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LIVE REPORT ライブレポート

2017.4.18

BACK LIFTがホームで届けた恩返し

BACK LIFT presents 10周年はすぐそこだ!僕らはここから始まった ~ゆうぽんも一緒に振り返るの巻~
2017.3.19(日) @APOLLO BASE

2017年、結成10周年に加え5月にはメジャーデビューも控えているBACK LIFT。節目の1年になるに違いない彼らが、2017年第一弾企画“10周年目前ツアー”を開催。1月から始まったツアーはもちろん全公演ソールドアウト。本レポートでは、盟友Dizzy Sunfistを迎えたツアーファイナルの模様を余すことなくお伝えする。

あやぺた(Vo/Gt)がBACK LIFTのタオルを高く掲げると、フロアは雄叫びのような声に支配された。「名古屋やろか、遊ぼか、いけるかー!」の声を合図に『119』、『Dizzy Beat』と序盤から激しい曲を立て続けにドロップ。一瞬でフロアにモッシュやダイブが沸き起こる。「そんなものですか!? 今日はこれからだぞー!」とあやぺたが挑発し、『Someday』のイントロが始まると沸き起こる歓声。それに応えるように長い髪を乱しながら演奏する姿は、1音1音全ての音に魂がこもっている印象を受けた。

「BACK LIFTもうすぐ10周年おめでとー!すごない?10周年って」とBACK LIFTを祝福。そしてそんな節目に自分たちを呼んでくれたことに改めて感謝を示す。“夢は諦めなかったら絶対叶う”というのを伝えたいのではなく“夢は諦めない限り絶対に死なない”というDizzy Sunfistとオーディエンスを繋ぐ大切な言葉を真っ直ぐに伝えた新曲『The Dream Is Not Dead』。あやぺたといやま(Vo/Ba)の絶妙なコーラスワークに加え、彼女たちらしい明るく前向きな、愛橋のある楽曲にオーディエンスは自然と体を預けてゆく。

「お互いバンドを続けてきたからこそ今日がある。共にもっとバンドを続けて、ヤバい景色を見たいと思うし、一緒に見たい夢がある。10周年おめでとー!BACK LIFTという仲間に愛を込めて!!」と『New World』では、3人が何度も煽る様子やフロア一面を埋め尽くす拳から、Dizzy Sunfistもオーディエンスも純粋に真っ直ぐ音楽に向き合っていることを感じた。

「ラスト。BACK LIFTと共に夢見て行こうぜー!」と『SHOOTING STAR』で温かな光が3人を照らし出し、『FIST BUMP』へなだれ込む。嘘偽りのない等身大の音楽が再びフロアを熱気の渦に仕立て、3人はステージを後にした。

HEAVIN(Dr/Cho)、YU-PON(Gt/Cho)、KICHIKU(Vo/Ba)がステージに現れると、「名古屋、アポロベイス、ツアーファイナルへようこそ。今までやってきた3本もヤバかったけど、それを越える」と自身に満ちた表情でKICHIKUが告げると『NEVER SAY DIE』でライブがスタート!Dizzy Sunfistが作り上げた熱気そのままに激しいモッシュがフロアに現れる。

KICHIKUが指差した方向からYU-PONの掻き鳴らすギターリフが聴こえると大きな歓声が上がった『FREELY』、オーディエンスとのグルーヴ感を見せつけた『HAHAHA』と新旧の楽曲を立て続けに披露。YU-PONが加入する前の、YU-PONが加入して初めて披露する楽曲『MY SWEET COUNTRY』。オーディエンスとのコール&レスポンスの掛け合いがライブを一緒に作り上げているように感じ、KICHIKUの柔らかくリラックスした表情から放たれる言葉がすっと心に入ってくる。

ガンガン暴れてほしいという言葉に応えるようにさらなる盛り上がりを見せたのは『HUNGRY』。スペシャルゲストとしてあやぺたも加わったことで音に厚みと迫力が増し、オーディエンスも体を動かさずにはいられないといった様子。そんな湯気立つフロアにメンバーも興奮が抑えられないまま後半戦へ。

