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ライター ツボイ

2020.1.24

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ROTTENGRAFFTY Single『ハレルヤ』Tribute Album『MOUSE TRAP』インタビュー

「初期衝動や青さ、若さのあったあの時の勢いをもう一回取り戻したい、思い出したいという想いがある(N∀OKI)」

2019年に活動20周年を迎えたROTTENGRAFFTY。それを記念して12月18日に、シングル『ハレルヤ』とトリビュートアルバム『MOUSE TRAP』をリリース。その2作品についてはもちろん、20年を簡単に振り返っていただきつつ、2020年2月に行われるツアーと3月に行われるトリビュートアルバムのライブについて、ポルノ超特急の3日前という多忙な時期にN∀OKIとNOBUYAの2人に語っていただいた。

―ROTTENGRAFFTY20周年おめでとうございます!まずはこの20年についてお聞きしたいのですが、コツコツとやってきた期間が長くあって、ここ数年でドンッといった印象があります。お2人はどのように感じてらっしゃいます?

N∀OKI(Vo): 2005年からの10年は地獄の時代だったんですけど、その10年のトンネルがなかったら今の状況は絶対にないと思っているので、今では高くジャンプするために10年屈んでいた感じがしています。本当あの時崩れててもおかしくなかった状況でしたが、やり続けてきたことで今お客さんの動員も自分らのテンションも結成してから一番いい状態になっていると思っています。

NOBUYA(Vo): 傍から見るとコツコツやっていた時代から突然ドンといったように見えているかもしれないですが、僕はゆっくり一歩ずつ上がってきたと思っています。たぶん『金色グラフティー』が出て、一気に売れたイメージがあると思うんですけど、実は『金色グラフティー』も初めは火が点かず、演歌のようにだんだんお客さんの心の中に染みていったイメージがあって。それは僕らが、めげずにライブでガンガンやり続けたから今の状況が生まれたと思う。それもあって、『金色グラフティー』を超える何かを常にどこかに持ちながら今もいる感じはします。今も一歩一歩ゆっくりでもいいから上に上がっていく活動をしていきたいなと思っています。

―『金色グラフティー』の存在はやっぱり大きいですよね。その曲から12月14日(土)に京都東寺で開催したライブは始まりましたが、お寺での特別なライブはいかがでした?

N∀OKI: ムチャクチャ寒かったので、スイッチがもっと入る前に終わっちゃった感じはありました。でも、何回も何回もライブ出来る場所ではないし、京都在住でずっとやり続けてきたことが認知されて20周年でライブ出来たのは本当に感慨深いです。

―ステージから見た景色はいかがでした?

NOBUYA: ライブハウスとは違ってダイブやモッシュが出来ないし、冬の野外というのもあって、最初の『金色グラフティー』に関して言えばお客さんはだいぶ戸惑ってたなと。すごく我慢してくれてるところから始まったけど、曲と曲の合間に「いつもと違うけど、決まったルールの中でも楽しめることってあるから、その中で楽しもうぜ」って投げかけたら、徐々にお客さんの表情も変わってきて最終的には楽しんでくれてたので良かったです。お客さんの向こうにライトアップされている五重塔があったり、歌の合間にドリンクを飲もうと後ろを見たら金堂だったりという異空間で、すごいことをやらせてもらってるんだなと噛みしめながら濃厚な1時間のライブができたなという感じでした。

―特別感のある場所ですよね。そして20周年イヤー最後の月、12月18日にシングル『ハレルヤ』とトリビュートアルバム『MOUSE TRAP』をリリースされました。まずは『ハレルヤ』についてお聞きしたいのですが、とてもロットンらしい曲だなと思いました。この曲はどのように生まれたのでしょうか?

