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    未来への第一歩となる緑黄色社会、初のワンマンライブ。

LIVE REPORT ライブレポート

2017.5.17

“はじめまして、これからもよろしくね”
未来への第一歩となる緑黄色社会、初のワンマンライブ。

緑黄色社会 one man live 〜Nice To Meet You??〜
2017.4.7(金) @名古屋ell.FITSALL

小雨の降る2017年4月7日(金)、名古屋ell.FITSALLにはたくさんのオーディエンスが集まっていた。緑黄色社会、彼らの晴れ舞台を見るために。平均年齢20歳の彼らがこの日、初ワンマンライブという新たな一歩を踏み出す。本レポートでは、その模様を余すことなくお届けする。

開演予定の時間が過ぎ、フロアはざわざわと何だか落ち着かない表情を浮かべていた。“早く彼らの音楽を浴びたい!!”というような感覚で。それを察知したのか、会場が暗転。そして、ゆっくりステージが爽やかな青いライトに照らされると、あたたかい拍手に包まれながらpeppe(Key/Cho)、穴見真吾(Ba/Cho)、小林壱誓(Gt/Cho)、長屋晴子(Vo/Gt)の順に登場。長屋が「緑黄色社会です、最後までよろしくお願いします!」とはじまりを告げると、自然と湧くような拍手の中始まった『始まりの歌』。はじまりにふさわしいこの曲。“今から始まるよ!ちゃんとついてきて!”とでも言うかのような明るい音楽がどんどんフロアに色を付けていく。長屋の光のようなキラキラとした歌声に小林のやさしいコーラスが重なり、あたたかい音楽が響いたかと思えば、前のめりな力強い穴見のベースが印象的な『マイルストーンの種』で、オーディエンスの心をぐっと惹きつける。フロアは手拍子で溢れ、オーディエンスの心は“楽しい”という感情で満たされているように感じられた。

「不安がいっぱいだったけど、すごくいい景色で安心してます」と、笑顔を見せたメンバー。つられるようにオーディエンスも彼らを包むような優しい笑顔が咲いていた。MVが公開されている『Bitter』のサビではオーディエンスも一緒に踊り、一体となっていく。「忘れっぽいのに嫌なことはずっと忘れられなくて。これは仕方がないことです。じゃあ、前に進むにはどうするか。後悔を踏み台にして前に進まなきゃいけないんです」と、力強い眼差しで長屋がオーディエンスに語りかけた後、繋がるように始まった『regret』。“regret”=“後悔”。赤いライトの中、ぼんやりと白いライトがステージを包み、心の奥からオーディエンスの心の奥へと言葉を渡すようにしっとりと語りかけるように歌う。この後悔の歌を奏でることで彼らは今までの後悔とちゃんと向き合い、そしてその後悔を踏み台にまた前へ前へと進むことができるのだろう。

“Nice To Meet You??”自身初の全国流通盤となった1stミニアルバムの題名、そして今回の初ワンマンライブの題名にもなっているこの言葉。“Nice To Meet You=はじめまして”。それに因んで、この日は来場時にメンバーの似顔絵が描かれた名刺と、謎の数字がついたカードがオーディエンスに渡されていた。この数字のついたカードはいったい何に使うのだろう…とライブ中盤まで焦らされていた訳だが、MCでようやくその理由が。なんと、メンバーからオーディエンスへのプレゼント企画。くじ引きをするための数字だったのだ。企画は大いに盛り上がり、あたたかく幸せな空気に包まれていた。彼らがオーディエンスをいかに大事にし、一緒に楽しみたいと思っているのかがよく伝わってきた。

「後半戦に突入します!まだ楽しめますか!」と長屋が声を出すと、大きな拍手で応えるフロア。空を思わせるような青と、丘を思わせるような緑のライトに照らされ、お馴染みの『丘と小さなパラダイム』に続き、激しいサウンドからスタートした『Want』では、長屋がマイクを手で持ってステージ上を歩きながら歌い、オーディエンスは思うままに感じるままに体を揺らす。まるで彼らの音楽が体の中で流れているかのように。

peppeが「準備はいいですか!!!」と元気よく叫ぶと、ドラムの音が響く。待ってましたと言わんばかりにフロアの表情がパッと輝き、自然と手拍子が湧き起こった。彼らの代表曲『Alice』。穴見の力強いベースがオーディエンスの熱量をぐんぐん上げる。フロアにはたくさんの拳があがり、ステージ上には今この瞬間を全力で楽しんでいる彼らの姿があった。

音が鳴り終わると、「楽しいー!!!」とフロアから大きな声が響く。思わず叫んでしまうほど、心から“楽しい”と感じていたのだろう。その言葉に共感するようにたくさんのオーディエンスが大きく頷いていた。「私たちも楽しいです!集まってくれて本当にありがとうございます!」と、ステージ上には少し照れくさそうな笑顔が溢れ、続けるように長屋が話し始める。「今日のライブを“はじめまして”だけにしたくなくて。“これからもよろしくね”ってことを一番伝えたかったんです。いつもありがとう、これからもよろしくね」。今日の景色を忘れないように、忘れたくないと願うように、フロアをしっかりと見つめ『またね』を優しく、そして力強く演奏し本編は幕を閉じた。

深々と頭を下げステージから捌けると、「緑黄色!」「社会!」とアンコールの声が。その声に呼ばれるように全員がステージへ戻ってくると、あたたかいライトの中で『安心してね』を奏でる。“いつでもここで笑ってむかえるから”とオーディエンスを優しく包み込む。「不安だったけど、やってよかったです。最後に、今までやってきたことが間違ってなかったんだなあ、という気持ちが重なってできた曲を」。そんな言葉で始まった正真正銘最後の曲、『21』。カラフルなライトの下で、心地良さそうに音を奏でる彼らにはまだまだたくさんの秘めた光があるように感じられた。最後は、サポートドラムの戸上幸次(RAF CHRONICLE)を加えた5人で手を繋ぎ「ありがとうございました!」と頭を下げ、とびっきりの笑顔で幕を閉じた。

平均年齢20歳の彼らにとって、はじめてのワンマンライブは大きな不安を伴うものであったに違いない。しかし、アンコールのMCで小林が「一瞬だったね」という言葉を溢す場面があった。それは、彼らは数時間を一瞬と感じるほどライブを楽しんでいた証拠。たくさんの可能性を秘めた原石のような彼らは、これからたくさんの変化を経てもっとキラキラと輝いていくだろう。今回のワンマンライブは、その第一歩となったに違いない。

“はじめまして、こらからもよろしくね”

これからもたくさんの出会いがありますように。

文/hono 写真/安藤みゆ

▪セットリスト
01.始まりの歌
02.アウトサイダー
03.マイルストーンの種
04.にちようび
05.ランドマーク
06.Bitter
07.regret
08.それなりの生活
09.丘と小さなパラダイム
10.Want
11.キラキラ
12.恋って
13.Alice
14.またね
(encore)
15.安心してね
16.21

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