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LIVE REPORT ライブレポート

2017.8.28

ミソッカス→みそっかすへ
ダンシングモンスターとラストダンス

ミソパニッククーデター ~ダンシングモンスターたちに会いに行くツアー~
2017.7.9(日) @名古屋CLUB QUATTRO

今年2月にリリースした『ダンシングモンスター』を携え、「~ダンシングモンスターたちに会いに行くツアー~」の名の通り全国各地でライブを行ってきたミソッカス。そして7月9日(日)、東京、大阪でのワンマンライブを経て、ツアーファイナルが地元名古屋で行われた。意外にもクアトロでのワンマンライブは初めて。名古屋のバンドマンなら誰もが憧れるクアトロのステージ。5人が所定の位置に立った瞬間に見せた熱い眼差しに、この日に対する強い覚悟と決意を感じられた。

デストロイはるきち(Vo/Gt)が一歩前に出て「クアトロー!!」と叫び、オーディエンスに宣誓布告。『おぼろ月』、『タイムトラベラー』と最新アルバムのダンスナンバーを立て続けにドロップし、オーディエンスとの息ぴったりのダンスを見せつける。「おまえら全員ミソまみれになっちまえー!」とおなじみの誘い文句に加え、「もっと来てもいいんだぜ―――!!!」と挑発的な言葉に湧き起こる歓声。フロアを縦横無尽に駆け回り、全身を使って踊るマイケルTHEドリーム (Key)の整えられた髪型が激しく乱れるほどの盛り上がりを早くも見せる。

「ミソパニッククーデター、ワンマン編へようこそ!にやけがとまらなくて……」と、バンドを結成したときからの目標であったクアトロでのワンマンライブに喜びを隠せない様子。外も熱いけど、オレのここも熱い。と自身の胸を指し、「心の会話をしたいと思います!」と、『マッドシュリンプス』へ。揺れるフロアに負けじと<回れ回れ>と歌詞のまま、輝きを放つミラーボールがライブハウスをダンスフロアへと変貌させてゆく。そして名城線のホームアナウンスが聴こえ放たれた哀愁纏う『名城線』、ジャンボリー加藤(Dr)の手数の多いドラムプレイから複雑な5重奏を轟かせた『闇夜のキャラバン』と、休む暇なくスピーディーな楽曲を畳み掛けていく。

「ここであれですよ…」と、リクエストコーナーへ。はるきちが候補曲をイメージして描いた5枚のイラストをもとに、1番聴きたい曲に拍手をしてもらい、拍手が多かった1曲を披露するもの。ライブで盛り上がる曲、久しく披露していない曲などが並ぶ中、見事選ばれたのは季節感たっぷりの『ジャパニーズサマーファッキン』。笑顔で埋まるフロアに中指が立ち、暑い夏を吹き飛ばしてゆく。その後『Tick Tack』では秒針の音が響き渡り、『western summer beach』では青白い光が海の透明さを彷彿させるなど細かな演出で曲の世界観へと誘う。

「初心に帰る時はこの曲をだいたいやる。後半飛ばしていこうと思うんですけどいいでしょうか?」と笑みを浮かべ、『パパパ』のイントロが鳴り響くとフロアから割れんばかりの歓声が沸く。クラップ、シンガロングなどオーディエンスの隠しきれない愛に、ノブリル(Gt)も大きく体を動かしダイナミックなギタープレイを見せつける。「まだまだ行くぞー!」の言葉通り、『アメリカと中国と静岡』、『愛しさと切なさと純情な感情』と畳み掛け、ノンストップで駆けてゆく。

「ラスト1曲。サンキュー!クアトロ!!」とお祭り騒ぎの会場にとどめを刺したのは『ダンシングモンスター』。イントロが聴こえるやいなや揺れ動くフロア。そのままメロディに体を預け、視界が遮られるほどの拳が伸びる。マイケルが先頭に立ってダンスを始めると、それをオーディエンスがマネて会場がひとつに。このオーディエンスに手を貸すような近い距離感がミソッカスらしさでもあり、ミソッカスの魅力なのではないかと感じた。憧れの場所にこの日1番の熱を灯し、5人はステージを後にした。

アンコールで登場した5人の姿を見て会場にいた誰もが驚いただろう。なんと着物姿の5人が現れたのだ。喜びと困惑が混在する空気の中、彼らはそのまま楽器を手にし、『ワルイトモダチ』を披露。ライブの終わりだとは思えない、むしろこれからライブが始まるのではないかと錯覚するほどの勢いあるパフォーマンスを見せると、オーディエンスも負けじとはるきちの煽りに食らいつく。

「久しぶりです」とあいさつし、少しの間のあと、ミソッカスはメジャーを卒業することを発表。卒業に伴い、衣装は着物に、名前もひらがなの“みそっかす”に戻ることも発表した。突然の発表にどよめく空気。それを切り裂くようにはるきちが「自分たちの目標は長くずっとバンドを続けること。それができるのがインディーズだと思ったから卒業という選択をした。オレの予想だとこれからもっと面白くなるから。期待して」と自信に満ちた表情で話した。最後にみそっかすの始まりの曲である『ム○ンライト伝説』を演奏すると、大勢の拍手が5人に送られた。

この日のライブを境に名前、衣装、と変わったものがいくつかある。しかし、アンコールで見せた音楽に対してがむしゃらで貪欲なみそっかすに限りない可能性を感じた。はるきちの言葉通り、この先面白くなる気しかしない、みそっかす。これからの活動が非常に楽しみだ。

文/伊藤成美 写真/ナツミ(http://natsumi-live.tumblr.com/)

■セットリスト
01.おぼろ月
02.タイムトラベラー
03.i wanna be a ハンサム
04.HITSUJI SAVE ME
05.ホリデイ
06.今夜星の見える丘に
07.マッドシュリンプス
08.名城線
09.闇夜のキャラバン
10.ジャパニーズサマーファッキン
11.放課後ねじまきダンス
12.Tick Tack
13.罪人のセレナーデ
14. western summer beach
15.パパパ
16.アメリカと中国と静岡
17.愛しさと切なさと純情な感情
18.切り札はハートのエース
19.ダンシングモンスター
(encore)
20.ワルイトモダチ
21.ム○ンライト伝説

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