N∀OKI: NOBUYAとどういうことを歌おうと喋っている中で、俺がポッと「ハレルヤは?」と言ったら「それ、すごく良い!」とNOBUYAが言って、そこから歌詞の方向性も決まってとんとん拍子でしたね。20周年やってこれたことでいろんな人にありがとうという感謝と、僕の中では結成当時の初期衝動や青さ若さみたいなものをもう一回ここで取り戻したい気持ちを歌いたいと思っていました。あの頃と変わっていないよと。

NOBUYA: KAZUOMIからトラックが上がってきて、20周年一発目でこの楽曲を出せるのはヤバいなと。もしかして『金色グラフティー』を超えるかもという予感が自分の中にあって、真っ先にKAZUOMIに「すごく良いと思うから、これで行こう」と話して、そこからN∀OKIと「20周年目で出す俺らのメッセージって何だろ?」という話からN∀OKIが「ハレルヤ」と言った時に理由は全くないんですけど、その時点で勝った気でいてて。N∀OKIから出た「ハレルヤ」という言葉やメッセージと、KAZUOMIから上がってきた20周年目にしてイカついロットンらしいサウンドから、「勝ったな」という勝手なイメージがあって。その予感通りの曲が完成したのですごく自信あります。

―その予感通りになると思います。そのシングルの3曲目に森田童子さんの名曲『ぼくたちの失敗』のカバー曲を収録されていますが、意外性があってビックリしました

N∀OKI: でしょうね(笑)。元々カバー曲のコンピがあって、KAZUOMIが森田童子さんの曲が好きでやりたいと録ってたんです。NOBUYAがいつもの開放する歌い方じゃなくて、ちょっと抑え気味の物悲しい感じで歌って曲ができたんですけど、当時は収録せずお蔵入りになっていて。それをKAZUOMIが今になって入れたいと。

NOBUYA: 「1曲目『ハレルヤ』、2曲目『相殺微量サイレンス』ときて、3曲目に『ぼくたちの失敗』を入れたら、作品のストーリーとしてもすごく良くて」とKAZUOMIから聞いて、「そういえば録ってたな」と。その時の曲のデータを聴いて、確かにすごくいいテイクだなと思ったし、KAZUOMIも歌のテイクがすごく気に入ってて、「歌このままでちょっと構成とアレンジだけ変えて出そうと思っている」と言ってて、「良いと思う。作品として並びも面白いし、出せなかったものも出せるし」と返したんです。で、収録することになりました。

―そういうことだったんですね。そしてトリビュートアルバム『MOUSE TRAP』ですが、この企画はみなさん発信ですか?

NOBUYA: 自分たちで企画しました。20周年のタイミングで満を持してトリビュートをやらせていただけたらと、お願いするアーティストも僕ら自身が選びました。例えばキュウソと対バンした時、僕らに内緒で『e for 20』のカバーをやってくれたんですが、まずはそういう僕らに内緒でライブ当日にカバーしてくれたことのあるアーティストを真っ先に選んでオファーさせてもらった感じです。

―カバーする曲はどちらが選ばれたんですか?

N∀OKI: 曲も指定しました。ドラゴン(Dragon Ash)だけですね、断られたのは。「俺は『マンダーラ』をやりたい」と言ってきたので(笑)。

―そうなんですね。どの曲もアーティストのイロが出ているなと思いました。曲を聴いてどのような印象を持たれました?

N∀OKI: みんな歌詞もちゃんと理解してくれていると思うんですよ。ただ歌詞をなぞってるだけじゃあのクオリティにはならないと思うので。忙しい中、僕らに真摯に向き合ってくれたことにありがとうという気持ちしかないです。

―僕がすごく印象に残ったのは四星球の『響く都』です。これはどう終わらせるのかと…

N∀OKI: でも元気出ましたけどね(笑)。ドラゴンの後に四星球を聴いたので、ギャップすごいなって(笑)。あと、侑威地だけ…。

NOBUYA: 漢字ね(笑)。

N∀OKI: そうそれ。侑威地だけ漢字って何気におもしろいですよね。そういうのもあれば、シリアスなのがあったりパーティー感もあったりと、1枚にいろんな感情があってすごくいいなと思いました。

