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ライター ツボイ

2019.7.16

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コアラモード. Co.Labo Mini Album『空色コントラスト』インタビュー

「僕らが今まで積み重ねてきた音楽を、6人の素晴らしいアーティストの方々がさらに磨き上げてくれました(小幡)」

カラフルなメロディとピュアボイスで奏でる二人組ユニット、コアラモード.が、7月17日に初のコラボミニアルバム『空色コントラスト』をリリース。自身初の試みとなった今作は、コアラモード.の新たな一面を存分に味わえる作品となっている。その作品はどのように制作されていったのか。そして、6人とのコラボによって何が生まれ、何をもたらしたのか。コアラモード.の2人に訊いた。

―7月17日にリリースされるコラボミニアルバム『空色コントラスト』についてお聞きします。どうして今回コラボ作品を制作することになったのでしょうか?

小幡康裕(Key/Gt/Ba/Dr/Pro): 今コアラモード.は、“Coalamode. Labo 2018→2019 〜あれも Show! これも Show!〜”と題して、2015年のデビューからこれまで自分達がしてこなかったことに積極的にトライしています。

あんにゅ(Vo/Gt): 例えば、私達の楽曲がある上で台本を書いていただいて、演劇とコアラモード.の楽曲のコラボをやらせていただいたり…。

小幡: その他にも対バンライブを自主企画するなどの新しい挑戦をしていく中で、以前から「コラボ作品を出せたら面白いよね」というアイデアがあって、そのタイミングをずっと探っていました。今回、“Coalamode. Laboコアラモードラボ”の語呂と“Co Labo(コラボ)”というキーワードがバチっと自分達の中でハマったので、出すならこの企画タイミングだなと。それが、コラボ作品をやろうと思ったきっかけです。

―今回6人の方とコラボされていますが、人選はどのようにされたのでしょうか?

あんにゅ: 純粋にお願いしてみたい方であったり、何度かお会いしていたりする方です。

小幡: 基本的にはゆかりのある方です。高橋久美子さんと島田昌典さんは僕らのラジオ番組に来ていただきましたし、武田真治さんはラジオ番組をやってらっしゃって、そこに何度も呼んでいただきセッションもしました。そこで武田さんのサックスの素晴らしさに触れて、1曲バラードで吹いていただこうと思いました。コレサワさんは、あんにゅと昔からの知り合いで。

あんにゅ: コアラモード.を組む前はアコースティックギターで弾き語りをしていて、その頃からのシンガーソングライター友達です。すごく詞が面白い尊敬するアーティストさんです。

小幡: TAKUYAさんはライブで共演したのがきっかけだったんですけど、前作のアルバムでギターを弾いていただいたので、「今回は一緒に曲を作りましょう」とお願いしました。そして、キンモクセイの伊藤俊吾さんは、デビューしてから何回か対バンをしていただくなど、すごくゆかりの深い方々なので今回お願いしました。

―全員の説明ありがとうございます。その6 人ですが、作詞やプロデュース、演奏など関わり方はバラバラです。それぞれどのように制作を進めていったのでしょうか?

小幡: 高橋久美子さんに歌詞を書いていただいた『革命前夜』は、このミニアルバムを作るにあたり最初に打ち合わせをしました。

あんにゅ: コアラモード.はずっと2人で全てを制作してきたので、今回どう進めればいいのか手探りだったんですけど、高橋さんは色々な方に詞を書かれているので、私と世間話をしながら、「最近あんにゅちゃんはどんなことを考えてるの?」とカウンセリングのように優しく引き出していただいて。私や同年齢の女性がどういうことを考えているかなど、色々な話をした上で高橋さんが書いてくださった歌詞に、私がメロディを付けました。

小幡: 高橋さんは、あんにゅの何気ない言葉も丁寧にメモをされていました。「今の言葉も書くんだ」みたいな。あんにゅの言葉の端々や表情から、歌詞のキーワードを探っておられるような感じでした。

―そうなんですね。その『革命前夜』はロックな曲に仕上がっていて、今までのコアラモード.にはない雰囲気の曲だなと

小幡: そうですね。今までのコアラモード.に無いエッセンスのロックな曲になりました。タイトルも高橋さんに付けていただいたのですが、実は今回のアルバムの中でこの『革命前夜』が唯一先に歌詞があって、曲を作っていったんです。

―高橋さんの歌詞に導かれて曲が生まれたんですね。先に歌詞があってメロディを付けるのは難しくなかったですか?

