1. トップ
  2. ライブレポ
  3. ドラマストア 東名阪各会場限定Single リリーススリーマンツアー 名古屋編 「ワンルーム」& Half time Old 『A-Z』Release 東名阪 Tour ~初日名古屋編~

ライター T-Friends

2016.11.4

1,128 good

ドラマストア 東名阪各会場限定Single リリーススリーマンツアー 名古屋編 「ワンルーム」& Half time Old 『A-Z』Release 東名阪 Tour ~初日名古屋編~

2016.10.14(金)@APOLLO BASE

ここから先の未来へと繋ぐ「通過点」

ドラマストアとHalf time OldのWレコ発イベントが10月14日(金)、APOLLO BASEで開催された。ゲストバンドには両バンドと親交の深いWOMCADOLEが呼ばれ、より一層の盛り上がりを見せた当日。「まだまだ道の途中」だと話す彼らが魅せたのは、経験に裏打ちされた実力とフレッシュな輝きが入り混じった今だからこそ出来るアクトだった。当レポートでは、当日の模様を余すことなくお届けする。

1

渦巻く熱気にも負けないような熱演を繰り広げたのは、滋賀が生んだスーパーロックバンドWOMCADOLE。音が準備をしているようにも思える静寂の後、「WOMCADOLEです。よろしく!」と想いを集めるように息を吸い込んだ樋口侑希(Vo/Gt)。それを合図に4人の音が絡み合いながら動き出し、フロア全域に届けと言わんばかりに安田吉希(Dr)の繰り出すリズムは力強さを増す。

2
3

自分たちは自分たちで最高のLIVEをすると古澤徳之(Gt/Cho)が話していたが、衝動と本能にコントロールを委ねたようなメロディーと感情剥き出しの言葉に触れ、金縛りにあったかのようにステージを見つめるオーディエンスの姿が、それを象徴するようだった。「俺たちでロックを迎えに行こうぜ!」と奏でた『夜明け前に』、シリアスな切実さを感じさせた『オモチャの兵隊』と続けて披露し、「初っ端からぶち込みに来ました。どうですか?」と問いかけた樋口。この場所で“スーパーロック”をしよう、鳴り止まない音楽を奏でようと叫び、少し強引にでも前へと進むエネルギーを贈るように、『綺麗な空はある日突然に』を歌い上げた。フロアのスイッチをONにする余韻を残して、4人のロックンローラーはバトンを繋いだ。

4
5

続いて登場したのはHalf time Old。「リリースツアー1発目、名古屋です。この意味が分かりますかー?楽しんでいきましょう!」と鬼頭大晴(Vo/Gt)が叫び、1、2コールと同時に明るく周囲を照らし出すような『アンチヒーロー』でLIVEがスタート。自然と手を叩きたくなるのは、演奏している彼らの楽しんでいる姿が見られたからだろう。「もっと楽しむ!」と不敵な笑顔で『ウェイバーモンキー』を奏で、地元の好きなところをほんわかとした雰囲気で話し出した彼ら。鬼頭が「いつかはガイシホールで演りたい」とキラキラした目で夢を話し、半信半疑のフロアに拗ねた調子で返す微笑ましい一面を挟みながらも、真っ直ぐな目で未来に想いを馳せる姿が眩しくも頼もしかった。

6
7

開けっぴろげに懐へと飛び込んできた前半戦とは雰囲気を変え、中盤は大切な想いを描き出すような楽曲が続く。自分の内面を掬い上げるように歌を唄う鬼頭と、彼を包み込むように演奏を重ねる楽器隊の姿が印象的だった。共演者とフロアに感謝を告げ、新しくリリースされるアルバムから『シューティングスター』をドロップ。星空の中を勢いよく飛び回るような爽快なナンバーは今の彼らの勢いに似合っている。

