1. トップ
  2. ライブレポ
  3. UKFC on the Road 2018
    2018.7.8(日) @CLUB UPSET

ライター ワタナベ

2018.7.18

370 good

UKFC on the Road 2018
2018.7.8(日) @CLUB UPSET

個性的な注目バンドが多数所属するUK.PROJECT。そんなレーベルの夏の恒例イベント「UKFC on the Road」が今年も開催された。イベント初日となる名古屋公演は、postman、KFK、odol、LILI LIMIT、ウソツキという多彩なジャンルのバンドが揃い、一瞬で引き込まれるパワフルなステージを魅せてくれた。

「UKFC on the Road 2018」のトップバッターは、地元名古屋のpostman。フロアから沸き起こる手拍子のなか登場すると、寺本(Vo/Gt)の自然体で柔らかな歌声と、いわたんばりん(Dr)の跳ねるようなドラムが鳴り響く、『光を探している』『エンドブレス』を続けて演奏。スタートから一気にフロアの温度を上昇させた。
「UKFCが遂に始まりました!地元名古屋のpostmanです!お祭りみたいな日だと聞いているので、全員で思う存分楽しみましょう!」と寺本が話し、3曲目『Moongaze』へ。アップテンポなリズムにテンションの上がった兼本(Gt)が、ステージ前でオーディエンスにアピールするなど激しいステージを繰り広げる。
「初めてのUKFCのイベントでこんなに沢山の人に集まっていただいて、とてもうれしいです。ありがとうございました。最後にUKと関わることになったきっかけの曲をやりたいと思います」との言葉から始まったのは、彼らの代表曲『魔法が解けるまで』。寺本の伸びやかな歌声と岩崎(Ba)との溶けるようなハモり、そして彼らの優しい思いが込められた音楽がフロアを包み込んだ。

■セットリスト
-postman
1.光を探している
2.エンドブレス
3.Moongaze
4.アークランプ
5.魔法が解けるまで

プロジェクターからステージに映し出された映像に目を奪われているとKFKのメンバーが現れ、突然<私はもう気にしない>とSEが響きライブがスタート。映像と音の融合したステージが、オーディエンスをKFKの世界観へと誘い込む。さらに、切ない恋心を歌った『M i s s i n g』を披露すると、自然と体が揺れてしまう心地良いリズムによって、フロアはしっとりとした雰囲気に包み込まれた。
演奏が終了すると、カネコ(Vo)が「愛すべきUKのイベント、皆さん楽しんでいますか!僕らの出演は名古屋公演のみなのでここで想いをぶつけて、今日で全てをぶちまけていきたいと思っているんですが、いいですか?」とフロアへ問いかける。そして、「こんな日は熱い熱い日にしていきたいんですけど!!」と『熱帯夜』を披露。ラップとロックを混ぜた優しくも大人っぽい音楽にフロアもヒートアップ。
「まだまだいけるかUKFC!こっから上がっていくぞ!」との煽りから始まった『Are you KFK?』では、サビ前の「1、2、3、4!」のカウントで会場全体が一堂に飛び上がる。この瞬間、この場にいた人全員がひとつになった。ラストソングは彼らの活動拠点である世田谷をイメージして作った、『せたがや・とわいらいと』。音楽と照明、映像を駆使したドラマのような幻想的なステージを作り上げ、ライブを終えた。

■セットリスト
-KFK
1.私はもう気にしない
2.another world another day
3.M i s s i n g
4.熱帯夜
5.Are you KFK?
6.せたがや・とわいらいと

続いて登場したのは、美しい日本語詞が特徴のバンドodol。青い照明の光の中からふわっと現れたミゾべ(Vo/Gt)が、手を上げながら「今日は楽しい夜にしましょう。よろしくお願いします」と、『夜を抜ければ』を歌い出す。優しく溶けるような歌声と、心地良いメロディが会場を包み込んでいく。
「自由なリズムで楽しんでいってください!」とミゾべが話し、『大人になって』へ。どこまでも伸びやかな歌声を届けるだけではなく、力強く歌うあまりにマイクをスタンドから外す場面も。異世界へ連れて行かれたようなステージでオーディエンスを圧倒すると、新曲『four eyes』を披露。情景が目に浮かぶようなミゾべの歌声に、森山(Piano/Syn)のピアノサウンドが重なり、フロアの温度は徐々に上昇する。
「今日は僕たちが所属している事務所、レーベルであるUK.PROJECTのイベントです。僕らを見つけてくれたのもUKだし、初めてアルバムを出させてもらったのもこのUKです。だから言葉で表わせないぐらい感謝しています。最後に、1stアルバムから一曲聴いてください」と感謝の意を評し、優しいピアノの音から始まる『生活』へ。当時の彼らの気持ちを代弁するかのような、どこか切なげでドラマチックなメロディに引き込まれるオーディエンス。暖かな光に包まれodolのステージが終了した。