あんにゅ: 難しいです。普段は歌詞とメロディが同時に出てくることも多いので、ちょっと悩みました。

小幡: いただいた歌詞を僕らもすごく気に入って、「この歌詞が呼び求めるメロディを付けたいね」と2人で話をして最終的にロックな曲になりました。

―確かに歌詞と曲調がすごくマッチしています。そして次の曲『夏ノ詩』は島田昌典さんがプロデュースされたんですよね

小幡: 実はサウンドプロデューサーが入るのは初めてなんです。

あんにゅ: 今まで全部小幡さんが楽器を弾いたりアレンジをしたりしてきたので。

小幡: それがコアラモード.の色として守ってきたものではあったのですが、同時に「サウンドを他の人にお願いしたら全く違う世界が見えるだろうね」という話もずっとしていて。そこで今回、『夏ノ詩』を島田昌典さんにお願いしようと。とは言え、島田さんにお願いすることが決まった上で、失恋をキーワードに切なさとエモーショナルさが同時に押し寄せるような曲を書きました。この曲は、何気なく続いていくと思っていた日常がサビに入った瞬間、時空が歪み、当たり前だった今が無いというシーンに切り替わるよう歌詞とメロディの段階で意識して作りました。それを島田さんが、時空の切り替わり感をアレンジで広げていただいて。初めて聴いた時は感激しました。

あんにゅ: 小幡さん以外のアレンジで自分の声を聴いたことがほとんど無かったので、非常に新鮮でしたし、サビで楽器が増えていくところにすごくワクワクしたのを覚えています。

小幡: レコーディングは島田さんのスタジオで僕が全部の楽器を弾きました。そこはある意味今までのコアラモード.らしさもありつつですね。

―この歌の軸は花火だと思うのですが、花火は儚さもあって失恋ともリンクしますね

小幡: <花火の後 静まった街に 蝉時雨が響いてた>という詞で、取り残された感じと思い出の余韻みたいなものを表現しました。淡くて切ない気持ちが滲むような曲になっていればいいですね。

―その雰囲気が伝わってきます。逆にコレサワさん作詞の『トマレーニャ』はすごくポップですね

あんにゅ: 『トマレーニャ』は、コレサワちゃんと一緒にハンバーガーを食べながら打ち合わせをしました。「コアラモード.って思ったより恋愛の曲が少ないし、あんにゅにこういうこと言われたら嬉しい人はいると思うんだよね」という視点で書いてもらったのが『トマレーニャ』です。だから、<ナデナデなんで? して!>という、ちょっと甘い言葉がたくさん入っています。元々小幡さんがデモとして持っていた音源を、コレサワちゃんに渡して歌詞を書いてもらいました。

小幡: ずっといい歌詞が付かなくて迷っていた曲なんですけど、「コレサワさんにお願いします」って投げたら、可愛いくて言葉遊びもふんだんな歌詞にしてくださいました。

 

―コレサワさんのイロが存分に出ている曲だと思います

小幡: 中毒性のある曲ですよね。言葉を紡ぐ天才だと思います。

あんにゅ: <タピオカの列にはきっと真実は見出せない>は、打ち合わせして外を歩いている時にタピオカについて話していたことが歌詞になっているなって(笑)。

―この言葉すごく理解できます。時代を捉えていますよね。そして次の『五月雨式ですみません』は面白い曲ですね

あんにゅ: JUDY AND MARYのギターのTAKUYAさんに2日間の時間をいただいて、小幡さんのスタジオに3人で2日間こもって作りました。1日に1曲作ったんだよね。

小幡: そうなんですよ。TAKUYAさんの最近の流儀に1日で1コーラスじゃなく、メロディと歌詞、アレンジも含めてほぼ完成させるというのがあって。それって結構すごいことで。

