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ライター T-Friends

2016.5.23

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THREE LIGHTS DOWN KINGS ワンマンツアー 2016 “ROAD TO THE FUTURE~栄光の日々へ~”

@名古屋 Electric Lady Land

繋いだ絆はそのままに、未来を真っ直ぐに見つめたツアーファイナル

THREE LIGHTS DOWN KINGSといえば、名古屋の音楽シーンを引っ張ってきた中心的なバンドの1つ。だからこそ、Glielmo Ko-ichi(Vo)の脱退に伴う活動休止のニュースに、衝撃を受けた人も多かったのではないだろうか。そして、5月13日(金)に現体制ではラストとなるワンマンかつ、ツアーファイナルが地元の名古屋で開催された。LIVEは当日券も出ない、完全ソールドアウト。幕で隠れたステージからチェックする音が鳴るだけで飛び跳ねてしまうほど、集まったオーディエンスは彼らの登場を心待ちにしていた。

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照明が落ちると同時にドラムがフェードイン。幕が上がり、真っ赤なバンドロゴを背負った4人の堂々とした姿が目に飛び込み、一瞬で高揚するフロア。「さぁ、名古屋、始めようぜ!」というKo-ichiの力強い声とともに『フューチャーメイカー』でLIVEはスタート。白い閃光が眩しく輝き出すと、u-ya(Gt/Scream/Pro)のシャウトとKo-ichiのハイトーンが激しく絡み合い、JUNE M(Ba)、NORI(Dr)が自在にリズムを操る中、『Everybody!! Up to you』『BoomOVER』と初めからこんなに飛ばして大丈夫なのかと思うほど、全力で感情を爆発させていくオーディエンス。その全てを受け止め、増幅して跳ね返すように4人の音が縦横無尽にステージを駆け巡っていく。

「お待たせしました、THREE LIGHTS DOWN KINGSです。名古屋、俺たちと今日最高の瞬間を作っていきませんか?最後までやれる?声ちっせーぞ!最後までやれる!?」とKo-ichiが挨拶代わりに煽り、『トライ+リライト』ではNORIの繰り出すリズムに合わせて、色とりどりのタオルが咲き乱れるように回された。刹那的な煌めきを詰め込んで『REASON』を放射し、暗転すると直ぐに彼らを求める声。「良い感じです!ツアー最後のワンマンの名古屋なんですけど、盛り上がってますか?」とJUNE Mが話し出すと和やかなムードが漂い、アルバムの話題では「お気に入りの曲とか出来ましたか?」という問い掛けに「グロリアスデイズー!」とファンが即答する、バンドとファンの近しい関係が伺える場面も。

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「最後まで皆んなと良い時間を作って行けたらと思うので、宜しくお願いします。そんなアルバムから大切な一曲を」という言葉で始まった『STEP BY DAYS』では、歌うようにギターが鳴り響く中、優しい声と言葉でオーディエンスの心をふわりと軽くしてみせる。一転して『MONSTER DiSCO』ではパーティーモードで一斉にジャンプを決めるなど、彼らの持つ振り幅の広さを存分に発揮しつつ「もっと凄い景色描いていこうよ!」とフロアに呼びかけるKo-ichi。「俺のあとに続いて!」と歌う声に合わせて力強い声を会場いっぱいに響かせ、雄大なサウンドスケープを描き出した。

暗転したステージからメンバーが捌けると、不思議そうにざわめくオーディエンス。明るくなったステージに現れたのは、サングラスをかけたDJ・u-ya。NORIの打ち上げでのエピソードを面白おかしく話して雰囲気が緩むと、赤タイツを身に纏った“OJINORI”が登場。フレンドリーにオーディエンスと交流して場をさらに盛り上げ去っていく彼と入れ代わりでKo-ichiを呼び込む。サイリウムブレスレット(OJINORIが登場時に会場へ配っていた)がカラフルに彩る中、打ち込みが耳を惹く『Over The Rainbow』へ。無機質なエレクトロサウンドと生音の熱を混ぜ合わせることを得意とする彼らならではのサウンドで、ライブハウスをダンスホールへと塗り替えていく。そしてアレンジの妙が光る『オモイノカタチ』を披露し、「みんな一緒に歌って下さーい!」とu-yaが叫ぶと、始まったのは待ち焦がれていたように合唱が巻き起こった開放的なスーパーアンセム、『NEVER SAY NEVER (u-ya Remix) 』。

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オーディエンスの鼓動を高めながらテンポが早まり、スモークがステージを覆うとそのまま一気にバンドサウンドに雪崩れ込み、抜群の起爆力を見せる楽器陣の音を引っくるめて高みに持ち上げていくように、Ko-ichiの声がどこまでも突き抜けていく。『As I'm Alive』、『Welcome to Splendid Light』で存分にフロアを躍らせ、「いつまでもあなた達のヒーローでありますように」と、披露されたのは『A Hero For You』。ステージ上で音を鳴らして鮮やかにオーディエンスの心を奪っていった彼らは、唯一無二のヒーローとして輝いていた。

