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ライター ツボイ

2018.10.6

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Yap!!! コラボレーションep『Bichrome』& 2ndミニアルバム『Monochrome』インタビュー

「Yap!!!の表現は音源とライブで変えていきたい」

コラボレーションep『Bichrome』と2ndミニアルバム『Monochrome』の2枚を、9月5日に同時リリースしたYap!!!。どちらも、今のYap!!!のやりたいことが詰まった作品に仕上がっている。コラボ作品を作るに至った理由から、今年再開したthe telephonesとの両立、さらには今後のYap!!!についてまで石毛輝に話を訊いた。

―9月5日にコラボレーションep『Bichrome』と2ndミニアルバム『Monochrome』の2枚を同時リリースしてから約1ヶ月になりますが、反響はいかがですか?

石毛輝(Vo/Gt/Syn/Pro): すごく良かったと言ってくれるだけでなく、俺とも一緒にやってよという話もありますので嬉しいですね。

―そう言われるのも、今回のコラボ作品がすごくいいからだと思います。どうしてコラボ作品を作ろうと思われたんですか?

石毛: ソロ名義でチルアウトやアンビエントといったまったりした音源を出しているんですけど、そこにラップや女性に歌ってもらうことを考えていたんです。それをソロでやるより、Yap!!!でやった方がより面白くなるんじゃないかと思って、その発想をYap!!!に落とし込もうと。それがきっかけです。そして、僕の好きなミュージシャンたちに声を掛けました。

―そのコラボ作品の1曲目『Summer time chill out with マナ&カナ』は、CHAIの楽曲に近い印象を持ちました

石毛: この作品の中で一番アレンジを考えた曲です。最初に僕がデモを二人に投げて、それに対してアイデアのやりとりを何度か繰り返しましたし、最後のサビのメロディ決めもかなり難航して、アレンジを3パターン出しました。そして、最終的に僕の家でセッションして形を作ったんです。原曲から大きく変わりましたし、CHAIのエッセンスがかなり入った曲になったと思います。

―歌詞も含め、らしい曲になっていると思います。ちなみに僕は、9mm Parabellum Bulletの菅原さんとBase Ball Bearの小出さんとの曲『Everyone let's go with 菅原卓郎×小出祐介』が好きです。このお二人のイメージにない楽曲で新鮮でした

石毛: (菅原)卓郎も小出くんもこんなにシンセが強い曲は歌ったことないと言っていたので、「よしっ!」と(笑)。個性の強い3人が集まるとぶつかり合うんだけど、みんなキャラ立ちしてる声を持っているからとてもかっこいいと思います。僕は9mmもベボベ(Base Ball Bear)も一度サポートギターをやっているんですが、サポートするとそのバンドをさらに好きになるんですよ。それもあって、今回声を掛けました。その男の友情的な気持ちを、ちょっと恥ずかしいけどそのまま歌詞にしました。

―歌詞の内容も声もシンセの音とマッチしていると思います。そして、『Happysad with Koji Nakamura』は、もはやナカコーさんの曲のようですね

石毛: やっぱり歌ってくれたのが大きいと思います。僕はナカコーさんの影響をとても強く受けていて、『Happysad with Koji Nakamura』を作った時にこの曲はナカコーさんだなと。真っ先にそう思ったので、ナカコーさんにアレンジをお願いしました。

―ナカコーさんからどういう風に料理されて戻ってきました?

石毛: ナカコーさんから「この曲はもう完成されているから、何をするかちょっと考える」と返事があって、その2、3日後に「こんな風に変えてみたよ」と戻ってきたものは、イントロがちょっと短くなったり、2Aのコード進行が少し変わっていたり、途中で間奏を挟んだりと、割と変わっていて(笑)。大胆に変えてきたなと思いつつも、さらに良くなっていたので、さすがナカコーさんだなと感動しました。

―曲を聴いて、お二人のコラボは相性がいいなと思いました。今回のようなコラボ作品は今後もぜひ継続してほしいと思うんですが、一緒にやってみたい人はいます?