8

新曲を沢山作り、大変だったけどバンドをやっていて良かったと心から思えたという鬼頭。嫌なことがあっても側に居た人のお陰で乗り越えられたことを話し、“諦めたくない気持ちがあるなら、どんなことでも諦めないで欲しい”とオーディエンスの背中を押しながら『21世紀にも鐘は鳴る』を歌い上げる。言葉とともに贈られる救済の唄は、いつも以上にオーディエンスの味方として存在しているようだった。《また会えたら 話そうか》というフレーズで再会を誓った『前略、8月2日より』まで、ノンストップで走り続けてステージを降りた4人。伝えたい想いをしっかりと抱き締めて、一対一で向き合っていくような感覚を覚えるアクト。流石の一言。

9

トリを務めたのは、ドラマストア。静かなドラムが始まりを告げ、「ラスト、良い唄歌って帰ります。ドラマストアです!どうぞよろしくお願いします」という長谷川 海(Vo/Gt)の言葉を皮切りに『エンドロール』が響き出す。ハイトーンが柔らかい心地良さをもたらす同曲からは、一歩ずつ歩いてきた彼らの道のりが垣間見えるよう。様々な通過点を経てこのステージで演奏している彼らを観ると、胸の奥を掴まれるような感慨深さを覚えたオーディエンスも少なくはないだろう。

10
11

勢いよく前進する姿が浮かぶ『スイミー』を奏でると、“後悔が付き物の人生で、それでも自分で選んだ今日という1日は笑って終われたら”と海らしい誠実な言葉で想いを伝え、この日限定リリースのシングル、『ワンルーム』を披露した。数曲の後、大阪から始まったツアーについて、感慨深げに振り返ったメンバー。「新しい曲をまた皆の前に届けられることが俺は嬉しいです。皆の人生の灯にして下さい」と笑顔で話し、もう少し一緒に音楽をしようと立て続けに楽曲を届けていく。不純物が一切入っていない、純度の高い声で想いを繋いでいく海。《いつかは届く》というフレーズが印象的な『ファンタジスタ』では、真っ直ぐに未来へ手を伸ばすイメージとフロアの光景が重なり、感動的な景色を描き出していた。

12

最後の曲の前に、初めてのワンマンについて、海が思いの丈を口にする。不安も大きいから、今日の笑顔を大阪でも観たいと思っていること。何よりも通過点の第一歩として、自分たちの歴史的な瞬間を見に来て欲しいという願い。最後には「俺たちも名古屋が大好きなので、またこの笑顔の元に帰ってくることを約束します」と話し、想像も出来ないような未来へと飛び出していく覚悟を固めるように『Messenger』を歌い上げた。

13

APOLLO BASEで歌うのに、これほど適した曲は無いのではないかと思う『アポロ』を最後に披露して、ステージを後にしたドラマストア。今回レコ発を迎えた2バンドは、個々の地元から音楽シーンを大きく掻き回していくことを既に予感させる、期待の新星だ。そんな彼らが、現状を通過点と捉えて未来を睨んでいることは、とても頼もしい。自分たちの思い描く未来に向けて大きく舵を切り始めたばかりの彼らが、どんな流れを生み出していくのか。今から楽しみで仕方ない。

文/渡辺 真綾 写真/前田達也(tatsuyamaedaphoto.tumblr.com)

■セットリスト
-WOMCADOLE
1.ワンダー
2.ドア
3.少年X
4.夜明け前に
5.オモチャの兵隊
6.綺麗な空はある日突然に
7.オレンジと君とサヨナラと

-Half time Old
1.アンチヒーロー
2.ウェイバーモンキー
3.おひとりさま
4.a.o
5.シューティングスター
6.21世紀にも鐘は鳴る
7.前略、8月2日より

-ドラマストア
1.エンドロール
2.スイミー
3.ワンルーム
4.燈
5.未完世界
6.ファンタジスタ
7.Messenger
(encore)
8.アポロ

関連キーワード

RANKING

RECOMMENDED

KEY WORD

WRITER


トップへ