あんにゅ: ジュディマリはずっと聴いてきたし、高校生の時にバンドでコピーもしたのでTAKUYAさんはすごい方。それなのに、隣で一緒に曲を作っているという不思議な感覚のまま2日間が過ぎて。2曲できた内の2日目にできた曲が『五月雨式ですみません』です。「あんにゅは恋愛や女性らしさがあまり歌に出て来ないから、もっと大人な部分が出した方がいい」と言われて、私達には出せない素敵な言葉をTAKUYAさんにたくさん出していただきました。私が言い出しそうにない…。例えば2番の歌詞やBメロは結構アダルティなことを歌っているので、歌いながら顔が赤くなっちゃう自分がいて挑戦でした。メロディも、Aメロは穏やかで優しいけど、Bメロからひっくり返したように突然暴れ出す仕上がりになっています。コアラモード.の新しい一面が見られる曲に仕上がったと思います。

小幡: TAKUYAさんは、僕たちがJUDY AND MARYの曲に思っていた印象そのままで、ポップさの中にもアバンギャルドさがある。そのエッセンスをこの曲でも出していただいたなと。すごく学びがありました。

―確かにTAKUYAさんらしさが溢れています

小幡: メロディが浮かんで言葉を弾き出す速さたるや…。

あんにゅ: すごかったね。

小幡: すぐそんなフレーズ出るんだ!みたいな。

―『五月雨式ですみません』というタイトルもTAKUYAさんが決められたんですか?

小幡: タイトルはTAKUYAさんがぽろっと「五月雨式ですみませんは?」って(笑)。

あんにゅ: 最初は冗談かと思ったんですけど、本気だったのでびっくりしました(笑)。

―想像できます(笑)。コアラモード.のイメージにない曲が出きましたね

あんにゅ: コラボならではですね。2人だけだったらこの世界観は出てこないと思います。

―そして最後の曲『思い出の雨が降る』はキンモクセイの伊藤さんとの共作です

小幡: この曲が一番時間かかったと思います。共同で一緒に曲を作りましょうとゼロから一緒に伊藤さんと考えて、メロディのパーツみたいなものを僕と伊藤さんとあんにゅとでプールしながら選んでいったんですが、伊藤さんが考えたAメロの歌い出しがものすごく良くて。この曲はそれを土台に進めていきました。

あんにゅ: 私は荒井由実さんに影響を受けて音楽を始めたんですけど、それがコアラモード.に出ていないんじゃないかということで、テーマに“間を大切にする楽曲を作る”がありました。それから伊藤さんが、「ロングトーンに挑戦したいね」と。コアラモード.にはそれをやっている曲がないからということで。非常にノスタルジーな楽曲になりました。

―女性のパートと男性のパートのあるデュエット曲ですが、最初からこのアイデアもあったんですか?

小幡: そうですね。

あんにゅ: 伊藤さんもボーカリストなので、「よかったら一緒に歌っていただけませんか」と。

小幡: どういう風にデュエットギミックを入れるか話をして、1番と2番で同じメロディだけどキーが変わるみたいな。色々試すうちにこれが一番しっくりきた感じですね。

―デュエットということで、女性目線と男性目線で歌詞を書かれていますよね

あんにゅ: 歌詞もそのイメージをしながら書いています。

小幡: 最後は戻ってきて2人の声が合わさって終わるというね。

あんにゅ: せつなーい!

―今回コラボ作品を作ったことで気付かされたこともありました?

あんにゅ: 人の数だけ音楽があるなっていうのはすごく感じました。2人で制作してるのはプラスになることもあるんですけど、可能性を広げる部分で考えると、色々な人とやるのは私たちコアラモード.に風を送り込む機会になったと思います。

小幡: 作る時は、主観で作りたいエネルギーが一番大事なんですけど、客観的にこんなことやったら面白いんじゃない?っていう意見ももちろん重要。そこに気付かされることがいっぱいありました。

あんにゅ: OKのラインが違うからね。

小幡: 人によってね。色々な方と実際に制作の場を共にする中で、歌詞をお願いしたら「あんにゅにこういう歌詞を歌ってほしい」というダイレクトな意見というか、客観的なものがどんどん僕らに投影されていって完成したミニアルバムなので、すごく新鮮ですし、僕ら自身もどこか客観的に聴ける。勉強になって面白かったですね。

―今回の作品を機に、制作面で変わっていく部分もありそうですか?

