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ライター ツボイ

2020.4.10

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ROTTENGRAFFTY Best Album『You are ROTTENGRAFFTY』インタビュー

「みんなでROTTENGRAFFTYを育てていければいいな(NOBUYA)」

20周年の締め括りとなるベストアルバム『You are ROTTENGRAFFTY』を、3月18日にリリースしたROTTENGRAFFTY。ライブバンドとして驚異的な活動を続け、昨年12月には主宰フェス『ポルノ超特急2019』を成功させた彼ら。その活動の総括となるベスト盤は、Disc1がファンのリクエスト曲、Disc2がメンバーのセレクト曲、そして、完全生産限定盤に付属するDisc3は過去のカバー曲を網羅した内容となっている。初期衝動をそのまま詰め込んだ結成当時の楽曲や、もう手に入らないかもしれないレア曲も収録されている今作について、N∀OKI(Vo)とNOBUYA(Vo)の2人に話を訊いた。

―昨年12月21に、22日に開催された『ポルノ超特急2019』から3ヶ月経ちますが、いかがでした?

N∀OKI(Vo): 今までで一番良かったんじゃないですかね。直球のバンドばかりだったし、20周年というのもあってみんなワッショイムードだったし。やっと“京都の冬はポルノ”というのが浸透したなと感じました。

NOBUYA(Vo): 当然ですが、今までやってきた中で一番良かったですね。でも、数日後に「ちょっと危険だな」とも思って。集大成みたいなものを去年見せてしまったから、続けていくにあたって次どんな形を提示したらいいんだろうと。もし今年ポルノ超特急ができるのであれば、新しいチャレンジをしながらお客さんの期待にもちゃんと応えるにはどうすればいいのかと日々悩んでいます。

―それぐらい良かったということですね。そして、3月18日にベストアルバム『You are ROTTENGRAFFTY』をリリースされました。Disc1はファン投票の10曲となっていますが、投票結果にどのような印象を持ちました?

N∀OKI: ライブであまりやっていない、『Familiarize』『I Believe』『アイオイ』が入っていたので、それだけその3曲はみんなの中でグッときているんだなと。あとは結構ライブでやっている曲が多かったから、単純に面白かったですね。曲順は1位から順に並べてるんですが、偶然かも知れないけど聴く流れもすごくいいと思います。

NOBUYA: ライブにすごく来てくれているコアな人が軸となって投票してたことは分かっていたので、ライブでやっていなかった『Familiarize』『I Believe』『アイオイ』が入っていたのは、「ライブでやれよ」というメッセージとして受け取っています。

―なるほど。ということは、その3曲は今後ライブでやると?

NOBUYA: やりたいなというのはありますね。長い出演時間をもらえるのであれば、そういう楽曲もやれたらいいなと思っています。

―ライブで聴けるかもと思うと楽しみですね。そしてDisc2はメンバーセレクトの曲が収録されています。どういう視点でセレクトされました?

N∀OKI: メンバー個々が入れたい曲を持ち寄って、最終的にKAZUOMIがまとめました。NOBUYAが「流通に乗っていない曲を、20周年だから全部入れたい」と言っていて、俺もずっと眠らせておくのはもったいないからそれに賛成だったので、『日進月歩』の1曲だけですが入ったのはデカいですね。結成して初めて作った曲なので、今の楽曲と雰囲気も全く違うし今まで流通に乗ったことがないから、どんな反応をするのか気になりますね。

NOBUYA: ライブでは何回かやってたので、今回入れられて本当に良かったです。

N∀OKI: これまで特典と会場限定はあったかもしれないですが、今回流通に乗ったことで変な感じがして。最初のデモテープの1曲目が2020年にCDになって新たなお客さんに届くという。幻みたいになっていた曲だと思うので単純に嬉しいですね。

―ファンの反応は楽しみですね。曲のセレクトは悩みました?

NOBUYA: Disc1のファンの人気順を見てから選び出したので、割と選びやすかったですね。自分たちが入れたい曲を選ぶだけだったので、みんな悩まず曲を出したと思います。

―N∀OKIさんは前回のインタビューで「昔出したベストアルバム『SILVER』と『GOLD』と被らないようにしようというのはあります」とおっしゃっていましたが

N∀OKI: 被ってないですよ。俺は『Familiarize』から結構セレクトしましたね。『Walk』や『PLAY』の曲は全部外しました。そこはアルバムとして聴いてほしいので。

―なるほど。ちなみに泣く泣く収録を諦めた曲もあります?

