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INTERVIEW 旬のアーティストインタビュー

2017.5.15

夜の本気ダンスが『SHINY E.P.』で示した音楽性の振り幅

「自分達の曲だけど向いている方向が全然違って、やりたいことも違うから面白いなと(米田)」

4月26日にリリースされたメジャー2ndシングル『SHINY E.P.』の表題曲『SHINY』は、テレビアニメ『境界のRINNE』第3シリーズのオープニングテーマとなっており、爽やかなメロディと跳ねるような8ビートが絶妙に融合した曲に仕上がっている。その他の収録曲3曲含め、夜の本気ダンスは今作でより幅広い音楽性を示した。その『SHINY E.P.』と、6月4日(日)から始まる全国ツアーについて、米田貴紀(Vo/Gt)と鈴鹿秋斗(Dr/Cho)の2人に話を訊いた。

取材・文 坪井

—3月7日(火)にZepp Nagoyaで行われた10-FEETのライブに対バンで出演された際、鈴鹿さんがMCで「京都大作戦に出たい!」とおっしゃっていましたが、実現しましたね。出演はいつ決まったんですか?

鈴鹿秋斗(Dr/Cho):ライブが終わって袖にはけた時、TAKUMAさんが「今年よろしく」と言ってくれはったんですが、口約束だったので正式なオファーが来るんだろうか?と思っていたら、発表の2、3週間ぐらい前にKOICHIさんからLINEで「今年いけるよな」って届いて。こんな感じで誘われるんやと思いながらも、めっちゃ嬉しかったですね。

—オファーは結構カジュアルなんですね。京都大作戦でのパフォーマンスを楽しみにしています。そして、4月26日に『SHINY E.P.』をリリースされましたが、表題曲はNHK Eテレで放送されているアニメ『境界のRINNE』第3シリーズのオープニング曲となっています。オファーはどのような形であったんですか?

米田貴紀(Vo/Gt):アニメのスタッフの方から、夜の本気ダンスに第3シーズンのオープニングをお願いしたいというお話をいただきましたので、アニメのために書き下ろしました。

—曲を作るにあたり『境界のRINNE』は結構見られました?

米田:話をいただいた時点ではアニメを見ていなかったですが、高橋留美子さんの作品は『犬夜叉』などを見ていたので好きでしたし、『境界のRINNE』も楽しく見させていただきました。今の時代にはない独特な世界観の話だったので、そのイメージを大切にして曲を作っていきました。

—アニメのオープニング曲というのもあってか、これまでの曲の中でもポップでキャッチーだなと思いました。でも、ちゃんと夜の本気ダンスらしい踊れる曲に仕上がっているなと。どのようなことを意識して曲作りしました?

米田:まず、アニメのオープニング曲なので、普段ロックを聴かないような人にも届きやすいよう、レンジの広い曲にしようとは考えました。その中で、夜の本気ダンスらしさを残しつつ、自分たちがこれまでに吸収してきたいろいろなルーツの中から、最適な音を吐き出す形で曲を作りました。

—いろいろなルーツとは、例えばどのような音楽ですか?

米田:邦楽ロック、洋楽ロックなどいろいろですが、『SHINY』の8ビートのリズムは、僕の中ではBEAT CRUSADERSの8ビートなんです。マシータさんの叩く、跳ねるような体が動くような8ビートをこの曲に入れたいなと思ってドラムの鈴鹿に叩いてもらいました。

鈴鹿:『SHINY』はキャッチーやけど、聴かせるじゃなくて踊れるが前提にあったので、8ビートでも跳ねさすことでより踊れるグルーヴになったと思います。

—踊れるという夜の本気ダンスらしさも忘れないと。歌詞もアニメの世界観を意識されてますよね

米田: 歌詞に関しては、『境界のRINNE』に沿ったワードも入れてほしいというオファーがあったので、できるだけ世界感とリンクするように作りました。

—ちなみにタイトルの『SHINY』はどこから出てきたんですか?