■セットリスト
-odol
1.夜を抜ければ
2.大人になって
3.four eyes
4.GREEN
5.生活

独特なSEと大きな拍手のなか登場したのは、本公演のゲストバンドLILI LIMIT。ポップでゲームサウンドのようなリズムの『A Short Film』からライブはスタート。優しいコーラスと軽やかなリズムに合わせて、オーディエンスもバンドも体全体を使って音楽を楽しんでいた。
そして、「まだまだ盛り上がる準備はできますか!名古屋!!」と牧野(Vo)が叫び、『ENCLOSE』へ。大人のダンスミュージックがフロアの雰囲気を一変させる。激しい点滅とともに土器(Gt)がオーディエンスに向けてギターをかき鳴らすと、会場の視線を独り占めに。
「今日はUKFCのイベントということで、久々の曲をやろうと思います!」との言葉に期待するオーディエンス。聴こえてきたのはインディーズ時代の楽曲『Girls like Chagall』のイントロ。テンションが急上昇するフロアに、牧野はステージを右へ左へと全体を使って歌声を届けた。
「ありがとう。最高、名古屋。次が最後の曲です。今回のイベント、ラストまで楽しんでいってください!」と牧野。丸谷(Dr)のドラムカウントから入り、代表曲『at good mountain』を披露。メンバーからの手拍子の合図にオーディエンスが応え、フロア全体が暖かいリズムに包まれる。同時に頭上のミラーボールも回り、一体感がグッと増す。その雰囲気にずっと浸っていたい。そんな余韻を残したままライブを終えた。

■セットリスト
-LILI LIMIT
1.A Short Film
2.ENCLOSE
3.Observe
4.Girls like Chagall
5.at good mountain

この日のトリを務めたのはウソツキ。「決してウソはつかないバンド、ウソツキです。今日は銀河鉄道に乗ってここまでやって来ました!」と挨拶すると、『新木場発、銀河鉄道』を披露。今回のイベントが名古屋公演であったことから、歌詞の一部を「名古屋駅」に変えて歌う場面も。心からの思いが溢れ出るかのように笑顔で歌声を届ける竹田(Gt/Vo)。藤井(Ba)は飛び跳ねながらテンション高く、音を重ねる。そこに力強く響く林山(Dr)のドラムと、流れるように奏でる吉田(Gt)のギターが続いた。一曲目から熱くなった会場に、思わずギターを高く掲げてフロアを見つめる竹田。「楽しむ準備はできていますか!!!」と投げかけ、更にフロアの熱量を高める。
「いつもお客さんに『今日は来てくれてありがとう』と言ってもその感謝の気持ちが本当にちゃんと伝わっているかわからないじゃないですか。だからその思いを歌にしました」と言って『名もなき感情』へ。その気持ちを聞いてから曲を聴くからこそ、歌詞の一つひとつに深い愛が込められていることを実感する。そして最後に、『一生分のラブレター』を歌い上げ本編が終了した。
アンコールで再び登場したメンバー。吉田が“Shall We Dance?”と書かれたタオルを掲げ、竹田が「僕らなりのダンスナンバーをやりたいと思います」と言い、『旗揚げ運動』へと突入。「世界一平和なダンス踊ってくれますか?」と吉田が叫ぶと、フロア全体が<右手を上げて 左手を下げて>の歌詞に合わせて手を上げ下げする。つい踊りたくなってしまうナンバーで会場全員を笑顔にして今イベントを締めくくった。

■セットリスト
-ウソツキ
1.新木場発、銀河鉄道
2.恋はハードモード
3.ボーイミーツガール
4.夏の亡霊
5.名もなき感情
6.一生分のラブレター
(encore)
7.旗揚げ運動

この日出演した独自の世界観を持つ5バンドが創り出すステージは、フロアを巻き込むことで完成される。圧倒される瞬間もあれば引き込まれる場面もあり、出演バンドとオーディエンスとで作り上げた特別な空間がそこにあったと思う。それが「UKFC on the Road」の醍醐味なんだなと、初日の名古屋公演で感じた。このイベントは、7月29日(日)の大阪CONPASS、8月5日(日)の東京・下北沢CLUB Que、そして8月22日(水)には東京・新木場STUDIO COASTで開催と、まだまだ続く。各会場で出演バンドが違うので、名古屋公演とはまた違った空間が作られるだろう。一会場だけではなく、全ての会場へ行きたくなる。「UKFC on the Road」は、そんなイベントではないだろうか。

文/ワタナベ 写真/タカギユウスケ(@yusuke_mphoto)

RANKING

RECOMMENDED

KEY WORD

WRITER


トップへ