石毛: 先輩と同期はもちろんやりたい方はたくさんいるのですが、また若手ともやりたいなと思っています。例えばTENDRE(テンダー)の太郎ちゃん(河原太郎)とコラボしたら面白そうだなというのはあります。ジャンルを気にせず自分が面白いと思ったミュージシャンの方と一緒にできたらいいなと思いますし、歌だけに限らず何かの楽器のスペシャリストもいいですね。面白いことができたらなと思っています。

―若手という点では、今注目度の高いDATS/yahyelのMONJOEさんと今作で一緒にやられていますよね

石毛: 彼とはよく飲みにも行く仲なんですよ。MONJOEとは、よく機材の話をします。彼はセンスのあるトラックメーカーでありミュージシャンだと思います。僕とMONJOEがこういうテーマで曲を作ろうとなると、MONJOEは今っぽいトラックを作るので、そこから刺激をもらいますし、逆に俺は少しだけ経験があるから細かいところを気にする作り方をしました。そういう交流は楽しいですね。あとこの曲はRyohuのラップが本当にいいんです。僕とMONJOEがどんなに良い曲を作ってもラップが良くなかったらダメなので。Ryohuが最高の仕事をしてくれました。

―お互いに刺激し合える交流っていいですね。次を楽しみにしています。そして、同時リリースの2ndミニアルバム『Monochrome』は今のYap!!!が詰まっているなと感じました

石毛: 今のYap!!!が持てるものを全てぶち込んでおこうというのがありました。

―その中で僕が一番好きなのは5曲目の『Game of romance』。特にシンセの音色が好きです。どこか懐かしさがあって…

石毛: ちょっと80's、90'sっぽさがありますし、先ほどの卓郎と小出くんとの曲とも通ずるところがある曲だと思います。僕はもともと洋楽育ちなんですけど、日本で例えるとTM Networkが近いかなと思います。

―実はその雰囲気を感じていました(笑)。シンセの音がなぜか心地いいんですよね

石毛: 好きな音色はほぼ決まっているんですけど、流行は気にしています。今海外で流行っている音色を研究しつつも、それをそのまま使っても面白くないから自分のフィルターを通す。それこそTM Networkみたいな。そういう日本ライクなものもあるので、そのバランスにすごく気をつけています。コテコテの海外音楽になりすぎないように。

―その音はTM Networkを聴いていた世代からは懐かしく感じ、今の若い世代にとっては新鮮に感じると思います

石毛: 90's初頭のデジタルシンセサイザーを使っているので、その感じはあると思います。いま海外の若手もその時代のシンセを使っている人が多いので、流行はそっちへ向かっているのかもしれません。リバイバルした上で今の感性が足されていく傾向にあると思います。

―ファッションも今90年代リバイバルが流行っていますので、音楽もその傾向があるのかもしれないですね。今回2枚同時にリリースされましたが、最初から決めていたんですか?

石毛: 最初、発売日をずらそうと考えていたんですけど、同時に出した方が一緒に聴いてもらえると思いましたし、タイトルも『Monochrome』は単色で、『Bichrome』はそれに1色足した2色という意味なので、同時に出す方がいいなと。一枚だけ聴くんじゃなくて二枚とも聴いてほしいので、バーンと出しました。

―比較もできていいですよね。先日the telephonesを再開されましたが、石毛さんの中でYap!!!との棲み分けをどのように考えられています?

石毛: まさに今考えているところです。the telephonesをこんなに早く再開すると思っていなかったのもあるんですけど、僕の中では別のバンドとして存在しているので、そんなに気にしていないですね。去年Yap!!!で1stミニアルバムを出した時、卓郎から「ダンスロックを解禁したんだね」と言われたんですけど、lovefilmでやらなかったダンスミュージックとロックを、より深く違ったアプローチでやってみようというのがYap!!!なので、コンセプトがthe telephonesとは違いますし、アプローチの仕方も違うので全然大丈夫かなと思っています。

―なるほど。今作でYap!!!として一つの形ができたと思うのですが、今後の方向性についてお聞きしてもいいですか?