―ヤバTとキュウソも彼ららしい明るい楽曲になっていました

NOBUYA: 『e for 20』をこんなに明るく歌うキュウソがちょっと面白かったですね。自分自身はもうちょっと内に秘めた感じで歌ってたので、こんなにもハキハキ歌うのは、キュウソらしいなと。

N∀OKI: ヤバTもちゃんとヤバTの曲になってたしね。

―そんな中、最後のウエダさん(AA=)の『THIS WORLD』はウエダさんの世界観になっていたし、清春さんの『寂寞-sekibaku-』ももはや清春さんの曲のようになっていて、圧倒されました

NOBUYA: カッコいいですよね。先輩方はさすがだなと思いました。自分がガキの頃に憧れてたバンドマンたちが、ROTTENGRAFFTYの楽曲をどう料理してくれるのかなと思ってたら、イメージ通り過ぎてさすがだなと。ブレてないんですよね。

―確かに。coldrainの『エレベイター』も彼らの曲のようになっています

N∀OKI: coldrainすぎるだろ!と(笑)。Masatoが一瞬だけ出てくる日本語の歌詞を歌ってるところがすごく新鮮でしたね。あと、俺の破茶滅茶な文法の英語に付き合って歌ってくれてるのもすごく申し訳なくて(笑)。絶対「何を言うてるの?」って思ってると思う(笑)。それも含めありがたかったですね。

―そして、Dragon Ashの『マンダーラ』ですが、歌詞にはない愛のあるメッセージにグッときました

N∀OKI: 『マンダーラ』をやりたいと言ったのは、そういうことだったんだと思います。

NOBUYA: たぶんその変わってたリリックが先にあって「『マンダーラ』をやりたい」と言ったんだと思います。

―なるほど。そして、完全生産限定盤に付くDisc2には、9アーティストがカバーした曲のライブバージョンが収録されています。これはいい案ですね

NOBUYA: これはメンバーからじゃなくて、ビクターの担当が「せっかくいろんなアーティストがカバーしてくれるのなら、ロットンの原曲も聴かせましょう」って言ってくれて。しかも、「音源だと面白くないからライブバージョンにしましょう」って。でも『エレベイター』はライブのデータがなかったので、急遽10月6日の逆ロットンの日にセットリストに入れて録音しました。ライブバージョンを入れるってナイスアイデアですよね。

―この9曲を聴いたら原曲を聴きたくなりますし、それをライブバージョンにしたのは担当の方の愛を感じます。そして春にリリースされるベスト盤の投票も終わりましたが、結果はいかがですか?

N∀OKI: まだ中間発表しか聞いてないんですけど(※2019年12月現在)、『THIS WORLD』が1番だったんで「えー!」みたいな。俺らが思ってるのと違うんだなと驚きましたね。他は、ライブでやってる曲という印象でしたね。

―みなさんの思い入れのある曲とお客さんの好きな曲はちょっと違うかもしれないですね

N∀OKI: 単純に古い曲は入りにくいんだなというのがあったから、そこを最後LINEライブで死ぬほど煽ったんで、ぐちゃぐちゃになってたら面白いなとは思うんですけど、たぶんなってないと思います(笑)。

―僕もそう思います。みなさんが選ぶ曲はどうなりそうですか?

N∀OKI: メンバーが選ぶ曲は、昔出したベストアルバム『SILVER』と『GOLD』と被らないようにしようというのはあります。あとNOBUYAが未発表みたいな曲を…。

NOBUYA: 流通にちゃんと乗せてないライブハウス限定CDに入ってる曲も聴いてほしい気持ちが強くあって、その楽曲が3、4曲ぐらいあるので入れたいなと思っています。最近ロットンを好きになった人にとっては全部新曲になるし。

N∀OKI: 新鮮だろうな。本当に好きとなったら昔の曲もディグりたくなるじゃないですか。デビューの前とか全然人気なかった時のマニアックな部分を20周年終えてから出す。そのNOBUYAの意見に俺は賛成ですね。

―すごく楽しみです。そして2月3日(月)からツアーを開催されます。21年目一発目のツアーはどうなりそうですか?

