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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.4.25

1stシングル『99.9』で引き出したXmas Eileenというバンドの面白さ

「こいつら何なんだろ?と思わせる曲になったかなと思いますね(Vo.右)」

昨年数々の大型フェスやサーキットイベントに出演し、8月にはメジャー1stアルバム『ONLY THE BEGINNING』をリリースしたXmas Eileen。確実に知名度を上げる中、4月19日に1stシングル『99.9』をリリース。サビのキャッチーさが光るポップな中にも、ラップやラウドなど彼ららしさもしっかり詰まった楽曲に仕上がっている。このバンドの面白さを引き出したシングルについて、Vo.右とGt.に話を訊いた。

取材・文 坪井

—インタビューさせていただくのは1年ぶり(2016年4月)です。この間に、大型フェスやイベントに出演されて認知度も上がってきていると思いますが、そこはどう感じられています?

Vo.右:もちろんまだまだ頑張らないとだめなんですけど、少しずつですがライブの動員も増えてきたのでうれしいですね。

—注目度も上がる中、4月19日に1stシングル『99.9』リリースされます。100ではないといところに意味があると思うのですが、込められている思いから教えていただけますか?

Vo.右:実はメンバーも知らないんですけど、本当は“99.9>100”というタイトルも考えていたんです。でも、どう読んだらいいんだよ!というのもあって、“99.9”だけにしました。でも、僕の中で込めている思いはそれなんです。100より99.9の方が強い。未完成の方が強いということ。開き直る99.9じゃなくて、ちゃんとこっちに向かっている99.9がすごく強いものだということですね。

—サウンドはポップさがあって、サビはキャッチーでどこかキラキラした感じに仕上がっていますね

Vo.右:リリースが4月なので煌びやかな曲にしたいなと。本当にそれだけを意識して作りました。ポップにしたかったのではなく、煌びやかにしたかったんですよね。僕らみたいな感じのヤツが煌びやかな曲を歌うのは面白いかなと。

—狙いは煌びやかなんですね。でもヘヴィな部分もラップもしっかりあってXmas Eileenらしさも出ているなと思います

Vo.右:僕の中ではそこまでポップだと思ってなかったんですけど、レコーディングの時にサビがすごくポップだと周りから言われたので、2番のラップを元々作っていたものとは違うかなり高速のラップにしました。サビはすごくポップでも、アンダーグラウンドテイストというか自分たちがやってきたことを守りたかったので。それによって生まれるアンバランスさがXmas Eileenらしさかなとも思いますね。

—いろいろな側面を見せられるのがXmas Eileenらしさかなと思います。その今作の構成について、Gt.さんはどうお考えです?

Gt.:ずっとマイナーなフレーズで進んでいって、サビで一気にバンっとメジャーな進行になるんですが、それはサウンドプロデュースをしていただいた大島こうすけさんから教えていただいた部分もあります。ピアノの音を入れるとキラキラした感じが出るからギターは抑えてなど、初めて第三者の意見をいただいたんですが、思っていた以上にサビでバッと切り開くような歌になったので良かったですね。

—大島さんは原曲に細かな音をプラスされた感じなんですか?

Gt.:初めて会って話をさせてもらった時に、僕たちのやりたいことをすごく汲み取ってくれました。そこに自分のテイストを入れて「Xmas Eileenぽさを引き出します」とおっしゃってくれて。すごく貴重で今後の僕たちのスキルアップになるなと思いましたね。

Vo.右:自分たちが持っていったものを劇的に改造されたわけではないですし、本当に味付けだけしていただきました。レコーディングの時に楽譜があったのはびっくりしたけど。

Gt.:僕ら誰も楽譜を読めないんですよ(笑)。

—(笑)。今後のみなさんの曲作りに影響を与える1曲になりそうですね

Vo.右:この曲ができたことによって、作り癖みたいなものができたとは思いますね。大島さんとやって思ったんですけど、自分たちが狙っているバンドのスタイルって、ものすごく難しいラインだったことが分かりました。

—難しいラインとは?具体的に教えていただけますか?