石毛: 今回コラボレーションしたアーティストからすごく刺激をいただきました。ダンスロックで今回はやりましたけど、もっとFuture BassやSynthwaveといったダンスミュージックに寄せたり、クラブでかかるようなトラックを作ったりしても面白いかもと思いました。バンドという枠にとらわれず、より自由にやりたいですね。あと、Yap!!!はCDとライブを完全に分けてやるバンドになっています。the telephonesはCDもライブも同じ感じなんですけど、Yap!!!の表現は音源とライブで変えていきたいなと。それが、the telephonesとYap!!!の大きな違いかもしれません。

―今作の曲をライブで聴くのが楽しみです。今作のツアーが11月9日(金)から始まります。名古屋は12月2日(日)に池下のCLUB UPSET。どのようなライブにしたいですか?

石毛: 名古屋はTHE NOVEMBERSをゲストに迎えることが出来たのでとても楽しみです。今回のCDを聴いてくれた人は、コラボ曲をどうやるのかに興味があると思うんですけど、音源とライブは違うと考えているので、「ライブで聴くとこうなるんだ、超楽しい!」みたいな感じを表現していきたいですね。ぜひ音源で聴ける楽しさとライブで聴ける楽しさの両方を味わってほしいです。

―楽しみにしています。では最後に、そのライブへ向けてメッセージをお願いします

石毛: この2枚の作品をたくさん聴いて、ライブを楽しみにしていてほしいです。そして、THE NOVEMBERSの後に僕らの曲を聴くと、また違った聴こえ方がすると思っていて、例えば『Happysad』はより心に染みる感じになるだろうなと。そういう対バンならではの面白さを楽しみにしていてほしいですね。あと、the telephonesの頃から僕のことを知ってくれている人は、Yap!!!のライブも絶対に楽しいと思うので、ぜひライブに足を運んでください!

Yap!!!『Ahhh!!!』Music Video

Yap!!!『Summer time chill out with マナ&カナ』Music Video

■リリース情報

『Bichrome』
コラボレーションep
2018.9.5 発売
1,500円(+tax)


『Monochrome』
2nd Mini Album
2018.9.5 発売
1,500円(+tax)

■LIVE情報
Yap!!! Bichrome & Monochrome Release Tour
~Everyone Let’s Dance~
11月09日(金) 埼玉 北浦和Livehouse KYARA w/NYANTORA
11月16日(金) 北海道 札幌SOUND CRUE w/Have a Nice Day!
11月18日(日) 宮城 仙台enn 3rd w/Newspeak
11月22日(木) 大阪 心斎橋LIVE HOUSE Pangea w/imai(group_inou)
12月02日(日) 愛知 CLUB UPSET w/THE NOVEMBERS
12月06日(木) 福岡 The Voodoo Lounge w/Czecho No Republic
12月07日(金) 岡山 ペパーランド w/Czecho No Republic
12月14日(金) 東京 代官山SPACE ODD w/DATS , キツネツキ

■オフィシャルHP
http://yap.dance

■プロフィール
2017年8月にthe telephones / lovefilmのフロントマン石毛輝が新バンドYap!!!を結成。10月25日に、1stミニアルバム『I Wanna Be Your Hero』を石毛がプロデュースする新レーベル「Romantic 1984」よりリリース。2018年9月1日に正式メンバーとして汐碇真也(Ba)、柿内宏介(Dr)が加入。
9月5日、マナ&カナ(CHAI)、菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)×小出祐介(Base Ball
Bear)、Koji Nakamura、MONJOE(DATS/yahyel)×Ryohu(KANDYTOWN)らとのコラボレーションep『Bichrome』と、Yap!!!3人によるダンスミュージックへの情熱を追求したライブ映え間違いなしの楽曲を収録した2ndミニアルバム『Monochrome』を対となる作品として2タイトル同時発売。

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応募は終了しました。

※当選の発表はポスターの発送をもって代えさせていただきます。

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