NOBUYA: それは、最終的にまとめたKAZUOMIもN∀OKIも侑威地もHIROSHIもたぶんあると思います。ちなみに僕は、『IMPOSSIBLE IZ NOTHING』を入れたかったんですけど、外されました(笑)。

―そうだったんですね。でも最新シングルの『ハレルヤ』が入っているのはちょっと意外でした

NOBUYA: 『ハレルヤ』は僕らもまさか入れるとは思っていなくて。レコード会社からの提案だったんですけど、熱を持って「最新シングルだけど新しいアイテムにも入れたい」と言ってくれたので入れました。嬉しかったですね。

―今回『暴イズDE∀D』を新録されています。どうして録り直すことにしたんですか?

NOBUYA: たぶんKAZUOMI的に、あの時できなかったことが今だったらいろいろな表現で出来るんじゃないかというところから録り直したんだと思います。ただ、録り終わってから「『零戦SOUNDSYSTEM』にすれば良かったな」みたいなことを言ってて。でも俺は、『暴イズDE∀D』で良かったと思っています。その当時『暴イズDE∀D』がロットンの未来を少し照らしてくれたイメージを持っていたので、それを今回録り直して出せるのはアリだと思ったし、その当時作ったプロモーションビデオを今回オマージュして撮ったんですけど、あの頃のことを思い出してすごく楽しかったですね。

―ファンも早く新バージョンをライブで聴きたいと思っていると思います

NOBUYA: ライブで早くやりたいですね。『日進月歩』も。ライブでまた新たに感じることもあると思います。

―『日進月歩』は一番古い曲だけど新曲に感じるかもしれないですね

N∀OKI: そうですね。でも、音は悪いけど俺はデモテープの方がいいかな。勢いがね。コレでいかなあかんというハングリーな思いが詰まっていたので。

―その時にしかない熱量ってありますからね。このベストアルバムでROTTENGRAFFTYの歴史を網羅できるし、ライブの予習もできますね

N∀OKI: ライブのセットリストに入っている曲が多いから、初めてこのアルバムでロットンを知ってくれた人でも、これを聴いておけばライブが楽しめると思いますね。ちなみに俺は、ファンの方が選んだDisc1が好きです(笑)。

―分かります。そして、完全生産限定盤に付くカバー&コラボレーションソングCDですが、正直レア曲満載だなと

N∀OKI: 本当に手に入れてほしいですね。これだけの曲を1枚のCDにすることはもうないから、今回を逃すともう手に入らないと思います。

―まちがいないですね。ちなみに、『MORAL』が入っている『BOOWY Respect』持っています。それにしても『マジンガーZ』をカバーしていたのは知らなかったです

N∀OKI: ライブではやったことないですから。渋い声で「マジンゴー」って言ってますよ(笑)。

NOBUYA: でも、『マジンガーZ』を録っていた時、こう歌うからコード進行こうしてくれとか、アレンジをこうしたいとか言ってたのはすごく覚えています。

N∀OKI: 当時は「絶対にあの通り歌うのやめよう」と思ってやっていました。永井豪さんのトリビュート盤だったので、できればデビルマンの終わりの歌が良かったです(笑)。

―確かにイメージはそっちです(笑)。それにしてもよくまとめられましたね

NOBUYA: そうですよね。最初シングルのカップリング集にするか、これまで参加したトリビュート盤のどちらかがいいなというアイデアは出してたんですけど、いろいろな会社に権利が飛び散っているので、トリビュート盤は無理だろうなと思っていて。でも、レコード会社が頑張ってくれて全部OKになったのでトリビュート盤になりました。

―すごいですね。せっかくなので手に入れるべきだと思います。そして、6月10日のロットンの日に、昨年12月14日に京都の東寺で行われたライブの映像作品をリリースされます。その映像はご覧になりました?

NOBUYA: ちょうど3日前ぐらいにそのデータが来たんですけど、歌ってる口元から白い息が出てて寒さを感じました。いつものライブハウスとは違うシチュエーションで、すごくカオティックな感じで感動したし、本当に東寺でライブをやったんだなと改めて思いましたね。

―映像と当日ステージから見ていた景色とは結構違います?

