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ライター T-Friends

2018.7.10

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Half time Old 「発問と疑問」リリースツアーファイナル ワンマンLIVE 2018.5.26(土) @ell. FITS ALL

Half time Oldが彩る笑顔溢れるワンマンライブ

リリースツアーへと繰り出していた彼らが、名古屋へと戻ってきた。前作から1年、Half time Oldの2ndフルアルバム『発見と疑問』のリリースツアー。仲間と共に各地をまわり、最後に辿り着いたのは、もちろん地元名古屋。本レポートは1年前よりもステージも規模もキャパシティも大きくなったライブハウスで、1年前よりひと回りもふた回り大きくなった彼らが彩った夜の話をお届けする。

いつものSEが流れ始めると同時に、ブルーの爽やかなライトがステージを明るく照らす。フロアから溢れる手拍子に招かれるように、阪西暢(Dr)、小鹿雄一朗(Gt)、鬼頭大晴(Vo/Gt)が順にステージへと姿を現す。鬼頭がマイクを手にすると、「名古屋のロックンロールバンドHalf time Oldです、一曲目何歌うか分かる?」と無邪気な笑顔をみせる。そして、「2018年5月26日、あなたたち全員の記憶に残るような日に!」という誓いを皮切りに『愛してるよ』がスタート。待ってましたとフロアに上るたくさんの手。あっという間にキラキラとした笑顔がフロアに咲き誇った。曲中に起こった「愛してるよ」の大合唱は、まるでHalf time Oldからオーディエンスへ、そして、オーディエンスからHalf time Oldへと、お互いに愛を伝え合っているようだった。

その熱量のまま『アンチヒーロー』へ。2曲目という早い段階での彼らの定番曲に、オーディエンスは思わず互いに顔を見合わせ、嬉しそうな表情を浮かばせる。鬼頭の「調子いいじゃないですか、名古屋!もっといきましょうね!!」という言葉に、体は自然と前のめりになり、ぎゅっとステージとの距離が縮まる。全員が楽しんでいる、そんなHalf time Oldらしい空間が2曲目にして出来上がり、『アンチヒーロー』お決まりの「ロック!ソング!ダンス!」も最高に気持ち良く決まった。

ライブでは久々となる『21世紀にも鐘は鳴る』や、心の言葉を吐き出すように力強い言葉がまっすぐ飛ばされた『忠犬ヒト公』と続き、凄まじい一体感を見せたのは『ミス・サンデー』。鬼頭が「ミス・サンデー!」と叫ぶと、ステージをあたたかく照らしていた光は眩しい光へと変わり、Half time Oldには不可欠といってもいいサポートベースのタケウチが満面の笑みで手拍子を求める。すると、フロアからはたくさんの手拍子が湧き、たくさんの手がステージへ向け挙げられた。その拳を突き上げたまま「うぉーおーおー」と、本来ならば鬼頭が歌うところを自然とフロアから合唱が起きる。ステージ上には少し照れたような笑顔がパッと咲く。

MCに入ると阪西が笑顔で話し始める。「去年はell. SIZEでワンマンライブをやって、ギリギリでソールドアウトしたけど、今年はすぐソールドアウトしました!ありがとうございます!!」とても嬉しそうな笑顔をみせるメンバーの姿に、オーディエンスから大きな拍手が沸き起こる。そして、1年前のワンマンライブと同じく、今回もガースーことサポートキーボードのスガヌマが登場し、あたたかく心地良いピアノの音がライブハウスを包み込む。『ハミングオンザストリート』、『化石になればいい』を披露し、鬼頭は少しはにかみながら「すごくゆったりとした時間が流れてますね、森みたいですね〜」と、かしこまった敬語を使い、真っ直ぐな瞳でゆっくりと語り始めた。6年半揉まれながらも続けてきたこと、今まで一緒にやってきてくれたメンバーへの感謝の気持ち、そして、自分たちを見つけてくれた人たちへの最大級の愛を。そして、この6年半という軌跡を振り返るように、噛みしめるように『道』が奏でられた。優しく彼らを包み込むようにあたたかい光が射し、小鹿のコーラスが鬼頭の歌をそっと支えているようだった。演奏が終わると阪西、小鹿、タケウチがおもむろに席を外し、ステージ上には鬼頭とスガヌマの2人だけに。ライブでの定番曲『シューティングスター』をスガヌマのピアノと鬼頭の歌声だけで彩る。『発見と疑問』のボーナストラックとしてピアノバージョンは収録されていたものの、実際に聴くと心にスッと染み込んでいくような、優しくもどこか切ない、いつもとは違う『シューティングスター』であった。

全員が定位置に戻ると、阪西が「まだまだいけますか!!」と煽るように叫ぶ。気づけばもう後半戦。ワクワクゾクゾクが止まらない。その全てが弾けるように始まった『ウェイバー・モンキー』では、オーディエンスの体は何かに突き動かされるように揺れ、拳を突き上げる。小鹿のギターはまるで生きているかのように唸り、阪西のドラムは激しくそして力強い音を鳴らす。そして、鬼頭がゆっくりと大きく息を吸い「僕ら一人一人がドラマだ」と、ゆっくり歌い出したのは、本編最後の曲『アウトフォーカス』。一気に全員が音を鳴らせば、小鹿とタケウチがフロアギリギリまで近づく。オーディエンスもそれに応えるようにステージへ向け全力で手をあげる。オレンジのライトに包まれたライブハウスは、歓声と手拍子と最高の笑顔で溢れていた。

音が鳴り止み、彼らがステージから捌けても尚、「まだまだ彼らの音楽を楽しみたい」というオーディエンスの気持ちは収まらず、拍手は彼らを求める手拍子へと変わる。嬉しそうな表情を浮かべ彼らがステージへ戻ってくると、阪西が「ツアーに関わってくれた人に感謝しています。拍手する際には皆さんに、そして、関わってくれた人みんなに拍手を!」と話す。そして『アドホック』と彼らの代表曲とも言える『嵐の中で貴方に向けた歌』の演奏が終了すると、最高の夜を彩った彼らに、そして、彼らと共にツアーを作り上げた全員に向けた大きな拍手の中、幕を閉じた。

1年前よりも大きな会場でワンマンライブを行ったこと、そのチケットがあっという間にソールドアウトしたこと、そして、何よりも集まった人々のキラキラと光る最高の笑顔。この1年で彼らがどれほどの人の心を動かしてきたのか、今回のワンマンライブはそれが目に見えて感じることができた。6年半というHalf time Oldの軌跡は、決して笑顔ばかりのものではなかったに違いない。この先も綺麗なシナリオなんてないだろう。歪なままかもしれない。派手な演出も撮り直しもない。だからこそHalf time Oldはこれから先も輝き続けていく。

文/hono 写真/タカギユウスケ(@yusuke_mphoto)

■セットリスト
01.愛してるよ
02.アンチヒーロー
03.21世紀にも鐘は鳴る
04.忠犬ヒト公
05.ミス・サンデー
06.メイサイ
07.Mr.パトリオット
08.drop
09.ハミングオンザストリート
10.化石になればいい
11.道
12.シューティングスター(Piano Ver.)
13.ウェイバー・モンキー
14.「0」
15.LIFE LIFE LIFE
16.Attention please!
17.虹を目指して
18.アウトフォーカス
(encore)
19.アドホック
20.嵐の中で貴方に向けた歌

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