Vo.右:アンダーグラウンドな空気は持ったまま、すごくメジャーな雰囲気を出すのって本当に難しいと思うんです。どっちかに完全に振り切ったものを作れと言われたほうが楽にやれると思うんですが、自分たちのやりたいことはおそらくそのどっちでもない。僕たちはそのどっちでもない何かを模索しながらやってきたんだなと思って。そういう意味でこの曲は、何なんだろう?と思わすのに成功したかなと思います。仮面だし、どのようなキャリアがあって、何を聴いてこの曲になっていて、ラップを聴く限りスクール上がりでもないし、サビは聴きやすくて歌詞を見たらちゃんと人の心に訴えるようなことも言ってる。こいつら何なんだろ?と思わせる曲になったかなと思いますね。

—Xmas Eileenというバンドに興味を持つ入り口的な曲にもなりそうですね。次の『Are You Free?』ですが、<行こう向こうへ>と自分に問いかけているような曲ですね

Vo.右:僕らにはコンポーザーが2人いるんですけど、この曲に関しては僕が歌詞を書いてサビは作ったけど、ほぼコンポーザーの1人に任せたので、どうやってこの曲ができたのかはあまり覚えてないんですよ(笑)。

—歌詞はどういう背景から生まれたんですか?

Vo.右:曲の仮メロディを作っている時に、僕が「Are You Free?」って言ってたんですよね。じゃあそこからどう作っていこうかと。僕にはこのパターンと明確にこういうことを歌いたいと歌詞ができていって、最後までタイトルが決まらない2パターンがあるんですよ。

—『Are You Free?』は出てきた言葉の流れに乗って作られた曲なんですね。3曲目の『Growing Crime』は、海外ドラマ『リゾーリ&アイルズサード・シーズン』のエンディングテーマですが、こちらは書き下ろしなんですよね

Vo.右:海外のクライムサスペンスドラマのエンディングで、特に指定もなく自由に作っていいと言われたので、絶対他のアーティストが作れないような曲にしてやると…。

Gt.:でも、結局レコーディングする時にサビまで何十秒にしてくださいみたいな縛りがあって。あららみたいな。

Vo.右:そう。どうしようとなって、めちゃくちゃ苦労しましたけど、この曲がこの3曲の中では1番僕たちっぽいんじゃないですか。

Gt.:ギターもやりたいことを全部詰めましたし。こういう曲はみんな得意ですね。

Vo.右:あと、海外ドラマなので全編英語詞にしようかと一瞬考えたんですけど、それをやっちゃうと僕たちじゃないしと思って結局やめました。

—海外ドラマとはいえ、全編英語詞にすると誰でもいいとなっちゃいますよね

Vo.右:本当にそうなんですよ。誰でも一緒だったなという曲は避けたかったので、珍しいパターンの曲を持っていこうとは思っていました。ドラマが僕たちを選んでくれたことに対して、僕たちなりの誠意を見せたつもりです。気に入ってくださったと思うので良かったなと思います。

—そうじゃないと使わないですしね。さらに今作には、リミックス曲が3曲入っています。その1曲目『NANANA』をリミックスされているNAOtheLAIZAさんはどのような繋がりがあるんですか?

Vo.右:彼は昔から仲のいいヒップホップのトラックメーカーですね。彼は、僕も昔から仲のいいDOBERMAN INFINITYの曲を今も作っているし、EMI MARIAさんのプロデューサーもしています。昔から彼の作ったトラックに僕がラップを乗っけたりする関係だったので、このタイミングで一緒にやりたいなと思ってお願いしました。僕らは今までドメジャー、ドアンダーグラウンドなどいろいろな人たちとずっと一緒の空間で遊んでいたので、そういう部分をこれから少しずつ出していって、Xmas Eileenってこういう人たちとも繋がりがあるんだというのを見せていけたら面白いなと思っています。

—そして、今作の初回盤にはDVDも付いているんですよね

Vo.右:つまらないコントが入っています(笑)。いや、力作です。

Gt.:1番力を入れましたね。

Vo.右:ライブ映像もあるんですが、コントをぜひ見ていただきたい。強烈なコントがパフォーマーさんを中心に台本なしでやってますので。

Gt.:前日の夜中に電話が掛かってきて、ちょっと打ち合わせしましたけどね(笑)。

Vo.右:(笑)。僕たちって写真だけ見たらトレンチコートに仮面だから、んっ?てなるだろうし、曲を聴いてもパッと見が仮面なんで何だろう?となる。でも、トークさせたら面白かったりするから、トーク、ライブ、写真、曲といういろんなものを立体的に見せていきたいよねという話をしていて。だからDVDのコントも僕たちの中では1曲作ったぐらいのエネルギーでやってます。

—それは見たいですね。ちなみに、パフォーマーさんは絵も描かれていますよね

Vo.右:そうなんですよ。すごく上手で。LINEスタンプも描いてます。すごく絵が上手な人なので、何か描いたら?って言ったら、いつの間にか似顔絵が始まっていたという。

Gt.:音楽よりも真剣にやってます(笑)。

—みなさん多彩ですね。そんなみなさんに会えるのがライブです。ツアーがありますし、名古屋だとSAKAE SP-RINGにも出演されます。名古屋のお客さんはいかがですか?