NOBUYA: ステージで歌っている時に見ていた景色と、映像とでは全然違いましたね。違う角度で見られて面白かったです。東寺でのライブなので、モッシュやダイブができなくて我慢している苦い顔を見てちょっとグッときました。ロットンの顔に泥塗ったらダメみたいな表情に見えてありがたかったですね。

N∀OKI: 映像を見るとすごい雰囲気の中でやってたんだなと思いました。ただ、俺は前のインタビューでも言いましたけど、燃え盛る前に終わってしまった感がすごくあったので、リベンジしたいのはあります。

―2回目も是非やっていただきたいと思うのですが、今の状況がどうなるのか分からないのはあります

N∀OKI: ちょっとエグいですよね。でも、こんな状態だからこそベスト盤を出せて良かったなと思っています。本当はツアーしたいんですけど、とりあえずこれで我慢してもらえれば。

―今アーティストの皆さんはライブが出来ないからすごくもどかしいですよね

N∀OKI: 今まで普通にできていたことだったから、今はマジで異常事態です。

NOBUYA: 僕らはアルバムのキャンペーンで動いているから、まだちょっと心を保てるんですよ。でも、今年はリリースをせずライブばかりしようと思っていたバンドもたくさんいるので、そいつらがすごく歯痒い気持ちで日々過ごしていると思うと他人事じゃないなと。

N∀OKI: ライブハウスも心配。これ以上続くと終わっていくところもあるだろうし。

―ライブハウスは名指しされているから特にダメージが大きいと思います。ライブをするのは悪みたいな風潮になっていて

N∀OKI: メディアであんなふうにやられちゃうと、すごくライブが悪いみたいな感じに捉えられるじゃないですか。それも悔しい。

NOBUYA: 本当にいろんな人が今危機的状況なので、今みんながいろんなことを考えて意見交換をしています。今俺らだけ自分勝手な活動をして、全然知らないバンドに迷惑をかけたらダメだという意識がみんなめちゃくちゃ働いているので、すごくバンド愛を感じています。アツいヤツが多くていいシーンだなと思いますね。

―早く終息してほしいですね。最後に、このインタビューを読んでいる人へメッセージをお願いします

N∀OKI: ここが区切りみたいな感じになったので、21年目は既に始まっていますが、ここからさらに飛躍するために、若々しく初期衝動の気持ちで次の章に向かいたいです。

NOBUYA: メンバー変わらず20年やってきて、その20年のぬるま湯に浸かりながら活動するのがどうしても嫌で。20年経ってもロットンを知らない人に俺らの音楽やライブパフォーマンスを観てほしいし、聴いてほしい意識がすごく強くあるので、これからもロットンらしく攻めの姿勢で活動していくために、このベストアルバムはすごく重要。まずこれを聴いてもらって、僕らに少しでも興味を持ったのであれば全然ウェルカムなので、ゆっくりでもいいし一歩ずつでもいいから一緒に成長していって、これからROTTENGRAFFTYが25周年、30周年と活動していく中に入ってきてほしいと思っています。だから、今回『You are ROTTENGAFFTY』、「あなたもROTTENGAFFTY」というタイトルにしました。もう僕らだけのものではないので、みんなでROTTENGAFFTYを育てていければいいなと思っています。

「暴イズDE∀D (2020 reRec ver.) 」Music Video

ROTTENGRAFFTY「You are ROTTENGRAFFTY」トレーラー

■リリース情報
『You are ROTTENGRAFFTY』
All Time Best Album
2020.3.18 発売

完全生産限定盤(2CD+BONUS DISC) 5,000円(+tax)

通常盤(2CD) 3,500円(+tax)

数量限定20thアニヴァーサリー・ボックス・セット
(2CD+BONUS DISC+GOODS) 11,610円(+tax)

■オフィシャルHP
https://rotten-g.com

■プロフィール
1999年、響く都・京都にて結成。2019年に活動20周年を迎えた。20周年記念ツアー『20th Anniversary Beginning of the Story』『20th Anniversary Beginning of the Story 〜We are ROTTENGRAFFTY〜』を開催。各地強豪アーティストを招聘。また、結成当初から実施している主催イベント『ポルノ超特急』は、2014年に京都パルスプラザへ会場を移し、2016年以降は2日間開催。合計3万人以上を動員し、冬の京都の一大イベントとして不動地位を確立させている。ROTTENGRAFFTYにしか形にできない轟音と静寂、ラウドとメロウ、デジタルとアナログ、相対が共鳴する独才不覇のSYNCHRO SOUNDは勢い止まらず響き続ける!

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