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LIVE REPORT ライブレポート

2017.10.18

ポタリ
4人の王女と作る夏の思い出

ポタリ
真夏の王女たち
2017.8.26(土)@Electric Lady Land

愛知県を拠点に活動する4ピースロックバンド・ポタリ。7月に発売された『夏の言い訳』のリリースを記念して地元名古屋で『真夏の王女たち』と題されたワンマンライブが行われた。ポタリの夏の1大イベントを一目見ようと、チケットはもちろんソールドアウト。残暑厳しい夏の終わりに、夏の思い出を1つ刻もうと、会場には早い時間から多くの人が集まっていた。

会場が暗闇に包まれたと同時に上がった歓声が、この日に対するフロアの期待を感じさせられる。短い映像を投影していた幕越しに4人のパワフルな演奏が聴こえると、オーディエンスを焦らすかのようにゆっくりと上がる幕。最初に聴いた歓声よりもさらに熱が込められたコールの中、『JUST!』でライブがスタート。ピンクの照明が4人を照らしながら、“JUST!”の声に合わせてジャンプする。序盤からポタリの全力のステージングとオーディエンスのレスポンスがぶつかり合う空間に、鈴木奈津美(Vo)も「この感じやばいね」と声を漏らす。

『tell me』、『Escape』などシングルに収録されている楽曲を立て続けに披露。先ほどまでの可愛らしいポタリとは一転。大人びた表情を浮かべながら、淡い恋心を歌い上げる。このようなクールな部分を見られるだけでなく、普段なかなか聴く機会のない楽曲が聴けるのもロングセットならでは。
今日1日に今年の夏を賭けている。と改めてこの日のライブに対する熱い思いを話し、みんなでいい日を作っていこう。とニコリと笑い、スタンドマイクに持ち替えて歌われた『二人のメロディー』、『GOODLUCK』。そしてドラマの主題歌に抜擢された思い出の詰まった『ハルノカゼ』。曲調は少しずつ異なるが、誰かを想い描かれた温もりのある3曲を披露し、優しく温かな空間に拍手が注がれる。

「『夏の言い訳』聴いてくれました?」と新譜に対する思いを話す。昨年発売された『君とアワー』から短いスパンでリリースされた4枚のシングル。リリースするたびに、ライブを重ねるたびに沢山の人が来てくれるのが嬉しいという。そのあと披露された『コンパス』では、オーディエンスの支えがあって楽しく活動ができている。夢に向かって行けている。といった感謝の気持ちを露にしながら思いを1つ1つ丁寧に届けていった。

「ヤッホーーー!」と茄子川(Dr)が元気よく叫び、「ワンマンならみんなうちらのこと好きでしょー!?」と鈴木が煽って始まったMCでは、上半期にやりたいことをそれぞれ発表。そして、「こんなグダグダな4人ですが仲良くしてくれますかー!」と笑いを誘うガールズトークが嘘のように自己紹介も兼ねたソロパートを決めると、「E.L.L全員で楽しんでいきましょう。後半戦行くよー!」と後半戦へとなだれ込む。

お化けに見立てた可愛らしいダンスで一体感が生まれた『おばけのチャ★チャ★チャ』中西詠美(Gt)、内田愛子(Ba)がステージから身を乗り出せば、一段と大きいコールが響いた『セツナジェットコースター』と盛り上がり間違いなしの楽曲を次々とドロップ。ノンストップでスピードチューンを畳み掛けてゆくセットリストにハンドクラップやコール&レスポンスでオーディエンスも負けじとついてゆく。鈴木が全体を見渡し、笑顔溢れる空間に「真夏の王女たち、まだまだ行けるかー!」と叫んだ声を合図に始まる『Are you ready』。悲鳴にも似た歓声と割れんばかりのクラップが渦を巻く。

夏が終わってしまう虚しさとこのライブが終わってしまう寂しさをリンクさせた『夏の言い訳』。残る余力すべてを歌にぶつけるような力強い真っ直ぐな歌声は、聴く人の心をギュッと締め付ける。今年の夏、各地で歌い続けたナンバーは、歌い続けていく中で生まれた沢山の思い出も乗せているように感じた。曲が終わり、温かな拍手が会場を満たす。

「ポタリ!ポタリ!」とアンコールを求めるポタリコールの中、再び姿を見せた4人。フロアがピースサインで埋まった『ニーニーピース』の曲中、「アンコール呼んでくれたってことは、まだまだやってもいいってことですか!?」と鈴木が確認。すると、「いいよー!」という活気ある歓声が至る所から聞こえた。熱量そのままに『FLY HIGHER』では、突き抜けるようなギターサウンドが余韻を残しながら会場一体に響き渡る。<叶わない夢はないから>と歌うように、次の目標、夢へ向かう約束し、「真夏の王女たち」は幕を閉じた。

全25曲のボリュームたっぷりのワンマンライブは、今年1月に同会場で行ったワンマンライブよりもさらにパワーアップしていた。ライブ中、指を差しながら多くのオーディエンスと目を合わせる姿、オーディエンスと会話をするように進むMC。こうしたポタリ4人とオーディエンスが作り出す友達のようなアットホーム空間が、このワンマンライブの大成功を証明していた。秋にはツアーを開催し、MCでは新譜の発表も匂わせていたポタリ。4人の王女の物語はまだまだ止まらない。

文/伊藤成美 写真/ヤオタケシ、ナツミ

■セットリスト
01.JUST!
02.ナイショナイショ
03.てっててー
04.SOS
05.tell me
06.Escape
07.shut up
08.Re-action
09.二人のメロディー
10.GOOD LUCK
11.ハルノカゼ
12.コンパス
13.遥か
14.明日へ
15.おばけのチャ★チャ★チャ
16.Summer magic
17.セツナジェットコースター
18.レディーGO!GO!
19.Are you ready?
20.君とアワー
21.夏の言い訳
(encore)
22.ニーニーピース
23.My favorite music
24.Hello,Happy Chance!
25.FLY HIGHER

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