あんにゅ: この制作を経てメロディの作り方が微妙に変わってきたのを感じています。今別の曲を作っているんですけど、もうすでに色々な方の影響を受けているなって思いました。

小幡: 僕もアレンジャーとして、島田さんの「ここにこんな楽器を足すんだ」みたいなサウンドワークの妙にすごく影響を受けました。あと、TAKUYAさんみたいに言葉を瞬時に打ち返す瞬発力はどうやったら手に入るのかなとか(笑)。

あんにゅ: 本当天才的でした(笑)。

小幡: しかも、それがすごく音楽的なので不思議だなと思います。

あんにゅ: ポンって言っているかなと思いきや、ちゃんとこういう理由なんだよって説明する力があるのがカッコいいよね。

小幡: 伊藤さんとのデュエットも良かったなって。また、あんにゅと誰かのデュエットも見たいですね。

あんにゅ: 小幡さんは私とデュエットしないんですか?

小幡: 僕はボーカリストという意識はないので(笑)。

―そこは無いんですね(笑)。そして、ライブもありますよね

小幡: このタイトルのライブではないんですけど、今年に入ってから「ONLY TWO!!」というワンマンライブを色んな会場でやっています。僕らは2人組なので、ワンマンライブをやる際は基本的にバンドを入れてるんですけど、今回の「ONLY TWO!!」では、名前の通り2人だけでやる。僕が一応マルチプレーヤーなので、色々な楽器を取っ替え引っ替え持ち替えながら、色々なアンサンブルを楽しむようなライブになっています。様々な会場でやった集大成として9月21日(土)に神奈川県の鎌倉芸術館 小ホールで、「ONLY TWO!! 2019 SPECIAL <鎌倉>」と題してやります。この『空色コントラスト』の企画もふんだんにやると思いますので、是非みなさんに来ていただきたいです。

あんにゅ: それに、発売週には名古屋でのインストアライブも決まっています。

小幡: そちらも皆さん是非来てほしいですね。

―そこで曲を聴いてCDを手に取る方もいらっしゃると思います

小幡: 是非手に取っていただきたいですね。CDのブックレットには、誰とどうコラボしたかが書かれているので。

あんにゅ: そのブックレットのジャケットは小川かなこさんというイラストレーターの方と一緒に打ち合わせをして作っていただいたのですが、すごく可愛いので注目です。

―それも含め7月17日のリリースを楽しみにしています。最後に、この作品を心待ちにしている人に向けてメッセージをお願いします

あんにゅ: ちょっと新しいコアラモード.と大人のあんにゅも楽しみにしてもらえたらなと思います。この夏のドライブのお供にもピッタリな1枚なので、よろしくお願いします!

小幡: コラボミニアルバムという響きを聞いて、いわゆるメインとして捉えない印象は受けないでいただきたいと思っています。僕らが今まで積み重ねてきた音楽を、6人の素晴らしいアーティストの方々がさらに磨き上げてくれた、僕らにとって本当に重要な6曲が仕上がりました。今後の音楽人生でも胸を張ってみなさんにお聴かせ続けたい6曲が仕上がったと言えるし、本当に音楽やってきて良かったなという作品ができました。まずは聴いていただきたいです。

コアラモード.『夏ノ詩』

■リリース情報

『空色コントラスト』
Collaborate Mini Album
2019.7.17 発売
初回生産限定盤(CD+DVD) 2,407円(+tax)
通常盤(CD) 1,852円(+tax)

■LIVE情報
コアラモード. ワンマンライブ
ONLY TWO!! 2019 SPECIAL <鎌倉>

9月21日(土) 神奈川 鎌倉芸術館 小ホール

■オフィシャルHP
https://www.coalamode.net

■プロフィール
『横浜発!カラフルメロディーとピュアボイスが奏でるサウンド・ア・ラ・モード.』
2013年に結成。ボーカルあんにゅとサウンドクリエイター小幡康裕(おばた やすひろ)からなる横浜出身の男女二人組ユニット。2015年2月発売のメジャーデビューシングル『七色シンフォニー』が、フジテレビ“ノイタミナ”アニメ『四月は君の嘘』後期オープニングに起用される。以降、数々のTVCMタイアップやNHK『みんなのうた』など活躍の幅を広げている。2018年11月からコアラモード.新プロジェクト「Coalamode.Labo 2018→2019」を始動。

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