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ライター T-Friends

2017.12.25

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鳴ル銅鑼 『汎神論』リリースツアーファイナルシリーズ「点ト線」名古屋編

2017.11.15 (水)@池下CLUB UPSET

鳴ル銅鑼とthe unknown forecast
3年越し待望のツーマンがついに名古屋で

岐阜を代表する鳴ル銅鑼のニューアルバム『汎神論』のリリースツアー名古屋編が、11月15日(水)に池下CLUB UPSETにて行われた。この日の対バンは名古屋代表the unknown forecast。3年前、初めて対バンをしたここUPSETでツーマンをしたいと願った両バンドにとって、この日は3年分の思いの詰まった忘れられない1日となったに違いない。

まずステージに現れたのはthe unknown forecast。このライブの数日前、年内での活動休止を発表していた彼らを見届けようと、多くの人がフロアを埋め尽くしていた。青い照明がステージを照らす中、Ba.細川雅弘、Gt.岡村耕介、Vo./Gt.幡野友暉の順に姿を見せ「鳴ル銅鑼『汎神論』のリリースおめでとう。名古屋代表the unknown forecastです。それでは始めます」と幡野のひと声で最高の夜が幕を開けた。

幕開けに選んだ曲は『命の屍』。音を鳴らした瞬間、フロアがたくさんの拳で埋め尽くされ、1発目とは思えない力強い歌声と演奏が響き渡る。その勢いのまま、真っ赤に照らされたステージで『携帯電話』『しらふのよいどれ』の2曲を歌い上げた。
「鳴ル銅鑼リリースおめでとう。今日は呼んでくれて本当ありがとう。今日はこの歌がすごく歌いたいです。歌います、雑草」と歌われた『雑草』には、多くを語らない幡野の思いが込められているように感じた。それをオーディエンスも感じ取ったに違いない。

「鳴ル銅鑼と初めて対バンをしたのはUPSETでした。予想通りではなく、予想を超えてかっこよかった」と3年前の思い出を語ると、「もうMC下手だから歌う。俺は喋れないから歌作ってます。今日はみなさんありがとう。この歌に込めます」と『I am music』を歌い、「I am music for 俺が1番尊敬する先輩鳴ル銅鑼」の言葉に大きな拍手が彼らを包み込んだ。「次で最後の曲です。名古屋代表the unknown forecastでした」と最後に選んだのは『E』。気がつけばフロアは彼らの色に染められていた。メンバーの顔から笑顔がこぼれ「また会おうなUPSET」と最後のサビを歌い上げ、オーディエンスの笑顔と拍手が消えぬまま、深く頭を下げて鳴ル銅鑼へ繋げた。

-セットリスト
01.命の屍
02.携帯電話
03.しらふのよいどれ
04.奴隷
05.雑草
06.声
07.I am music
08.E

お決まりのSEが鳴り響くと、さっきまでの雰囲気が一瞬にして鳴ル銅鑼の世界に姿を変える。Ba.グローバル徹、Dr.岩ってぃ、Gt.蒲信介、Vo./Gt.三輪和也の順に登場し、三輪の「名古屋UPSETよろしくお願いします!」の声とともにライブが開始。『汎神論』の1曲目にも収録されている、夜が明け朝が始まるような爽やかな『兆シ』から始まり、「よろしくお願いします!岐阜代表、東海代表、日本代表、鳴ル銅鑼です」とオーディエンスを湧き立てた。鮮やかなライトでステージを照らし、リズミカルなサウンドに思わず体を揺らし踊りたくなる彼らの音楽に一瞬で包まれる。『誘惑』『狂わせたいの!』でオーディエンスを興奮させた後、「汎神論ツアー来てくれてどうもありがとうございます!色々あるけど色々やったあとでいいと思うんです。鳴ル銅鑼の音楽を楽しんでください」と話し、フロア全体を鳴ル銅鑼の世界観へと引き込む。

打って変わって『壱、壱、零』では、三輪の艶やかな歌声とベースラインを中心としたサウンドに。続く『今夜は色盛り』ではステージからグローバル徹の笑顔がこぼれ、オーディエンスの盛り上がりもグッと上昇。
「こんばんは!鳴ル銅鑼です!ここUPSETにお集まりいただきありがとうございます」と蒲が話し始め、本当にありがとう!とフロアに笑顔を向けた。オーディエンスも笑顔を返し、温かい空気が広がっているところに蒲から「もう1回ツアーやります!1月に東名阪でエクストラツアーやります!」と驚きの発表。もちろんフロアは大きな拍手で応える。
「僕らの音楽を糧にしてくれているなら、それはお互い様で、理想的な関係がライブハウスにはあるんですね、きっと」と三輪が話す。鳴ル銅鑼の音楽を聴いてくれるあなたがいるから、彼らもまたあなたのために音楽を作ることができる。お互いがお互いを必要とし合う関係がライブハウスには生まれているのだと思った。

『夏ノ魔物』『な女』を歌い上げ、三輪が「続けてきたことを止めるということは、人を待たせるということ。万人が万人を待てないと思う。それでもまだこれからの未来を見てみたいと待つやつはいると思うんです。そんなthe unknown forecastを待つ、あなたがたに送ります」と語り、大切な仲間とその仲間を信じているあなたに向けた『叙情』を歌い、そして「物理的な精神的な痛みも、音楽を作る側が食ってやるぐらいしないといけないと思うんです。聴いてもらって、救われますとか言ってもらうんやからそれぐらいしないと」と、自分達の音楽を信じて聴いてくれる人、そしてここに集まってくれた人に出来ることは苦しみを食べることぐらいだ。それしかできないけどそれぐらいはさせてほしいと『DUNE』を歌い上げ本編は終了した。

アンコールの呼びかけにすぐ応え、鳴ル銅鑼の4人が再びステージに姿を現す。「今日ここに来て、俺たちを共有してくれてありがとうございます」と三輪からの感謝の気持ちに、フロアから「こちらこそありがとう」と言わんばかりの拍手が溢れる。「物事は複雑なようで単純だったり、裏表のように見えて隣り合わせだったり。音楽ってそんなもんで、僕らの音楽が身体の1番近くにいられますように」と最後の1曲に選んだのは『四季彩』。高く挙がる手がフロアを埋めつくし、笑顔と拍手が鳴ル銅鑼を包み込み最高の一日の終わりを迎えた。

悲しい話も嬉しい話も混ざり混ざった夜、けれどこの場に居合わせた人の表情からは笑顔が溢れていた。鳴ル銅鑼、the unknown forecast両者にとっても、オーディエンスにとっても、忘れたくない、忘れられない夜になっただろう。

文/マナミ 写真/前田達也(tatsuyamaedaphoto.tumblr.com)

-セットリスト
01.兆し
02.誘惑
03.狂わせたいの!
04.道連れ
05.ハーメルンシンドローム
06.壱、壱、零
07.今夜は色盛り
08.夏ノ魔物
09.な女
10.叙情
11.DUNE
(encore)
12.四季彩

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