Gt.:前のツアーから一気に変わったなと思いました。今までは掴みにくさもあったんですけど、なんだかんだ初期の頃から一番ライブとかに来てくれたのも東海地方の人で。やっとツーマンやワンマンで来れるようになって、一気に客層が広がったなというのは感じました。

Vo.右:もちろんまだZepp NagoyaをSOLD OUTできるレベルではないんですけど、名古屋でワンマンができるようになったのはすごくありがたいなと思います。たぶんこのバンドって、ワンマンでこそ真価を発揮するバンドだと思うんですよね。だから、初めて名古屋でワンマンライブをするのがすごく楽しみです。

—ワンマンならではの演出やセットリストもありますから楽しみですね

Vo.右:舞台演出も最近凝りだしてきてるんです。お立ち台もちゃんと自分たち用に3台作ったり、照明もいろんなことを凝りだしていて。せっかくのワンマンなのでもっと突き詰めてやっていきたいですね。

—ちなみにDVDに収録されているようなコントも考えられています?

Gt.:それは内緒です。お客さんも入れて動画も撮れたらなとは思ってますけど、そこはパフォーマーさんのモチベーションもあるので。みんなが楽しめるようなことを考えていますので、ぜひライブに来てもらえたらと思います。

—すごく楽しみにしています。では最後に、そのライブへ来てくれるファンへ向けてメッセージをお願いします

Gt.:今回シングルなので、曲数が一気に増えるわけではないんですが、このワンマンツアーを回ってアルバムに繋がっていくと思うので、今の一番最高な僕たちをお見せできる集大成になると思います。最後は大阪のなんばHatchなんですけど、どこかで遊べたらなと思うのでぜひライブに来てほしいです。

Vo.右:ちょうどバンドが結成して3年経つんですよ。3年間ガムシャラにやってきた今の集大成を見せて、あとは自分的には今本当にライブするために生きてるようなものなので、全ての基準がそこなんです。僕たちが賭けているものはそこにある。全部シリアスな空気にする気はないですが、身を削ってるものってどれほどの力が出のるかを観に来てもらいたいですね。

Xmas Eileen 99.9(ナインティナインポイントナイン)

■リリース情報

『99.9』
1st Single
2017.4.19発売
初回限定盤(CD+DVD) 1,980円(+tax)


通常盤(CD) 1480円(+tax)

■LIVE情報
Xmas Eileen「99.9」Tour 2017
5月12日(金) 宮城仙台HOOK
5月14日(日) 北海道札幌BESSIE HALL
6月09日(金) 福岡福岡DRUM SON
6月11日(日) 岡山岡山IMAGE
6月22日(木) 東京恵比寿LIQUID ROOM
6月23日(金) 愛知名古屋E.L.L
6月25日(日) 大阪なんばHatch

■オフィシャルHP
http://xmaseileen.com

■プロフィール
クリスマスの夜に集まり、2014年にライブデビュー。強い意志の元に集まったメンバーでバンド結成。個々の音楽性をぶつけ合うのではなく、皆が楽しめる音楽を追求していく中で、ラウド、メタル、ヒップホップ、レゲエ、EDM、ドラムンベースなど、様々なジャンルが混ざり合った結果現在の形のバンドが出来上がる。ステージメンバーはツインボーカル、パフォーマー、ギター、ドラム、DJの6人で全員がNO NAME(名前なし)。MV、グラフィックデザイン、コンポーザーなどを含め、全て自分達のチームで制作するクリエイター集団。2015年5月に1stミニアルバム『SORRY WHO AN I !?』をリリース。2016年4月の2ndミニアルバム『WORLD COUNTDOWN』を経て、同年8月に1stアルバム『ONLY THE BEGINNING』でメジャーデビュー。そのリリースツアーはSOLD OUTする会場が続出。今もっとも注目を集める“謎”多きバンド。

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