『NOVA』を高い音密度で奏で、「本当に最高です。ROAD TO THE FUTUREツアーファイナルということで、こうやって名古屋に帰ってくることが出来ました。ありがとう」と話し出したKo-ichi。そのまま、今、日本で大変なことが起こっていて、自分たちに何ができるのかを沢山考えていたのだと話し出す。「ちょっとでも元気に出来るように、僕らは、まず目の前の人にしっかりと想いを伝えようと思いました。沢山の想いがある中、一つになってくれますか?皆んなで1つになっていきましょう!」と締めくくり、真っ白にライブハウスが染まる中、『ONE』の希望を感じさせるメロディーに乗せて、伸びやかなシンガロングを響かせる。「全てを解き放て!」と叫ぶ声に否応なしに興奮させられた『BRAINWASH』で狂騒的なエネルギーを生み出し、その全てを声とビートで弾けさせると「俺たちが最後に贈る曲。栄光の日々へ!『グロリアスデイズ』」とKo-ichiが叫び、加速した勢いはそのままに、LIVEは劇的なクライマックスへ。オーディエンスは気持ちの強さを表すように夢中で拳を突き上げ、身体全部を使って音を楽しんでいた。

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嵐のように去っていった彼らを求め、直ぐに声をあげるオーディエンス。それに応えて再びオンステージした彼らは、フロアに近づいた時に今までで1番熱気を感じたと嬉しげに話す。u-yaが「夢はありますか?」と問いかけると次々に夢を口にしたファン。それを親近感たっぷりのリアクションで聞き、「頑張らないといけないと思う時、僕らの音楽を聴いてもらえたらと思います。そして、この4人でやるワンマンは最後なんですけど…、集まってくれて本当にありがうございます」と口を開いたKo-ichi。これからそれぞれの道を進んでいくことになるが、音楽の力で背中を押せたらと話す口調はとても晴れやかだ。「時間はかかってしまうと思うけど、帰ってきた時には今日みたいに暖かく迎え入れてやって下さい。今まで本当にありがとうございました!」とフロアを見渡して笑顔で話すと、惜しみない拍手と声援が贈られた。

「僕らから、大切な曲を贈らせて下さい」と奏でられたのは『ロストメロディ』。柔らかい音色と共に虹色の光に照らされた4人のシルエットが浮かび上がり、Ko-ichiの声が軸となって紡がれるメロディーに重なった声が一際大きく響いていく。『Dear Future...』で再びエネルギッシュにオーディエンスに魅せると、「名古屋、本当にどうもありがとう!でかい声出せますか!俺に負けんなよ!」と眩いほどの閃光が炸裂した『Just going ahead』へ。ギリギリまでフロアへと近づき、“ハロー”の大合唱を巻き起こすと、身体から振り絞るように感謝を叫んで、彼らのツアーは幕を下ろした。

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完全に演奏が終わっても、途絶えない「ありがとう」の声。終演後に思わず泣き出すファンもいた。サンエルは本当に愛されているバンドだと感じた。彼らの力強い歌は時に背中を押し、時にそっと寄り添ってくれ、オーディエンスにとって日々の生活の活力になり続けてているのだろう。しばらくの間、彼らのバンドとしての歩みは止まってしまうかもしれない。だが、どれだけ時間がかかったとしても、彼らが今まで紡ぎだしてきたファンとの絆が消えてしまうわけではない。いつかまた再会の日が訪れることを、集まった誰もがきっと心から願っていたはず。名古屋の音楽シーンになくてはならない存在の彼らが、また新しい音楽を手に戻ってくる日を心待ちにしたくなるような、熱と愛情が限界まで混ざり合った素晴らしい一夜だった。

文/渡辺真綾 写真/ヤオタケシ

■セットリスト
1.フューチャーメイカー
2.Everybody‼︎ Up to you
3.BoomOVER
4.トライリライト
5.REASON
(MC)
6.STEP BY DAYS
7.MONSTER DiSCO
8.Feel This Moment
9.It's Easy Just A Magic
10.DJ&MCコーナー
11.Over The Rainbow(DJ ver)
12.オモイノカタチ(DJ ver)
13.NEVER SAY NEVER(u-ya Remix)
14.NEVER SAY NEVER
15.As I'm Alive
16.Welcome to Splendid Light
17.A Hero For You
18.NOVA
(MC)
19.ONE
20.BRAINWASH
21.グロリアスデイズ
(encore)
22.ロストメロディ
23.Dear Future...
24.just going ahead

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