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ライター T-Friends

2018.2.27

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MID-FM×TRACKs presents『GIG it UP!vol.2』~MID-FM 10th Anniversary~

2018.1.24 (水) @CLUB ROCK'N'ROLL

雪降る夜の心温まる空間

名古屋の次世代アーティストとミュージックを配信するラジオ局MID-FMと当サイトTRACKsが主催するイベント『GIG it UP !』その2回目が、1月24日(水)に新栄のCLUB ROCK'N'ROLLにて開催された。当日は雪。そんな体の芯から凍える夜に鳴らされたphonon、アンテナ、GOODWARPの3バンドの音楽が、訪れた全ての人の心を温めた。

ブルーのライトで照らされたステージに最初に登場したのはphonon。今泉光(Vo/Gt)、太田雄大(Ba)、ちゃん矢野(Dr)が登場すると拍手で包み込まれ、『幽霊の日』からライブはスタート。今泉の優しくも力強い歌声が、雪で冷えきったオーディエンスの体だけでなく心も温めるかのように響き渡る。

「MID-FM 10周年、ロックンロール 25周年、おめでとうございます!GIG it UP トップバッター、いい日になるように歌うんでよろしくお願いします!」と意気込みをフロアにぶつけ、『ゼロと白』『メランコリア』『Mr. Madman』とアップテンポなメロディに歌声をのせる。それに合わせてオーディエンスもヒートアップ。

「アンテナとGOODWARPは今日初めましてで、初対面なのに色々と話せて仲良くなれた」と2018年は明るい人間になっていきたいと話す今泉だが、今年も“孤独”について書いて“孤独”を歌っていこうと思うとフロアをしっかり見つめて語った。

そんなphononが最後に歌ったのは「救われない曲だけど、最後の方に光を持っている。おこがましいけどそう思って欲しい」との言葉を添えてから歌い出した『ツグミ』。孤独を歌う彼らだからこそ、その中にある優しさ、そして強さがオーディエンスの心を掴んでいるとこの日のステージから伝わってきた。

■セットリスト
- phonon
1.幽霊の日
2.錆に花
3.ゼロと白
4.メランコリア
5.Mr. Madman
6.Mist
7.ツグミ

続いて登場したのはアンテナ。本田尚史(Dr/Cho)、池田晃一(Gt/Key/Cho)、鈴木克弘(Ba/Cho)、渡辺諒(Vo/Gt/Key)の順に姿を見せ、「仙台から来ましたアンテナです!寒いですからね、一緒に体を揺らして暖まってください」と渡辺の一言から音を鳴らし始めた。『年中無休』『呼吸を止めないで』で一気にアンテナの世界にオーディエンスを連れていき、『ピザ取るから』では簡単なクラップでオーディエンスを心だけでなく体までも自分たちのものにしていった。

「MID-FM 10周年の今日、楽しんでいきたいと思います!2018年 初名古屋、初めましても、いつも来てくれる人も一緒に楽しみましょう!」と、どこか懐かしい歌謡曲を漂わすメロディと色気のある歌声が聴き心地のいい『ごきげんよう』を披露。「アンテナの音楽はいつでも帰ってこられる音楽、人生のBGMとなる音楽であり、初めてでもそうでなくてもアンテナの沼にズブズブとはまってもらいたい」と渡辺が話すとフロアは笑いに包まれる。

「光くん(phonon)は孤独を歌っていましたが、孤独を歌うのは、孤独じゃない自分を知っているからだと思う」と話し、アンテナを聴く人、そして今日ここに集まった人たちを孤独にさせないことを約束するようにデビューミニアルバムより『深海おまじない』を歌いステージを後にした。アンテナの4人はオーディエンスをしっかりと見つめ、終始笑顔で音を鳴らし続けていた。そんな姿をみて笑顔にならないわけがない。彼らの真っ直ぐな気持ちが、落ち着いた音楽の奥深くにある、聴く人の心に寄り添う力なのだろう。

■セットリスト
-アンテナ
1.年中無休
2.呼吸を止めないで
3.ピザ取るから
4.ごきげんよう
5.ブックメーカー
6.モーンガータ
7.深海おまじない

この日のトリを務めたのはGOODWARP。SEの音楽と手拍子に包まれて登場した吉崎拓也(Gt/Vo)、藤田朋生(Gt/Cho)、萩原"チャー"尚史(Ba/Cho)の3人。「名古屋のみなさんこんばんは!最後なんで踊っていきましょう!僕たちとみんなを繋いでくれたMID-FMに感謝して楽しみましょう!」と吉崎に湧き立てられたオーディエンスは、待ってました!と言わんばかりにダンサブルな『大人になれば』『bourei』から体を揺らして音を感じていた。

さらに、「今日はMID-FM 10周年イベントということで、おめでとうございます!きっと初めての人もいると思うけど、いい出会いになればいいなと思います!」と続け、僕らがGOODWARPです!と自己紹介をするかのように、彼ららしいポップでメロディックな『僕とどうぞ』を披露。途中、吉崎がフロアに向かって投げかける「最っ高!!」の言葉がオーディエンスの気持ちをさらに持ち上げていった。

どんなに不安や焦りがあっても、笑ってしまえば後から楽しくなる。いつだってそう信じていると吉崎は語り、みんなといっぱい笑えますようにと新曲『smile』を演奏し、本編ラストの『レイニー白書』でフロアを瞬く間にディスコへと変えステージを終えた。
アンコールの呼びかけに再び姿を見せた彼ら。「最後に1曲やらせてください!ありがとうございましたGOODWARPでした!」とどこまでもポジティブに輝く『サーチライト』で締めくくり、メンバーからもオーディエンスからも、今日1番の笑顔が溢れ出した。

華があり、初めましての人をも惹き付ける力を持つGOODWARPの音楽。そして楽しみ方は人それぞれで、自分の思うままに表現していいんだと思わせてくれるそのステージは、外の寒さとは裏腹にCLUB ROCK'N'ROLLを温かく心躍る空間へと変えた。

■セットリスト
- GOODWARP
1.大人になれば
2.bourei(新曲)
3.僕とどうぞ
4.Souvenir
5.bravo!bravo!bravo!
6.smile(新曲)
7.レイニー白書
(encore)
8.サーチライト

ライブハウスで鳴り続ける音楽は必ずしもロックンロールだけではない。パンクであったりポップであったりレトロなサウンドであったり、様々な音楽が響き各々の好みの音楽を感じに行く。新しい出会いが生まれる場所であり、それはアーティストにとってもオーディエンスにとっても同じ。雪に見舞われた名古屋の会場に足を運んでくれたphonon、アンテナ、GOODWARP、そしてオーディエンスのみなさんにとって、今日という日は忘れることのない、来てよかったと思える夜になったはず。終演後のオーディエンスの顔からそう感じ取ることができた。

文/マナミ 写真/前田達也(tatsuyamaedaphoto.tumblr.com)

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