出て来たフレーズや感情を全部音に込めたいので、樋口の持ってきたデモをただ聴いて自分の頭の中でパッと浮かんだリフを出しています。ただ、樋口からこういうリフがほしいという時もあるので、それは汲み取りながら作ります。最終的にそれが一番いいリフになるので、そういうお互いがお互いを認め合える仲になったと思います。今回はその仲で生まれた4曲ですね。

黒野滉大(Ba):僕は割と練るタイプで、みんなが持ってきたギターリフやドラムのフレーズを聴いてメロディの隙間やギターリフの隙間を埋めています。喧嘩でいうならカウンターを入れる感じですね。

樋口:作った瞬間が一番温度があると思うので、それを崩さないのがバンドの良さかなと。曲を作った瞬間の熱量をそのまま出せるのが、WOMCADOLEの良さだと思いますね。

安田:僕らメロには口出さないですしね。構成やアレンジは結構詰めるんですが、メロに一番重きを置いているので、持って来たメロに対して楽器隊がどうしようかと考えています。

ーその熱量が影響しているのか、WOMCADOLEの歌詞は距離感が近いですよね

樋口:僕、生々しいのが好きなんですよ。コイツのことを歌ってるんやというのが分かる裸の歌が好きやから、全部さらけ出しています。

古澤:そもそもWOMCADOLE自体もそうですが、このシングル4曲をひっくるめて言うと葛藤かなと思うんですよ。もがくというか、そういう意味合いがあるのかなと思いますね。

安田:確かに、ボーカルの彼が一番もがいています(笑)。

樋口:そう、日々(笑)。

ー(笑)。葛藤というより怒りを感じる曲『人間なんです』には舌打ちが入っていますが、自然に出たものなんですか?それとも入れようと思って?

樋口:僕は○○に似てると言われるのがめっちゃ嫌いなんですよ。唯一無二でいたいので。人からそう言われるのは嫌だなと腹を立てながら詞を書いたから、舌打ちがしたくなったんです。

古澤:舌打ちはデモを持って来た時から入っていたよね。

安田:マジで考えてへんもんな。思ったものをそのままバンって出すタイプやん。多分小細工ができない人やと思うんですよ。

樋口:そう、出したい時に出しちゃうんです。

ーそう言う意味では、次の曲『69』もその時の気持ちをそのまま書いていますよね

樋口:そうです。

古澤:この曲は快楽です。

樋口:その行為の後に書きました(笑)。

一同:爆笑

樋口:そういうことなんです。そういう時にこそ歌詞が出てくるんですよ。

ー歌詞はそういう何かをした後に出てくることが多いと?

樋口:『69』と『アオキハルヘ』は全く別物の感じ方ですけどそうですね。『69』はその時の快楽の感想文みたいな歌詞ですが、『アオキハルヘ』は昔実際にあったことを思い出して書きました。思い出になってからでは遅かったんやなということに気付いて、これはまだ思い出になっていない人に届けなあかんと思って書いたので全然違います。

ーなるほど。エレキで弾き語りしている『繭』は、内に閉じこもって溜めている感じを受けました

樋口:この4曲の中で作った時に一番感情がグロテスクだったと思います。『人間なんです』や『69』は分かりやすい苛立ちで作ったんですが、この曲に関しては、そのことについて考えると爆発したくなる。だから人のリズムで歌えなくて。でもシングルにどうしても弾き語りの曲を入れたかったので、一人でギターを歪ませて歌いました。この曲名にしたのは、閉じこもった状態で出さないと作品にはならないと思ったからです。この感情を自分でぐるぐるにして、ようやく歌にできた。糸がなければ作品にもならないし、多分存在しなかったと思うんですよ。

ーこの曲に関してはみんなでやるよりも一人の方がいいという結論に至ったということですね

安田:曲としてそれが正解であればその形でいいという感じですね。

ー4曲でタイトルが『アオキハルヘ』となっていますが、このタイトルにしたのはこの曲に一番思い入れがあるからですか?

