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LIVE REPORT ライブレポート

2017.10.2

PAPA FES 2017 レポート!
後半

1人ずつ颯爽と登場したのは、リアクション ザ ブッタ。楽器を構え大きく振りかぶると、強く4回、始まりの合図が鳴り響く。「みなさんライブは好きですか!」と佐々木(Vo/Ba)からの問いかけで始まったのは『仮面』。集まったオーディエンスはその問いに答え、息ぴったりの手拍子が会場を包む。さらに「一緒に作りましょう」と『無論ディスコード』へなだれ込み、「所詮俺たちは社会ではゴミ同然なんじゃないかな」という言葉を強調するかのように鋭く硬質な音を鳴らす。『Fantastic Chaos』では、木田(Gt/Cho)が渦巻くギターフレーズと、そこへ歌うように侵入する佐々木のベース、さらにサビごとに熱を引き出すドラムでオーディエンスの熱量を上げた。

「ライブの度にいろんな人と出会うけれど、目の前にいるあなたに刺さらない限り意味がなくて、ほんの一瞬、1秒でいいから、光になったり支えたりできたらいい。あなたの力になりたい、それだけ」と、『何度も』の冒頭の佐々木の言葉から誰もが彼の思いを感じざるを得なかった。終盤、楽器の音が静まり「何度も何度も」と佐々木の声が広がったちょうどその時、雲の切れ間からオレンジ色の光が差した。それは一瞬のことだったけれど、照らされた3人や手を伸ばす観客たちが輝いて見え、間違いなく彼らの音楽が作った美しい景色だと確信した。そして「みんな最高でした!ありがとうございました!」と歓声の中、ステージは終了した。(tx=岡部優里香)

■セットリスト
01.仮面
02.無論ディスコード
03.FantasticChao
04.fall fall fall
05.何度も

トリ前に登場したのは『PAPA FES 2017』 唯一のガールズバンドЯeaL(リアル)。「初めまして!私たちは大阪のバンドЯeaLです!よろしくお願いします!最後まで盛り上がっていきましょう!」との声から始まった『秒速エモーション』で、女の子ならではの強さとキュートさがオーディエンスの耳を惹き付ける。『Shooting Star』でのRyoko(Vo/Gt)の「名古屋まだまだいけますか?」との煽りに、オーディエンスの熱量が急上昇。そして、「名古屋のみんなをもっと振り回したいと思います!」と夏らしいフレーズから始まった『仮面ミーハー女子』、『エゴサーチ症候群』では曲に合わせてステップを踏み、サビでは掛け合いのフレーズを合唱する。集まったオーディエンスは1つとなり、顔には笑顔が溢れていた。

「ガールズバンドってだけで孤立して不安で、仲間がいないって思って。それでもバンハラは誘ってくれて、それがすごく嬉しくて感謝してます」と感謝の気持ちを表し、「バンハラは“戦友”、負けたくない」と語ったRyokoの目は強く、しっかりと前を向いていた。「最後に大切な曲を歌って帰ろうと思います」と、『HOME』での芯のある声が夕方の空とオーディエンスの心に響き渡る。落ち着きとハイスピードが混ざったメロディーが最後まで耳を楽しませ「今日は本当にありがとうございました!」とバンドハラスメントへ繋いだ。(tx=マナミ)

■セットリスト
01.秒速エモーション
02.Shooting Star
03.仮面ミーハー女子
04.エゴサーチ症候群
05.カゲロウ
06.HOME

『PAPA FES 2017』の集大成を飾るべくステージに現れたのは、この日の主役バンドハラスメント。入念なリハーサルの後、お馴染みのSEの中からステージに登場した4人。待ってました!と言わんばかりの拍手で迎えられる。そして、井深(Vo)が「みなさん手あげられますか?」と手拍子を促し、そのまま『脇役』へなだれ込む。井深の澄んだ力強い歌声は、街行く人も足を止めるほどの圧巻のパフォーマンス。初めましても関係なし。クラップ、コール、ダンス、盛り上がる要素がギュッと詰め込まれた『アリバイパリナイ』で会場を1つに仕立て、バンハラ1のロックナンバー『BRiNG ME DOWN』で涼しくなってきた会場のもちの木広場に再び熱を灯す。

先日行われたワンマンライブ、そしてこの『PAPA FES 2017』と、大きな企画を立て続けに行ったバンドハラスメント。「俺らやっと自分のしたいことを形にすることができました」と、応援してくれるファン1人1人がライブに足を運んでくれたからこそどちらも実現したものだと改めて感謝を述べると、この先もこのフェスを開催することを約束。そして、この日出演してくれたバンドがもっと大きくなればと願い『君と野獣』へ。真っ直ぐ伸びる拳が集まったオーディエンスの後ろまで埋め尽くし、まるでメンバーに加わったかのような一体感でのシンガロングが栄の空にどこまでも響き渡った。額に汗を滲ませ歌を届け、楽器を鳴らす4人。そのがむしゃらな等身大の姿がファンに愛される、彼らに惹きつけられる最大の理由なのではないだろうか。

アンコールでは、「バンドをやっているからには誰かのヒーローになりたい。今日この場を借りてあなたたちのヒーローになれますように」と、『9月4日』を“あなた”のヒーローになるべく、1人1人に語りかけるように丁寧に歌い上げる。「あなたのヒーローになれる日がいつか来ますように。このPAPA FESにあなたのヒーローがいつか現れますように」と言葉を残し、深々と一礼してステージを後にした。

生憎の天候だったが大成功に終わった『PAPA FES 2017』。野外での無料イベントということもあり、普段ライブハウスに来ないような老若男女さまざまな人が足を止めてこのフェスに参加していた。曲を全く知らなくても自然と笑顔で体を揺らしたり、真似て手を伸ばす姿を見て音楽への可能性を感じた。観るたびに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるバンドハラスメントが、この『PAPA FES 2017』を経て、この先どのようなライブを見せてくれるのだろうか。また、来年はどのような景色を見せてくれるのだろうか。今後のバンドハラスメントへの期待がさらに膨らんだ一日だった。(tx=伊藤成美)

写真/ハライタチ、松田 茜(https://akanem1188.wixsite.com/the-moment) Twitter(@aoaoi515)

■セットリスト
01.脇役
02.大人になるために
03.アリバイパリナイ
04.BRiNG ME DOWN
05.サヨナラをした僕らは二度と逢えないから
06.君と野獣
(encore)
07.9月4日

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