米田:『境界のRINNE』の世界観が輝いているので、そういうイメージが大前提でありますけど、“シャイニー”という言葉が持つ響きのキャッチーさも含めて自分が気に入ったので、このタイトルにしました。

—『SHINY』のMVは図書館で撮られていますが、見どころはやはり鈴鹿さんをフィーチャーしたちょっとしたコントですよね

鈴鹿:あれは寸前にみんなでアイデアを持ち寄ってできたコントです。最初は僕が図書館を出ると、ピーピーピーって警報が鳴って服を脱いだらブラジャーをしていて、それが原因で鳴ったという内容でやったんですけど、図書館の館長さんに「公共の場でそれはあかんやろ」って怒られて(笑)。だからポップなのはないかなと思って、お尻から旗がどんどん出てきて最後に倒れる感じになりました。訳が分かんないですけどね(笑)。今後もMVで間に何かを挟むことをしていくと思うんですけど、そこが僕らのMVのひとつの見どころになればいいなと思います。

—今後のMVが楽しみです。そして2曲目の『Ride』は、モンストグランプリ2017大会のイメージソング曲なんですよね

米田:この曲を制作している途中でオファーをいただきました。『境界のRINNE』やモンストグラプリのようなタイアップは今までなかったので、今回のCDは僕たちのことを全然知らない人にも届くのかなと。その人たちからの反応も興味はありますね。

—『Ride』も『SHINY』の流れがあってキャッチーで、同じくこれまでの曲とはちょっとテイストが違うのかなと。でも印象的なギターリフは夜の本気ダンスらしいんですよね

米田:この曲はギターのリフができた勢いでどんどん作っていきました。『SHINY』の後に作ったからなのか、爽やかさや明るさがこの曲にもあって、余韻として感じられると思います。この2曲に関しては、今までの夜の本気ダンスとは違ったテイストも組まれていのかなと。特にサビはすごくキャッチーな感じになっているので、他とは違うと思います。

鈴鹿:ドラムのリズムでいうと、『SHINY』は軽快に跳ねる感じですけど、『Ride』は重くパワーのある跳ね方なので、そういう意味ではガラッとビート感は変えてやらせてもらっている曲かなと。ライブでお客さんが跳ねてる感じがイメージできるというか。そういう面でも1曲目とは雰囲気も違うので、作品として楽しめるんじゃないかと思います。

—逆に3曲目の『Blush』だけアダルトな雰囲気の曲ですが、1枚を通してこういう曲も必要だなということで入れたのかなと

米田:1曲だけ全然方向の違う曲を入れた方がアクセントになるし、4曲でみたらいい感じになるかなというのはありました。この曲は、他の曲をレコーディングする前に1回録ってずっと置いてあった曲なんです。ずっとリリースしたかった曲なので、このタイミングで入れたいなというのもありました。

—この曲が4曲の中では最初に作っていた曲なんですね。テンションやテイストが3曲と全く違いますね

米田:僕らも改めてレコーディングを終えた後にこの曲を聴いて、全然テイストが違うし、自分達の曲だけど向いている方向が全然違って、やりたいことも違うから面白いなと。この曲が入ることで、よりこの作品を楽しめると思います。

鈴鹿:この曲は半年ぐらい前に作ったんですけど、ひとつの作品としていろいろな夜の本気ダンスを見せたいというのがあって、ポップでキャッチーというだけで終わらせたくなかったのかなと思います。そういう意味で3曲目は結構面白く聴けると思いますね。

—この曲があるだけで作品の印象も変わりますね。最後の曲『THREE』なんですけど、気になったことを単刀直入にお聞きします。どうして4曲目に『THREE』なんですか?

米田:実は曲順を決めた時に初めてそこに気付いたんですよ(笑)。やっぱり気になりますよね(笑)。

鈴鹿:本人も分かってなかったという(笑)。

米田:タイトルはギリギリに決めたんですが、曲順的にこの曲が最後かなと最初から思っていました。そこの計算をミスったんですよね(笑)。タイトルには特に深い意味を持たせていないんですけど、強いていうなら僕が結構“3”という数字を歌詞にもよく使うので、好きなんでしょうね。それでつけたのかなと。

—曲は4曲の中で一番シンプルなロックですよね

鈴鹿:ビートはシャッフルで、そもそも踊れるビートやから後は聴かせるだけで十分。踊りながら聴ける曲になっていると思います。

米田:昔スタジオで録った原型を元に作っていったんですけど、西田(Gt)のルーツにあるガレージロック的なギターのフレーズが加わって、想定していなかったゴールに行き着いたので、そこは良かったなと思っています。自分では絶対に作れなかったから、気に入っている曲でもありますね。

—西田さんのギターが決め手にもなってる曲なんですね。そして今作もジャケットや歌詞カードなどのアートワークは凝っていますし、CDを取ったら鈴鹿さんが出てくるなど毎回遊び心は継続していますね

