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LIVE REPORT ライブレポート

2017.1.17

祝!メジャーデビュー!ここから始まる未来へと共に進む覚悟と決意

Qaijff one-man live「for the future xx」
2016.12.22(木) @SPADE BOX

昨年12月22日、Qaijffが地元名古屋で「for the future xx」と題したワンマンライブを行なった。彼女たちにとっても特別な1日になったであろう、この日。事前に重大発表があることも告知されており、“ただワンマンライブが開催される”という事実以上の高揚感で会場は満たされていた。

音が螺旋状に駆け上がるようなSEが流れ出し、自然と高まっていく鼓動。色とりどりの光が瞬きを繰り返し、緊張感や興奮、そしてLIVEが始まることに対する喜びが混ざり合いパンパンに膨れ上がったところで、弾けるような笑顔を浮かべたメンバーが登場。歓声を起こした3人が持ち場に着くと、途端に心地いい緊張感とともに空気が引き締まる。華奢な身体でメロディーを紡ぎながら、ピアノと向き合う森 彩乃(Vo/Pf)。少しずつその音色は力強さを増し、「Qaijffです、よろしく。for the future、始まります!」という宣言をもって、硬く閉じた蕾が一気に花開くように、『universe』へとなだれ込んだ。

眩しく煌めく照明にも負けないような輝度で『未完成ワールド』を奏で、『クロスハッチング』では歌詞に《会えたよ、名古屋!》と加えた森がフロアと共に喜びを共有、爆発させるシーンも。今までの3人を彩ってきた楽曲に、思わずオーディエンスも嬉しい悲鳴をもらす。楽曲の色合いにプラスして、ステージから飛んでくるのは“音を鳴らせることが嬉しい”“今がすごく楽しい”という幸福な感情。フロアにも同じだけ渦巻いていた幸福感は、共鳴しながら何処までも強くなっていくように思えた。

「最後までここにいる全員で、最高の日を作っていけたら」と告げた森。しっとりとしたメロディーが優しくライブハウスを彩った『after rain』、黄昏時のような空気に気付けば惹き込まれている『ソングフォーミー』と楽曲の持つ良さを存分に味わわせ、リズムを引き継ぐように始まった『グッドナイター』では、ジャズめいたアレンジで新しい魅力を引き出していく。内田旭彦(Ba/Cho/Pro)の繰り出す音に呼応して次々と拳が上がった『Re:Answer』では、オーディエンスも演出の一端を担うように、雄大な景色を描き出していた。

心ゆくまで音楽に浸る、そんな空間をポップに塗り替えたのが恒例のDJ YU!YU!YUKIHIROタイム。ワンマンということで、“待ってました!”と食いつくオーディエンスに思わず破顔するYU!YU!YUKIHIRO。お決まりのフレーズとコール&レスポンスがSPADE BOXに炸裂し、彼のマスコットキャラクターっぷりに思わずクスッと笑ってしまう瞬間が何度もあった。クリスマス間近ということで、プレゼントがわりに披露した『Our Christmas』ではスペシャルゲストとして齋藤執事も登場。お菓子をばら撒きながら奔放に場を盛り上げる彼を見て森も思わず笑い声に。ワンマンならではの特別感と共にチームの雰囲気に触れ、ほのぼのとした温かな想いが胸に残った。

「おふざけはここまでじゃー!後半戦、行けますか?」と森が煽り、『Clock hands』から後半戦がスタート。特別感に溢れた当日のワンマンライブの中でも、一際スペシャルな時間を演出したのは森がピアノの弾き語りという形で披露した『Life』。三輪と内田がはけたステージで1人になった彼女は、「あっという間の4年と8ヶ月だった」と今までを振り返る。“今日みたいに楽しくて幸せな日もあれば、苦しくて投げ出したい日もあった。でも、Qaijffを結成するときにこのバンドで最後にしようと3人が覚悟を決めた”。キラキラと輝く彼女たちの裏に隠れた、バンドを続けることへの決意が《まだ 終わらせない》というフレーズに重なり、思わず目頭が熱くなる。「覚悟の歌」と本人も話していたが、シンプルで力強い音色で奏でられる歌は、まるでQaijffのバンド精神そのものを表しているようにも思えた。

