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ライター T-Friends

2016.10.20

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OKAWARI!~名古屋2マンシリーズ~

2016.9.25(日) @池下CLUB UPSET

お腹はいっぱいになりました?“君”に向けた全力ライブ

3rdミニアルバム『OTONARI BENTO BOX』のリリース記念ライブ「おいしいお弁当できました」ツアーが行われたのは、つい先日。大盛況で幕を閉じた前半戦の余韻が覚めやらぬ9月25日(日)、「OKAWARI!」と題した後半戦がCLUB UPSETにて行われた。リリースツアー、正真正銘の最終日。まだまだお腹が満たされていない多くのファンで、会場は埋め尽くされていた。

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先陣を切ったのは新宿発の4人組QOOLAND。メンバーが1人ずつ登場すると、『Come Together』でスタート!真っ直ぐ前を見つめて歌う平井拓郎(Vo/Gt)。それとは正反対に、ステージの端まで行き身を乗り出して演奏する菅 ひであき(Ba/Cho)。その光景は、まるでそれぞれの表現方法で気持ちをぶつけているように見える。そして、菅の「行こうぜ名古屋!俺たちと一緒に体操しよう!」との声で始まった『熊とフナムシ』では、リズミカルなサウンドの中、菅の動きを真似て動いたり声を出したりと、会場は序盤から熱気に包まれていた。

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上京して上手くいかなかった歌だと言う『片道4100円』のマイクを両手で強く握りしめ歌う平井の姿から、歌詞に対する思いが心の奥底まで伝わってくる。自身の苦悩もただ悲しいだけの曲にしないで、“やってやる”というような力強い演奏で表現してしまうのがQOOLANDの魅力の1つだろう。

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平井1人にスポットライトが当たるなか歌いだした『凛として平気』。そして、タッピングを駆使した疾走感あるイントロで会場を魅了し、「死ぬ気で演奏するんで、聴いてください!」とバンド人生を1週間に例えた『Week』では、4人がこれでもかと言うほどに体をうねり荒々しく演奏する姿は全力そのものだった。「この時間を守る為に、命を懸けてやろうと思います。」と宣言し流れるように『ゆとり教育概論』へ。激しいサウンドと赤い照明、平井の淡々とした歌い方と菅の刺すようなシャウトでオーディエンスを魅了する。「僕たちが、僕たちのライブが1番綺麗に終れる曲やります。」と言って選らんだ最後の曲は『Today Today Today&Yesterday』。メンバーもオーディエンスも自然と体が左右に揺れるポップなサウンドで会場を熱くしてステージを後にした。

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黒い幕が開き、おなじみのSEが鳴り響くと、DOMESTICKS(Ba)とかつくん(Dr)が勢いよく袖から飛び出し、そのまま前列のオーディエンスと元気にハイタッチ。続いて登場した中野翔平(Gt)、高島大輔(Vo/Gt/Key)への大きな拍手が鳴り止まないうちに『アイスクリームポップスター』でライブがスタート!弾けるような音楽とキラキラした笑顔で全体を見渡しながら歌う高島を見て、フロアにも笑顔が次々と感染していく。

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高島がギターを持ち替え、「『OKAWARI!~名古屋2マンシリーズ~』に来てくれてありがとう!最後まで笑顔で遊んでいきましょう。」と話し、『SPANOVA~Love 伊豆 Over~』、『動物ディスコフィーバー』と立て続けに投下。待ってましたと言わんばかりの100点満点のコール&レスポンスにDOMESTICKSがグーサインで答える。

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レトロな雰囲気の音楽が流れ、クスクスと笑い声が聞こえる中登場したのは、かつくん扮する寿司屋のかつさん。かつさんの出番もこの日で最終回だ。渋い声で『SUSHI☆ZANMAI』のタイトルコールをすると、サングラスで決めた4人がスタイリッシュに演奏を開始。途中、「クラップ ユア“寿司”!」と言いながら、寿司を握るような独特な振りを織り交ぜて会場全体をひとつにした。

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ほんわかとしたムードの中、「ただいまー!」と叫ぶと「おかえりー!」とのレスポンスが戻ってくるアットホームな環境に照れつつも、地元で大勢の人が待っていてくれた嬉しさに口元が綻ぶ4人。「夏の終わりにこんな歌を歌いたいと思います」と告げ、『サマーパラソル』を演奏し、続いて静寂の空間から始まった『yorukaze』、『ナイトライダー』を披露。先ほどまでのダンスナンバーとは正反対の淡く、寂しさを伴う楽曲とそれを物語るような青白い照明。ちょっぴり悲しい歌詞もそっと寄り添ってくれる真っ直ぐな歌声で届ける姿に惹きつけられる。

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大きな声でカウントを数える声が会場に響く。すると、この日久々に歌われた『Sayonara Landscape』に思わず「おぉー!」という歓喜の声。1人1人の心に染み渡るような歌詞に多くのオーディエンスが魅了された。

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あっという間に後半戦に差し掛かると、『T.R.F.』で再びフロアが賑わいを見せる。「俺たちは俺たちで、みんなはみんなで楽しい時間を作りましょう!」と言うと、思い思いにジャンプをしたり、一緒に歌詞を口ずさんでいる光景を見て、この日この場にいる誰もが“今”を存分に楽しんでいることが感じ取れた。

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ステージが暗転し、高島1人に光が注がれる。ギター1本で、自分は誰も1人にしない音楽をやっていること。だからこそ、悲しい時も楽しい時も“君”の隣にいることを約束した。毎日辛いことがあったり、山あり谷ありの毎日だが、何か1つ輝くものを見つけてほしいと語り、そのまま『ミラーボール』のサビを歌いだす。また、最後のサビで高島が「全員で行こう!その声で!」と叫び、マイクをオーディエンスの方へ向け、拳を突き上げながら全員での大合唱で本編を締めくくった。
すぐに飛び出したアンコールでの『おさるのジョニー』では、共にライブを作り上げたQOOLQNDも途中から参加し、おなじみのダンスで笑顔いっぱいの空間を生み出してツアーは幕を閉じた。

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この日彼らを見て、THE BOY MEETS GIRLSの歌詞に出てくる沢山の“君”は紛れもなくその曲を聴いている“あなた”であって、“あなた”1人1人に向けて彼らは歌っているのだと確信した。それは、ライブ中に少しでもオーディエンスに近づこうとする姿や、1人1人の目を見ながら演奏する姿からも感じ取れた。誰もひとりぼっちにしない音楽を作り出す彼らが、誰一人置いていかず、名古屋代表として飛躍する日は、もしかしたら、もう、すぐ近くなのかもしれない。

文/伊藤成美 撮影/ナツミ(http://natsumi-live.tumblr.com/)

■セットリスト
―QOOLAND
1.Come Together
2.Shining Sherry
3.熊とフナムシ
4.I hate
5.片道4,100円
6.凛として平気
7.Week
8.ゆとり教育概論
9.TodayTodayToday&Yesterday

―THE BOY MEETS GIRLS
1.アイスクリームポップスター
2.SPANOVA~Love 伊豆 Over~
3.動物ディスコフィーバー
4.インスタント旅
5.SUSHI☆ZANMAI
6.#262810
7.サマーパラソル
8.yorukaze
9.ナイトライダー
10.Sayonara Landscape
11.T.R.F.
12.ミラーボール
(encore)
13.おさるのジョニー

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