鈴鹿:僕に関してはまあまぁ出てるんですよね。一つ味をしめたら続ける習慣のあるのが夜の本気ダンスなんですよ(笑)。

米田:そこ以外のアートワークがシュッとしているので、それだけやったらちょっと面白くないなというので、毎回CDを聴こうと思って取った時にちょっと笑えるものを入れたいなというのは思ってますね。

—ツアーのタイトルも遊び心がありますよね。初めは意味が分からなかったんですが、何度か読んでいるうちに分かりました

鈴鹿:お気づきになられましたか。お時間を取らせてすみません(笑)。

米田:前回も「Too Shy A Key2017」というタイトルで“年明けで“という(笑)。

—このツアーでは年齢、ジャンル問わずいろいろな方と対バンされますが、大先輩のPOLYSICSもラインナップに加わっていますね

鈴鹿:ベースのマイケルが高校の頃から大好きで、ベースを始めるきっかけになったバンドなので、すごくよろこんでました。

米田:同世代でいうとgo!go!vanillasや、列伝ツアーで一緒になった雨のパレードがいます。札幌に関しては、Creepy Nutsというバンドでもないヒップホップの人たちと一緒にやるという異種格闘技的な面白さもあって楽しみですね。

—どんなツアーになるのか楽しみです。では最後に、そのツアーに来てくれるお客さんへメッセージをお願いします

鈴鹿:今回は演出もパワーアップしています。『SHINY E.P.』を聴いて来てもらえるとより楽しめるツアーにしたいなと思っているので、CDを聴いて遊びに来てこちらに体を任せてもらえれば、後は僕らが踊らせるだけなので、当日はいい感じに楽しんじゃってください!

米田:今回ワンマンが2ヶ所で他は対バンなので、そこの絡み合いを見せられたらなと思っています。名古屋で対バンするgo!go!vanillasは、5月4日(木祝)の「JAPAN JAM 2017」でボーカルの牧くんとコラボするので、もしかしたら名古屋でもそれをやるかも。その日にしか観れへんものをやりたいと思っているので、ぜひこの機会を逃さず観に来ていただけたらと思います。

夜の本気ダンス『SHINY』MV(YouTube version)

■リリース情報

『SHINY E.P.』
Major 2nd Single
2017.4.26発売
初回限定盤(CD+DVD) 1,700円(+tax)
通常盤(CD) 1,200円(+tax)

■LIVE情報
全国ツアー「No rain,new days o'scene」
6月04日(日) 大阪Zepp Osaka Bayside ワンマン
6月07日(水) 千葉千葉LOOK w/0.8秒と衝撃
6月08日(木) 神奈川 F.A.D YOKOHAMA w/POLYSICS
6月10日(土) 香川高松MONSTER w/雨のパレード
6月17日(土) 北海道札幌PENNY LANE 24 w/Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)
6月22日(木) 愛知名古屋CLUB QUATTRO w/go!go!vanillas
6月30日(金) 福岡 BEAT STATION w/ねごと
7月04日(火) 東京 EX THEATER ROPPONGI ワンマン

■オフィシャルHP
http://honkidance.com/

■プロフィール
2008年結成。"夜"も昼も聴く者全てを"本気"で"ダンス"させる、米田貴紀(Vo/Gt)、鈴鹿秋斗(Dr)、マイケル(Ba)、西田一紀(Gt)からなる京都出身の4人組ロックバンド。各フェス&イベントでは軒並み入場規制の状態が続くなど、強烈な勢いで驀進中!ロックのピュアな初期衝動と多様なエッセンスが融合し生み出された独自のグルーヴとグッドメロディーが、躍動感溢れる"人力ダンスミュージック"に変貌を遂げ日本全国を席捲している。2016年3月、メジャー1stアルバム『DANCEABLE』をリリース。6月~7月に開催された初の全国ワンマン・ツアー「WONDERFUL! DANCEABLE! ENSEMBLE! TOUR」は全公演ソールドアウト!12月にはメジャー1stシングル『Without You / LIBERTY』をリリースし、2017年1月にはバンド史上最大規模となる全国ワンマン・ツアー「Too Shy A Key TOUR 2017」を大成功に収めた。そして、4月26日、メジャー2ndシングル『SHINY E.P.』をリリース!
皆さん、"踊れる準備はできてますか!?"

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