『This is myself』では「誰のために生きているんや!お前らのためだろ?」と叫んだように、語りかける日本語歌詞は目の前のオーディエンス1人1人に届けるように丁寧に歌い上げる。「10年後もまた笑えますように。お前ら絶対に負けるなよ」と、10年という節目にぴったりな『Ten Years Later』を披露。点滅を繰り返す照明が昂る気持ちを加速させる。
「最高!」と叫びたくなるくらいいいライブだったと、この日を振り返りながら、いつだって帰ってくる場所は名古屋であって、育ててくれたライブハウスに恩返しをするためにこの企画を考案したと話すKICHIKU。そして、ここで終わりではなく、この先も一緒に歩んで行く。みんなと一緒に夢を見ていきたい。と伝え歌われた『with you all the time』は、メジャーデビューしてからも離れず一緒に歩んで行くこれからの歌のように聴こえた。そして曲中KICHIKUが真っ直ぐフロアの方へ手をのばし、くしゃっと笑う姿が非常に印象的だった。

アンコールでは、この日がファイナルだからもう1回!と贅沢にもDizzy Sunfistと再びコラボ。さらに今度はDizzy Sunfistのメンバー全員がステージに登場。和気あいあいとした雰囲気の中、6人で『I NEED』を披露。互いの仲を見せつけるように目を合わせたり、声を掛け合ったりと終始仲の良さを伺うことができた。その日しか鳴すことのできない唯一無二の音が鳴り響く空間は、お祭りに似た賑やかさを彷彿させた。
最近いろいろなことを抱えてしょげることがあったけれど、まだまだやれるなと。まだ叶えていない夢ばかりなので、この先も一緒に夢を追いかけてほしい。と願い歌われた『Fly』では、ゆったりとしたサウンドが除々に激しさを増していき、「名古屋歌える?」とKICHIKUがオーディエンスの方へ向ける。大きな歌声がマイクに乗ると「名古屋大好き!ありがとう!」と満面の笑みでフロアを見渡す。

鳴り止まない拍手の中、ダブルアンコールとして『僕からあなたへ』、『ALWAYS』を披露。しっとりと曲を聴かせたかと思いきや、「ラスト1曲!本気見せられるか!!」とパンクロックを轟かす。途切れることを知らないダイブや迸る汗の中、果敢にサークルに飛び込むオーディエンス。互いがこの日1番の熱量を発散し、10周年目前ツアーは幕を閉じた。

この日、何度もBACK LIFTのメンバーから「名古屋キッズ最高」という言葉を聞いた。彼らと名古屋キッズの間にある力強い信頼関係を感じた。メジャーデビューはスタートライン。この先3人がどのような景色を見せてくれるのか、今から非常に楽しみだ。

文/伊藤成美 写真/BACK LIFT:ヤオタケシ、Dizzy Sunfist:ナツミ(http://natsumi-live.tumblr.com/)

■セットリスト
―Dizzy Sunfist
01.119
02. Dizzy Beat
03. SULLEY
04. Someday
05. The Dream Is Not Dead
06. Joking
07. SUPERHERO
08. Regret
09. Piece Of Cake
10. New World
11. Tonight Tonight Tonight
12. SHOOTING STAR
13. FIST BUMP

―BACKLIFT
01. NEVER SAY DIE
02. FREELY
03. HAHAHA
04. SUMMER DAY
05. MY SWEET COUNTRY
06. Unfading Track
07. GO OVER
08. HUNGRY
09. THE TIME WITH YOU
10. This is myself
11. morning
12. Ten Years Later
13. with you all the time
14. Search
15. LOOK UP TOGETHER
(encore)
16. I NEED
17. sign
18. Fly
(W encore)
19. 僕からあなたへ
20. ALWAYS

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