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LIVE REPORT ライブレポート

2017.11.10

MID-FM×TRACKs presents GIG it Up! vol.1
新しい出会いの架け橋に

GIG it Up! vol.1
2017.9.22(金) @新栄CLUBROCK’N’ROLL

当サイトTRACKsと名古屋のアーティストを応援するラジオ局MID-FMが主催するGIG it Up! vol.1が、9月22日(金)に新栄CLUBROCK’N’ROLLにて初開催された。今魅せたいアーティストを届けるこの企画。記念すべき第1回目はthe quiet room、バンドハラスメント、FINLANDSの3バンドを迎えた。本レポートでは、そのライブの模様を存分にお届けする。

青いライトに照らされたステージに優しい音楽が流れると、コビキユウジ(Dr)、斉藤弦(Gt)、前田翔平(Ba)、菊池遼(Vo/Gt)が順に落ち着いた表情で姿を現した。楽器を手に取り、ドラムのまわりに集まると4人が拳を合わせ、そして拳と共に4人の心が一つになった瞬間、彼らの音がライブハウスを色付けるように鳴り響いた。「the quiet roomです、どうぞよろしく!」と菊池が挨拶すると、そのまま『Happy End』へ。斉藤と前田が一気にフロアに近づき音を鳴らせば、そこに菊池の優しい声が乗り、オーディエンスの心へ真っ直ぐ飛んで行く。

優しくも力強い斉藤のギターソロが終わると、菊池が「スーパーギタリストに大きな拍手を!」と飛びっきりの笑顔で投げかける。なんとも愛の溢れる空間だ。「今日は初めて見るお客さんも多いと思うので。無理にのらなくていいです、耳を傾けてもらえれば」そんな言葉から始まった新曲『prism』。コビキの力強いドラムに支えられた音楽はどこか哀しく、それでも光が射すように奏でられ、オーディエンスの傾けられた耳と心にしっとりと届いていくようであった。

彼らが最後の曲に選んだのは『アイロニー』。オーディエンスはまっすぐ彼らを見つめ、彼らはオーディエンスにまっすぐ音楽を飛ばす。まるで対話のように。激しさの中に動くことのない優しさを持ち合わせた音楽がライブハウス中に溢れていた。

■セットリスト
01.Happy End
02.Fressy
03.Take me higher
04.prism
05.Locus
06.Vertigo
07.Instant Girl
08.アイロニー

煌めくような明るいライトの中、フロアから湧くような手拍子に呼ばれステージに姿を現したのは、地元名古屋のバンドハラスメント。「名古屋から来ましたー!」と斉本佳朗(Dr)が叫ぶと、フロアにもステージにもパッと笑顔が咲き、ワクワクとした気持ちのまま『脇役』へ。井深(Vo)の「楽しい1日にしましょう!」という言葉に、「当たり前じゃないか!」とでも言うかのように、フロアからはたくさんの手が挙げられた。はっこー(Ba)とワタさん(Gt)が跳ねれば同じようにフロアも跳ね、熱量はぐんぐん上昇。

カッコよくアツく演奏したかと思えば、MCでは斉本を中心に“THE男子”とでも言おうか、年頃の男の子らしい会話が繰り広げられ、息の合ったノリツッコミに思わず笑みが溢れる。そんなMCから続くように演奏された『アリバイパリナイ』。以前までの彼らからは想像できないようなアップテンポな音楽は、彼らの可能性が無限であることを示唆するようであった。フロアからたくさんの手が挙げられ、“楽しい!”そんな感情が爆発し、何より、ステージ上の彼らが全力で今を楽しんでいる。

フロアを巻き込み走っていく彼らの勢いは止まらない。最後に奏でられた『君と野獣』。“踏みだすことを恐れないでほしい”そんな想いが詰まった演奏に、フロアからの大合唱が響く。彼らに負けないように歩んでいくと約束を交わすようであった。

■セットリスト
01.脇役
02.解剖傑作
03.アリバイパリナイ
04.一人隠れんぼ
05.サヨナラした僕らは2度と逢えないから
06.9月4日
07.君と野獣

最後を飾るのはFINLANDS。いつも通り厚手のコートを身に纏った塩入冬湖(Vo/Gt)、コシミズカヨ(Ba/Cho)がステージへ。彼女たちがステージに上がるとライブハウスは一瞬にして彼女たちの色に染められる。そんな不思議な雰囲気と共にライブがスタートした。『ゴードン』。塩入の癖のある可愛らしい歌声が響き渡り、オーディエンスの心は一気に彼女に掴まれたようであった。続く『バラード』ではコシミズの前のめりな演奏が光り、フロアからは自然と拳が挙がる。全てを見透かすような塩入の視線がオーディエンスの心を刺し、そこにできた隙間に突き抜けるような歌声を沈めていく。

打って変わりMCはとてもアットホームな雰囲気。これもまた彼女たちの魅力だろう。優しいリズムで奏でられた『恋の前』。優しさと強さが共存する『オーバーナイト』。次々と演奏される曲から、かわいさ、大人っぽさ、かっこよさ、女性らしさなど、彼女たちにしかできないいくつもの顔を感じた。

彼女たちが最後に置いていったのは『クレーター』。しっかりとオーディエンスを見つめた後、手拍子を煽ると、オーディエンスも遅れまいと食らいつくように手拍子をし、そして自然に拳を突き上げていく。気づけば塩入はフロアの真ん中に。“ロックスター”彼女がまさにそうなのではないかと感じ見惚れるほど、睨みつけるような彼女の目にはオーディエンスと彼女たちの未来が写っているようであった。

■セットリスト
01.ゴードン
02.バラード
03.ウィークエンド
04.恋の前
05.Hello tonight
06.JAM
07.オーバーナイト
08.メトロ
09.クレーター

the quiet room、バンドハラスメント、 FINLANDS。年齢も性別も活動の拠点も音楽のジャンルも様々な異色の3バンドを集めたGIG it Up! vol.1。今回のイベントに訪れたお客さんにとって、今まで聴いてこなかったジャンルの音楽に触れ、新たなバンドに出会う、そんな機会の架け橋となったのであれば幸いだ。

文/hono 写真/前田達也(tatsuyamaedaphoto.tumblr.com)

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