N∀OKI: ライブハウスに俺らはずっといるぞという意義なんじゃないですかね。今回20周年で縁とゆかりのあるライブハウスを回らせてもらって、お世話になったバンドとやらせてもらったんですけど、今回のツアーは大人になったROTTENGRAFFTYがさらに無茶苦茶でいきたいみたいな。やっぱ僕らライブハウスで出てきたバンドなので、あの頃の初期衝動を持って挑みたいです。

―楽しみです。さらに3月には東名阪でトリビュートアルバムのライブも開催されますが、今回参加されたバンドも出演されます?

N∀OKI:まだ何も言えないですけど(笑)。

NOBUYA: 期待を膨らませてもらえればですね(笑)。

―いつもと違うライブが見れそうですね。最後にライブを楽しみにしている方達にメッセージをお願いします

N∀OKI: 2019年結構一番いい状態でやり切ったんですけど、20周年イヤーが終わったしちょっと左団扇でやったろかいというテンションは一切なく、さっきも言ったように『ハレルヤ』出した意味は、僕の中では初期衝動や青さ、若さのあったあの時の勢いをもう一回取り戻したい、思い出したいという想いがあるので、さらに攻めたいと思っています。ぜひROTTENGRAFFTYのライブへ来てそれを体感してください。よろしくお願いします。

ROTTENGRAFFTY『ハレルヤ』Music Video

■リリース情報

『ハレルヤ』
Single
2019.12.18 発売
完全生産限定盤(CD+DVD) 1,800円(+tax)
通常盤(CD) 1,200円(+tax)


『ROTTENGRAFFTY Tribute Album 〜MOUSE TRAP〜』
Tribute Album
2019.12.18 発売
完全生産限定盤(2CD) 4,500円(+tax)
通常盤(CD) 3,000円(+tax)

■LIVE情報
ROTTENGRAFFTY “ハレルヤ Tour 2020”
2月03日(月) 宮城 仙台MACANA  w/ FOMARE
2月07日(金) 福岡 Drum Be-1  w/ a crowd of rebellion
2月09日(日) 香川 高松MONSTER  w/ THE FOREVER YOUNG
2月12日(水) 兵庫 神戸 太陽と虎 w/ iTuca
2月16日(日) 広島 LIVE VANQUISH  w/ EGG BRAIN
2月18日(火) 大阪 心斎橋BIG CAT  w/ GOOD4NOTHING
2月20日(木) 愛知 名古屋ReNY limited  w/ ミオヤマザキ
2月21日(金) 石川 金沢EIGHT HALL  w/ SPARK!!SOUND!!SHOW!!
2月26日(水) 東京 恵比寿LIQUIDROOM  w/ NOISEMAKER
2月28日(金) 東京 渋谷TSUTAYA O-EAST  w/ ハルカミライ

ROTTENGRAFFTY Tribute Album 〜MOUSE TRAP〜
Release Party

3月19日(木) 大阪 なんばHatch
3月25日(水) 愛知 名古屋DIAMOND HALL
3月31日(火) 東京 新木場STUDIO COAST

■オフィシャルHP
https://rotten-g.com

■プロフィール
1999年、響く都・京都にて結成。2019年に活動20周年を迎えた。20周年記念ツアー『20th Anniversary Beginning of the Story』『20th Anniversary Beginning of the Story 〜We are ROTTENGRAFFTY〜』を開催。各地強豪アーティストを招聘。また、結成当初から実施している主催イベント『ポルノ超特急』は、2014年に京都パルスプラザへ会場を移し、2016年以降は2日間開催。合計3万人以上を動員し、冬の京都の一大イベントとして不動地位を確立させている。ROTTENGRAFFTYにしか形にできない轟音と静寂、ラウドとメロウ、デジタルとアナログ、相対が共鳴する独才不覇のSYNCHRO SOUNDは勢い止まらず響き続ける!

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