古澤:『人間なんです』『69』『繭』の3曲はシングルに入れたいという話になっていたんですが、最後に樋口が持ってきた『アオキハルヘ』を聴いたら、これしかないとなったんです。『アオキハルヘ』を自分と重ねて聴いて、みんな涙目になったもんな。

安田:あれはエモかったな。

古澤:すごく感情があらわになったので表題にしたいなとなったんです。シングルは2、3曲が多い感じなんですけど、今回4曲収録したのは自分らの中で捨てられない4曲だからです。

樋口:4曲を飛ばさず聴いて、また『アオキハルヘ』へ戻って聴いてほしいですね。4曲を通して聴いた後に『アオキハルヘ』を聴いたら、違った印象に聴こえたし、説得力が増すと思うんですよね。

ーそんな4曲収録『アオキハルヘ』のツアーが行われますが、WOMCADOLEと言えばやっぱりライブが主戦場ですよね

安田:ライブは戦場です。俺が一番かっこいいという人が集まっているので。

古澤:よく激情と言われますが、ライブに対しての熱量は実はあまり考えてなくて、素直にやっているだけなんですよ。絶対ここで前に出てやるというより、体が勝手に動いて自分の中の気持ちを露わにしたらこうなったというライブなんです。黒野が入る前はそんなバンドではなかったんですけど、自分らが歳を重ねた事と、いろんなことがあったのも踏まえて、ライブや音楽への情が強くなって今のスタンスがあるのかなと思います。

ーそういうことなんですね。当ウェブサイトでも何度かライブレポをさせていただいていますが、名古屋には結構なペースで来られていますよね

古澤:月に1、2回のペースで来させていただいています。サーキットやイベントがある度に呼んでいただけるので、とてもありがたいです。滋賀が一番、二番目に名古屋、三番目に京都という感じです。

ー今回はどんなツアーにしたいですか?

樋口:ライブも思い出になっちまってから気づかれるのは嫌なので、昨日ライブやったんですか?と思われるのも嫌やし、その場に来て殴り合えばいいんですよ。ネチネチ言わんと殴り合って泣きながら抱き合う。まさに青春っす。もうつべこべ言わずライブに来て爆発してほしいですね。

WOMCADOLE 『アオキハルへ』 Music Video

■リリース情報

『アオキハルヘ』
1st Single
2017.9.6 発売
1,296円(tax in)

■LIVE情報
俺達のアオキハルヘツアー
09月16日(土) 広島 HIROSHIMA 4.14
09月17日(日) 福岡 天神graf
09月30日(土) 愛知 名古屋APOLLO BASE
10月01日(日) 滋賀 B-FLAT
10月15日(日) 東京 渋谷TSUTAYA O-Crest
11月10日(金) 京都 KYOTO MUSE
11月22日(水) 東京 渋谷TSUTAYA O-WEST

■オフィシャルWEB
https://womcadole.futureartist.net

■プロフィール
樋口侑希(Vo/Gt)、古澤徳之(Gt/Cho)、黒野滉大(Ba)、安田吉希(Dr)の4人からなる滋賀発のロックバンド。2011年結成。2015年8月に全国流通盤『ワタシノハナシ』をリリースするが、同年メンバーの脱退により突然のバンド活動休止。2016年7月1日、ベーシストに黒野滉大を迎え、バンド活動再開。完全会場限定シングル『ワンダー/オモチャの兵隊』を携えてライブ活動も再開する。2017年1月11日にリリースした2ndミニアルバム『15cmの行方』は、TOWER RECORDSがレコメンドする「タワレコメン」に選出。リリースツアー「俺らは生きているんだツアー」は、バンドのホーム滋賀B-FALTワンマン公演、ファイナルの東京下北沢SHELTERワンマン公演などソールドアウト公演を連発。2017年の夏、多くのサーキットや夏フェスに出演し、自主企画「瀧昇」の7月30日大阪2ndLINEワンマン公演をソールドアウトさせる。9月5日に初となるシングル『アオキハルヘ』をリリースし、9月より全国5箇所の対バンツアー、「俺達のアオキハルヘツアー」を行う。

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