森と入れ替わりに現れた内田と三輪2人による、しなやかなセッションを経て、卵の殻を突き破って羽化するようにエネルギッシュな楽曲を連発した3人。躍動感溢れる演奏はフロアのボルテージを天井知らずに引き上げ、それを見るメンバーも満面の笑みで楽しげに動き回っている。白熱したプレイを重ね、真っ直ぐにフロアを見据えた森が「ワンマンライブもね、残すところ後少しなんですが…。今日は愛すべきクアイフィーに向けてQaijffから重大発表があります」と話し出した。「言いますよ?」と焦らされ、緊張した面持ちでステージに視線を送るオーディエンス。一拍おき、「Qaijff、2017年、エピックレコードからメジャーデビューします!」と森が叫ぶと、途端にライブハウスが歓喜で染め上がる。オーディエンスが自分のことのように喜んでいるのを見て、メンバーもぐっと涙を堪えているように思えた。自分の夢のためだけにあったはずの音楽が、気付いたら聴いてくれる人たち全員を連れて行きたいと思っていたという内田。この2人の為なら命をかけて音楽が出来ると話す姿に、熱い拍手が贈られる。

「私たちに出会ってくれて本当にありがとう。そして、この場所に来てくれて本当にありがとう」と話した森の言葉から、ラストスパートへ。大きな発表の後でも、良い意味でいつも通りの肩の力が抜けた演奏を届ける彼ら。『snow traveler』、第2章の幕開けにふさわしいQaijffの人生賛歌『Wonderful Life』、そして「Qaijff史上最高の景色を見せてください!」という声に応えたオーディエンスから特大のシンガロングが贈られた『Don't Stop The Music』で終わりを迎えた本編。ここから駆け出していく彼らの門出にぴったりの笑顔に溢れたアクトだった。

アンコールで三輪も「やっと全国大会の出場権を貰えた状況」と話していたが、彼らが本当に頑張っていかなければいけないのはメジャーのフィールドに戦いの場を移した、これからだと思う。バンドが大きくなることを寂しく思う人もいるかもしれないが、遠く離れた場所で大切な人が戦っている、その姿は何よりの励みになるのではないだろうか。例え遠く離れたとしても大丈夫。最後の最後、『good morning』を歌う前に森は「私たちの歌がみんなの背中をずっと押し続けられたら」と話していた。そんな想いで作られた曲は、これからもバンドとオーディエンスを強い絆で繋いでいくはずだ。これからのQaijffの躍進に期待を込めて。本当にメジャーデビューおめでとう!

文/渡辺真綾 写真/ヤオヤケシ

―ライブを終えて

このバンドを結成して以来、良いライブ、良い夜は今までにもあったけれど、正真正銘、この日のワンマンが過去最高だったと言えます。だけどわたしたちは、これからそれを常に更新し続けていきます。集まってくれた皆さん、応援してくれている皆さんへ、有難う、そしてこれからも宜しく!愛と感謝を込めて!
森彩乃

名古屋でのワンマンライブは、僕らの『今』を映し出す。それと同時に過去や未来にタイムスリップしにいくものだと思っていて。そういう意味で、たくさんの人達と出会え、再会し、そして新しい約束が出来た夜でした。フロアを埋め尽くしてくれたファンのみなさんはもちろん、来られなかったあの人の事も、もう会えなくなったあの人の事も全て大切に思っているし、この先も連れてゆきたいと思っています。これまでの沢山の出会い別れに、ありがとう。これからも宜しくお願いします。
内田旭彦

日が経ち、年が明けた今でも、ステージから見たお客さん一人一人の表情や熱気が鮮明に蘇ってきます。それ程にあの日のライブは僕らにとって特別で、最高な夜でした。あの日のライブを次へと繋いで、とんでもない景色を皆さんに見せるつもりでいるので、これからも僕らの音楽を信じてついてきてください。ありがとうございました。
三輪幸宏

■セットリスト
1.Turn out
2.universe
3.未完成ワールド
4.クロスハッチング
5.meaning of me
6.after rain
7.ソングフォーミー
8.グッドナイター
9.Re:Answer
10.Our Christmas
11.Clock hands
12.Life
13.ニューワールド
14.organism
15.snow traveler
16.Wonderful Life
17.Don't Stop The Music
(encore)
18.good morning

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